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一般社団法人 十勝地区サッカー協会第4種委員会・十勝少年サッカー連盟

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Kita's EYE


現在、広報情報委員長の喜多さんが
トレセンの活動や日々の大会でのできごとなどを
元技術委員長の視点、指導者としての視点、父兄としての視点など
さまざまな角度から語る新シリーズ「KITA's eye」


第206回 R6.4.18up

「今シーズンもよろしくお願いします」

さあ、新しいシーズンが始まりました。今シーズンもよろしくお願いします。

13日(土)には、十勝少年サッカー連盟の総会が行われ、今年度の事業が決まりました。29日(祝)の総合開会式、そして、5月3日(土)..4日(日)のフクハラ杯と続きます。そのフクハラ杯ですが、昨年度は48チームの参加でしたが、今年は何と60チームの参加というとで、大いに盛り上がりそうです。

さて、連盟の総会が行われた13日、私はチームの帯同コーチとして、苫小牧で行われた全農杯の全道大会に行ってきました。我がチームですが、初戦函館地区代表のチームをPK戦の末(8人目まで全員がしっかりと決めました。痺れました。)に破り、2回戦に進みました。デノバ戦は、3ピリの途中までリードしていたのですが、惜しくも逆点されました。

天候にも恵まれ、素晴らしい環境の中で全道の強豪チームと試合をすることができました。できれば、翌日も選手と共に現地に残り、準決勝、決勝の試合を観戦したり、交流ゲームに参加したりしたかったのですが、日曜参観日ということで帰ってきました。

 

今年も、十勝の少年サッカーに関わることを中心に、私の趣味であるマラソンや、間もなくゴールを迎える教員生活、学校生活のことなど、思いのつくままさらっと書いていこうと思いますので、よろしくお願いします。




第205回 R6.3.27up

「今年度が終わります」

 3月もいよいよ大詰めです。

この間、16日(土)には、中標津で全日本U-12フットサル選手権大会道東ブロック大会行われました。十勝地区から参加した5チームは、残念ながら代表権をつかむことができませんでしたが、道東代表になったコンサ釧路を試合終盤まで苦しめた帯広中央、同じく代表となった中標津と接戦を演じた帯広FCの戦いぶりが印象に残っています。評判通り、SC釧路は力がありました。会場となった中標津の体育館は、大変立派でした。運営、審判でも根室地区協会の皆様にはお世話になりました。ありがとうございました。

 

 20日(水)には、役員会も行われ、今シーズンの振り返りと、次シーズンの計画が立てられました。コロナが5類に移行して2シーズン目を迎えますが、この3年間のご努力とご苦労で、大会運営や日程など改革、改善されたことがたくさんあります。十勝少年サッカーが、従来通りプレイヤーズファーストを基本に、更に前進することを切に願っています。私的には、個々の選手のスキルアップ、チーム力のアップ、地区全体の底上げも緊急の課題だと思っています。

 間もなく新しいシーズンが始まります。今シーズン頑張ってくれたU12年代の次なるカテゴリーでの活躍と、新U12の成長と躍進を期待しています。

 

 さて、私が勤める学校でも、この春に10名ほどの異動があります。春は別れの季節であり、出会いの季節でもあります。私自身は、4月からも今の職場、チームに残ることになるので、42年目の教員生活、指導者人生を悔いなく、楽しく歩んでいきます。

 皆様、来シーズもよろしくお願いします。

 



第204回 R6.3.6up

「2024最初の修行の旅」

3月3日(日)の「ちびっこフットサルU9リーグ」をもって、今年度の十勝少年連盟が主催する全ての事業が終了しました。全ての関係者の皆さん、本当にお疲れさまでした。

さて、私事になりますが、ちょうどその日、2024年最初の修行の旅ということで、約38,000人が参加した「東京マラソン」に参加してきました。この東京マラソン、参加するだけでもなかなかたいへんなことで、倍率は毎回10倍を越します。毎年申し込んでも10年に1度の参加ペースになるわけです。が、私は、2013年の初当選から今回で5度目の当選となります。宝くじは全く当たりませんが、担任する・指導するステキな子どもたち&理解ある保護者、そして東京マラソンは、よく当たります。

大会当日の朝は、9:10スタートということで、5時起床、6時に朝食を済ませ、7時にホテルを出ました。スタート地点は新宿東京都庁前です。

 たくさんの紙吹雪が舞う中でのスタートでしたが、人が多過ぎてスタートの号砲が鳴っても全く前に進まず、私がスタートラインに到達したのが約7分後でした。

この時期、私自身の普段の練習で走る距離は限られています。せいぜい週末にスインピアやよつ葉アリーナで10km~15km程度しか走っていなかったので、とにかく前半は抑えて走ることを考えていました。

過去の東京マラソンは、大会の雰囲気にすっかり飲み込まれ、舞い上がってしまい、スタートからいい気になって飛ばし過ぎ、周りの景色や様子を見る余裕もなく、30km過ぎから完全に沈没することが多かったので、今回は、「楽しむ」ことを第一に考えました。が、走り出したら、周りの流れ、雰囲気で何となくペースが上がってしまいます。今回もやはりそうでした。学習能力のないじじいです(涙)。

新宿の歌舞伎町、日本橋を走り抜け、雷門近くでは、スカイツリーをしっかりと見ることができました。そして、華の銀座のど真ん中も走りました。東京タワーも近くで見ました。中間点を1時間58分で通過。設定時間よりも速いタイムです。さすがに30kmを過ぎたあたりから足が重くなり、特に残り3kmはかなりきつかったわけですが、ゴール後に待っているドリンク&焼き肉を目指して走りました。そして歓喜の瞬間。目標の4時間15分を大きく上回り3時間55分。60代に突入してからのベストタイムでした!

ボランティアの方々の人数を含め、東京マラソンのスケールの大きさは別物でした。8月の北海道マラソンの沿道からの応援もすごいわけですが、さすがは東京。全く人が途切れません。人の波が何重にもなって応援してくれるのです。力になりました。

2012年に参加したホノルルマラソンも、参加者が30,000人だったわけですが、コースは途中ハイウエーも走るため、応援の人は少なくなります。でも、東京は違いました。特に、ゴール前の東京駅周辺はものすごい人、人、人…。重なり合う大きな声援…。

私自身フルマラソンは数多く走っていますが、やっぱり東京マラソンは違いました。レース後、格別な味のスーパー栄養ドリンク!?を飲むことができました。天気にも恵まれ最高の修行の旅になりました。次の修行は、5月の洞爺湖マラソンです。

 





第203回 R6.2.28up

「全日本U-12フットサル選手権大会十勝地区予選」

 2月24日(土)、25日(日)の2日間、サンドーム音更を主会場に、全日本U-12フットサル選手権大会十勝地区予選が行われ、道東ブロック大会に出場する十勝地区の代表5チームが決まりました。

 大会2日目に進んだのは20チームでした。試合前のアップ時間には、久々に大勢の選手たちが一斉に動く様子を見ました。コロナ禍前は良く見られた光景だったのですが、少し懐かしくも感じました。

 各ブロックの決勝戦の前には、大勢の観客、チーム関係者、大会役員が見守る中、入場セレモニーが行われ、会場の雰囲気を一段と盛り上げました。

 十勝地区の代表をつかんだのは、準決勝でシードチームを破り勢いに乗った西帯大空、試合終盤まで熱戦を繰り広げた帯広中央、力のあるチームを激戦の末下した幕別札内BLUE、予選から1戦ごとにたくましく戦い続けた帯広FC、そして、決勝では試合開始早々からゲームの流れをつかんだ幕別札内REDの5チームでした。

 私の頭の中には、1週間前によつ葉アリーナで行われた全道フットサル選手権の激戦の残像が未だに強烈に残っているので、正直なところその「違い」「差」を感じてしまいました。意図のあるボールのつなぎ、攻守の切り替えのスピード、ボールをもっていない選手の関り…。1年後、十勝のチーム、十勝の子どもたちが、あの舞台で、あのレベルの中で戦い抜くことができるのか…と考えた時、まだまだ成長していかなくてはならないと感じたのは私だけではないと思います。

 道東地区の現在のU11は、釧路地区のレベルが高いようです。十勝の代表5チームは、道東ブロック代表を目指して頑張ってください。




第202回 R6.2.23up

「全道フットサル選手権U12」

 2月17日(土)、18日(日)の2日間、全道フットサル選手権U12がよつ葉アリーナを会場に、各地区の予選を勝ち抜いた24チームで行われました。

 当初の予定では、予選リーグは3チーム×8ブックだったのですが、十勝地区協会のご尽力もあり、4チーム×6ブロックとなりました。また、初日に敗退したチームも2日目にフェニックストーナメントが組まれ、参加チームは最低限5試合行うことができました。私自身もこれまでにフットサルの全道大会には何度か出場しているわけですが、ここまで配慮ある日程は経験がありません。

 審判も、帯同審判はあったのですが、大会初日と2日目の決勝トーナメントは、十勝地区協会の2級審判員の方を中心に主審と副審を務めてくれました。

 更に、決勝戦と3位決定戦の前には、オーロラビジョンでのチーム紹介や入場セレモニーなどもあり、選手はもちろん、チーム関係者や保護者の方にとっても思い出に残る大会になったと思います。

 

 さて、十勝からは3チームが出場したわけですが、残念ながら決勝トーナメントに進むことはできませんでした。我がチームの選手たちも、対戦したチームのスピード感、ボールを奪いに来る圧力、身体の強さ、好守の切り替えの速さ、トップの選手のキープ力など、十勝との違いを肌で感じました。

 が、素晴らしい会場、雰囲気の中で6試合も経験できたことは、彼らのこれからのサッカー人生にとって大きな財産になったことは間違いありません。

 フットサル連盟の皆さん、そして何より十勝少年サッカー連盟の役員の皆さん、審判員の方々、素晴らしい2日間をありがとうございました。

 これまでの全道フットサル大会の中でも、間違いなく、素晴らしい大会のひとつとして

私たちの記録と記憶の中に残るでしょう。

 

 フットサルシーズンもいよいよ終盤戦です。次の大会は、U11です。どんな選手がいるのか、どのチームが輝きを見せるのか楽しみにしています。

 




第201回 R6.1.16up

「全道フットサル選手権U12十勝地区予選」

 11月から始まったフットサルシーズンも、あっという間に後半戦に突入しました。

 今シーズンは、コロナによる様々な制限がなくなり、声出し応援やベンチ交代を含め、やっと従来通りの形式で大会が行われています。今後も、駐車場や会場の使用などのルールを守り、気持ちよく大会に参加できるように皆さんよろしくお願いいたします。

 

 さて、1月13日(土)、14日(日)の2日間、全道フットサル選手権U12の十勝地区予選が行われ、十勝地区の代表3枠目指し熱い戦いが繰り広げられました。

 各ブロックの決勝戦では、試合前に選手・保護者の方も思い出に残る入場セレモニーが行われ、会場の雰囲気を一段と盛り上げました。

 それぞれの決勝戦の様子を簡単に紹介します。

 

第1ブロック決勝  プログレッソ 2-7 幕別札内レッド

 立ち上がりからプログレッソの出足の良さが目立ち、幕札にプレッシャーをかけ続けます。その勢いのまま先制点を挙げたプログレは、その後も猛攻を仕かけますが、幕札キーパーの好セーブもあり追加点を奪えません。苦しみながらも同点に追いついた幕札ですが、前半は終始プログレペースで進みました。2ビリに入ると、ハーフタイムで修正を加えた幕札の運動量が上がり、前線からの守備が機能し始めます。人が動くことでボールがつながり始めた幕札は、中心選手の強烈なシュートがさく裂し、試合を優位に進めました。

 

第2ブロック決勝  札南WEED 2-1 開西つつじが丘

 実力伯仲の2チームの対戦となったこの試合は、試合開始早々に動きます。お互い慎重な立ち上がりの中、札南のエースが得意の左足で先制ゴールを決めます。試合は、ロングボールが多くなる展開となりますが、徐々に圧力をかけてきた開西が同点に追いつきます。2ビリに入り、やや押し気味に試合を進める開西が、札南ゴールに迫りシュートを放ちますが、札南GKがスーパーセーブを見せ、ゴールを死守します。一進一退の攻防が続く中、一瞬のスキを突いた札南が、ロングボールをうまく合わせ勝ち越し点を奪いました。

 

第3ブロック決勝  音更ユニオン 4-2 幕別札内ブルー

 準決勝では、共に厳しい戦いを勝ち上がってきた両チームの最後の代表権をかけた試合となりました。外サッカー同様、コートを広く使いボールをつなぎ、相手ゴールに迫るユニオンが、試合開始早々から幕札ゴールに迫ります。早い時間帯に先取点を奪ったユニオンは、更に勢いを増し得点を重ねます。なかなか本来の動きができなかった幕札は、2ピリに入るとユニオンに圧力をかけ猛反撃に出ます。持ち前の攻撃力でセットプレーを絡めながら2点差に迫りますが、最後まで集中が途切れなかったユニオンが逃げ切りました。

 

 私自身、見ることのできた試合は限られていたのですが、その中でも、第3ブロックの準決勝に進んだ広尾と上士幌の戦いぶりは印象に残りました。共に特徴的な選手がいて、破壊力のある攻撃はたいへん魅力的でした。 

 十勝代表の3チームは、地元開催となる全道大会での活躍を期待しています。

 




第200回 R6.1.6up

「今年もよろしくお願いします。」

 

能登地震、羽田空港航空機衝突事故で被害に遭われた方に深くお悔やみ申し上げます。

 

2024年がスタートしました。今年もよろしくお願いします。

さて、私の勤める小学校のリンクがやっと完成(5日)しました。年末にもう少しで完成…というところまで作業は進んだのですが、連日の暖気のために、大切に大切に育てた氷が散水車の重みでバリバリと音を立てて割れ、途方に暮れる朝もありました。

が、めげてはいられません。31日に降った12cmの雪を一部残して、1月1日の早朝からリンク造りの再スタートです。残念なことに、期待していた散水車からの初日の出は、東の空に居座る雲のために、拝むことができませんでした。2日の早朝はかなり冷え込み、絶好の散水ディとなりましたが、3日、4日は再び日中の気温が上がり、涙ものでした。

リンク造成委員の皆さん、そして先生方が、2週間かけて苦労しながら造ったリンクなので、たくさんの子どもたち、地域の方が利用してくれたらと思っています。今後は、ほどほどの気候で推移してくれることを願っています。

 

改めて、皆さん、今年もよろしくお願いします。13日(月).14日(日)は、全道フットサルの十勝地区予選です。6年生の熱いプレーを期待しています。




第199回 R5.12.30up

「今年もお世話になりました」

 

 2020年の3月から、我々の日々の生活のみならず、子どもたちにとって楽しいはずの学校生活、そしてスポーツ活動にも大きな影響を与えてきた新型コロナが、今年の5月に5類となり、十勝の少年サッカーも久しぶりに日常が戻ってきました。

 長かったコロナ禍を経験し、この間に大会運営の見直し・改善が図られ、リーグ戦においては、午前・午後に分けた試合日程の調整(コロナ対策でしたが、結果的には遠方から十勝川に集結される選手、保護者の方々の時間的な負担が減りました。)など、全てがマイナス面ばかりではなかったにしろ、あまりにも長過ぎました。

コロナ禍の3年間、十勝の少年サッカーのレベルが上がったかと問われると、なかなか難しいところもあるわけですが、試合会場に選手たちのキラリ光るプレーの数々と、その選手を支えてくれている保護者の皆さんのあたたかい声援が戻ってきたことを私自身は幸せに感じています。

 

戦いの舞台はフットサルへと移行しています。これまで各種大会・フェスティバル等が行われ、外のサッカーとはまた違った勢力分布になっているようです。年明けには、6年生にとって小学校生活最後の全道大会につながるフットサルの十勝地区予選が行われます。各チームの健闘をお祈りいたします。

 

さて、今年も、私のコラムにお付き合いいただいた皆さん、本当にありがとうございました。2016年からスタートした私の「つぶやき・ひとり言」も、ホームページを見ると今回で199回となりました。あと何回掲載できるかは、私自身にもわかりませんが、もし続くようであれば今後ともご贔屓のほどよろしくお願いします。

 

2023年が間もなく終わります。十勝少年サッカーにかかわる全ての皆さん、十勝の少年サッカーが更に盛り上がるように2024年も頑張っていきましょう。

私は、サッカーの指導とともに、毎朝リンク造成作業に励んでいます。それにしても、今年のリンク造りは難しい…。それでは、皆さん良いお年を!

 




第198回 R5.12.28up

「スケートリンク造り」

 

私が勤務する小学校では、16日に降った雪を利用してグランドを踏み固め、20日過ぎから散水作業を始めました。思っていたよりも降雪量が少なく、校舎に近い側は照り返しの関係で日中の気温が上がり、せっかく厚くなってきた氷が解けてしまうという状態がここ数日続いているわけですが、1日も早いオープンを目指しています。

タンクの積んだ散水車で水を撒くわけですが、その日の気温で水の量を調整しなくてはなりません。リンク造りも、経験と熟練の技が必要となります。私は、気温の下がる早朝の担当として、同僚の先生やPTAの方々と作業をしています。

さて、私はスケートの指導も41年間続けています。サッカーの指導同様に、スケートの指導にも独自のおもしろさがあります。

寒い中での練習は、間違いなく心と体が鍛えられます。そして、体幹が鍛えられます。技術の面では、低い姿勢を保ちながら、スムーズに体重移動を行うことができるかがポイントになります。更に、全身、特に膝のばねを利用し、自分のパワーを最大限に氷に伝えることができるとスピードアップにつながります。コーナーワークは、技術の見せどころです。それらをトータルして、個々に合った指導を心がけるわけですが、かなり奥が深いのです。

振り返ってみると、私がこの年まで走り続けることができているのは、冬期間のスケートのおかげかもしれません。初めてスケート靴を履いたのは、7才の時なので、55年以上スケート靴を履き続けていることになります。

また、これまで勤務してきた大樹、本別、中札内、芽室時代は、サッカーとスケートの二刀流の選手が数多くいました。中には、全道、全国、そして世界の場で活躍した子もいます。競技は異なりますが、お互いのスポーツに相乗効果があったものと思っています。

十勝のサッカー少年・少女にも、十勝だからこそできる冬のスポーツに、ぜひ挑戦してほしいと思っています。

 





第197回 R5.12.23up

「女子トレも頑張っています!」

 十勝のU12年代は、例年この時期に清水チャンピオンズカップに参加していたわけですが、3年間にわたるコロナ禍以降、道外遠征がストップした状態です。大会自体は規模を縮小して今年も行われたようですが、遠征のたびにお世話になっていた日本閣も長い歴史に幕を閉じ、多くのホテル・旅館も廃業したということです。コロナでの3年間は、サッカーのまち清水自体にも大きな影響を与えたようです。私が大好きだった「白山」という居酒屋もお辞めになり、清水を第2の故郷のように思っていた私は寂しい限りです。

 日本閣ですが、12月8日にNHKでオンエアされた「北海道道『天才と呼ばれた男 小野伸二』の冒頭に、高校時代の3年間下宿生活を送っていた小野伸二さんを知る日本閣の西川さんがインタビューを受けていました。

 さて、17日(日)に、新得町体育館で女子トレセンが行われました。5.6年合わせて17名の参加がありました。この日は朝から雪模様でした。9時からのトレーニングのために浦幌のメンバーは7時に家を出たということです。送迎をしていただいている保護者の方にも感謝です。

 今年の6年メンバーは、例年に比べると少しおとなしい感じからスタートしたのですが、トレーニングや遠征を重ねるたびに、選手間のコミュニケーションもよくなり、それに伴い個々の技術レベルもずい分上がりました。春先には難しかった質の高いトレーニングができるようになりました。

 5年メンバーは、男子トレセンに入っているメンバーを中心に、とても元気がよく、アグレッシブにトレーニングに参加しています。今後の成長が楽しみです。

 私の勤める学校でもスケートリンク造りが始まりました。ここ数年の中では、早いスタートです。初日の出を拝むのは、リンク小屋の窓からでしょうか。

 




第196回 R5.11.27up

「レフェリービギナースクール」

十勝少年サッカー連盟の喜多翼審判委員長から「レフェリービギナースクール」のレポートが届きました。紹介させていただきます。

審判委員会の皆さん、精力的な活動、いつも本当にありがとうございます。そして、参加された皆さん、お疲れさまでした。

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11月12日(日)に札内スポーツセンターにて行われたU9フットサルリーグにおいて、審判委員会主催の研修会『レフェリービギナースクール』が開催されました。今回は13名もの申込みがあり、全員に主審や第2審判を経験していただきました。

この研修会はその名の通り「初心者」や「経験が浅い人」向けの研修会で、審判委員会のインストラクターが一緒に動きながらレクチャーさせていただきました。笛を吹く経験がほとんどなかった、あるいは主審を務めることが初めてという方もいらっしゃいましたが、皆さん緊張しながらも真剣な表情で審判活動に取り組んでいて、担当していただいた2試合で着実にレベルアップしていることがわかりました。

研修を終えた受講者の方からは、「とても緊張しましたが、楽しかったです!」「やはりやってみないとできるようにならないですね!」「また機会があればやりたいです!」という前向きなコメントが多く聞かれ、インストラクター一同とてもうれしく思っています。また、「他のチームの試合でもつい審判を見てしまいます…」という声もあり、より審判への関心が高まったという点でも、とても有意義な研修会となりました。

次回は12月10日(日)のU12フットサルリーグにて、審判研修会を実施する予定ですので、そちらもたくさんの方にご参加いただければと思います。今回受講していただいた皆さん、そして、担当の杉田審判副委員長をはじめとする審判委員会の皆さん、お疲れさまでした!




第195回 R5.11.15up

「今年最後の修行の旅へ ~福岡編~」

 あっ、今回もサッカーの話ではありません。いつも通りの私事のネタになりますが、マラソンの話です。今年最後の修行の地は福岡でした。福岡の地で身体を鍛え、食文化にも触れるというのが、私が勝手に決めたテーマでした。

 10日(金)に十勝を旅立ちました。福岡に着き受付を済ませ、まずは腹ごしらえということで、夕食は「鳥の水炊きを食べました

 レース前日の11日(土)は、同行した妻と観光をしました。ホテルの近くの長浜ラーメン発祥のラーメン店で朝ラーからスタート。その後、学問の神様で有名な太宰府天満宮に行きました。焼き立ての梅が枝餅とても美味しかったです。昼は、博多華丸大吉さんおすすめの「鯛茶漬けを食べ夜はホテル近くの居酒屋へ行きましたが、レース前なので炭水化物も摂らねばということで持ち帰りピザを買いホテルに戻って食べました。フルマラソンを控えているのに2日間完全に暴飲暴食が続きました

 12日(日)、マラソン大会当日の朝は小雨がぱらつき気温も低く、北海道とあまり変わりませんでした。この大会には24,000人の申し込みがあり、抽選で12,000人がフルマラソンをりました。2週間前のフードバレーマラソンではサッカーボールを身にまとって走ったのですが、今回は真っ当な服装だったので実に軽く感じまし(笑)

 福岡マラソンはコース途中にたくさんの食べ物が用意されていました。梅塩あめ、檸檬マシュマロ、ひよこプチデザート、人形焼、みかん、バナナ、プルーン、トマト、サラダチキン、豆乳うどん、ひとくち焼き菓子、スープ、冷やしぜんざい、私は走る前から決めていました。全ての食べ物を制覇することを(笑)。立ち止まり、喉をつまらせながらも、全て完食しました。このレースで一番辛かったのは、サラダチキンを飲み込むことでした(涙)。

 レース後半は、海からの強い風もあり、アップダウンもあったのですが、沿道の声援を力に、粘りに粘ってゴールタイムは4時間3分でした。大満足のマラソンになりました

 レース後のご褒美、福岡最後の夜の晩餐は、やっぱりこれでしょ!ということでモツ鍋に決めていましたとっても美味しかったです。絶妙な味のスープが、五臓六腑に染みわたりました。お店の方に、北海道から福岡マラソンを走りに来て、完走できたことを伝えると、「福岡マラソンおつかれさまです」とチョコで書かれ、数種類の果物で飾られたサプライズプレートが私たちの席に運ばれてきました。もつ鍋も美味しかったのですが、お店の雰囲気、声かけ、サプライズプレゼント、全てが最高でした。

 ひとまず私の今年のレースは全て終了しました今年は、100km1回、フルマラソン4回、ハーフマラソン1回走ることができました。コロナ禍で失った3年分を少しは取り戻せた感じがします

 サッカーの指導も楽しいわけですが、私にとってはマラソンも人生の楽しみの一つです。来年は、3月の東京マラソンからスタートです。

 




第194回 R5.11.4up

「トレセンのトレーニング」

11月3日(祝)、新得町町民体育館で行われていたトレセンのトレーニングの様子を見に行きました。

4.5年トレセンは、ウォーミングアップの後、対面パス、2種類のターンのトレーニングと続き、最後はゲームを行っていました。新しいメンバーが加わっての練習ということもあり、前半はやや硬さが見られましたが、澁谷コーチの声かけに徐々にいい動きが見られました。特に、ゲームの中では、1対1の場面で簡単にボールを後方に下げないで、相手とのかけ引きの中で「マークをはがす」というシーンがあり、トレーニングの中で改善が見られました。

 

6年トレセンは、2ボックスを使っての2対1×2(ポゼッション、攻守の切り替え、守備の協力)、3対3+サーバー、そしてゲームと続きました。メンバー同士も、お互いのプレーをよく理解しているので、コミュニケーションを取りながら、竹本コーチの指導の下、楽しく、激しくトレーニングが続きました。プレーでの成長も感じましたが、何より驚いたのは、皆体格がよくなっていることです。この時期にきて背がぐーんと伸びている選手が大勢いました。

 

さて、今回指導に当たったコーチは4名でしたが、メンバーの顔触れはというと昔、いや大昔からほぼ変わっていません。新鮮味が全くありませんでした(失礼)。おーい、若手のコーチ、そろそろベテラン勢を楽にさせてあげてくださいよ(笑)。

 


第193回 R5.10.30up

「学習発表会&フードバレーマラソン」

10月28日(土)は、私が勤務する小学校の学習発表会でした。今年は、2年生29名と一緒に劇に取り組みました。発表会を前にクラスの7名がインフルエンザに感染し、学級閉鎖になるという試練?を乗り越え、当日を迎えました。「イワンのたまご」という劇をしたわけですが、脚本の内容を時代の流行りや地域に合ったものに変えながら私自身4度目の挑戦となりました。一番最初の取組は、30年前の本別中央小の4年生でした。

発表会終了後、児童玄関前にいた保護者が声をかけてくれました。「先生、懐かしかったです。私、この劇を30年前に本別で演じました!」と。2年生の保護者ではないのですが、かつての教え子です。30年前が一瞬にしてよみがえりました。41回目の発表会も、いろいろな意味で思い出に残りました。

さて、来年はいったいどうなっているのでしょうか。

 

そして、翌日の29日(日)は、「フードバレーとかちマラソン」が行われました。

前日の発表会の打ち上げで、セーブはしていたものの、液体エネルギーを注入しすぎた不良のじじいは不安だらけでした(涙)。

朝は、私にとっては嫌な雨が降っていたのですが、スタートラインに並ぶころには、その雨も上がりました。やや肌寒かったものの風もなくまずまずのコンディションの中で走ることができました。

今年は、サッカー同様、フードバレーマラソンも本来の形に戻りました。フードコーナー「食フェスタ」も充実していました。やっと戻ったぁ…と本当に嬉しく思いました。

さて、私は、いつものようにサッカーボールのコスチュームで走りました。昨年は、腕時計を忘れるという初歩的なミスをしたのですが、今年は大丈夫でした。沿道からの応援、ボランティアの皆さんのサポートが本当に力になりました。レース後半、自衛隊の駐屯地を抜けたころに、少年連盟の杉野会長の姿がありました。思わずその瞬間はスピードが上がりました。タイムも、昨年よりはちょっぴり縮まり、大満足のハーフマラソンでした。

さあ、いよいよ11月に突入です。少年サッカーも、屋外から室内へと移行します。関係者の皆さん、後半戦もよろしくお願いします。

 





第192回 R5.10.22up

「U-12サッカーリーグ 4次ラウンド終わる」

約5か月間に渡り開催されてきたリーグ戦ですが、15日(日)に最終日を迎えました。

この間、1次リーグから4次リーグまで、各チーム20試合経験することができました。プレー時間を確保し、試合を経験することで伸びていく選手にとっては、間違いなく貴重な経験となったはずです。

 

最終的な順位は、1位がプログレッソ、2位が札南、3位が音更ユニオンとなりましたが、最終試合まで順位が入れかわる可能性があり、同時刻開催となったAブロックの最終戦は、どのコートも白熱した試合が見られました。それにしても、最終節の2日間は、素晴らしい天候にも恵まれ、試合日程・試合順共に最高でした!

さて、優勝したプログレッソの皆さん、おめでとうございます。今シーズン、U12は惜しくも全道大会出場は逃したわけですが、持ち前の勝負強さは健在でした。あっぱれです。

 また、Bブロックは広尾、Cブロックは士幌、Dブロック緑ヶ丘、Eブロックは明和広陽、Fブロックは帯広Jrがブロック優勝に輝きました。本部前で、賞状と共に、副賞として「うまい棒」の豪華詰め合わせ?を手にし、満面の笑みを浮かべる選手たちの顔がとても印象に残りました。ちなみに、うまい棒は、宇野理事長からのプレゼントだったはず…。

さあ、十勝はこれからフットサルのシーズンへと移行します。上級生の人数が少なく、8人制ではやや苦労していたチームにも、大いにチャンスはあります。各チーム、選手の今後の活躍と成長を期待しています。

 長期間にわたり、プレイヤーズファーストの精神のもと、会場設営や撤収作業などにご尽力いただいたチーム関係者・保護者の皆さん、そして、審判員・役員の皆さん、本当にお疲れさまでした。ありがとうございました。

 

 私は、今シーズンも「勝利」と「育成」の両方を目指して取り組んできたわけですが、最後は力尽きました。というか、指導者の力不足・準備不足でした。選手は最後まで頑張ってくれました。やっぱり大切なのは、日常のトレーニングの指導だと改めて思いました。

 そんな私ですが、1年間の疲れがどっと出たようで、先週末からずっと体調が優れません。実は、クラスも7人がインフルエンザに感染し3日間学級閉鎖になりました。私の検査の結果は陰性だったのですが、なかなかすっきりしません。やっぱり年なのですね(涙)。本日(21日)の会合もキャンセルです。ずーっと前から楽しみにしていたのに…。

 来週末は、学習発表会とフードバレーマラソンです。体力回復に努めます。

 

 




第191回 R5.10.10up

「JFA第47回全日本U-12サッカー選手権大会」

道東ブロック大会を勝ち進んだ我がチーム、小樽で行われた全道大会に行ってきました。大会初日、ものすごい雨の中での試合となりました。ピッチに水がたまることはなかったのですが、気温も低く、選手たちは過酷なコンディションの中で戦いました。

初戦の相手、函館地区のAVENDAは、夏の全道で3位になった強豪です。慎重な立ち上がりの相手チームに対して、試合開始早々からアグレッシブに戦い、試合序盤はシュートチャンスを作り互角以上の試合展開だったのですが、一瞬のスキを突かれ失点してから、相手の落ち着いたボール回しに手こずりました。ボールへの寄り、1対1の強さ、プレーの読み、連動した動きなど、やはり全道のトップレベルとはまだまだ差がありました。

しかし、強豪相手にも、試合が進み後半になると、相手のスピードにも慣れ、1対1の対応、ボール際の強さも決して負けていたわけではないので、やはり十勝の選手、チームは、そうした環境での試合の経験が圧倒的に少ないと感じてきました。

そして、十勝では、個の力で打開しゴールを決めることができる選手も、全道の強豪チーム相手にはなかなか突破を許してもらえませんでした。その時に何ができるのか。周りの選手の関り、連動した動き、後方からの飛び出し、DFの攻撃参加。十勝の中ではできていると思っていましたが、私の全くの勘違いでした。選手たちに申し訳ない気持ちです。

大会2日目、1.2回戦で負けたチーム同士の試合が組まれました。コンサ東川などの試合では、ある程度主導権を握り勝つことができたのですが、優勝した札幌ジュニア、コンサ札幌、SSS、デノバ、AVENDA、(この大会には参加できませんでしたが)くりやま、コンサ室蘭…などとの差を痛感しました。

地区のレベルを上げていかなくては、差はどんどん広がるとも感じました。もう、私の出る幕ではありません。本当に、若い指導者にバトンタッチです。

 

さて、決勝戦は見ることができませんでしたが、札幌ジュニアが優勝しました。我がチームが負けたAVENDAは、その札幌ジュニアにPK戦で敗れましたが、どちらが勝ってもおかしくない試合でした。上位チームの差は、ほとんどありませんでした。

大会2日目、私は、準決勝のコンサ札幌とデノバの試合(3-0)を観戦しました。夏の全道大会の時は、少し差があるように感じた2チームですが、デノバの個の力を封じるコンサの組織力、高い技術はもちろん、それ以上に気持ちの入ったプレーの連続、ベンチワーク含めたチーム力は圧巻でした。今年からコンサ札幌の監督に就いたコーチは、北海道トレセンのスタッフ仲間として昔からよく知っているのですが、コンサ東川でのチーム作り、選手育成経験を生かし、びっくりするほど短期間でチームを仕上げてきました。やはり指導者の力は大きいと改めて感じました。

さあ、この週末は、リーグ戦の最終節です。屋外でのシーズンも最終盤、6年生には思いきり楽しんでプレーしてほしいと願っています。




第190回 R5.10.3up

「JA全農杯十勝地区予選」

 9月30(土)~10月1日(日)の2日間、十勝川河川敷サッカー場を会場に、12チームが参加してJA全農杯十勝地区予選が開催されました。

 大会2日目は、ベスト4に勝ち進んだ4チームによる準決勝と決勝が行われました。

 同時進行の試合もあり、詳細には見ることができませんでしたが簡単に紹介します。

 

 準決勝Aコート 開西つつじが丘 0-2 帯広FC

 お互い堅い守りで攻守の切りかえも速く、拮抗したゲームが続く中、2ピリ、帯広FCのトップの選手が相手GKの立ち位置をしっかりと見てゴール右に流し込み先制点を奪います。その後も、右サイドからのセンターリングをゴール前でフリーとなった選手が合わせますが、惜しくもバーをたたき追加点を奪えません。3ピリの中盤過ぎに、帯広FCは見事なパス交換から追加点を奪います。最後まで粘り強く戦う開西は、チームの中心選手が迫力のあるドリブル突破で帯広FCゴールに迫りますが、人数をかけた守りに阻まれます。チャンスをものにした帯広FCが決勝に進みました。

 

 準決勝Bコート 幕別札内FCレッド 4-1 音更ユニオン

 試合開始早々、幕札は、右サイドからチャンスを作りトップの選手が押し込みます。その後も1対1の場面を作る幕札ですが、ユニオンGKの好守とDFの堅い守備に阻まれます。しかし、1ビリ終了間際、相手との競り合いに勝ちドルブルで持ち出した選手が落ち着いてゴールを決め、追加点を奪います。2ピリに入っても攻勢を続ける幕札は、ドリブル突破から3点目を奪います。ユニオンもようやくエンジンがかかり、幕札ゴールに迫る場面、惜しいシーンが続きます。3ピリ、ユニオンはこぼれ球を拾った選手が豪快なミドルシュートを決め反撃しますが、幕札が決勝に進みました。

 

 決勝戦  幕別札内FCレッド 4-2 帯広FC

 強豪の開西を破り勢いにのる帯広FCか、選手層の厚さで安定感のある戦いを見せる幕札か、素晴らしい十勝晴れの下、帯広FCのキックオフで決勝戦が始まりました。

 試合開始早々、帯広FCがDFラインでボールをつなぐ一瞬のスキを見逃さず、幕札のトップがボールを奪い、電光石火先制点を奪います。帯広FCも左サイドから突破を図りますが、幕札の連動した守備を突破することはできません。すると、中盤からボールを受けた幕札のトップが相手DFを一人かわし追加点を奪います。2ピリに入り、帯広FCは右サイドで起点を作り、そのセンターリングをダイレクトで合わせるファインゴールで1点差に詰め寄ります。流れが帯広FCに傾くかと思われたのですが、幕札はゴール前の混戦から3点目を奪います。しかし、その後も幕札ゴールに迫る帯広FCは、ゴール前のフリーキックを決め再び1点差に詰め寄ります。次の1点が大きく試合の流れを決めると思われた2ピリ終盤、見事なステップを交えながらドリブルで突破した選手がゴール前にボールを流し、人数をかけて詰めていた幕札が追加点を奪います。3ピリに入ると、一進一退の展開が続きます。帯広FCのスピードあるドリブル突破やGKの判断良い飛び出し、幕札の細かなボール回しやDFの攻撃参加など、試合終了の笛が鳴るまで見ごたえのある試合展開が続きますが、幕別札内FCレッドが優勝に輝きました。

 試合後、自チームの応援団のみならず、相手チームの保護者の前でも挨拶した帯広FCイレブンの爽やかな姿が印象に残りました。

 

 トラックの代表は、開西つつじが丘とプログレッソ。今回決勝戦を戦ったのが、幕別札内と帯広FC。今回は3ビリ制ということで、5年生の選手が多いチームが優勢でしたが、この学年の実力は伯仲しているようです。

私的には、これから特徴のある「個」の選手が育ってくることを期待しています。今後の成長を楽しみにしています。

 

 




第189回 R5.9.29up

「最強軍団!?」

最強軍団!? 今回の話題は、サッカーのことではありません。最強軍団というのは私が受けもっているクラスの子どもたちのことです。

〇〇〇小学校21組29人の子どもたち。本当にパワフルなのです。学校によってはコロナ渦以降(その前から)、マラソン大会・記録会を行わなくなった学校も増えているようですが、私の勤務する学校では毎年実施しています。低学年1km、中学年1.5km、高学年2kmの距離です。

2年生のマラソン記録会は、9月26日に行われました。体育の授業のほかにも、児童会の保健体育委員会が実施している毎朝の「朝ラン」にも意欲的に取り組んできた我がクラスの自慢の子どもたちです。

最強軍団とは、そのタイムがすごいのです。走られている方は、そのすごさがよくわかると思います。トップタイムは4分3秒。速いといいながらも、得意な子にとってはこのタイムは決して難しいタイムではないでしょう。すごいのはここからです。4分台がなんと29名中18名いました。そして、27名が6分以内にゴールに戻ってきました。あとの2人も6分3秒、13秒でした。私がこれまで受けもった2年生の中でも別格です。

私は、老体にムチ打ち、いつも子どもたちの先頭に立ってレースを引っ張るのですが、めちゃくちゃ大変です。子どもたちは、毎回「打倒!キタススム!」に燃えています。私も負けるわけにはいきません。子どもたちとの真剣勝負が続きました。

そして、長い距離は走ることはできても、年を取り、ひざのバネも衰え、スピードを出すことが難しくなってきた私にとっては、たくさんの保護者の方が見守る中でのマラソン記録会当日のレースは、子どもたち以上に緊張しました(笑)。この年になって、どうして学校行事で緊張しなくてはならないのでしょうか(涙)!

このマラソン記録会に向けての取組は、私にとってもいいトレーニングになりました。スピード強化にはもってこいの練習となりました。

そうそう、最強軍団は、水泳もすごいのです。25m完泳する子が15名いました。

この最強軍団からエネルギーをもらって毎日奮闘する私です。年の差55才…。




第188回 R5.9.27up

「道東ブロック大会」

23日(土)、えんがる球技場を会場に、「JFA第47回全日本U-12サッカー選手権大会」の道東ブロック大会が行われ、十勝地区からは、開西つつじが丘、幕別札内ブルー、札南WEED、プログレッソ十勝の4チームが出場しました。

私自身、えんがる球技場には初めて行いました。話には聞いていましたが、素晴らしい環境でびっくりしました。人工芝のピッチで少年用コートが4面取れるわけですが、コート周辺にも余裕があり、今まで見た人工芝グランドではナンバーワンでした。

同時進行の試合が多く、全ての試合を見たわけではありませんが…。

 

Aブロックの開西は、北見西を3-0で破り、代決でコンサドーレ釧路と戦いました。先取点を奪われる苦しい展開になりましたが、追いつき延長戦に入りました。私はその時間帯から見ることができたのですが、延長だけでも決定機を何度も作った開西でしたが、試合はPK戦の末に敗れました。力のあるチームだっただけに残念の一言です。

Bブロックは、別海を8-2で破った幕別札内ブルーと、PK戦の末にオホーツク地区1位の好チームFCベーネを破った札南との十勝勢同士の戦いとなりました。ベーネ戦で札南のエースが足を負傷したこともあり、攻撃陣が好調だった幕別札内が3-0で勝利し、夏のロバパンに続き全道大会のキップを手に入れました。

Cブロックは、プログレッソ十勝が、初戦で釧路地区1位のSC釧路と対戦しました。前半はほぼ互角の戦いのように見えましたが、後半立ち上がりにプログレはコーナーから見事なヘディングシュートを決め先制しました。そのまま波に乗るかと思われたのですが、SC釧路の粘り強い戦いに惜しくも1-2で惜敗しました。

 

今年夏のロバパン全道大会やトレセン交流会などの情報から、私自身は、十勝が3つの枠を独占してもおかしくはないと思っていたので、とても残念でした。

 

さて、十勝の代表として幕別札内が全道大会に出場するわけですが、全道大会での戦いは簡単ではないことは重々承知です。札幌地区代表4チームとはかなりの差があります。道南や道央のレベルも高いです。十勝の代表として、真っ向勝負を挑んできます。

 

この週末は、全農杯の3ピリ大会です。トラック協会杯代表の開西つつじが丘とプログレッソを中心にどんな試合が見られるのか、12チームの熱い戦いを期待しています。

 




第187回 R5.9.13up

「3次ラウンド終わる」

9日(土)、U12リーグの3次ラウンド最終節が、十勝川河川敷サッカー場で行われました。道東ブロック大会への十勝代表枠は4つです。

今年度は、2次ラウンドの上位チームの対戦が、最終節に組まれる日程だったこともあり、全てのブロックで十勝代表が最終試合まで持ち越されることになりました。それにしても、今年の大会のレギュレーションは、最後までハラハラドキドキ、大いに盛り上がりました。個人的にもとても疲れました。いや、痺れました。審判員の皆さん、白熱した試合のコントロール、本当にありがとうございました。

もちろん、全ての試合を見たわけではありませんが…。

Aブロックの開西つつじが丘は、2次ラウンド1位抜けの実力をいかんなく発揮し、全勝対決となった広尾との試合も自慢の攻撃力で勝ち、ブロック1位を決めました。身体能力の高い選手を中心に、勝ち点を積み上げた広尾の活躍もすばらしかったです。

Bブロックは、幕別札内ブルーが代表権を掴みました。前節の帯広FCとの厳しい試合を1-0で勝ち切ったことが、結果的には大きかったようです。このブロックでは、帯広FC、SSJr、しんとくのチーム一丸となったプレースタイルが特徴的でした。

Cブロックは、札南と音更ユニオンの全勝対決となりました。しだいに雨が激しくなる中、試合のボルテージも上がりました。ボールをつなぐユニオンですが、なかなか決定機を作ることができず、確実にチャンスをものにした札南が激戦を制しました。

Dブロックは、前節の直接対決で幕札レッドを2-4で破ったプログレが、最終日も安定した戦いで連勝し、十勝代表のキップを手にしました。幕札レッド、芽室、プログレと3つ巴になるかと思われたこのブロックを制したプログレのチーム力に拍手です。

 

開西つつじが丘、幕別札内ブルー、札南、プログレッソの4チームは、23日(土)オホーツク地区で行われる道東ブロック大会での活躍を期待しています。

さて、春には、チーム力の差がかなり大きいなと感じていた今年のU12年代ですが、試合を経験してその差が詰まってきたように思います。上位には食い込めなかったチームの中にも、特色あるチームがありました。浦幌、上士幌、緑ヶ丘…などは、私的には印象に残っています。

U12年代にとっては、残り少ないシーズンとなりますが、更なる成長を期待しています。大会役員・関係者の方、審判委員会の皆さん、そして温かい応援のみならず、設営・撤収作業に力を貸していただいている各チームの皆さん、4次ラウンドもよろしくお願いします。




第186回 R5.8.29up

「北海道マラソン」

 8月27日(日)、恒例となった?真夏の挑戦「北海道マラソン」を走ってきました。

 とにかく、札幌市内は朝から蒸し暑かったです。スタート時の気温がすでに29℃越え、湿度80%弱。スタート地点で待機している時点で汗が流れ落ちてきました。北海道マラソンは10回近く走っているのですが、このような経験はあまり記憶にありません。これまでの中で一番過酷なコンディションでした。

 天気予報では、午前中から雨予報だったので、その雨を期待しながら走っていたのですが、残念ながら20kmまでは、太陽が照りつけ、めちゃくちゃ暑かったです。給水所のたびに、頭から水をかぶり、体温を下げようとするのですが、その効果も瞬間的なもので終わってしまいました。

が、レースの途中からは雷が鳴り、途中2度ほど激しい雨も降りました。その雨が、熱のこもった体には恵みの雨となりました。生き返りました。早春や晩秋の雨のレースは、本当に大嫌いなのですが、今回だけは「雨」が好きになりました。大好きになりました。

 ゴールタイムは、4時間26分。タイムはさほど良くないのですが、30℃越えのレースとしては、それなりに頑張ったかなと…。

 私がゴールしたのは、13:00頃。預けておいた荷物を受け取ったとたんにものすごい雷とスコール! その場で着替えることもできず、全身びしょ濡れのまま地下鉄に乗り、ホテル近くの中島公園内にある私の大好きな秘密基地で「一人打ち上げ」をしました。

その後、ホテルでシャワーを浴び、洗濯をして、サロマの100kmマラソンの時には食べることがができなかった焼き肉屋に行きました。翌朝は、4:00前に札幌を出て、直で仕事に行きました。身体の疲れですが、暑さのためにスビートが上がらず、思ったよりも足を使わなかったので、ひとまず元気です。

今年の夏の猛暑は、少年サッカーだけではなく様々なスポーツでも、学校生活でも活動の中止・延期の判断をしなくてはならないほど危ない暑さでしたが、私のような市民ランナーにとってもとても厄介なものとなりました。何せ、練習することができないのです。

まだ、この暑さは続きそうです。皆さん、体調管理には十分ご配慮ください。

 

さあ、この週末はリーグ戦の3次ラウンドです。道東ブロック大会の出場権目指して、好ゲーム、熱戦を期待しています。 



第185回 R5.8.26up

「トラック協会杯十勝地区予選
の思い出」

2学期がスタートして1週間、恐ろしいほど暑い日が続いています。北海道の小中学校のエアコン設置率は16%とか!? 午前授業や休校などの対応を取っている学校もあるようです。

私の学校は、各教室にエアコンが設置されているとはいえ、屋外での活動・遊びは中止、体育の授業はプール学習含めて見合わせています。もちろん、少年活動もストップ。私も夕方の時間を持て余しています。まさか、北海道まで暑さのせいで教育活動・スポーツ活動に支障が出るとは…。来年以降も心配です(涙)。

 

今年度のトラック協会杯の十勝地区代表は、「開西つつじが丘」と「プログレッソ」の2チームに決まりました。全道大会での健闘をお祈りいたします。

さて、プログレッソは、毎年のように好成績を残し、このトラック協会杯の全道大会にも度々出場しているわけですが、開西つつじが丘を長年指導している小松さんから、「開西は25年ぶりの本大会出場」と聞いて、私自身は驚いています。

ここ数年の開西つつじが丘の強さは、誰もが認めるところです。どのカテゴリーでも好成績を残しています。ロバパンの全道大会にもU10北北海道大会にも、十勝の常連チームとして毎年のように名を連ねています。その開西が25年振りとは…。

当時のチームには、小松さんの息子さんがメンバーとして活躍していました。私は、その決勝戦を今でも覚えています。と言うのも、決勝戦を開西と戦ったのが、当時私が指導していた中札内サッカー少年団だったからです。

その試合は、お互い一歩も譲らず延長戦までもつれました。いい試合でした。そういえば、今から25年前の少年サッカーは、11人制で大人用ゴールでした。懐かしい。

 

トラック杯の予選を振り、チームとしては、どのチームもよく走り、戦う姿勢を見せていたのですが、苦しい局面を打開できる選手、ボールを受ける前に周りの状況を見て判断のあるプレーをしている選手がやや少なかったことが気になりました。判断なしにただ前方にボールを蹴る、蹴らせているというチームが多かったのも残念でした。

各チームの指導者の皆さん、選手の判断を奪うことなく、ポジティブな声かけで、今後のチーム作りを期待しています。

 

 

 




第184回 R5.8.21up

「トラック協会杯十勝地区予選」

20日(日)、トラック協会杯十勝地区予選の最終日は、各ブロックの準決勝、そして決勝が行われました。十勝地区の代表枠は2つです。各ブロックの決勝戦の様子を簡単に紹介します。

Aブロック決勝は、「開西つつじが丘」と「しんとく」の一戦でした。

強い雨が降り続く中、ボールの処理が難しく、試合の立ち上がりはお互いセーフティーなプレーが続きましたが、勢いをもって攻撃を仕かけたのはしんとくでした。開西のスピードある攻撃を許さず、ロングボールで相手ゴールに迫ります。一進一退の攻防が続く中、前半5分過ぎ、しんとくは、ミドルレンジから放ったシュートが、相手キーパーの頭を超え先制点を奪います。その後もしんとくの勢いが続きます。

後半に入り、しんとくのDFラインが下がったことで、開西の攻撃の人数が増え、ゴール前でのチャンスが多くなりました。後半半ば、何度かシュートシーンを作っていた開西の左サイドの選手が、強烈な同点シュートを決めます。その後も攻め続ける開西ですが、しんとくはGKを中心に必死の守りでしのぎます。このまま延長戦かと思われた終了間際、ゴール前でボールを拾った選手が逆転のゴール(自身2点目)を決め、開西が全道のキップを手に入れました。最後まで粘り強く戦い続けたしんとくのチーム一丸となったプレーが、強く印象に残った試合でした。

 

Bブロック決勝は、「プログレッソ」と「帯広FC」の一戦でした。

試合開始序盤は、中盤でのボールの奪い合いが激しく、攻守の切り替えも速く、どちらが主導権をつかむか興味深い展開で進みました。7分、プログレは、左サイドをドリブルでもち上がった選手が、相手選手と競り合いバランスを崩しながらも、相手キーパーが前に出てきたところを左足でゴールへ流し込み先取点を奪います。

後半に入っても、プログレがややボールを支配しますが、帯広FCもスビートあるドリブル、裏を狙ったスルーパスなどを駆使し、プログレに迫ります。7分過ぎ、プログレは右サイドからのボールをゴール前で受けた選手が、見事なコントロールで相手DFの前のスペースにボールを運び、落ち着いてシュートを決めます。このシュートは、ファーストタッチが全てでした。2-0になってからも、試合をあきらめない帯広FCは、プログレゴール前にボールを運びますが、プログレDFの堅い守りとGKの安定した守備を崩すことができず、2つ目の代表は、プログレッソがつかみました。

 

この日の決勝戦は、ベンチ、応援席が一体となり、とても良い雰囲気の中で試合が行われたように感じました。試合後には、勝っても負けても、両チームの応援席からは大きな拍手が選手に送られていました。

そして、審判団の皆さんお疲れ様でした。大会最終日は時折強い雨の降るコンディションでしたが、さすがは十勝少年連盟が誇る2級審判員の皆さんです。近くで見ていたわけですが、たいへん参考になるゲームコントロール、また、プレイオンの判断などジャッジに関しても唸るシーンがたくさんありました。お疲れ様でした。

さて、この週末、私は札幌を軽―く!?走ってきます(笑)。




第183回 R5.8.16up

「夏休みあれこれ」

 十勝管内の多くの小学校は、18(金)から2学期がスタートします。

 ここ数年間は、コロナのために行動規制が施され、少年サッカーに関わっても様々な制約があったわけですが、やっと数年前の姿に戻ってきました。U10の北北海道大会やロバパンの全道大会も、従来の予選リーグ→決勝トーナメントの形になり、選手はたくさんの経験を積むことができました。

 さて、この夏私は、ロバパン全道大会(札幌)とガールズゲーム熊谷・高瀬杯(栗山)に指導者として参加しました。試合から学ぶことはたくさんあったわけですが、久しぶりに会う全道の指導者仲間もいて、楽しいひと時を過ごすことができました。懐かしい顔を見合わせ、お互い口には出しませんでしたが、「まだやっているの!?」と…(笑)。苫小牧、岩見沢、函館、旭川、札幌の指導者、中には10数年ぶりに会った仲間もいました。が、大学時代のチームメイトでサッカーの指導者、また教師としても仲間である友人が、現在病と闘っているという話を耳にしました。その彼とは、自称、旭教大サッカー部の最強DFコンビを組んでいました。1日も早い回復を祈っています。

 さて、話は変わりますが、この夏休みはサッカーとともにジョギングも頑張りました。今月末に行われる北海道マラソンに向けての走り込みです。が、とにかく暑過ぎました。年寄りが日中走ることは命を削ることになるので(笑)、もっぱら早朝に走ったわけですが、それでも過酷でした。7時までにはジョギングを終えるようにして、冷たいシャワーを浴びて出勤するという日が続きました。学校はクーラーが効いているので快適に仕事ができたわけですが、学級園の世話のために一歩外に出ると、本当にここは十勝か!という毎日でした。

 もちろん、休み中ということで子どもたちはいないのですが、私たちの勤務はいつもと何ら変わりません。私自身は、10月に行われる学習発表会の「劇」の脚本を完成することができほっとしています。ワイルドな2年生29名の発表を楽しみにしています。

 今日は、学校閉庁日ということで休暇を取り、10日後に迫ってきた道マラに備え、ロングランをしました。途中一人の女性ランナーとすれ違いしました。彼女とはこれまでに2校で一緒に仕事をした仲間です。そういえば、彼女のお子さんたちもスポーツをされていて、小学校時代からスケート、陸上、サッカーで活躍してしていたよなぁと。そして彼女自身も、かつてトライアスロンの全日本強化選手だったはず…。

 この夏、多くの仲間と会うことができ、たくさんの元気をもらいました。コロナの間は辛く、苦しく、寂しい日々が続いたわけですが、やっぱり「当たり前の毎日」が一番です!

 さあ、この週末は、トラック協会杯の代表をかけての熱戦が繰り広げられます。各チームの選手、指導者、保護者の皆さん、サッカーが当たり前にできることを喜びに感じて、いいプレー、いいベンチ指導、いい声かけ、いい応援を期待しています。 

 




第182回 R5.8.8up

「JFAガールズゲーム 第11回熊谷・高瀬杯サッカー大会」

 

 8月5日(土).6日(日)の2日間、栗山町ふじスポーツ広場を会場に開催された「JFAU-12ガールズゲーム2023北海道 第11回熊谷・高瀬杯サッカー大会」に、『とかちFCなでしこ』のメンバー12名を引率して参加してきました。

 この大会ですが、北海道の頂点を目指すカップ戦と主に低学年中心のチームや個人での参加者でチームを編成した交流戦の2部門に分かれて試合を行いました。大会2日目の交流戦には、「ロッカフォルテとかち」も参加していました。

 さて、とかちFCなでしこが参加したカップ戦には、全道各地から17チームが参加しました。とかちは、大会初日の予選リーグ、小樽に1-1で引き分けたものの、室蘭に11-0、網走に1-0と勝利し、2勝1分けの成績でリーグ1位となり、2日目の決勝トーナメントに進みました。

 大会2日目、決勝トーナメント1回戦は苫小牧のチームとの戦いでした。苫小牧は攻撃陣に足の速い選手が多く、また一人一人の寄せも速く、とかちはなかなか攻撃の形を作ることができませんでした。負けられないトーナメントということで、前日に比べると動きが硬く、簡単なミスも多かったのですが、前半は0-0で折り返しました。ハーフタイムでは、力は互角、自信をもってプレーすること。シュートを意識することを確認しました。後半の立ち上がりは良かったのですが、先制点を許し、その後攻撃の枚数を増やし反撃に出ますが、相手ゴールをこじ開けることはできず、惜しくも0-2で敗れました。試合後、悔しさのあまり大粒の涙を流す選手がいたのが印象的でした。何とか勝利に導いてあげたかったのですが残念です。

 その後行われた敗者戦では、実に明るい雰囲気の中で戦い、3-1で勝利して大会を終えました。敗者戦を含めて5試合戦ったわけですが、大会参加のチーム数も増え、各地区の女子選手、女子チームのレベルが上がっていることを実感しました。

また、同じ道東地区から釧路、網走、根室のチームが参加していたことを嬉しく思いました。ブロック女子トレセンの参加数は決して多くはないので、こんなに多くの女子選手が道東地区にいたのだと驚きもしました。

 今回の大会には、十勝女子トレセン出身の2人のコーチが帯同してくれました。選手と年代が非常に近いということもあり、コミュニケーションをとりながらサポートをしてくれました。試合前のアップはじめ、ホテルでのお世話や生活指導なども全てお任せしました。たいへん助かりました。

 男子トレセンの指導者もここ数年同じ顔ぶれ、ベテラン勢が増えています。こうした若い力は絶対に必要です。世代交代は待ったなしです! 澁谷君、北田さん、後継者を育ててくれないとお二人にはあと20年頑張ってもらいますよ!

 





第181回 R5.8.3up

「ロバパンCUP全道U12
サッカー大会」

 7月29日(土)~31日(月)の3日間、札幌サッカーアミューズメントパークサッカー場を主会場に、2023ロバパンCUP第55回全道U12サッカー大会が行われました。

 十勝地区からは、予選を勝ち抜いた「開西つつじが丘JrFC」「札南WEED」「幕別札内FC」の3チームが出場しました。

 今年の大会は、32チームを4チームずつ8ブロックに分け予選リーグを行い、その後順位ごとにトーナメント戦を行いました。コロナ禍のため、ここ数年は一発トーナメントだったのですが、3日間で6試合確保していただき、貴重な経験を積むことができました。十勝も暑い日が続いていますが、札幌も暑かった…。人工芝の上は灼熱でした(笑)。

 開西つつじが丘の試合は、会場が離れていたために見ることはできませんでしたが、初日2勝し、強豪札幌ジュニアとの1位をかけた戦いに挑みました。この試合も、身体能力の高さをいかんなく発揮して接戦を演じたようですが、惜しくも敗れました。

 札南WEEDは、初戦が全てのように思いました。札幌地区の西野第二相手に先制点を奪い、前半は何度も決定機を作っていたのですが決めきれず、初戦を落としました。その後の試合も、札南自慢の攻撃力を発揮することができず敗れたのが残念でした。

 幕別札内は、予選3試合中2試合で逆転勝ちを収め1位トーナメントに進み、全農杯、バーモントを制しているデノバに挑みました。前半5分過ぎまでは夢を見かけた瞬間もあったのですが(笑)、セットプレーからの失点が続き、格の違いを見せつけられました。

我がチームの失点シーンを振り返ると、明らかなコミュニケーション不足、もしかしたらちょっとした準備で防ぐことができたかも、という場面がありました。ボールウォッチャーになりマークを離す。アプローチはしているのだけど、寄せが甘くシュートを打たれてしまうなど、普段のトーレーニングの質を上げていかなくてはならないと感じました。

なお、閉会式では、幕別札内の10番が大会優秀選手に選ばれました。

 今年の大会は、上位チームのレベルがかなり高かったです。その中で札幌地区のクラブチーム以外では、「くりやま」がとてもいいサッカーをしていました。我がチームは最終日に対戦したわけですが、私自身たいへん勉強になりました。当たり前のことですが、指導者が学び、質を上げていかないとチームは成長しないということを再確認した大会になりました。私にはもう時間が残されていませんが…。十勝の若い指導者に期待したいと思います。近い将来、十勝勢が決勝の舞台に立ち、優勝杯を手にすることを願っています。

 さて、この週末は、十勝川河川敷サッカー場でフクハラ杯が行われます。いよいよU11年代の活躍の場がやってきました。この大会を経てトラック杯の予選と続きます。熱い戦いを期待しています。

私は、「とかちFCなでしこ」を引率して、栗山町で行われる「ガールズゲーム第11回熊谷・高瀬杯サッカー大会」に参加してきます。今年のチームにも将来有望な女子選手がたくさんいるので、2日間楽しんできます。

 

 



第180回 R5.7.20up

「第20回 全道少年U10サッカー
北北海道大会パート3」

 

 決勝 根室北斗 1-4 北海道コンサドーレ東川

 

 1試合ごとに力をつけ、ベンチワーク含めたチーム力で決勝にコマを進めた根室北斗と、予選からの5試合を全て無失点で勝ち上がってきたコンサドーレ東川との決勝戦。

 前半は、ほぼ互角の立ち上がり。最初にチャンスを作ったのは北斗だった。2分、中盤の混戦からドリブルで抜け出した10番が、キーパーと1対1の場面を作るも、東川キーパーが慌てずにスーパーセーブを見せる。続く4分にも、右サイドを突破した10番が、角度のないところから強引にシュートを放ちバーをかすめる。相手の素早いプレッシャーに得意のボール回しを封じられていた東川も、徐々に落ち着きを取り戻し、シュートパスがつながるようになり、シュートシーンを作る。前半はこのまま0-0かと思われた11分、東川はトップの28にボールを当て、そこから素早い攻撃で数的優位を作り、左サイドの15番にパスをつなぎ、中央でフリーになっていた28番が再びボールを受け、先制点を奪う。シュートの精度も高かったが、パスを受けたときのコントロールが素晴らしかった。東川らしい得点の奪い方だった。

 後半に入ると、リードした東川に余裕が感じられるプレーが多くなった。特に、ボールを奪ってからの攻撃の速さと、2列目からの飛び出しに、北斗の選手たちのマークがずれ始めた。後半の立ち上がりの失点は避けたかった北斗だったが、東川15番の強烈なシュートは、北斗キーパーの手をはじき2点目を奪う。その後も、攻撃を続ける東川は、相手のゴールキックを奪った28番がフリーになっていた22番とつなぎ3-0とする。9分にも相手のパスミスを拾った15番が見事なミドルシュートを決め試合を決める。しかし、最後まで試合をあきらめない北斗は、右サイドDFの4番が果敢にドリブルで仕かける。この3年生DFは、私自身今後も注目したい選手の一人だ。そして、東川の無失点優勝かと思われた試合終了間際、北斗の10番が25mのロングシュートを決め、北斗にとっては大きな、価値ある1点を奪う。

 後半に地力を発揮し、結果だけを見ると圧勝のコンサ東川であったが、前半の北斗の戦いぶりは賞賛に値する。決勝戦は、気温が上がり、蒸し暑い中で行われた。決勝までの5試合をチーム一丸となって戦ってきた北斗であったが、残念ながら後半に入ると運動量が落ちてきた。また、余裕をもち始めた東川のボール回し、人数をかけた厚い攻撃に、マークがずれ、1対1の対応ができなくなってきたのだが、最後まであきらめない姿勢は、見ている者に感動を与えた。また、ベンチ指導者からの声かけも、この年代の選手たちには、たいへん励みになり、勇気をもってプレーしていたように感じた。

 根室北斗は、昨年のU12も全道屈指の強豪チームだったが(私の指導するチームは、コテンパンにやられました…)、同じ道東地区にこのような素晴らしいチームがあることは、私たち十勝の指導者にとっても大きな刺激になる。同地区の中標津と2チームがベスト4に入った今年度の根室旋風、強く心に残ったのは私だけではないだろう。

 そして、優勝したコンサ東川。止める、蹴るという基本の技術がしっかりしていることはもちろん、攻撃面のアイディアでは群を抜いていた。この年代の選手が今後どのように伸びていくのか楽しみにしている。(文責 喜多)

 

 ということで、北北海道大会の準決勝、決勝の試合の様子を3回に分けて報告しました。関係者の皆さん、本当にお疲れさまでした。

 さあ、今週末はリーグ戦、そして来週はロバパン全道大会と続きます。十勝の少年サッカーの皆さん、暑さに負けず頑張っていきましょう!



第179回 R5.7.19up

 「第20回 全道少年U10サッカー
北北海道大会パート2」

 準決勝 SC釧路 0-1 北海道コンサドーレ東川

 

 予選リーグを2位で突破し、決勝ラウンドの2試合も1点差の接戦を勝ち切ったSC釧路と、前日までの4試合全てを複数得点、かつ無失点で勝ち進んできたコンサドーレ東川との対戦となった。試合前SCは「この芝生、会場でサッカーができることを楽しんでプレーしよう」と、東川は「周りをよく見てプレーして、応援してくれる人に元気を届けよう」と確認した。

 前半はSC釧路のキックオフでゲームが始まった。SCの選手は、積極的にドリブルを仕かけるが、東川の各選手は慌てて飛び込むことなく相手をよく見ながら対応しボールを回収する。東川はマイボールになると顔を上げ状況を判断する、またその時間に次の選手がポジションの準備をしてワイドにボールをつなぎながらゲームを組み立てようとする。SCは、攻撃時には相手DFの背後をとってフリーの選手を作ろうと試み、右サイドで7がフリーとなる機会が多く、ボールがつながると大きなチャンスになる予感がある。3分、SCはコーナーキックに11がヘディングで合わせてシュート。枠を捉えたが相手GKの好セーブで得点とはならなかった。東川は前線の17を起点に、攻撃を組み立てるが、SCの素早いプレッシャーにあいシュートを打つまではいけない。スコアが動いたのは8分、東川17が右サイドでボールをキープしながら逆サイドを伺う。左サイドでフリーになっていた15に繋がり、左足でゴール隅に狙いすましたシュートで先制した。

 後半が始まると、SCは東川のサイドを広く使う攻撃にしっかり対応して、プレッシャーをかけ続けて相手の自由を許さない。互いに中盤でのプレスが効いて一進一退の攻防が続く。そんな展開の中、SCの11が見事なコントロールでボールを収めチャンスを作る。しかし東川も素早いチェックで、決定的な場面を作らせない。6分、東川の26が相手ボールを奪って素早く前線に繋ぐ、受けた15がシュート放つがGKが好セーブを見せる。逆にSCは、前半とはサイドを変えた7が起点となりチャンスをうかがう。8分にはその7がシュートを打つがGKの正面。9分、SCが長いパスをDFラインの裏に入れる。東川はこのピンチにも慌てず、GKも含めてボールを繋いで局面を乗り切る。最後まで、東川ゴールに迫るSCだったが、東川の牙城を崩せず1-0のスコアで、東川が決勝に進む。

 両チーム持ち味を発揮した好ゲームであった。その中で、東川の状況を判断してボールを動かす姿勢、SCの相手の良さを理解した上で、それに対応しながらゲームを組み立てる姿勢と、よく考えながらサッカーに取り組んでいることが伝わってきた。

 また、ハーフタイムの選手同士の声かけや相手選手・スタッフ・審判・本部役員に挨拶を欠かさない選手の態度など、ピッチ外での取り組みが、選手の成長につながっていることを考えさせられる試合であった。(文責 二ツ山)




第178回 R5.7.18up

「第20回 全道少年U10サッカー
北北海道大会
パート1」

 

7月15日(土)~17日(月)の3日間、帯広の森球技場を会場に、第20回全道少年U-10サッカー北北海道大会が行われました。大会初日は1日中雨が降り続くあいにくの天気でしたが、2日目、3日目は天候にも恵まれ、各地区を勝ち抜いた24チームが熱戦を繰り広げました。

 各チームの選手はもちろん、指導者、帯同審判の皆さん、熱い応援を送っていただいた保護者の皆さん、設営・撤収作業をしていただいた十勝地区の参加チーム後援会の皆さん、そして、準々決勝からの審判業務を担ってくれた審判委員会の皆さん、ライン引きなどの準備を含め、3日間大会運営にご尽力いただいた役員の皆さん、本当にお疲れ様でした。

 さて、この大会には十勝地区からも7チームが出場しました。SHIKAOIのベスト8を筆頭に、4チームが決勝トーナメントに進出しましたが、昨年に引き続きベスト4に残ったチームはありませんでした。力のあるチームもあっただけに少し残念な思いです。

 準決勝、決勝の試合の様子を簡単な戦評としてまとめました。なお、文章が長くなりますので、3回に分けて掲載します。

 

 準決勝 中標津 1-3 根室北斗

 私の知る限り、初の根室地区同士の準決勝となった興味深い一戦。試合序盤から北斗がボールを支配する中、2分、北斗はキーパーからのロングボールをタイミングよく裏へ抜け出した10番がシュートを放つ。このシュートはポストにはじかれるものの10番が再び詰めて先制点を奪う。中標津もコーナーからチャンスを作り、こぼれ球を拾った9番がシュートを打つも枠をとらえることはできない。前半は、比較的ロングボールが多くなったこの試合であったが、その対応は北斗にやや分があった。中標津は、10番の女子選手を中心にボールを動かし、9番のドリブル突破から北斗ゴールに迫るが、北斗守備陣のチャレンジ&カバーが安定し、決定機を作らせない。前半終了間際、押し気味に試合を進めていた北斗は、コーナーキックのチャンスに、キッカー2番のファーサイドへのボールを10番が見事なヘッドで決め2点目を奪う。

 後半に入ってもやや押し気味に試合を進める北斗は、10番の豊富な運動量と2番の正確なキック、4番のドリブルの仕かけなどから中標津ゴールに迫る。5分、北斗はスローイングのボールをフリーで走りこんだ10番がドリブルで運び、落ち着いてシュートを決め3-0とする。が、試合をあきらめない中標津は、6分、相手ゴール前でボールを奪った9番が倒れながらもキーパーの頭上を越すシュートを決め1点を返す。その後、中標津は、9番と4番のパス交換から左サイドを突破し、中央に折り返し2点目かと思われたが、惜しくもドリブルが大きくなりゴールラインを割る。両チームとも、試合終了まで走り続けチャンスを作るが、3-1で北斗が決勝へコマを進める。

 試合後、両チームのベンチ指導者が笑顔でお互いの健闘を称えるシーンがあった。この大会を盛り上げた根室地区の両雄に心からの拍手を送りたい。北斗には、決勝戦でも根室旋風を!と期待したい。

 また、中標津はここ数年、毎年のように好チームを率いて全道大会の常連チームとして活躍している。豊富な運動量、ポジションチェンジ、ドリブルとパスワークを駆使した攻撃は、私自身も参考にさせていただいているチームの一つだ。今後の成長を期待したい。 

 さて、この試合の後半のピッチには、4名の女子選手立っていた。特に、中標津の10番は、キャプテンマークも付け、チームの大黒柱として攻守にわたり素晴らしいプレーをしていた。予選から、各チームに活躍する女子選手の姿をたくさん見ることができ、女子トレセンにも関わる私としては、とても頼もしく感じた。(文責 喜多)

 



第177回 R5.7.5up

「ロバパンカップ十勝地区予選」 

 7月1日(土)、2日(日)の2日間、十勝川河川敷サッカー場を会場に、「ロバパンカップ」の十勝地区予選が行われました。

 初日の予選リーグに続き、大会2日目は各ブロックでベスト4による熱戦が繰り広げられました。その中で全道大会にコマを進めたのは、幕別札内レッド、開西つつじヶ丘、札南のシードチームでした。

暑い2日間、選手にとっては久しぶりというか、今シーズン初めての20分ハーフで、予選リーグの戦いの中では、後半は足が止まるという試合も見られましたが、選手は試合終了のホイッスルが鳴るまで懸命に戦いました。

個人的な見解ですが、代表3チームの他にも、広尾、SSJr、帯広FC、プログレッソ、音更ユニオン…など、チームとしての成長を感じるチームもありました。今週末から再開するリーグ戦での熱い戦いを期待しています。

なお、この大会も、準決勝、決勝の9試合を全て十勝少年サッカー連盟の審判委員会の方が担当してくれました。暑い中、連続で審判業務に当たった方もいました。本当に感謝の言葉しかありません。

十勝の代表3チームは、それぞれに特徴をもったチームです。全道大会での活躍、上位進出を期待しています。私もチーム関係者として、選手とともに戦ってきます。

 




第176回 R5.6.27up

「ウルトラマラソンに挑戦」

サッカーシーズンもいよいよ佳境に入ってきました。U10北北海道大会の十勝地区代表が決まり、旭川で行われたトレセン大会では、十勝トレセンが昨年に引き続きベスト4に入りました。そして、いよいよ今週末には、ロバパンの十勝地区予選が行われます。私も、大会役員として、チーム指導者として、U12年代の選手の真剣勝負を楽しみにしています。

 

さて、26日(日)、サロマ湖100kmウルトラマラソンに挑戦してきました。早朝5:00に湧別町をスタートし、佐呂間町を通り、北見市常呂スポーツセンターまでの100kmを13時間以内で走るレースです。コロナのために4年ぶりの開催。この過酷なレースに、全国から約3000人が集まりました。レースは10kmごとに制限時間があり、間に合わなければバスに収容されます。暑さも加わり、過酷なレースとなった今年の完走率は65%でした。

大会当日、スタート時の気温は14℃でしたが、その後ぐんぐんと気温が上昇、多くのランナーを苦しめました。フルマラソン通過タイムが4時間55分、中間点の50kmが6時間を切るペースで、序盤はいいペースで走ることができました。

ウルトラマラソンは、100km走るのに6000カロリー使うということなので、5kmごとにエイドがあり、水、スポーツドリンク、ジュース、バナナ、アンパン、チョコなどが用意されています。エネルギー切れにならないようにしっかりと補給します。

75kmを過ぎ、ワッカ原生花園に入りました。コースのハイライト&クライマックスだとプログラムには書いてありましたが、クライマックスが延々と続くのです。美しい花、オホーツク海とサロマ湖を見ながらひたすら走るのですが、倒れている人、うずくまっている人がたくさんいました。

あと10kmからが恐ろしく長く感じました。足首も痛い、気持ちも悪い、本当に心が折れそうになりましたが、このレースを選んだのお前だろ!と自分に檄を飛ばし、ゴールを目指しました。

いよいよあと2km。急に足が軽くなるから不思議なものです。スタートの時よりも軽やかに、速く、そしてかっこ良く?走る自分がいました。全くの気のせいです…。

ゴールタイムは12時間56分。制限時間ギリギリセーフでした。ゴールの瞬間は、走り切った者しか味わえない感動があるものです。

が、ゴール後は、吐き気と寒さに襲われました。荷物を受け取り、すぐにこの日の宿泊場所である北見に向かいました。北見では、完走したら焼き肉と決めていたのですが、体が焼肉を受け付けませんでした。大好きな〇ー〇は美味しくいただきましたが

どんなにきついフルマラソンでも、1日過ぎればまた挑戦したいと思うのですが、さすがに今回はその気になりません。ウルトラマラソンは引退です。普通のランナーに戻ります。

100km、つくづく人間の走る距離ではないと思いました(笑)。




第175回 R5.6.11up

「6月に入りました」

 早いもので6月に入りました。この2週間は、市内・管内小学校の運動会シーズンということで、連盟主催の大会は行われていませんが、各チームでは精力的に活動しているものと思います。

 17日(土)、18日(日)の2日間は、十勝川河川敷サッカー場でU10の北北海道大会の予選が行われます。新しいチームが参加するのは嬉しいことなのですが、参加チームが26チームということで、その少なさに少し驚きを感じています。

 さて、運動会ですが、私たち教員、特に運動会の担当者は、この時期週間天気予報を食い入るように眺め、週末の天候に一喜一憂することになります。私が勤務する学校は、残念ながら、本日(10日)予定の運動会が明日に順延になりました。順延となったことで、グランド状態・天候の回復も期待できるのですが、観覧予定だった子どもたちの保護者や遠方から孫の姿を見に来られる関係者の中に、お仕事等の関係で参観できなくなったという方もいられるかもしれません。子どもたちからそんな話を聞くと、本当に心苦しくなります。本当なら、全て予定通りがいいのでしょうが、こればかりは仕方ありません。

 その運動会も、久しぶりに全校児童が一堂に会しての開催となります。応援、実行委員会の仕事、他の学年の競技・表現をお互いに見合う…。やっと本来の運動会の姿が戻ってきたことを嬉しく思います。

 個人的には、午前開催となったことのメリット、デメリットについては、色々な思いがあるわけですが…。昭和の人間にとっては、早朝、いや夜中からの場所取り、午前の部が終わり、観覧席でお弁当を広げる光景もとても思い出に残っています。

 

 6月4日(日)、洞爺湖マラソンに続き千歳マラソンを走ってきました。さすがに2週間で2本のフルマラソンはきつく、最後は足の痙攣にも襲われたのですが、2019年以来久々に4時間を切ることができました。今回も雨でした。千歳は林道も走るため、靴も足元も泥だらけになりました(涙)。

 気持ちよくゴールといきたかったのですが、頑張りすぎたのか、ゴール後しばらくは吐き気が収まりませんでした。数時間後には美味しいビー〇を口にしていたのですが。

 さあ、明日の運動会。私にとっては41回目の運動会。かわいい2年生29名と楽く踊ります。きつねダンス&ジンギスカン!



第174回 R5.6.3up

「3級昇級一次試験」

 5月27日(土)、28日(日)の2日間、十勝川河川敷サッカー場で開催された「道東ブロックトレセンU12」の試合を活用し、3級昇級一次試験が実施されました。

 十勝少年サッカー連盟の喜多翼審判委員長から報告がありましたので、紹介させていただきます。

 

 今回は3級を目指す10名の皆さんに受講していただき、それぞれ主審と副審を1回ずつ担当していただきました。試験ということもあり緊張した様子の方もいましたが、選手がストレスなく安心・安全にプレーできるようにどの審判員の方も熱心に取り組んでいました。

 2日間とも厳しい暑さの中での試合となり、選手だけでなく審判にとっても過酷な環境でしたが、そんな中でも懸命に走る姿から、3級取得の強い意欲を感じ、インストラクター一同とても嬉しく思っています。今回合格した方については、6月以降中学生のカブスリーグでの最終試験に進んでいただきます。

 また、今年度もトレセンの試合を審判研修に使わせていただきました。各地区で選考された選手が集う試合ということもあり試合の強度が高く、昇級試験として申し分ないゲーム環境となっています。今後も技術委員会と連携しながら審判研修を実施していきたいと思います。

 受講された皆さん、インストラクターの皆さん、お疲れさまでした。そして、技術委員会の皆さん、ありがとうございました。




第173回 R5.5.31up

「3級審判員アップデート研修会」

 全日本少年サッカー大会につながる長期リーグ戦の1次ラウンドを活用して『3級審判員アップデート研修会』が開催されました。

 十勝少年サッカー連盟の喜多翼審判委員長からその様子を報告していただきましたので紹介します。

 

 3級審判員として活動する方の技術向上の場として昨年より始めたこの研修会。今年も昇級したばかりの方を中心にたくさんのご参加をいただきました。1次ラウンドで1試合主審を担当していただきましたが、基本的な動きや競技規則の解釈をしっかりと理解できており、インストラクターからは「更に質の高いレフェリングをするために」という視点でレクチャーさせていただきました。これから各種全道予選で主審を担当する方ばかりだと思いますので、ぜひ今回得たものを次の主審担当の際に実践していただきたいと思います。

 また、1次ラウンド最終日には技術委員会とのコラボとして、澁谷技術委員長が研修会受講者として主審を担当!ハーフタイムにはこの試合のインストラクターを務めた杉野会長(前審判委員長)から「局面局面で争点から遠くなるときがありますね〜!」と、愛のあるご指導が入り(笑)、それに応えるため後半は更に運動量を増やして走る澁谷レフェリーでした。

 たくましい選手に育成するため簡単には笛を吹かずにプレー機会を確保しつつ、不用意に手を使ったプレーはしっかりとファウルにするという、長くトレセン活動で選手育成に関わっている澁谷技術委員長の判定基準は、我々審判委員会メンバーにとっても貴重な学びとなるものでした。

 このように、4種で3級審判として活動されている方であれば「誰でも」「何度でも」参加できることが特徴の研修会なので、来年もたくさんの皆さんにご参加いただければと思います。ご参加いただいた受講者の皆さん、担当インストラクターの皆さん、お疲れさまでした!




第172回 R5.5.24up

「今年最初の修行の旅」

 21日(土)、十勝川で行われていたリーグ戦の自チームの試合終了後に十勝を旅立ちました。洞爺湖マラソンは、今から27年前に初めてフルマラソンに挑戦した大会です。この大会には通算で15回ほど参加しているのですが、コロナの関係で久々のレースとなりました。

レース当日の洞爺湖周辺は、スタート時こそ曇り空でしたが、レースが始まると雨、しかも途中風の強い時間帯もあり、かなりきついレースとなりました。レース前、まずは、35km過ぎのスタミナ切れに備え、しっかりとエネルギーを蓄えました。おにぎり、バナナ、大福もち、カステラ、マル秘ドーピングドリンク…。準備万端。

さあ、いよいよ長い修行の旅が始まります。不安、期待、天候の心配…いろいろな思いが込み上げましたが、ゴールしたあとのビー○を楽しみに、いざスタート。

スタートから程よいペースで走り続けました。走っている4時間半近くもの間、何を考えているのかと思われるかもしれませんが、運動会のことを考えたり、指導しているサッカーチームのことを考えたり、家庭菜園のことを考えたり、今後の自分自身の身の振り方を考えたりしながら走り続けました。今シーズンの練習の中での最長距離は20km程度。それ以上長い距離を走っていなかったので、35km過ぎからはさすがにきつかったわけですが、それほどペースダウンすることなく走ることができました。

 ゴールタイムは、4時間18分。今の私の年齢、練習状況などを考えると、まずまず満足できるタイムでした。

 レース後、参加賞としていただいた入浴券を持って温泉に入りました。風呂から上がると、「喜多先生ですよね!」と。何と、本別サッカー少年団時代の教え子に28年振りの再会。私のマラソンあるあるです。

 14時15分洞爺湖発。自宅に戻りお疲れ様のビー○の味は格別でした。このために走っているわけではありませんが(あるかも!)、こんなうまいビー○を飲める私は、やっぱり幸せ者だと実感しました(笑)。 

 今年最初の修行の旅が終わりました。日々の衰えは否めませんし、自覚もしているつもりですが、もっと鍛えなくてはとも感じています。次は6月です。今週は、筋肉痛の足を引きずりながら、運動会の練習です。

 さて、リーグ戦も1次ラウンドが終了しました。少し期間をあけ、7月8日(土)から2次ラウンドが始まります。1か月後、たくましく成長した個々の選手、そしてチームを期待しています。




第171回 R5.5.16up

「今季のトレセン活動スタート」

5月14日(日)、十勝川河川敷サッカー場で、今季のトレセン活動がスタートしました。9時から行われた女子トレには、6年生11名、5年生17名(だったはず)の選手が集まりました。送迎していただいた保護者の皆さん、ありがとうございました。

私が6年生を担当し、北田コーチと平野コーチが5年生を担当しました。6年生は、遠くは大樹、足寄から参加してくれた選手もいました。本当にありがたいことです。

6年生は、ウォーミングアップの後、コミュニケーションを意識したボール回し、対面のパス&コントロール、三角形のパス&コントロール、そして3対3+2フリーマンのボール回し(ポゼッション)のトレーニングを行いました。

特に、三角形のパス&コントロールでは、身体の向きを作ること、周りの状況を見ること、ボール置き場所に気を付けること、そしてパスの精度を高めることを選手に伝えました。意識が高い選手ばかりで、短時間トレーニングの中でも改善が見られました。

後半は、6年vs5年でゲームを行いました。もちろん、6年チームの方が攻め込む時間帯が長かったのですが、5年チームも粘り強い守備でゴールを守り、また素早いカウンターから何度かチャンスを作りました。

2時間のトレーニングでしたが、天気にも恵まれ、指導する私たちにとっても心地よい時間となりました。十勝は、女子選手の宝庫です。今年のリーグ戦などを見ても、女子選手の活躍が目立っています。チームによっては、明らかに主力になっている選手もいます。今回集まった選手も明るくて元気! そして今年のメンバーの中にも、私にタメ口をきく選手がいて、老化現象を防ぐにはほどよい刺激になっています(笑)。

10時からは、男子トレもトレーニングを始めていました。十勝川河川敷サッカー場はカラフルなウエアーで、大会とはひと味違った雰囲気で盛り上がっていました。

さて、週末はリーグ戦1次ラウンドの最終日です。各チームの好プレーを期待しています。ちなみに、私は、自チームの試合終了後に洞爺湖に向かいます。今シーズンの初レースに参加です。




第170回 R5.5.11up

「連休のできごと」

今年のゴールデンウイークは、フクハラ杯、そしてリーグ戦開幕とサッカー中心でしたが、私は体調がイマイチで、会場を途中で失礼させていただき、役員の皆さんにご迷惑をおかけしたり、審判業務もチームの保護者の方にお世話になったりと、改めて健康であることの大切さを思い知らされました。予定していたジョギングも今季初となるはずだった外焼肉もできず、ガッカリでした。

4月末、ジョギングの後に汗の始末を怠ったのも体調不良の原因の一つかもしれません。選手に、身体のケアのことは口を酸っぱくして伝えているのに指導者失格です。というか、知ってはいますがもう年なのでね。

 というわけで、サッカーのなかった5日(金)は、午後からずっと布団の中でした。が、布団に入っていても眠ることができず、スマホでラジオを聴いていると、NHK-FМで「今日は一日“長渕剛”三昧」が放送されていました。

 私は、途中から聴いていたのですが、番組は約9時間にわたって生放送され、「巡恋歌」「乾杯」「とんぼ」などの名曲のオンエアに加え、リスナー投票による「三昧で聴きたい長渕ソングTOP50」が発表されていました。

 私は、誕生日が同じ(9月7日)長渕さんの曲が好きで、カラオケでもギターでもよく歌っていました。また、東日本大震災のときには、避難所や自衛隊基地の慰問を行い、現在も「歌の力」を信じ、その活動を続けている長渕さんの生き様は、昭和の人間である私にも何らかの影響を与えています。とても興味深い番組で、布団の中で夜の9時30分までずっと聴いていました。

 番組の最後の方では、長渕さんのスペシャルインタビューも流れていました。長渕さんは、コロナ禍で感じたことや曲づくり、若い世代への思いなどについて情熱的に語っていました。

 今後について「僕の人生は間もなく幕を閉じるぞということを歌にして残していきたいと」と宣言。そのうえで、「皆もそうです。たった一人の人生ははかないです。全てが幻です。だけども、悪い思い出は一つも残っていないです。思い出せば、キラキラ、キラキラ、ダイヤモンドのように輝いている人生そのもの。ただし、その思いにしがみついて生きるのではなくて、最後まであがいて、あがいて、あがいて、自然にあらがって、この国と、この地域と、人間と人間を結ぶように限りなく優しく、一緒に生きていきましょう。」とリスナーにエールを送っていました。

 その思いにしがみついて生きるのではなくて、最後まであがいて、あがいて…、長渕さんの力強いその言葉、語りは、弱り切った私の身体の隅々まで沁み渡りました。

 少年サッカー指導41年目の今シーズンもあがいて、あがきます。

 週末のリーグ戦から試合日程が変わります。午前午後の入れ替えの時間帯がありませんので、各チームの関係者の方、駐車場の使用、テント設営などご配慮ください。




第169回 R5.5.5up
「フクハラ杯スプリングフェスティバル」

5月3日(水).4日(木)の2日間、十勝川河川敷サッカー場にコート6面を配置し、管内35チーム、管外13チーム、計48チームの参加のもとフクハラ杯スプリングフェスティバルが開催されました。予選リーグ→決勝トーナメントという形式で行われるのは、2019年以来となります。全選手そろっての開会式は、カラフルで実に壮観でした。

コロナ前の春のフクハラ杯は、低温、悪天候の印象があるわけですが、すばらしい天候に恵まれ、各ブロック、各トーナメントで熱戦が繰り広げられました。

予選からの6試合を勝ち抜き、この大会の頂点に立った2チームは、開西つつじが丘JrFCと幕別札内FCレッドでした。

私は、決勝戦の監督業務があったために、Aブロックの決勝である開西つづじが丘vs札南の試合は、得点が入って歓声が上がった瞬間と得点が取り消しになったシーンだけ視線がそちらのコートの方に向いたのですが、白熱した試合を見ることができず残念でした。今季の十勝少年サッカーをリードするであろう2チームの激戦を見たかったです。

Bブロックの決勝は、幕別札内レッドとブルーの戦いでした。普段からトレーニングを共にしている仲間なのですが、この決勝戦では良きライバルとして、バチバチと火花を散らし、お互い最後まで一歩も譲らない激しい攻防を見せてくれました。

さて、閉会式の挨拶の中で、十勝少年サッカー連盟の杉野会長からもお話がありましたが、今大会での白人サッカー少年団の活躍は、多くのチームに勇気と希望を与えることになりました。ワイルドカードで決勝トーナメントに進み、トーナメント1回戦でも持ち味の粘り強さでしぶとく勝ち抜き、強豪がそろうこの大会でベスト4に残ったのは圧巻です。改めて拍手を送ります。ここだけの話ですが、白人の監督と大会1日目終了後に前祝いをしたのが、お互いのチームの好成績につながったのかもしれません(笑)。

決勝に残ったチームの他にも、音更ユニオン、芽室、プログレッソ・・・など、実力伯仲のチームがそろった今シーズンの各チームの成長と活躍が楽しみです。

 

最後になりますが、この大会を支えていただいた株式会社福原様、丸大食品株式会社様、北海道キリンビバレッジ株式会社様、設営・撤収作業にご協力いただいた管内各チーム関係者の皆さん、そして十勝少年サッカー連盟役員の皆さん、ありがとうございました。




第168回 R5.5.2up

「春季トレセン選考会終わる」

4月29日(土).30日(日)の2日間、池田町利別川河川敷サッカー場で、今年度のトレセン選考会が行われました。選手を送り出していただいた各チームの指導者の皆さん、選手の送迎をしていただいた保護者の皆さん、ありがとうございました。

私も、時間があったので、両日共に選手のプレー、トレセンスタッフの指導の様子や声かけを見ていました。前半は、十勝少年サッカーの課題に焦点を当てトレーニングを行っていました。正確にとめること、蹴ること、運ぶことはもちろん、①2種類のターンからのタイミングを意識したパス、②3対3+サーバーのトレーニングを行い、その後「8対8」のゲームの中で、個々の選手のプレーを見ていました。

さて、勝トレセンでの選手選考の基準は次の通りです。

・周りを見ながら、自分で判断してプレーをしようとしている選手。

・ボールコントロールやキックなどの基本技術が優れている選手。

・スピードが長けている選手。そして、そのスピードでボールを扱える選手。

・スピードはなくてもドリブル技術の優れている選手。

・粗削りだが、将来性を感じるダイナミックな選手。などです。

 私の経験上、限られた回数の選考会、普段は共にプレーをしていない仲間との関わり、また、大勢のトレセンスタッフに見られているという緊張感から、本来の力を出し切れていない選手もいます。

私自身、人が人を選ぶというのは、大変難しいことだと思っています。そのためにも、できるだけ多くの試合を見るように心がけることが必要です。今回の選考会も、可能な限り大勢のトレセンスタッフの目で、より客観的に選手を見ることができるように、午前と午後に分けて選考会を行っていました。

選考に関わって言えば、現段階でうまい子ばかりを集めるのが、地区トレセンの役目ではありません。選手の特性を見抜き、何年後か先の姿をイメージして選考できるように、スタッフも「見る目」を鍛えていく必要があります。

 終わりになりますが、U12年代でトレセンに入ることが全てではありません。小学生の頃から身体能力が高く活躍している選手もいれば、中学や高校で急成長しチームの核となり注目されている選手も数多くいます。努力を続けること、そしてサッカー楽しむことが、最終的には良い選手になるということをこれからも十勝の子どもたちに伝えていきたいと思います。

 さあ、いよいよシーズン開幕です。今シーズンも、プレイヤーズファーストの精神を忘れず、十勝少年サッカー発展のために、皆さんで力を合わせて取り組んでいきましょう。





第167回 R5.3.22up

「3月…旅立ちの季節です」

 

3月もいよいよ終盤戦を迎えています。

3月は、別れの時期でもあります。私が勤務する学校でも、間もなく6年生が巣立っていきます。そして、新たな勤務地へ旅立っていく同僚もいます。寂しくなります。

先日、私が指導に携わっているチームの卒団式が、今年は感染症対策に配慮しながら、6年生と保護者が一堂に会して行われました。こうした会は、本当に久しぶりになります。

大会・試合はもちろん、日々のトレーニングを通して、この1年かなり濃い付き合いをしてきた選手一人一人の立派な挨拶を聞いていると、思わず胸が熱くなりました。コロナ禍の中、サッカーでもいろいろと制限がある中での活動が続いたこの年代の子どもたち。それぞれ進む道、活躍する場は変わったとしても、明るく、健やかに、たくましく成長してほしいと願っています。

 お世話になった方々、そして、かわいい教え子軍団、次なるステージでの活躍をお祈りしています。

 

19日(日)には、新得町体育館で今年度最後のトレセンが行われました。この日は、日本サッカー協会の鈴木ナショナルトレセンコーチが、前日は函館、そして翌日が東京という忙しい合間を縫って視察に来てくれました。約3時間、U10とU11のトレーニングの様子を見て、選手にも我々コーチ陣にもアドバイスをしていただきました。

十勝の選手のもっている可能性、身体能力を最大限に生かしながら、見る、そして判断する力を育てる。そのためにはしっかりと準備すること。そうしたことが自然と身につくトレーニング環境を整えること。当たり前のことなのですが、改めて再確認できました。

 さて、長かったフットサルシーズンも終わりました。道東ブロック大会で代表となった開西つつじが丘少年団は、今後も試合が続いていくわけですが、他のチームは間もなく屋外のシーズンが始まります。十勝の春は、フクハラ杯からのスタートです。久々に従来の大会形式で行われる予定なので、とても楽しみにしています。

 終わりになりますが、今年度も気の向くままにこのコラムに投稿させていただきました。縁があれば、次年度もお付き合いのほどよろしくお願いいたします。




第166回 R5.2.19up

「U9年代からの気づき…」

 間もなく3月。フットサルシーズンも、あっという間に終盤戦を迎えました。

 先日は、我がクラブが主催するU9の試合があり、担当コーチが不在だったため、私がベンチを任されました。普段は、ほとんど接することのないメンバーだったので、顔と名前も一致しません。短いアップ時間の後、すぐに試合が始まりました。2チームのベンチ指導&生活指導?は、かなり消耗したのですが(笑)、とても楽しい時間を過ごすことができました。また、新たな発見もありました。

普段指導している年代は、高学年ということもあり、指示がどうしてもアバウトになってしまう場面があります。いつも言っていることだから、たぶん理解しているだろうという感覚で…。しかし、U9年代は、より細かく、より具体的に、より分かりやすく、そして、伝わる言葉で指示を出さないとなりません。改めて「伝える」、「伝わる」ことの大切さを感じました。

さて、U9年代のプレーを半日見ていたわけですが、将来楽しみな選手がたくさんいました。この年代は、どうしてもただ単に「蹴ってしまう」場面が多くなる傾向にあるわけですが、相手をよく見て、ドリブルで仕かけるのか、パスで崩すのかを判断している選手がいました。また、相手のプレッシャーを受けても、身体をしっかりと入れ、落ち着いてボールをキープして状況を打開しようとしている選手もいました。すばらしいですね。

 やはり、この年代は、「個」に特化して選手を育てていく必要があります。もちろん、チームの戦術を否定するものではありませんが、FWの選手が、ずっと相手ゴール前で待ち続けているとか、DFの選手が、相手選手がいないのにもかかわらず、常に自陣深くにポジションを取り続けているという場面を見かけます。ベンチからのちょっとした声かけで「気づき」、「修正できる」ものと思います。

 さて、2月26日(日)、3月4日(土)は、U11の大会が控えています。道東ブロック大会、十勝地区の代表4枠目指し、熱い戦いを期待しています。

 




第165回 R5.1.9up

「全道フットサル選手権U12十勝地区予選」

 11月から始まったフットサルシーズンも、あっという間に後半戦に突入しました。

 今シーズンは、会場を確保し、様々な感染症対策を施しながら大会が行われています。保護者の観戦等にも制限はあるわけですが、ひとまず試合ができることを何より嬉しく思っています。今後も、駐車場や会場の使用など、最低限のルールを守って気持ちよく大会に参加できるように、各チームの皆さんよろしくお願いいたします。

 

 さて、1月7日(土)、8日(日)の2日間、全道フットサル選手権U12の十勝地区予選が行われました。十勝地区の代表2枠目指し、熱い戦いが繰り広げられました。

 代表決定戦の様子を簡単に紹介ましす。

 

Aブロック決勝  プログレッソ-西帯広

 立ち上がりはプログレがボールを支配し優勢に試合を進めるが、なかなか決定機を作ることができない。西帯広はコーナーキックからシュートチャンスを作るが惜しくもバーを直撃する。試合が動いたのは、タイムアウト直後の4分。中盤でのこぼれ球がプログレ選手に渡り、左足で冷静に決める。西帯広は、ロングボールをプログレゴール前に集めるが、プログレの身体を張った守備に、得点を奪うことはできない。

 後半に入ってもお互いロングボールやキックインからのシュートの攻防が続く。プログレは、3分過ぎに左サイドの選手が立て続けにゴールを決める。その後、西帯広もシュートチャンスを作るが、プログレキーパーの反応が良くゴールを割ることができない。最後まで試合をあきらめない西帯広は、キックインシュートのこぼれ球を豪快に決めるが、プログレが5-1で代表権をつかむ。チームの中心選手が不在の中でも、決勝にコマを進めた西帯広のチーム一丸となった戦いは素晴らしかった。

 

Bブロック決勝  芽室-開西つつじが丘

 開西の素早いプレスを芽室のポゼッションサッカーがどうかわすか、興味深い試合となった。試合開始からアグレッシブに圧力をかける開西は、左サイドをドリブル突破し、右に流したボールを確実にゴールに決め先制点を奪う。その直後、シュートのこぼれ球を押し込み、試合を優勢に進める。芽室は、トップの選手へのくさびのボールを狙うのだが、開西のハイプレッシャーにボールを失う場面が多くなる。4分、芽室はコーナーから戻したボールをゴール左上に決める。6分、開西は1点目と同じ形から得点を決める。

 後半に入ると、コートの幅を広く使い始めた芽室が徐々にペースをつかむ。開西の強烈なシュートにも、芽室のキーパーが反応良く防ぐ。次の1点を狙い一進一退の試合展開が続いたが、開西はロングボールを頭で合わせ追加点を奪う。最後まで運動量の落ちなかった開西が5-1で勝利する。結果的に点差は開いたわけだが、苦しい場面でもボールを繋ぐ姿勢を貫いた芽室の姿勢に拍手を送りたい。ナイスゲームだった。

 

 私自身、見ることのできた試合は限られているのですが、その中でも、準決勝に進んだ中札内やしんとくのプレーが目に留まりました。また、大会初日の予選リーグで、優勝した開西を最後まで苦しめ、あわやという場面を作った清水の頑張りも印象に残りました。 

 十勝代表の2チームは、全道大会での活躍を期待しています。


第164回 R5.1.3up

「今年もよろしくお願いします。」

2023年がスタートしました。皆さん、今年もよろしくお願いします。

ここ数年、雪の少ない年明けが続いていたわけですが、12月22日に降った大雪のために、今年は北海道の冬らしい新年のスタートとなりました。

年末年始は、私の指導するチームも練習はオフなのですが、私自身はこの間も、学校リンク造りに励んでいました。この2年間、雪がほとんどない状態から散水作業を始めていたのですが、今年は久々に雪があるところからスタートしました。が、降った雪の量が半端なく、PTA役員さんの重機で圧雪をしていただきました。先生方の自家用車ではムリでした。雪はありがたかったのですが、さすがに雪の量が多かったので、その後の散水作業も大変です。なかなか平らなリンクになってくれません(涙)。

これまでの経験から、リンク造りの条件として、雪は15cm~20cm、最低気温がマイナス10℃以下になると、「まっていました!」「今がチャンス!」となります。が、今シーズンはちょっと雪の量が多かった…。

それでも年末からの冷え込みは厳しく、リンク造りは順調に進んでいます。私の学校では、校長、教頭を筆頭に、有志の先生方が年末年始休みを返上して、夜間チーム、真夜中チーム、早朝チームに分かれて作業を続けています。私は、散水トラックの運転席から初日の出を拝みました。間もなく立派なリンクが完成するはずです。サッカーも、リンク造りも、チームワークが大切です。

 私が初めてスケート靴を履いたのは小1だったので、今年で56年目のスケートシーズンになります。スケート少年団の指導もサッカー同様40年目を迎えます。私の学校のスケート少の指導者軍団はすごいのですよ! 何がすごいって指導者の平均年齢です。何せ私が一番若いのですから(笑)。3人の平均年齢は64才! ギネス記録かも!

「十勝の冬=スケート」というわけではありませんが、サッカーの体力作り、そして、体幹を鍛えるためにも、十勝ならではの冬のスポーツ、「スケート」をお勧めします。 

改めて、皆さん、今年もよろしくお願いします。そして、十勝少年サッカー発展のために一緒に取り組んでいきましょう。




第163回 R4.12.28up

「今年もお世話になりました」

コロナ禍の中で3シーズン目を迎えた今年もまもなく終わります。

戦いの舞台はフットサルへと移行しています。これまで各種大会・フェスティバル等が行われ、外のサッカーとはまた違った勢力分布になっているようです。年明けには、6年生にとって小学校生活最後の全道大会につながるフットサルの十勝地区予選が行われます。各チームの健闘をお祈りいたします。

さて、例年ですとこの時期は静岡県清水区で行われている「清水チャンピオンズカップ少年サッカー大会」に参加していたわけですが、現中3年代を最後に大会参加がストップしています。大会自体は、規模を縮小しながらも地元&周辺チームを中心に行われていますが、「とかち帯広FC」は17回連続出場でストップしたままです。毎年宿泊や送迎等でお世話になっていた「日本閣」も、このコロナの影響が直撃し、旅館経営を継続することができなくなりました。清水区の旅館業界は、同じような状況で廃業が続いているようです。清水の方々にはたいへんお世話になってきたので他人事とは思えません。寂しい限りです。今後大会参加が可能な状況になっても、はたして受け入れてくれるところがあるのか心配です。

さて、芽室サッカー少年団出身で、帯北→中央学院大学で活躍した阿部諒弥選手が、J2清水エスパルスに入団します。エスパルスには、日本代表キーパーの権田選手もいます。193cmの長身を生かして大きく羽ばたいてほしいと思います。実は、阿部選手は、芽室小学校時代の教え子です。1年生の1年間だけの受け持ちでしたが、サッカーが大好きなかわいい男の子でした。

更には、若葉サッカー少年団出身で、大商学園高校(大阪)に進んだ森和秦選手が、なでしこリーグ1部のASハリマアルビオンに入団します。今年の全国高等学校総合体育大会では、チームを全国優勝に導いた主力の一人でもあります。私も、小学生時代の森選手のプレーは覚えています。男子顔負けの力強いプレーが印象に残る特徴ある選手でした。

こうして十勝出身の若手選手が全国の舞台でも活躍してくれることを、十勝人として、一人のサッカーファンとして、とても嬉しく思います。

やれることが少しずつ増え、徐々に日常が戻りつつある2022年が間もなく終わります。まだまだ安心も油断もできないわけですが、十勝少年サッカーにかかわる全ての皆さん、十勝の少年サッカーが更に盛り上がるように2023年も頑張っていきましょう。

それでは、良いお年を…。 




第162回 R4.12.15up

「フットサルシーズンへ…」

屋外のシーズンが終わり、十勝の少年サッカーは、室内でのフットサルへと移行しています。私が指導するチームの6年生は、コロナ禍ということもあり、「やれるうちは屋外で」ということで、今年は11月末日まで外で活動していたのですが、12月を前にしてさすがに限界を迎えました。

室内に入り、まだまだ感染症対策に配慮しながらの活動になりますが、小学校生活最後の冬のシーズンを迎えたU12年代は、ここ数年ほとんどフットサルの試合、大会を経験することができなかったので、悔いを残すことなく、楽しみながらも、全力で取り組んでほしいと思っています。年明けには、どのチームも目標としている全道フットサルの十勝地区予選があります。その大会まであと1か月を切りました。

全日本フットサル北海道大会で、ベスト8の成績を残した開西つつじが丘を中心に、どのチームが十勝を勝ち抜くのか興味深いところです。

以前にも書きましたが、私自身は、いつもフットサルの指導の難しさを感じています。毎年ようやく慣れてきたころにシーズン終了となります。フットサルの楽しさと奥の深さを味わいながら、今年も、まずはルールからしっかりと確認しないと(笑)。

フットサルですが、うまい指導者はうまい!(当たり前ですが) 見習わなくては…。

 

いつもながらの私事になりますが、11月20日(日)に、初めて「神戸マラソン」を走ってきました。

「感謝と友情」を大会テーマに始まった神戸マラソンは、今年で第10回目を迎え、2万人のランナーが、復興を遂げて新たなステージへと進む神戸の街を駆け抜けました。とてもいいコースでした。ふと気が付くと、私の真横に大会特別ゲストであるアテネオリンピック金メダリストの野口みずきさんが走っていました。笑顔がステキでした。実に軽やかな走りでした。爽やかな表情でした。私とは違って。

そして、さすがは関西圏です。沿道の応援の方々の盛り上がりが激しかった…。仮装姿の応援団がたくさんいました。十勝・北海道のレースでは考えられない光景でした。

今年のフルマラソン、東京、千歳、北海道、神戸と4本走りました。マラソンに関しては、やっと日常が戻ってきたように感じています。

マラソンを走っている4時間+α、フットサルの作戦を考えようと思っていたのですが、当然ムリでした。やっぱり今シーズンも悩み、苦しみそうです(涙)。



第161回 R4.11.14up

「「十勝らしさ」って!?」

 十勝らしさ、十勝らしいサッカーって何?

  コロナ禍の中で久々に開催された「北海道トレセンU-12全道少年少女選抜大会」。今年度は、6月に池田で行われました。かつてはUHB杯全道少年選抜サッカー大会という名称で、決勝戦は全道ネットのテレビ中継もあり、全道の頂点を目指して、毎年夏休み札幌を会場に熱い戦いが繰り広げられていました。各地区の地位(順位)と名誉がかかっているので、監督会議の場から指導者はかなりのピリピリ感がありました。

 私が、その選抜大会に指導者として初めて参加したのが、今から38年前です(古っ!)。当時の選抜大会は、14地区16チームの参加で、3日間の日程で1位から16位までを決める大会形式でした。私が携わってからの10数年、十勝の成績はというと、中位から時には下位の成績が多く、ベスト8に入ることは数えるほどしかありませんでした。初めてベスト4に入ったのは、選抜チームの指導者になってからすでに15年の月日が流れていました。

 その頃は、各地区の指導者の個性もあったのか、「この地区のサッカーは、こんなサッカー」と思い浮かべることができるほど、特徴のある地区(チームカラー)がありました。技術レベルが高く、つなぐサッカーを展開し、チームとしても個としても常に北海道をリードした札幌。個性的なドリブラー、サッカー小僧がたくさんいた室蘭。縦に早く、そして強く、対戦するのはとても嫌だった函館、千歳。いつもきれいにつなぐサッカーを目指す旭川。身体の使い方がうまく、粘り強いサッカーで道東はもちろん、北海道の中でもトップの実力を誇った釧路…。当時、いつかは他地区に追いつきたいと思いながらも、果たして追いつく日は来るのだろうか、というのが正直なところでした。

 それまでの十勝(当時は帯広選抜)のサッカーはというと、まだまだ十勝らしさということを考えることもなく、各地区のいいサッカーを参考にしながらチーム作りをしていた記憶があります。転機が訪れたのは、今から20年ほど前、まだ全日本少年サッカー大会が選抜大会形式だった頃からだと思います。十勝管内の各チームのレベルが上がり、地区の予選から激しい戦いが見られるようになってきました。当然、選抜チームに入るメンバーの質も上がり、全道の頂点というものが現実味を帯びてきました。

 その頃のスタッフとよく話していたのが、他の地区と同じサッカーを目指していてもサッカーの先進地である札幌や室蘭・・・に勝つことは難しいのではないか。この頃から、十勝の子どもたちの身体能力は、北海道の中でも十分に通用していたので、その身体能力の高さをストロングポイントにして戦うことが勝利への近道になるのではないか。ということでした。その考えは今でも十勝少年サッカーの中に生かされていると思っています。

 その後、全日本少年サッカー大会で全国3位となり、 HOKKAIDOトレセンU-12(全道少年選抜)で3連覇を達成し、清水チャンピオンズカップで2度優勝するなど、十勝の少年サッカーは一歩一歩確実に力をつけてきたわけですが、まだまだ「十勝らしさ」というものを確立したわけではありません。

 私も、残された指導者人生、「十勝らしい」選手を育て、発掘するために、若い指導者に負けないように頑張っていきます。




第160回 R4.11.02up

「フードバレーマラソン」

10月30日(日)、フードバレーとかちマラソンが行われました。絶好のマラソン日和になりました。サッカー関係者の中にも、選手、保護者、指導者含め、参加された方も多かったのではないでしょうか。

サッカー同様、マラソンも、この2年間はコロナのために大会・イベントの多くがストップし、フードバレーマラソンも3年振りの開催となりました。その間も大会自体はオンラインで行われ、私自身は参加していたのですが、やっぱりコースを走るのが一番です。

様々な感染症対策を施しながら、この状況下で大会を開催していただいた関係者の皆さんに感謝です。私のような“にわかランナー”でさえ、大会に参加できなかったこの2年間は、モチベーションを維持することがなかなか大変でした。走ることが生活の一部になっている“本物ランナー”の皆さんは、かなりストレスが溜まっていたものと思います。

さて、私は、いつものようにサッカーボールのコスチュームでハーフを走りました。無事に完走することはできたのですが…。

前日に受付を済ませ、身につけるサッカーボールも入念にチェックし、ゼッケンも貼り付け、ウエア、シューズなども用意し準備万端。完璧だぁ。あとは、走り切るだけだ!

当日は、7:30に妻に中央公園まで送ってもらい。荷物を預ける…とその時、衝撃的な、致命的なミスに気がついた。ランナーにとっては命の次に大切な(ちょっと大げさか)腕時計がない。私自身1kmごとのペースを見ながら走っているのに、何と時計がない。ありえない。おまけにサッカーボールを身につけているので、実際走っていても、今日の自分が速いのか遅いのか全わからない(涙)。

サッカーボールばかりを気にして、大切な腕時計を自宅に忘れるという痛恨のミス。

クラスの子どもたちに、「最近忘れ物が多いから気をつけるように!」なんて言っていられません。あーあ、これも年のせいと済ませていいものなのでしょうか!?



第159回 R4.10.24up

「トレセントレーニング」 

10月16日(日)と23日(日)、十勝川河川敷サッカー場で、今季屋外では最後となるトレセンのトレーニングがありました。

私も、ジョギングと家庭菜園の後始末作業の合間を縫って、2日間会場に行きました。直接指導するというよりは、トレーニングの様子を見ていたわけですが、ここ数年、十勝の選手は、足元の技術に関しては確かにうまくなってきています。ドリブルもうまい子もいます。パワーのある子もいます。

が、一番気になったのは、「観る(見る)」ということが習慣になっていない選手が多いということです。サッカーは、「味方」との関わりの中で、「相手」と試合をします。「相手」の動き、立ち位置を見て、どんなプレーをするのかを選び、判断します。「相手」とのかけ引きは、サッカーの醍醐味だと思っています。

トレーニングの中でも、右回りにボールを動かすと決められているので、ただ何となく右側にコントロールするという選手が数多くいました。本当の試合なら、ダイレクトでトップの選手に当てるのが一番ゴールに近い選択です。自分の右側に相手選手がいたら、左側にコントロールするということもあるはずです。試合中は、常に判断が求められます。判断のもとになるのは、状況を「観る(見る)」ことです。

身体能力が高く、これからの活躍が楽しみな十勝の選手ですが、この習慣の差が、コンサや札幌などの強豪チームとの差になっていると感じています。早いプレッシャーの中でも、しっかりと周りの状況を「観る(見る)」ことのできる選手が増えることを願っています。日々のトレーニングがより大切になります。

 

ちなみに、23日(日)は、午前に5.6年の男子トレセン、午後に女子トレセンが行われました。私と北田コーチは、幸せなことに?両方のトレーニングに立ち会いました。平均年齢約60才の2人は、老体にムチ打ち頑張っています(笑)。あっ、「ちゅー吉」役の広瀬コーチもダブルヘッダーでしたね! 若い指導者、いや、私よりも若い指導者、後は頼みますよ!

さて、フードバレー十勝マラソンが30日(日)に迫ってきました。サッカー関係者の中にも走られる方がいると思います。楽しみましょう。私は、当日サッカーボール姿で走りまーす!

 




 第158回 R4.10.20up

「40回目の学習発表会 」

10月15日(土)は、私にとって40回目となる学習発表会でした。40年間ずっと担任をしているので、発表会の出し物も40回考えたことになります。劇はもちろん、器楽や合唱などの音楽系、ダンスや組体操などの体育系。劇は、何度か自分で脚本を書いたこともあります。「アンクル・トムの小屋」「美女と野獣」「クリスマス・キャロル」「天使にラブソングを」…。実は、そんなこともやっていたのです。変装グッズなどもたーくさん集まりました。

今から40年前、新任地の大樹小学校では、「ねずみのすもう」という劇の指導をしたことを今でも覚えています。当時の2年生の中に、少年サッカー関係者の中ではご存知の方もいるかと思いますが、現在大樹でケーキ屋さんを営んでいる広瀬君がいました。やせ

ねずみの「ちゅー吉」役でした。主役の一人でした。

当時は、学校にもよりますが、保護者の方に衣装作りや小道具作りを手伝っていただくということもありました。時代ですね。

さて、今年もコロナ対策ということで、演目には制限があったのですが、私が担任する1年生は、ダンス、とび箱、なわとび、けんばんの演奏を行いました。思い出に残るいい発表会になりました。

さて、さて、来年はいったいどうなっているのでしょうか。




第157回 R4.10.17up

「U-12サッカーリーグ 

27回 勝毎杯とかちU-12サッカーリーグ」

5月8日から10月15日まで、約5か月間、のべ12日間にわたって開催された長期リーグが終わりました。優勝→プログレッソ。準優勝→幕別札内。3位→開西つつじが丘、4位→芽室、5位→西帯広、6位→帯広FCでした。

各チームの選手の皆さんはもちろん、毎試合あたたかく見守っていただいた保護者の皆さん、雨の日も風の日も、寒い日も暑い日も、ピッチでプレーをするプレイヤーのために、献身的に活動していただいた審判員の皆さん、毎回朝の7時前から17時過ぎまで大会運営にご尽力いただいた大会役員の皆さん、本当にお疲れさまでした。

この間、コロナの関係もあり、参加を辞退され実施されなかった試合もあったのですが、多くの試合が組まれました。

皆さん、1次ラウンドから4次ラウンドまで全部で何試合あったと思いますか? 何と310試合です。組み合わせの関係で、若干試合数の少なかったチームもあったのですが、ほとんどのチームが、この長期リーグで18試合を経験することができました。

各チーム、そして選手は、たくさんの試合を経験して、間違いなく成長できました。個人的な話になりますが、私が指導するチームのメンバーも、春に比べると皆たくましく成長したように感じています。

何よりの利点は、負ければ終わりの一発トーナメント戦とは異なり、リーグ戦ということで、より多くのメンバーをピッチに立たせることができたということです。選手は、試合を経験することで成長します。試合に出てなんぼの世界だと私はずっと思っています。4月から入団した子も、堂々とピッチでプレーする姿を見て、年のせいかうるうる状態でした(笑)。

また、1次ラウンドから4次ラウンドまで、格上のチームとの試合もあれば、同レベルのチームとの試合もあり、私も指導者として様々なチャレンジができました。

1次ラウンドで下位に低迷しても、その後のラウンドの結果次第では、4次ラウンドで代表権をつかむことができるというレギュレーションも、リーグ戦を盛り上げました。310試合、全てに意味がありました。

屋外でのサッカーシーズンもあと残りわずかです。間もなくフットサルシーズンに入りますが、サッカー関係者の皆さん、オール十勝で子どもたちを支えていきましょう。



第156回 R4.10.11up

「全道少年8人制サッカー大会十勝地区予選」

10月8日(土).9日(日)の2日間、12チームが参加し、十勝川サッカー場を会場に、全道少年8人制サッカー大会十勝地区予選が行われました。

大会初日は、冷たい雨が降る中での試合となりましたが、4ブロックに分かれて予選リーグが行われました。予選リーグでは、札南WEEDvs音更ユニオン戦がたいへん白熱した試合となりました。1ピリで先制したのは札南でした。一瞬のスキを逃がさないプレーは、さすがという感じでした。一方ユニオンは、素早いプレスで札南得意のコートを広く使ったパス回しを封じます。2ピリになると、ユニオンの押し込む時間が長くなり同点に追いつきます。3ピリに入ってもお互い攻守激しさを増しますが、ゴールには至らず1-1の引き分けで終わりました。得失点差で惜しくも予選で敗れた音更ユニオンですが、来シーズンの巻き返しが楽しみなチームの一つです。

大会2日目、ベスト4に残ったのは、開西つつじが丘、芽室、札南WEED、幕別札内FCの4チームでした。この大会は、シード制がなかったのですが、くしくもトラック協会杯のベスト4のチームと同じチームになりました。

準決勝のカードは、開西つつじが丘vs芽室札南vs幕札でした。私もチーム関係者ということで、開西つつじが丘vs芽室の試合は見ることができませんでしたが、地力に勝る開西が2-0で芽室に勝ちました。芽室も守備の部分では、かなり粘り強く頑張っていたという話を耳にしました。トラックに続く3位は見事な成績です。

札南vs幕札は、トラック協会杯の決勝戦と同じカードとなりました。1か月前の戦いでは、攻守に札南が圧倒していたわけですが、この試合は、リベンジに燃える幕札が押し気味に試合を進め、2ピリに2点を奪い、札南の反撃を0に抑え決勝に進みました。

来春の全道大会をかけた決勝戦のカードは、開西つつじが丘vs幕札となりました。

試合は、序盤から激しい攻防が見られました。開西は、6年生チームでも主力として活躍しているメンバーを中心に得意の攻撃サッカーで、一方の幕札は、核になる選手を中心に総合力で挑み、お互いの良さを出し合う好ゲームとなりました。試合が動いたのは2ピリ開始早々でした。右サイドからのクロスボールのこぼれ球を押し込んだ幕札が先制しました。1-0で迎えた3ピリも、激しい攻防が続きました。追加点が欲しかった幕札は、中盤からドリブルで抜け出した選手がゴール前でも落ち着いてシュートを決め2点目を奪いました。最後まであきらめることなく幕札ゴールに迫る開西ですが、最後のフィニッシュの精度に課題を残し、シュートが枠をとらえることができません。惜しい場面を何度も作りますが、幕札が2-0で開西を下し優勝に輝きました。

大会初日、冷たい雨が降る中懸命なプレーを見せてくれた選手の皆さん、各チームの審判員の皆さん、あたたかい応援をしていただいた保護者の皆さん、そして、準決勝・決勝の審判を担当していただいた十勝少年連盟審判委員会2級審判員の皆さん、大会役員の皆さん、ありがとうございました。お疲れさまでした。

優勝した幕別札内FCは、来年4月に行われる全道大会に出場することになります。十勝の代表としての活躍を期待しています。




第155回 R4.10.6up

「シーズン終盤戦」

いよいよシーズンも終盤戦を迎えました。

この間、9月17日(土).18日(土)に行われたトラック協会杯の全道大会では、札南WEEDがベスト4に残り、全道3位に輝きました。十勝地区予選から攻守に躍動し、安定した戦いを見せていた実力は本物ですね。今後の活躍が更に期待できそうです。

また、9月25日(日)に行われた道東ブロック大会では、開西つつじが丘プログレッソが、道東代表になりました。両チーム共、今シーズンの戦いは見事です。攻守の切り替えが速く、勝利への気持ち、そして、ボール際の強さも際立っています。週末行われる全道大会での活躍を期待しています。

そして、先週末に行われた財団杯では、帯広FC開西つつじが丘の両チームが優勝しました。開西の攻撃力は圧巻でしたが、帯広FCのチーム一丸となった戦いぶりも見事でした。6年生にとっては、帯広の森球技場で試合ができるのは、久しぶりとなりましたが、どのチームも、2日間たっぷりと試合を楽しむことができました。

さて、この週末は、U11年代の出番です。全道少年8人制サッカー大会の十勝地区予選が行われます。来年度の全道大会、そして全国大会につながる大会です。3ビリ制ということで、より多くの選手の出場が必要となります。チーム力、プラス各チーム指導者の采配も見ものです。

屋外でのシーズンも残り少なくなってきました。夕暮れも早くなり、どのチームも練習環境にはご苦労されていると思いますが、十勝の子どもたちのためにもうひと頑張りしましょう。

朝の冷え込みも厳しくなり、私の早朝ジョグもだんだん辛くなってきました。



第154回 R4.9.17up

2022レディースホイッスルデイ」

 

9月10日(土)に、十勝川河川敷サッカー場で、第7回鳥彦杯兼とかちU10サッカーオータムリーグが開催されました。この年代の試合は、6月の北北海道大会予選以来となったので、久しぶりに見る選手の姿に成長を感じました。

さて、このリーグ戦の中で、審判委員会が主催した「レディースホイッスルデイ」が行われました。十勝少年サッカー連盟の喜多翼審判委員長に、その時の様子をまとめていただいたので紹介します。参加された皆さん、インストラクターの皆さん、お疲れさまでした。

 

8月と9月のU10リーグにて『レディースホイッスルデイ』を実施しました。約10年前に、お母さん審判が審判活動に取り組みやすくなることを目指し始めたこの研修会。
これが軌道に乗ったことにより、『レッツ野郎ゼ!』などの各種研修会もスタートした経緯があるので、少年連盟審判委員会としても思い入れのある研修会のひとつです。
コロナ禍でしばらくお休みしていましたが、今シーズン 3年ぶりに開催することができました。

8月、9月ともに5名程度の女性審判員の方が参加していただき、一人ひとりのご希望に合わせて審判を担当しました。
最初の段階ではインストラクターと一緒に主審や副審を担当してひとつひとつの事象について理解を深めると、最後の方ではインストラクターのサポートがかなり減っても大丈夫になったり、サポートなしで1試合を終えたりと、たった1日の中で大きな成長が見られたことにインストラクターも驚きの連続でした。

コロナ禍以降も、十勝の4種サッカー界は多くの女性審判員の方に支えられています。
来年以降もこの研修会を継続して実施していきますので、ぜひたくさんの方に参加していただき、女性審判の輪を広げていっていただきたいと思います。
今回参加していただいた皆さん、ありがとうございました!




第153回 R4.9.8up

「3次ラウンド終わる」

4日(日)、U12リーグの3次ラウンド最終節が、十勝川河川敷サッカー場で行われました。

道東ブロック大会への十勝代表枠は4つです。

すでに、Aブロックのプログレッソは、2次ラウンド1位抜けの実力をいかんなく発揮し、最終節を待たずしてブロック1位を決めていたわけですが、他のブロックは、最終試合で代表が決まるという、最高のシチュエーションとなりました。それにしても、今年の大会のレギュレーションは、最後までハラハラドキドキ、大いに盛り上がりました。個人的には、とても疲れましたが…。

Bブロックは、幕別札内FCと帯広FCの一騎打ちとなりました。両チーム共に主力選手を欠く中、終盤の帯広FCの猛攻をしのいだ幕札が、道東代表の座をつかみました。1位になるためには勝利しかなかった帯広FCの攻撃はとても迫力がありました。本当に、わずかの差でした。

Cブロックは、最終日まで、芽室、大樹、鈴蘭の3チームにチャンスがありました。芽室が士幌に勝ったことで、大樹との得失点争いとなりました。大樹と鈴蘭の一戦は、大樹が前半に2点をリードする場面がありました。このままだと大樹だったのですが、鈴蘭の粘りもあり3-3の引き分けとなり、芽室が道東大会の切符を手に入れました。

Dブロックは、前日の西帯広戦で勝利した開西つつじが丘が、一歩リードして豊成との最終戦を迎えました。開西が、この試合で引き分けか負けで終わると西帯広にチャンスがあったわけですが、さすがは地力のある開西は、持ち前の攻撃力を発揮して、好チームの豊成を退け、十勝の代表の座をつかみました。

プログレッソ、幕札、芽室、開西つつじが丘の4チームは、24日(土)釧路地区で行われる道東ブロック大会での活躍を期待しています。

さて、春には、チーム力の差がかなり大きいなと感じていた今年のU12年代ですが、試合を経験してその差がどんどん詰まってきたように思います。惜しくも代表の座を逃したチームの中にも、印象に残る好チームがあります。あくまでも、個人的な見解ですが、西帯広、帯広FC、大樹、鈴蘭、札南、音更ユニオン、しんとく…。それぞれのチームにカラーがあり、個々の選手を生かしていたように感じています。個々の判断なしに、ただ蹴って走るサッカーではなく、ボールを丁寧につなごうとするチームが増えてきたのは事実です。

また、この年代の選手は、とても明るく、礼儀正しい選手がそろっているようにも感じています。会場で会った時に、誰とはなしに気持ちのよい挨拶をしてくれます。その挨拶も、やらされている感がありません。

勝つことはもちろん大切なことです。でも、こうした選手、チームは誰でも応援したくなります。久しぶりにいつもの形で大会が行われていることもあるのですが、やっぱりサッカーはいいよな…と感じるこの頃です。

選手の皆さん、頑張れ~! サッカーは、今が全てではないよ!!




第152回 R4.9.1up

「北海道マラソン」

27日(土)、トラック協会杯の十勝地区予選の決勝戦終了後に札幌に向かいました。ホテルにチェックインしてすぐに受付場所の大通公園に向かうと、大勢の人だかりでした。夕食は、やっぱり炭水化物だよなぁとうどん屋を探したわけですが、ランナーの考えることは一緒で、どこも長蛇の列でした。というわけで、ホテル近くのラーメン屋で担々麺&ライスのセットをいただき、24時間テレビを見ながら早めに就寝しました。

そして、いよいよ当日。札幌は曇り空。スタートが8時30分だったので、7時にホテルを出てスタート地点に向かいました。ホテルがある中島公園から途中すすきのを通るわけですが、朝帰りの若者が大勢いて、ここは日常に戻っているのだと感じました。

スタート地点の大通公園は、出発順によってブロックの区画が分かれています。タイム順にAからIまであり、私はEブロックでした。3年ぶりの北海道マラソンには18000人の参加者があり、人、人、人であふれかえっていました。

8時30分、鈴木直道知事の号砲でスタートしたわけですが、私がスタート地点を通過するまで3分以上かかりました。最後尾に並んだ方は、15分近くかかったそうです。

スタート時の気温が、確か23℃程度で曇り空。これまでの北海道マラソンに比べると涼しい中でのスタートとなりました。レースが進むにつれ青空が広がり、日差しが差し込み、気温も26℃まで上がったわけですが、過去に30℃を経験している私にとっては、走りやすいコンデションでした。

このレースでの目標は、まずは完走。そして、3月の東京マラソンは4時間48分、6月の千歳マラソンが4時間33分だったので、4時間15分を目標に走りました。3年ぶりの大会、しかも前半はやや下りということで、周りのペースも速く、中間点は、2時間1分でした。が、マラソンはとにかく後半が勝負です。それはわかっているのです。何度も、何度も痛い目にあっているのです。でも、前半のうちに少しでも貯金をしたい。あわよくば、そのまま走り切れないだろうか。今日は行けるんじゃない…という甘ーいお誘いについついのってしまうのです。何度も、何度も苦い経験しているのに。

そして、やはり今回もその通りでした。学習能力が全くありません。30キロまでは何とかだませたものの、それ以降の10キロは大失速。歩きこそしませんでしたが、腕振りだけで前に進んでいる感じでした。それでも、北海道大学の構内を抜け、駅前通りに入り、ゴール地点の大通りが見えてくると、自然と身体が軽くなり、足の運びも軽やかになる(いや、なってきた感覚に襲われる)から不思議です。ゴールタイムは、4時間17分でした。

預けた荷物を受け取り、簡単な着替えを済ませ、地下鉄に乗り中島公園駅へ移動し、私が最初にしたことは、ボート乗り場近くにある売店でご褒美のジョッキー1杯。レースによっては、消耗しすぎて飲むことさえできないことがあるのですが、今年は全く問題なし。足の痛みもほとんどなく、お前はもっと頑張れたんじゃないの!?という感じでした。

ちなみに、今年のご褒美の味も最高でした!




第151回 R4.8.30up

「トラック協会杯十勝地区予選から」

27日(土)、トラック協会杯の十勝地区予選の準決勝、そして決勝戦が十勝川河川敷サッカー場で行われました。

準決勝の2試合ですが、Bコートでは、圧倒的な攻撃力で勝ち進んできた開西つつじが丘と準々決勝で好チームの音更ユニオンを破った札南との一戦が、Dコートでは、お互い予選ブロックでは2位上がりながら、粘り強い戦いで準決勝にコマを進めた芽室と幕別札内との一戦が行われました。

私は、チーム関係者だったので、両試合を見ることはできませんでしたが、開西vs札南は、予想通り拮抗した好ゲームになったようです。試合終盤に札南が1点を取り1-0で勝利したのですが、両チーム共に攻守の切り替えが素早く、ボール際の強さもあり、とても白熱したゲーム展開だったということです。惜しくも敗れた開西ですが、ベストのチーム状態であれば、違った結果になっていたかもしれません。さすがはここ数年安定した力を発揮している開西という感じでしょうか。

一方、芽室vs幕札も手に汗を握る試合展開となりました。先手を取ったのは芽室です。前半の早い時間にコーナーから押し込み先取点を奪いました。後半に入り押し気味に試合を進める幕札は同点とし、試合は延長戦に入りました。延長前半、幕札が逆転しますが、粘る芽室は延長の後半に同点に追いつきます。試合は、PK戦かと思われたのですが、幕札はコーナーのチャンスに頭で合わせ勝ち越し点を奪います。白熱した試合は3-2で幕札が勝利しました。両チーム共に最後まで試合をあきらめない姿が見られ、たいへん見ごたえのある準決勝でした。

決勝戦は、札南と幕別札内の一戦となりました。札南は、中心選手にボールを集め、攻撃の起点とし、多彩な攻撃力で幕札ゴールに迫りました。幕札は、チーム全体で守備の意識が高く、相手のシュートに対しては必ずブロックするなど札南に決定機を与えません。前半中盤、右サイドから展開した札南は、左サイドでフリーになった選手が落ち着いて決め先取点を奪います。後半に入り、トップを2枚にした幕札も攻撃を仕かけますが、堅い札南の守備を崩すまでには至りません。試合は、後半にも追加点を奪った札南が、見事優勝に輝きました。おめでとうございます。全道大会での快進撃を期待しています。

この日の準決勝と決勝戦は、ベンチ、応援席、審判団、大会関係者が一体となり、とても良い雰囲気の中で試合が行われたように感じました。試合後には、勝っても負けても、両チームの応援席からは大きな拍手が選手に送られていました。雨の降る中でしたが、あたたかい応援、そして設営と撤収のご協力ありがとうございました。

 

さて、私事になりますが、表彰後にすぐに札幌に向かったために、撤収作業の前に失礼させてもらいました。3年ぶり11回目の北海道マラソンは、好天に恵まれ、オリンピックのレガシーコースも走ることができ大満足でした。中間点までは2時間1分だったのですが、予想通りの後半大失速(笑)。ゴールタイムは4時間17分でした。やっぱり年ですね! サッカーの指導もマラソンも、そろそろ引退勧告を告げられそうです(涙)。




第150回 R4.8.22up

「トラック協会杯十勝地区予選から」

20日(土)と21日(日)の2日間、トラック協会杯の十勝地区予選が、十勝川河川敷サッカー場で行われました。決勝トーナメントの1回戦、そして準々決勝が行われた大会2日目は、朝から強い日差しが降り注ぎ、気温もぐんぐん上昇しました。十勝らしい心地よい風が吹いてはいたのですが、前日の予選からの熱戦続きで、選手もかなり疲労したことと思います。お疲れ様でした。

さて、トラック協会杯のベスト4が出そろいました。開西つつじが丘、札南、芽室、幕別札内の4チームです。27日(土)の準決勝、そして決勝戦を楽しみにしています。

この大会も、様々な感染症対策が施されて試合が行われています。健康チェックシートの提出、手指消毒はじめ、マスクの着用。また、大会関係者のみによる試合観戦は認められていますが、声を出しての応援はできないこと等、大会要項の中にも明記されており、監督会議の中でも確認されています。昨年のシーズンは、残念ながら無観客での実施だったので、かなりの前進です。

私が関わった試合の中では、緑ヶ丘さんの応援がとても印象に残りました。もちろん、声を出しての応援はなく、お互いのいいプレーに大きな拍手が送られていました。きっと、指導者から保護者の方々にしっかりと伝えられ、徹底されているのでしょう。

ところで、昨日の準々決勝の審判は、十勝少年連盟の審判委員会が全てを担当してくれました。しかも2級審判員でした。中には、チームの帯同審判含めて、連続して審判活動をされている方もいました。暑い中、懸命に走り続け、時には声をかけ、選手のためにゲームをコントロールしてくれる姿に頭が下がりました。

が、残念ながらちょっと気になることがありました。それはジャッジに対する周りの反応です。ベンチの指導者が異議を唱えたり、応援席の保護者から判定に対する声がもれたり…。そうした姿がピッチに立つ選手にも波及し、ファールを要求する場面や、ファールの判定に対して明らかに不満な態度を示す姿も見かけました。また、選手同士の声かけにも、リスペクトの精神から遠く離れた場面を見かけました。

もちろん、これらの行為は一部のチームに限られているのですが、プレイヤーズファーストの精神は、選手はもちろん、お互いのチーム、そして審判される方々を尊重することが土台になっています。

先にも書きましたが、声を出しての応援はできないことにもなっています。まだまだ各カテゴリーでの大会は続きます。再度各チームで確認と徹底をお願いしたいと思います。

さあ、27日(土)、どのチームが十勝の頂点に立つのか、しっかり見届けてから北海道マラソンに旅立ちます。




第149回 R4.8.16up

「サッカー同様に一歩ずつ…」

 

十勝の感染者数が、目を疑うほどの数になっています。この大変な状況の中、医療を続けてくださっている医師、看護師、医療関係の皆様に、心から尊敬と感謝の気持ちをお伝えしたいと思います。

コロナに関しては、なかなか先が見えない状況が続いているわけですが、少年サッカーは、様々な感染症対策を施しながら、この春のシーズンから止まることなく進んでいます。と同時に、私が趣味で続けているマラソンも、工夫をしながら大会が行われています。

従来のような会場での受付は行わず、事前にゼッケン等が送られてくる。スタート直前までマスクを着用する。スタートも込み合わないように持ちタイムに応じで時差スタート。給水所では十分に間隔をあける。バナナや梅干し、果物等の食べ物の提供はなし…。

私自身、約2年半レース(大会)から遠ざかっていたのですが、今年はいくつかの大会に出ています。2月の東京マラソン、6月の千歳マラソン、美瑛ハーフマラソン、今後は、今月末の北海道マラソン、10月のフードバレーマラソン…。

これまでは、目標とする大会に向けて走り込んできたわけですが、この2年半は目標がなくなり、すっかり自分に甘え、走行距離も全く伸びずにいました。年齢的な衰えもあり、今年のシーズンは、フルマラソンでは30分近くタイムを落としているのですが、それでもレースに参加できることに感謝し、喜びを感じています。2月の東京マラソンは、2年前に10倍以上の抽選に当選して権利を得ていたのですが、緊急事態宣言やまん延防止対策ということで、2度ほど大会が延期され、参加権利も保持したままの状態が続きました。しかし、その権利もいよいよ最後のチャンスということで、悩んだ末に参加を決意しました。大会前後にPCR検査を受け、東京ではマラソン以外は外出せず、十勝に戻ってからも、妻からの指令で3日間ホテル泊りということもあったのですが、東京オリンピックで走る予定だったコースを完走することができ、世界一速いキプチョゲ選手とすれ違うこともできたので大満足でした。

次の目標である北海道マラソンまでは、あと2週間余りとなりました。この大会も今年からは抽選となり、幸運の女神が輝いてくれたので、まずはしっかりと完走目指して走ってきます。

おっとその前に、トラック協会杯がありました。




第148回 R4.8.12up

「頑張る「とかちFCなでしこ」」

8月6日(土)~7日(日)の2日間、新十津川町ふるさと公園を会場に、第10回熊谷・髙瀬杯サッカー大会が行われました。コロナ渦の中開催された昨年の大会は、日帰りという形(現地集合・解散)で交流試合の部に参加したわけですが、今年は様々な感染対策に配慮しながら、1泊2日の遠征という形で参加することができました。

今年のこの大会には、全道各地から12のチームが参加しました。単独チームあり、合同チームあり、地区のトレセンチームありとチームの編成は様々でした。

今年の「とかちFCなでしこ」ですが、管内の11チームから6年生16名のなでしこ選手でチームを組みました。今年の6年生は、キーパー専門の選手がいなかったので、1試合ごと、前後半で多くの選手がゴールキーパーを経験しました。こうした体験も、なでしこならではです。

大会初日は、3チームごと4ブロックに分かれてのリーグ戦でした。「とかち」の初戦の相手は、札幌の「リカシィ」というチームでした。前半から自慢の攻撃力で相手チームを圧倒し、7点という大量得点で勝つことができました

2戦目の相手は「北空知」でした。この試合、引き分け以上で「とかち」の予選リーグ1位が決まるわけでしたが、「北空知」には、スピードのある選手、また、ドリブルがとてもうまい子がいて、前半2点をリードされるという厳しい戦いになりました。後半に入ると、普段から男子選手の中でもまれ、チームの中心選手としても活躍している「とかち」のなでしこ軍団の反撃がスタートし、3-2で見事逆転勝ちを収めました。

大会2日目、準決勝の相手は、優秀候補筆頭の「空知」でした。一人一人のスキルが高く、身体も強く、しっかりとボールをポゼッションしながら攻撃を仕かけるチームでした。「とかち」は、立ち上がりから動きが重く、ボールを動かされる時間が続きました。早い時間帯での失点も響き、前半のうちに3点を奪われました。が、ここであきらめないのが「とかち」の自慢のなでしこ軍団です。後半に入り、俄然動きの良くなった「とかち」は、何度か決定機を作ることができました。試合は、残念ながら0-3で敗れましたが、強豪相手に後半の戦いは見事でした。

3位決定戦は「コンサドーレ」でした。一人一人の足元がうまく、慌てず、数的優位を保ちながら「とかち」ゴールに迫ってきました。「とかち」の選手は、4試合目ということで疲れもあったのですが、「個」の力では圧倒し、得点を重ねて勝利しました。

女子トレとしては久しぶりの遠征となったわけですが、キャプテンを中心に、チームの雰囲気も良く、とても充実した2日間となりました。「北空知」との試合は、全員交代とはなりませんでしたが、他の3試合は、全員がピッチに立ち貴重な経験ができました。

移動のバスの運転をしていただいた山田コーチ、強い日差しの中、十勝の審判を一手に引き受け、更に真っ黒になった北田コーチ、生活指導担当の北野コーチ、そしてベンチを預かった喜多の4人のチームワークもバッチリでした。ねっ、北野さん!?

参加した選手の皆さん、応援に駆けつけてくれた保護者の皆さん、そして、大会を開催していただいた北空知サッカー協会の皆さん、ありがとうございました。

とかちのなでしこ選手の、将来性を改めて実感しました。



第147回 R4.7.21up

「第19回 全道少年U10サッカー北北海道大会」

7月16日(土)~17日(月)の2日間、帯広の森球技場を会場に、第19回全道少年U-10サッカー北北海道大会が行われました。大会期間中は、雨が降り続くあいにくの天気となりましたが、3年ぶりの開催、各地区を勝ち抜いた16チームが熱戦を繰り広げました。

 白熱した試合の詳細(準決勝、決勝戦)については、後日道協会のホームページに掲載されますが、各チームの選手はもちろん、指導者、帯同審判の皆さん、熱い応援を送っていただいた保護者の皆さん、そして何より、2日間大会運営にご尽力いただいた役員の皆さん、本当にお疲れ様でした。

 決勝戦は、旭川地区同士の対戦となりましたが、白熱した素晴らしい試合でした。特に、優勝した旭川地区のVITAは、一人一人のテクニックレベルが高く、攻撃もドリブルでの仕かけはもちろん、2列目からの飛び出し、DFラインからの攻撃参加、ミドルシュート、ロングシュートなど多彩でした。また、ポール際の強さも印象に残りました。

 今年の大会は、ベスト4が全て旭川勢でした。地区の中でお互いのチームがしのぎを削り、この年代での旭川地区のレベルの高さを見せつけられた形にはなりますが、十勝地区のチームも、レベルが低いわけではありません。個々の能力では決して負けてはいませんでした。私自身は、「やっぱり十勝には人材は多い!」と感じて見ていました。今後の成長を期待しています。

 最後になりますが、大会初日、2日目と、雨が降り続く中での会場設営・撤収作業にご協力していただいた管内代表チームの後援会の皆さん、本当にありがとうございました。いつも、十勝の少年サッカーを支えていただき本当に感謝しています。大会関係者として心からお礼を申し上げます。



第146回 R4.7.14up

「第9回 嗚呼!運転代行社杯
U11サッカーリーグ」

7月10日(日)、十勝川河川敷サッカー場を会場に、第9回嗚呼!運転代行社杯U11サッカーリーグ兼2022とかちU11サッカーサマーリーグが行われました。

前日から降り続いた雨は、大会当日の早朝にはかなり強く降る時間帯もあったわけですが、選手・関係者の思いが通じたのか、試合開始前には小雨になり、雨が止む時間帯もありました。

コロナ禍の中で、この大会も久しぶりの開催となりましたが、31チームの参加の下、各ブロックで熱戦が繰り広げられました。

昨年は、U10の北北海道予選が行われなかったので、私自身、この年代のチーム、選手を見るのは、ほぼ初めてということで楽しみにしていました。レベルの高いチームもあり、将来が有望な選手も多数いて、技術委員長の澁谷さんとも「これからが楽しみ!」という話をしていました。

やっぱり十勝には、いい選手がいます! 一人一人の個性やよさをどう伸ばしてやることができるか、私を含めて指導者の更なる研鑽が必要です。もっと勉強しなくては…。

また、当日は、審判委員会が呼びかけ、「レッツ野郎ゼ!ホイッスルデイ!2022」が開催され、多くの審判員の方が経験を積みました。お疲れさまでした。

U11年代は、7月末のフクハラ杯、そして、トラック協会杯予選と大きな大会が続きます。選手の健闘と活躍を期待しています。




第145回 R4.7.10up

「決勝戦のレフェリングを見てみよう!研修会」

 7月2日(土).3日(日)の2日間、十勝川河川敷サッカー場で「ロバパンCUP全道U-12サッカー大会十勝地区予選」が行われました。
2日間共に、真夏を思わせる、いや、真夏でもなかなか経験できない猛暑となりましたが、各ブロックで熱戦が繰り広げられました。

 十勝地区の代表となった芽室、開西つつじが丘、プログレッソ、3チームの北海道大会での健闘をお祈りします。

 さて、この大会の決勝戦において、十勝少年サッカー連盟審判委員会の新たな試みが行われました。今シーズンも、様々な活動を企画・展開する審判委員会の皆さん、ありがとうございます。

以下、審判委員長の喜多翼さんのコメントです。

7月3日(日)に行われた2022ロバパンCUP全道U-12サッカー大会十勝地区予選の決勝戦3試合において、『決勝戦のレフェリングを見てみよう!研修会』を開催しました。
昇級試験の際などに受講者の方から「審判委員会チームのレフェリングを見て勉強したい」という声があがっていたことを受け、今回試験的に実施してみました。
直前の案内となったので、各試合1~2人程度参加していただければ十分かな?と思っていましたが、蓋を開けてみると3試合合計でのべ20名をこえる方が参加してくださりました。

この研修会の内容としては
①試合前の打ち合わせの様子を見てみよう!
②決勝戦のレフェリングを解説付きで見てみよう!
③試合を一緒に振り返ろう!という3本立てです。
まずは試合前の審判打ち合わせの中に一緒に入っていただき、どのようなことを確認しているかを聞いていただきました。
レギュレーションなどの基本的なことから、カードシグナルやファウルの基準といった具体的なところまで、細かく打ち合わせていることを感じ取っていただけたかと思います。
そして試合が始まると、審判委員会のインストラクターの解説を聞きながら観戦していただきました。インストラクターからは「主審のポジショニングの意図」「判定の理由4名の審判チームのコミュニケーション」などについて説明があり、受講者の方からも随時質問があがるなど、活発な情報交流が行われました。
試合終了後には審判チームとともに試合を振り返り、主審がピッチの中で見えていたことや感じていたことについて全員で共有することができました。

今回、たくさんの皆さんに参加していただいたことで、このような「見て学ぶ審判研修」の場も大切であることを改めて感じました。受講者の方だけでなく、見られる立場の審判チームや解説する立場のインストラクターにとっても、有意義な学びの場となっています。
今後もこのような研修会を企画していきたいと考えていますので、その際はまたたくさんの皆さんに参加していただき、一緒に学んでいければと思っています。

厳しい暑さの中、参加していただいた皆さん、ありがとうございました!!




第144回 R4.6.22up

「第19回 全道少年U-10サッカー北北海道大会十勝地区予選」

6月18日(土)~19日(月)の2日間、十勝川河川敷サッカー場を会場に、第19回全道少年U-10サッカー北北海道大会十勝地区予選が下行われました。この大会ですが、コロナ禍のために3年ぶりの開催となりました。現U10年代にとっては、久しぶりの大会、そして初めての8人制の試合が、北北海道大会につながるビッグな大会ということで、各コートで白熱した戦いが繰り広げられました。

大会初日も暑かったのですが(雷のために、午後の試合が一時中断)、最終日となった19日(日)も、朝のうちは曇り空で涼しく感じたのですが、代表決定戦が行われる頃には気温も上昇し、12分ハーフといえども激しく、熱い戦いが見られました。

見事激戦を勝ち抜き、十勝地区代表となったプログレッソ、幕別札内、開西つつじが丘、しんとく、鈴蘭の北北海道大会での活躍を期待しています。

私も、チームの帯同として、役員として2日間試合を見ていたのですが、個人的には、代表にはならなかったものの光南、帯広FC、中札内の3チームは印象に残りました。今後の活躍と成長を楽しみにしています。

また、私自身も勉強になったことがあります。それは、DOGSO、決定的な得点機会を阻止するプレーに関する件です。明らかにゴールを奪える機会を阻止するプレーかを瞬時に判断し、決断することはなかなか難しいとは思うのですが、さすがは日頃から切磋琢磨し、高め合っている十勝少年サッカー連盟の2級審判員の皆さんです。なるほど、そうなのか、納得…というシーンがありました。U10年代であってもルールはルールです。

そのような状況の中でも、主審がコートを去る選手に優しく声をかけたり、他の審判団も試合後に該当選手を励ましたりと、プレイヤーズファースト、一人一人の選手を尊重し、大切にするというスタンスで対応していました。とてもいい光景を見ることができました。

さあ、北海道トレセンの選抜大会を挟んで、いよいよロバパンの予選です。U12の選手の皆さん、悔いなくプレーすることを願っています。




第143回 R4.6.4up

「道東ブロックトレセン振り返り②」

【U11】

〇守備の優先順位を「積極的にボールを奪いに行く」ことにした。もし奪えないときは、「相手の自由を奪う」というように、ファーストディフェンダーの決定をするようにした。

〇体力が落ちボールを奪いに行けなくなってしまった時に、「奪いに行けるのか?」、「奪いに行かず、状況を考えて対応するのか?」という判断する力が必要だと感じた。

〇攻撃については、慌てないために、ボール保持者は、もっとボールを受けたがっている選手の様子を見るように促した。1試合目では考えなくボールを蹴ってしまうことが多かったのだが、少しずつ選手の動き出したスペースや足元にパスをしている選手が増えてきた。

〇しかし、ボールを受けるために相手を意識せずに単に近づいてきてしまって、パスがもらえなかったり、ボール状況が悪くても前に何となく走り出してしまったりするプレーも多く見られた。

〇GKにもただ単にボールをパントキックするのではなく、相手が引いているのであれば、近くの選手にボールをつけるプレーの選択肢もあることを伝え判断させた。
 

【総括(澁谷コーチ)】

全体を通して、十勝の選手は身体能力が高いように感じました。しかし、その身体能力を生かし切れているかというとまだまだです。この身体能力を生かすためには、やはり選手一人一人が判断してプレーするということが必要最低限だと感じました。私たちコーチは、選手に教えなければいけないこと(原理原則)と選手に判断させるためのコーチングやトレーニングの設定が必要だと思います。今後も、選考された選手は、もっとハードなトレーニングを、更には、選考されていない選手も集めトレーニングする(今年度の新たな取組)ことで、十勝のレベルアップができると信じています。  

 トレセンスタッフの皆さん、お疲れさまでした。また、ご協力をいただいた3級昇級を目指す審判員の皆さん、審判委員会の関係者の皆さん、ありがとうございました。




第142回 R4.6.4up

「道東ブロックトレセン振り返り①」

5月29日(日)、十勝川河川敷サッカー場を会場に、十勝、釧路、オホーツク、根室の4地区による道東ブロックトレセンが行われました。  

今回の道東ブロックトレセンですが、事前の練習会で守備のトレーニングを重視したので、そのトレーニングが生かされているかの確認と、道東ブロック各地区の取組の様子を見ることの2点が目的として挙げられていました。

私は、同日、北見モイワで開催されていた道東女子トレセンに参加していましたので、U12担当の阿部コーチ、U11担当の澁谷コーチからのコメントを紹介します。

 

U12

〇トレーニングで行った「DF」の部分は、ボールに近い選手がアプローチに行くというところは定着しつつあるが、2人目、3人目が予測してポジションを取っていたかというとまだまだ課題が見られた。

〇ファーストディフェンダーについても、力のある選手に対して不用意に足を出してしまい、かわされてしまう場面が見られた。ステップワークや相手の状況を見てチャレンジすることに課題があると感じた。

〇攻撃に関しては個々の能力で何とかなってしまうことが多く、「意図をもって崩す」場面は多くは見られなかった。しかし、サイドからのセンタリングをダイレクト、ワンツーからの抜け出し、スルーパスからの得点はいくつか見られた。

〇GKについては、ビルドアップに関わるというところでは、つなぐ意識は少し改善されつつある。サイドに付ける、中が空いたら中に付けるなど、考えながらプレーしている様子も見られた。中を通そうとしてカットされたり、サイドに付けるパスがずれてしまったりというミスはあったが、やろうとしている結果である。「連続して関わり続ける」というあたりが十勝の課題だと感じた。 

 U12に関しては、6月25日(土).26日(日)の2日間、池田を会場に全道少年

選抜サッカー大会が行われます。十勝トレセンの活躍を期待しています。



第141回 R4.5.31up
「サッカー審判員3級昇級一次試験」

 

 十勝少年サッカー連盟審判委員会からの報告第2弾が届きました。喜多翼審判委員長のコメントを紹介します。

 

道東ブロックトレセンを活用させていただき、サッカー審判員3級昇級を目指す方の一次試験を実施しました。数年前からトレセンの試合において実施しているこの試験。道東のトップレベルの選手が集う大会ということもあり、試合の強度が高く、3級を目指す皆さんの試験の場としてぴったりの環境となっています。今回も3級昇級を目指している熱心な4級審判員の皆さんにご参加いただき、主審と副審を担当していただきました。

4級から3級への昇級を目指す上で特に大切な要素(主審)は「競技規則の正しい適用」と「説得力のあるポジショニング」です。特にポジショニングでは、できるだけ争点の見やすい位置や角度に入ることで、判定に説得力が出てきます。それらの点を踏まえ、的確な判定を下せているか、試合を正しく進めることができているか、11人制フルピッチでも対応できるかという観点で見させていただきましたが、皆さん熱心に取り組んでくださったおかげで、非常に質の高い試験となりました。合格された方は、中学生の試合である『十勝地区カブスリーグ(11人制)』での最終試験に進むことになります。

今回の試験は今年度の前期分になり、後期分は、現在受け付け中となっています。次回も3級昇級を目指す皆さんのご参加をお待ちしています!今回参加された皆さん、お疲れ様でした!

また、技術委員会のご理解もあり、近年トレセンの試合を活用した審判研修を実施させていただいています。強度の高い試合を経験できることで、審判技術の大きな向上に繋がっています。技術委員会の皆さん、ご協力ありがとうございました!




第140回 R4.5.28up

「トレセン活動もスタート!」

コロナ禍の中で、この2年間はトレセン活動も滞っていました。各チームでの活動が土台になるわけですが、十勝地区のレベルアップのための一助として、選手の育成・強化を担っているトレセンスタッフも難しい時間を過ごしてきました。

が、今年度は、感染症対策に気を付けながらも、ようやくこれまで通りの活動を行うことができそうです。

私も、22日(日)に、女子トレ指導スタッフとして参加しました。この日の十勝川河川敷サッカー場には、選考会で選ばれた6年男子トレ、5年男子トレの他にも、6年女子トレ、5年女子トレのメンバーがそろいました。

また、今年からの新たな試みとして、トレセンメンバーとは別に、選考会に参加したものの、残念ながら選考されなかった選手に声をかけ、トレーニングを行うことにしました。これは、選手の「今」だけを見るのではなく、選手の「未来」を信じ、今後伸びる可能性のある選手を継続して指導していくことで、十勝少年サッカー全体の底上げを図ることをねらいとしています。なお、この取組みについては、もしかすると全体への周知が行き届いていないかもしれません。各チームに該当する選手がいましたら、声をかけてください。

というわけで、十勝川河川敷サッカー場は、AコートからDコートまで、たくさんの選手の姿がありました。どのコートからも、選手たちのサッカーに対する情熱が伝わってきました。

また、トレセンスタッフと共に、一緒に指導に参加する若い?指導者の姿もあり、私は、十勝の指導者の「未来」「可能性」も感じました。これで安心して引退できます。

皆、思いは一緒です。今後ともよろしくお願いします。




第139回 R4.5.25up

「サッカー3級審判員
アップデート研修会」

 十勝少年サッカー連盟審判委員会の事業として、上記研修会が実施されました。

 喜多翼審判委員長のコメントが届きましたので紹介します。

 

全日本U12サッカー選手権大会十勝地区予選の1次ラウンドを活用して、「サッカー3級審判員アップデート研修会」を開催しました。近年、初心者向けの研修や4級から3級への昇級に関わる研修が充実していましたが、3級として活動している審判員向けの研修会は実施しておらず、そのような機会があると嬉しいという声を受け、今年度から新しく企画しました。研修会には、昨年度昇級試験で合格し3級になったばかりの方から、3級になってから長く活動している経験豊富な方まで、10名もの皆さんに参加していただきました。

それぞれ主審1試合を担当していただきましたが、さすがは3級として活動されている皆さん。落ち着いたゲームコントロールやスムーズなポジショニング、的確な判定が多く、インストラクターから見ても「ナイス!」と感じる事象がたくさんありました。

その中で、審判技術がより高まるようなアドバイスを、各インストラクターからポイントを絞って伝えさせていただきました。アドバイスの内容としては「より説得力のあるポジションを目指すこと(良い距離、良い角度、良い予測)」「フットボールコンタクトとファウルの見極め(正当なのか不用意なのか)」という点が多かったです。これらの点を意識して審判活動に励んでいただくと、より魅力的な3級審判員になれると思います。

新しく初めた研修会でしたが、1回目からたくさんの審判員の皆さんに参加していただき、とても嬉しく思っています。「この研修会、毎年参加したいです!」というありがたい感想を話していた方もいて、非常に有意義な研修会となりました。

十勝の4種で活動する3級審判員であれば「誰でも」「何度でも」参加できる研修会ですので、また次回たくさんの方に参加していただければと思っています。参加していただいた審判員の皆さん、ありがとうございました!

 

審判委員会のチームワーク、組織力は、近くにいてすごく感じています。今シーズンも、子どもたちが気持ちよくサッカーに集中できるように力になってください。




第138回 R4.5.25up

「今シーズンこそは…」

 今年度も、十勝少年サッカー連盟広報情報委員会を担当することになりました。皆さん、よろしくお願いいたします。十勝の少年サッカーの話題からそれることも多いのですが、時間がある時に目を通していただけたら幸いです。

 さて、4月23日(土)のオンラインによる少年サッカー連盟総会を経て、今年度の活動がスタートしました。この間、フクハラ杯、そして全日本U12サッカー選手権大会十勝地区予選の1次ラウンドを無事に終えることができました。

 まだまだ、コロナ禍の中で感染症対策には細心の注意を払わなくてはならないわけですが、ピッチサイドに保護者の方の姿があることは、選手にとっては何より心強いものだと思います。私自身も、一人の指導者として、子どもたちのプレーを間近で見てもらえることをたいへん嬉しく思っています。

 今年の6年生年代は、4年生の時からコロナのために試合経験が少なく、寂しい思いをしてきました。今シーズンこそは、計画されている大会・事業が滞りなく開催でき、思い切りサッカーを楽しんでもらえることを願っています。

十勝少年サッカーに関わる全ての皆さん、サッカーができる、見守ることができる喜びをかみしめ、サッカーが大好きな子どもたちを支えていきましょう。私も、微力ながら、十勝の子どもたちのために、役員として、指導者として頑張ります。




第137回 R4.3.22up

「もう2年か…」

サッカーができない日々が続き、久しぶりの掲載となります。毎年この時期は、卒団式や納会などのイベントを行っているチームも多いと思いますが、我チームはなかなか開催が難しい状況です。

さて、2年前、このコラムの中で、卒業学年担任として、学校が休みのまま「卒業式」を迎える心境を綴った記憶があります。あれから2年が過ぎようとしています。長かったのか、短かったのか。私自身は、あの時点では、まさか2年後もこのような状況が続いているとは、全く考えていませんでした。

今年も縁があって卒業学年を担任しています。私にとっては11回目の卒業生です。いろいろと制約の続いた2年間でしたが、私の自慢の子どもたちは、23日に卒業式を迎えます。コロナ禍の中でしたが、予定していた学校行事は、様々な対策と工夫をしながらほぼ実施することができました。関係者の皆様に感謝です。

このコラムでも紹介しましたが、サッカーが大好きなクラスの子どもたちは、3学期も、中休みと昼休みは、屋外でサッカーをして遊びました。いわゆる「雪上サッカー」です。スケートリンクの横に特設コートを作り、毎日楽しみました。極寒の日も、雪の日も、中には汗を流して走り回る子や、半そで姿の元気な子もいました。

そんな楽しかった子どもたちとの日々もゴールを迎えます。寂しくなります。6年生は1クラスで27名だったのですが、クラブでサッカーを続ける子が4名、部活に入る予定の子が5.6名います。サッカー人口の比率がすごい(笑)。それぞれのチームでの活躍を期待しています。まずは、中学校生活が充実したものになるように願っています。

十勝の少年サッカー界をリードしてくれた各チームの6年生も、それぞれの道に進むことになります。この2年間、思うようにサッカーを楽しむことができなかった期間も長かったのですが、次のカテゴリーでの活躍を期待しています。この学年には、将来楽しみな選手がたくさんいました。春先から大きく成長した選手がたくさんいました。この1年で十勝らしいたくましい選手が育ってきました。それだけに度々あった活動停止、大会中止は本当に残念でした。

もしかすると、サッカーは小学校時代で終わりというメンバーもいるとは思いますが、それぞれの道での更なる成長を願っています。

来シーズンこそ、思い切りサッカーができる環境が整うことを祈っています。




第136回 R4.1.14up

「またまた、頑張れ十勝出身選手」

先日、十勝出身の榊選手と清原選手、そして井川選手の話題に触れたわけですが、またまたうれしいニュースが飛び込んできました。

 白人サッカー少年団出身の「圓道将良」選手が、J3鹿児島ユナイテッドFCに入団が決まりました。圓道選手は、白人サッカー少年団→札内東中学校→旭川実業高等学校→桐蔭横浜大学と進みました。旭実時代は、全国高校総体や全国高校選手権の優秀選手となり、U18日本代表候補にも選出されています。

 圓道選手が、白人サッカー少年団で活躍していた時代、私は、SSJr(下音更小学校)の指導をしていたのですが、ボールコントロールが上手く、スピードはもちろん、運動量豊富で、球際も強く、おまけに判断力もあり、当時から十勝はもちろん、北海道を代表する選手の一人でした。北海道トレセンの中でも、彼のプレーは際立っていました。

対戦した試合では何度も痛い目にあいましたが(笑)、私自身は彼のプレーを見るのがいつも楽しみでした。少年時代は、黙々とプレーするタイプのように見えましたが、内に秘めた闘志はしっかりと伝わってきました。

また、先日紹介した井川選手(筑波大→コンサドーレ)とは同年代で、十勝の少年サッカーのレベルが北海道レベルに近づいた頃でもありました。今から10年前のことです。

 学校単位の少年団、そして中学校の部活で頑張った選手が全国区で活躍するのも、十勝らしさと言えるのではないでしょうか。


第135回 R4.1.11up

「頑張れ、十勝出身選手の皆さん」

少し前のことですが、職場の同僚が、「榊翔太君のJリーグ100試合記念セレモニーの様子が、DAZNで映っていましたよ。」と教えてくれました。早速探してみると、J3長野のホーム最終戦の試合前に、奥様と2人で花束をもらっている映像が流れていました。

清水出身の榊選手、長野との2年間の契約が終わり、トライアウトに参加したことは知っていたのですが、その後どうなったのかずっと気になっていました。さて、偶然とは、いつ起こるかわからないもので…。

先日、私事で市内の病院に行くと、そこでばったり榊選手の奥様に会いました。奥様は、私が中札内小学校に勤めていた時の教え子です。というか、先に私の存在に気が付いたのは奥様のお母さんで、私を見かけて声をかけてくれました。お母さんとは21年ぶりの再会でしたが、私のことを覚えてくれていたのです。その場にいた私の妻曰く、「おデコの輝きは変わっていなかったのでは…。」

限られた時間でしたが、記念セレモニーの映像を見たこと、トライアウトを受けたことまでは知っていること、十勝の多くのサッカー関係者がその後を気にしていることなどを伝えました。

奥様の話によると、他のJ3のチームからも話があったようですが、元帯北監督の岩見先生のお力添えもあり、千葉にある関東1部リーグのVONDS市原と契約を結んだそうです。改めて調べてみると、何と若葉出身の清原翔平選手も、SC相模原から移籍したことがわかりました。十勝の2選手が同時に市原ですから驚きです。

そして、更に驚いたことが、市原の監督には、市船を全国一にし、ザスパ草津や松本山雅で監督を務められていたあの「布啓一郎」さんが就任したということで、2022年シーズンは、JFA昇格を目標に掲げています。

十勝出身選手としては、プログレッソ十勝、コンサユース、そして筑波大で活躍し、北海道コンサドーレ札幌に入団した井川選手の活躍も大いに期待しているところです。

今年も、一人のサポーターとして、彼らの活躍を応援し、追っかけたいと思います。

ところで、この雪はどこまで積もるのでしょうか。学校リンクの除雪も心配です。



第134回 R4.1.7up

「オリンピック代表」

北京オリンピックが1か月後に迫ってきました。オミクロン株の猛威で感染者が急増し、その影響を心配している一人ですが、スキーのジャンプ、フィギア、カーリングなど興味は尽きません。

そんな中、私が最も注目しているのは、やはりスピードスケートです。

私が勤務する学校の卒業生でもある髙木姉妹が、幕別札内FCでサッカーをしていたことをご存じの方は多いと思いますが、男子500mの村上選手は、(確か…)森の里に所属し、十勝トレセンのメンバーでもありました。また、女子5000mの堀川選手も、大樹サッカー少年団&女子トレで活躍していました。

まさしく、少年少女時代は、サッカーとスケートの二刀流だったのです。その4名がオリンピックに出場…。もはや単なる偶然とは言えないかもしれません。サッカーとスケートの相乗効果は大きいのです。きっとどこかでつながっているのでしょう。

余談になりますが、堀川選手のお母さん(4姉妹)は、私にとって初めての卒業生でした。もちろん、スケートもしていました。そして、当時、新米スケート指導者だった私は、堀川母の祖父、今は亡き堀川のじいちゃんには、たいへんお世話になり、愛情を注いでもらいました。今でも、堀川のじいちゃんの優しさは忘れません。

更に、中札内出身の押切選手も、私の息子の同級生だったこともあり、スケートの指導にもわずかの期間ですが関わっていました。足もめちゃくちゃ速かった子です。

今年の冬も、テレビにくぎ付けになりそうです。

おっと、その前にフットサルの予選だ…。コロナよ、暴れるな。広がるな!




第133回 R4.1.2up

「今年もよろしくお願いします。」

2022年がスタートしました。皆さん、今年もよろしくお願いします。

さて、今年も雪の少ない年明けとなりました。雪が少ないことで、運転はしやすいわけですが、学校関係では十勝の風物詩でもあるスケートリンク造りがなかなか進みません。適度な降雪と冷え込みがあって作業は進んでいくわけですが、ここ数年12月の降雪が少なく苦労が続いています。

私が勤務する小学校では、昨年末に降ったわずかな雪を利用して、グランドを踏み固め、散水作業を始めました。校舎に近い側は、ほとんど土の上に水を撒いて氷を作っていったわけですが、連日の冷え込みもあり、作業は順調に進み、4日のオープンを予定しています。散水車で水を撒くわけですが、その日の気温で水の量を調整しなくてはなりません。リンク造りも、経験と熟練の技が必要となります。

私自身は、サッカーの指導と共に、スケートの指導も教員になってからずっと続けています。サッカーの指導同様に、スケート指導にも独自のおもしろさがあります。

寒い中での練習は、間違いなく心と体が鍛えられます。そして、体幹が鍛えられます。技術の面では、低い姿勢を保ちながら、スムーズに体重移動を行うことができるかがポイントになります。更に、全身、特に膝のばねを利用し、自分のパワーを最大限に氷に伝えることができるとスピードアップにつながります。コーナーワークは、技術の見せ所です。それらをトータルして、個々に合った指導を心がけるわけですが、かなり奥が深いのです。

振り返ってみると、私がこの年までそこそこ走ることができているのは、幼いころからの冬期間のスケートのおかげかもしれません。初めてスケート靴を履いたのは、確か7才の時なので、げげっ、55年近くスケート靴を履き続けていることになります。

また、これまで勤務してきた大樹、本別、中札内、芽室時代は、サッカーとスケートの二刀流の選手が数多くいました。中には、全道、全国、そして世界の場で活躍した子もいます。競技は異なりますが、お互いのスポーツに相乗効果があったものと思っています。

十勝のサッカー少年・少女にも、十勝だからこそできる冬のスポーツにも、ぜひ挑戦してほしいと思っています。

改めて、皆さん、今年もよろしくお願いします。そして、十勝少年サッカー発展のために一緒に頑張っていきましょう。



第132回 R3.12.31up

「今年もお世話になりました」

昨年、この時期のコラムで、「誰もが予想していなかった1年、経験したことのなかった1年が終わろうとしています。6年生にとっては、小学校生活最後のシーズンとなるわけで、少年の指導に携わっている一人として、とても辛い1年になりました。残念でなりません。」と締めくくっていたわけですが…。

まさか、まさかの2年目となりました。感染症対策に気を付けながら、昨年よりは一歩、いやもっと進んだ活動はできたわけですが、選手、そして保護者の皆様にとっては、もっとサッカーがしたかった!見たかった!というのが、正直なところだと思います。もちろん私もそうです。

さて、このコロナ禍の中で、試合経験の少なかったU12年代ですが、これからが楽しみな選手がどんどん育ってきました。チームとしてもそうですが、個々を見ても、技術レベルが上がり、たくましくなり、将来有望な選手が育ってきました。見る機会は限られたわけですが、私自身、シーズン初めとはずい分違った印象で、このU12年代の選手たちを捉えています。今後大化けしていきそうな選手がたくさんいます。結果的には、今年の十勝のレベルはかなり上がったと思っています。間違いなく、各チーム関係者・指導者の皆様の努力のたまものだと思っています。

 

(昨年と同じことを書きますが)来年こそ、平穏な日常が戻ってくること、そして、思う存分サッカーができること、サッカーの指導ができることを心より願っています。子どもたちと、もっとサッカーがしたい!

終わりになりますが、選手の皆さん、保護者の皆さん、指導者の皆さん、十勝少年サッカー連盟役員の皆さん、1年間たいへんお疲れ様でした。よいお年をお迎えください。





第131回 R3.12.22up

「フットサルも一丸REF研修」

「ビギナーレフェリースクール」

 

12月18日(土)19日(日)に開催されたU8U10フットサルリーグにて、審判委員会主催の研修会が開催されました。私は所用のため会場には行けませんでしたが、多くの審判員の方が参加する研修会になったようです。その様子を喜多翼審判委員長に報告してもらったので、紹介します。

十勝少年サッカー連盟 喜多翼審判委員長コメント

U8・U10フットサルリーグを活用して開催した「フットサルも一丸REF研修」&「ビギナーレフェリースクール」
2
日間でなんと20名以上の審判員の皆さんに参加していただき、競技規則の理解や審判技術の向上を目指しました。

札内スポセン・農業者トレセンの両会場とも、この日が初めての審判担当という方も多くいらっしゃいましたが、最初は審判委員会のインストラクターと一緒にピッチを走って基本的な動きやシグナルの出し方についてひとつずつ覚えていき、最終的にはインストラクターのサポートなしでも1試合を終えるなど、たった1日の中で大きく成長する姿が見られました。

今回は2~3試合を担当される方が多く、試合ごとに学んだことを積み重ねていける流れが良かったのか、1試合目と3試合目では見違えるほどにレフェリングがスムーズになり、インストラクターも驚きの連続でした。中には受講生の方の的確な判定に、思わず「ナイスジャッジだなぁ…」と唸ってしまうインストラクターがいるほどでした(笑)。

ここ2年間ほど、コロナ渦の影響でこのような審判研修会を開催できなかったことや、昨年はフットサルの試合がほとんど実施できなかったこともあり、なかなか経験を積めずに不安をお持ちの審判員の方も多かったと思いますが、研修会を終えて「不安が少なくなりました!」「動き方が分かってきました!」そして「フットサルの審判、楽しかったです!」という感想をお聞きし、インストラクター一同とても嬉しく思っています。今後も、各チームの審判員の皆さんが不安なく、そして楽しく審判活動に取り組めるよう、このような研修会の開催を検討していきますので、ぜひまた多くの方にご参加いただければと思います。

参加していただいた審判員の皆さん、指導にあたってくださったインストラクターの皆さん、お疲れ様でした!





第130回 R3.12.11up

「遊びのすゝめ」

私が勤める学校では、11月29日までグランドでサッカーをすることができました。このコロナ禍になってから、校舎内での密を避け、一段と外で遊ぶ児童の姿が多くなりました。というか、確実に「外遊び人口」は増えました。

私が担任している6年生27名も、中休み、そして昼休みには、クラスの80%近い子が、サッカーをして遊んでいます。特に、昼休みは、他学年とサッカーの試合をすることが多く、連日白熱した試合が見られました。遊びが終わった後、一緒に遊んでいた子どもたちに、私は必ずこう言います。「急いで教室に戻れ~!」「ほら、遊んだ後はしっかり集中して勉強だぞ。」と。そして、放課後も暗くなるまでグランドで遊んでいました。

たかが遊び、されど遊び。遊びから学ぶことは多い。

もうかなりくたびれた教師ですが、私は、できる限り子どもたちと一緒に遊ぶ(いる)ようにしています。もちろん、自分の体調が悪い時や、急ぎの用事がある時は、その場に行けないこともありますが、遊びの時間は、私にとっても大切な時間となっています。

毎日の継続は、簡単なようで難しいわけですが、「遊べ。遊べ。」だけでほったらかしておくと、子ども同士のトラブルもあります。トラブルから学ぶこともたくさんあるわけですが、どうせ遊ぶならトラブルやけんかは、ない方がいいに決まっています。私がその場にいることで、子どもたちがストレスなしに遊ぶことができるのなら、私がいることは意味があります。そして、授業中だけではわからない(気づかない)子どもたちの姿や性格に気付くこともできます。

現在サッカーチームに所属していないクラスの子どもたちの中に、中学校ではサッカー部に入りたいという子が4~5名います。そして、なでしこ軍団も数多くいます。この女子軍団もすごいのです。家庭学習ノートに、守備の仕方やフェイントのかけ方などを書いて研究しています(笑)。

さて、子どもたちにとっての「聖地」である学校グランド使えなくなった12月。子どもたちは、「第2の聖地」であるグランド隣りの公園でサッカーを続けています。どんだけサッカーが好きなの!?という感じです。12月に入っても、汗まみれの子どもたちです。

皆さん、学校の「遊びのサッカー」もいいものですよ!




第129回 R3.12.8up

「フットサルシーズンへ…」

屋外のシーズンが終わり、十勝の少年サッカーは、室内でのフットサルへと移行しました。私が指導しているチームは、コロナ禍ということもあり、チームの方針で「やれるうちは屋外で」ということで、つい先日まで屋外で活動していたのですが、さすがに限界を迎えました。

室内に入り、まだまだ感染症対策に配慮しながらの活動になりますが、小学校生活最後の冬のシーズンを迎えたU-12年代は、昨シーズンほとんどフットサルの試合、大会を経験することができなかったので、悔いを残すことなく、楽しみながらも、全力で取り組んでほしいと思っています。

年明けには、どのチームも目標としている全道フットサルの十勝地区予選があります。その大会まであと1か月となりました。

バーモントカップ全日本フットサル北海道大会で代表決定戦まで勝ち進んだ帯広FCを筆頭に、どのチームが十勝を勝ち抜くのか興味深いところです。

私自身は、いつもフットサルの指導の難しさを感じています。毎年ようやく慣れてきたころにシーズン終了となります。フットサルの楽しさと奥の深さを味わいながら、まずは、ルールからしっかりと確認しないと(笑)。

フットサル、うまい指導者はうまい!(当たり前ですが) 見習わなくては…。




第128回 R3.10.15up

「全道少年(U-128人制サッカー大会十勝地区予選」

10月9日(土)、10日(日)の2日間、13チームが参加し、帯広の森球技場を会場に、全道少年(U-128人制サッカー大会十勝地区予選が行われました。

各チーム5年生が中心となるこの大会ですが、新型コロナウイルスの影響で、公式戦は、9月のトラック協会杯しか経験しておらず、各チーム、慣れない試合形式で、試合時間も短くなるために、戸惑いも見られましたが、大会2日目の決勝トーナメントは、どの試合もたいへん見ごたえがありました。

 その決勝戦の様子を簡単に紹介します。

 

 【決勝戦】 開西つつじが丘vsプログレッソ十勝

 決勝は、準決勝こそPK戦までもつれた戦いをしたものの、圧倒的な攻撃力で勝ち抜き、決勝にコマを進めた開西つつじが丘と、前評判の高かった西帯広を破り、決勝までの4試合を安定した戦いで勝ち進んできたプログレッソ十勝との一戦となりました。

1P

 最初にチャンスを作ったのは開西。その直後、プログレは、カウンターから抜け出しシュートを放つも相手GKに阻まれる。その後は、一進一退の攻防が続き、お互いシュートチャンスが作れない時間帯が続く。両チームともに攻守の切り替えが早く、ボール際の強さもあり、激しい戦いが続く。開西は、DF陣が連携を取り、プログレの得点源をしっかりと押さる。一方プログレは、ピッチを広く使い攻撃するという意図が伝わってくる。両チームに共通していることは、豊富な運動量と絶対に負けないという気持ちの強さである。あっという間に時間が経過する。

 2P

 2Pに入っても激しい試合が続く。中盤を過ぎたあたりから低学年のメンバーも多いプログレの運動量が徐々に落ち、開西が押し気味に試合を進めるが、相手ゴールを割ることはできない。9分、開西は、中央からドリブルで運んだ選手が、左サイドのスペースに絶妙なスルーパスを出し決定機を迎えるが、プログレDFの驚異的な粘りに阻まれる。が、その直後、コーナーからのこぼれ球を拾った開西のシュートが、プログレDF陣の間を抜け、待望の先取点を奪う。プログレDF陣のアプローチがやや遅れたのが悔やまれる。

 3P

 先制点を取り、勢いに乗る開西が3Pに入っても攻勢を続ける。同点に追いつきたいプログレであったが、縦1本の攻撃場面が増え、なかなか人数を増やして攻め込むことができない。5分、開西は、プログレゴール前にボールを流し、左サイドを駆け上がってきた選手が押し込み追加点を奪う。7分、プログレは、開西DF陣の一種のスキを突き1点を返す。最後まで試合をあきらめないプログレは、その後もミドルシュートやコーナーからチャンスを作るが、試合は2-1のまま終了する。

  優勝した開西つつじが丘は、来年4月に行われる全道大会に出場することになります。十勝の代表としての活躍を期待しています。



第127回 R3.9.2up

「トラック協会杯 十勝地区予選

  8月21日(土)、22日(日)、そして28日(土)の3日間、十勝川河川敷サッカー場を会場に、「トラック協会杯 第33回全道U-11サッカー大会」の十勝地区予選が行われました。

 27日(金)から、北海道にも緊急事態宣言が発出され、より強い感染症対策が施される中、28日(土)は、準決勝、そして決勝戦が行われました。

 決勝は、開西つつじヶ丘とプログレッソの戦いとなりました。予選リーグから、素早い攻守の切り替えと、縦への推進力を武器に、安定した戦いを見せてきた開西。一方、プログレッソは、予選リーグこそ黒星スタートになったものの、その後は、圧倒的な攻撃力と組織力で決勝の舞台に立ちました。

  決勝戦を見てのコメントを書かせてもらいます。両チームの関係者の皆様、普段たいした指導もできない古株指導者の戦評になりますが、お許しください。

  決勝戦は、開西の持ち味である、ドリブルを中心とした攻撃から始まりましたが、プログレは、固い守備でボールを奪い、2分、6分と、立て続けにショートカウンターからゴールを奪います。開西も、右サイドを起点に、何度も攻め上がりますが、人数をかけて守るプログレの守備に、なかなか決定機を作ることができません。

 後半に入ってからも、開西はプログレゴールに迫り続けますが、判断の良いプログレGKの飛び出しや、DF陣の体を張ったシュートブロックなどもあり、なかなかゴールを割ることができません。一方、開西の勢いに、守備の時間が多くなったプログレでしたが、5分、相手の一瞬のスキを突き、素早いボール回しで追加点を奪います。相手のプレッシャーの速さに応じて、手数をかけない展開力とゴール前での落ち着き、決定力は、この年代においても「さすがはプログレ」という印象を受けました。

 最後まで、プログレゴールに迫る開西でしたが、1点が遠く惜しくも準優勝に終わりました。が、この試合、私は、開西らしさは随所に見られたと思っています。普段は見せるプログレの幅を使ったボール回しと、人数をかけた攻撃を封じ込めることができたのは、常にプレッシャーをかけ続けていた開西メンバーの豊富な運動量とボール際の強さ、個の選手の質の高さがあったからだと思います。組織で守るということを理解していけば、更に成長が期待できると感じました。

 いずれにしても、試合時間の30分がとても短く感じる試合でした。前後半を通じて、この年代の試合としては、両チーム共に攻守の切り替えがとても早く、ボール際の攻防も激しく、かなり強度のある見ごたえ十分の好ゲームとなりました。私自身は、6年生の上位リーグに負けないたくましい試合のように感じました。

 3位となった、池田・本別連合軍のさわやかなベンチワークと選手の頑張り、また、ロバパンに続いて旋風を起こしてきた大樹サッカー少年団の活躍も、十勝管内の各チームの刺激になったはずです。この年代、大きな可能性を秘めているチームが多いわけですが、まだまだ試合経験が不足しているようです。この大会で優勝したプログレッソを目標に、今後の各チームの質の高いトレーニングと個の選手の成長を期待しています。



第126回 R3.8.12up

2021ロバパンCUP
53回全道U12サッカー大会」

 8月7日(土)~9日(月)までの3日間、帯広の森球技場を会場に、ロバパンカップ全道U-12サッカー大会が行われました。道協会主催、十勝地区サッカー協会が主管となりますが、実行部隊はもちろん、我らが十勝少年サッカー連盟です。

 私も、3日間大会運営に関わり、最終日は、準決勝と決勝の戦評を書いたわけですが、そこには書くことができなかった裏話?などを紹介したいと思います。

 大会に向けての会場準備は、7月22日(祝)のリーグ戦終了後の午後から始まりました。新型コロナ感染症対策ということで、大会が無観客試合となったために、帯広の森球技場の土手の周り全てに、ネットを張り巡らす作業を行いました。この日も猛暑で、汗が滴り落ち続けました。帯広の森の「広さ」を改めて実感できた楽しい作業でした(笑)。

 その後も、ライン引き、十勝川の倉庫から必要な物品を運ぶ等の作業が行われました。もちろん、事務担当者の仕事量の多さ、忙しさは想像すらできません。

 大会期間中も、役員の方々は早朝より集まり準備です。大会初日は、第1試合のキックオフは13時でしたが、作業は8時から行われました。クーリングブレイクが行われたために、最終試合が終わったのも予定よりかなり遅い時間になりました。それから撤収作業です。最終日は、雨が降る中での作業だったので、本当にたいへんでした。

 また、審判団も、チームからの帯同は数名いたわけですが、十勝少年サッカー連盟が誇る自慢の審判団が大活躍をしてくれました。特に、準決勝、決勝の3試合は、4審まで全て2級審判員ということで、他地区では見られない光景でした。

 が、残念なことに、審判のジャッジに対して声を荒げて不平不満を言ったり、オーバーアクションで訴えたりするチームがありました。ベンチの指導者がそのような態度をとるので、ピッチに立つ選手もおのずから同じようなリアクションが見られました。もちろん、十勝のチームではありません。きっと、地区の中でも普通にやっていることで、その地区では許されてきたことなのでしょう。全道大会という晴れの舞台で、リスペクトの精神に欠けるとても残念な光景でした。

 更には、(グチが多くなってきましたが、許してください。戦評には書けないので…)無観客ということで、各チーム引率者としてリストバンドを付けた方のみが会場に入ることができました。あくまでも、引率という立場です。大会は無観客なのですから、応援はできません。そのことは、事前の資料でも監督会議の場でも伝えていることなのですが、コートサイドでビデオ、写真を撮る引率者が、声を挙げて応援するということがありました。役員が注意しに行くと、ブツブツと…。十勝の中では見られない光景に、改めて北海道は「広い」!と、流すしかありませんでした(笑)。

 さて、十勝の代表として出場して4チームも、全力で戦ってくれました。帯広FCは、伝統チームの札幌ジュニアを相手にゲームを終始支配し、開西つつじが丘は、強豪プレイフルを予選で撃破した函館地区のサンスポーツを破り、それぞれベスト16に進みました。また、プログレッソ十勝、大樹も、前評判の高かったチームと好試合を見せてくれました。

 準決勝、決勝の試合内容については、そのうち道協会のホームページに載ると思いますので、興味のある方はご覧ください。

 長くなりました。そして、グチが多くなりました。すみません。




第125回 R3.8.4up

「夏本番

 暑い日が続いています。皆さん、体調は崩されていないでしょうか。

  リーグ戦は、3次リーグへと進んできました。猛暑、雨、グランド状態…など、決して良いコンディションの中での試合とは言えませんが、どのブロックも白熱したゲームが続いています。

 今年は、猛暑のため、前後半の途中に3分間のクーリングブレイクを設定している日も多く、時間的には、7分半が4本の試合形式となり、どのチームも集中力を切らすことなく戦っていることも、白熱した試合が続いていることに関係があるのかもしれません。

 この夏は、新型コロナウイルス感染症対策に加えて、暑熱対策・熱中症対策にも心がけなくてはなりません。役員の方々が先頭に立ち、選手やチーム関係者、試合を担当する審判員が「命と健康を守る」ための行動を意識して、途切れることなくサッカーを続けていけたらと願っています。

 さて、リーグ戦は、約1か月の中断期間に入りましたが、この週末、いよいよ帯広の森を会場に、ロバパンの全道大会が行われます。久しぶりの十勝開催となります。

 コロナ渦の中で開催される今年の大会ですが、従来の予選リーグ→決勝トーナメントから、一発トーナメントに形が変わりました。また、感染症対策ということで、残念ながら無観客試合となるようです。

 十勝の代表として出場する開西つつじが丘、プログレッソ十勝、帯広FC、大樹、4チームの健闘をお祈りしています。

  




第124回 R3.7.10up
「ロバパンカップ十勝地区予選から…」

 
ロバパンカップの十勝地区予選が終了しました。全力で戦った選手の皆さんはもちろん、この大会に関わっていただいた皆さん、たいへんお疲れさまでした。

 長く続いた緊急事態宣言が解除されてから2週間という短い期間の中で、チームによっては、試合に向けての準備がなかなか難しかったのではと思いますが、聖地である十勝川の河川敷サッカー場に、再び子どもたちの元気な姿が戻ってきたことをとても嬉しく思います。

 今年度は、コロナ感染症対策もあり、いつもの年とは違ったレギュレーションとなりましたが、私自身は、子どもたちにも指導者にも、トーナメント戦は絶対に必要だと思っています。一発勝負の厳しさ&面白さがあります。長期リーグは、リーグ戦としての戦い、カップ戦は、トーナメントの戦い…。私は、その両方に意味があると感じています。

 さて、代表になられた開西つつじが丘、プログレッソ十勝、帯広FC、大樹の皆さん、おめでとうございます。十勝地区の代表として、地元開催となる全道大会では、思う存分の実力を発揮してください。私は、一人の役員として心から応援しています。

 

 さて、そのロバパンカップの準決勝、決勝では、マッチウェルフェアオフィサーが配置されました。少年サッカーで考えると、子どもたちが何の心配もなく、思いきりサッカー(試合)ができる環境を整える、設定する責任が我々大人にはあります。
プレイヤーズファーストの精神に基づき、リスペクトとフェアプレーを、チームの指導者、審判団、応援の保護者(現在は無観客ですが…)、そして、マッチウェルフェアオフィサー(
MWO)が、一緒に考えていくきっかけになれば、その意義は十分に達成されるものと思います。

 

 実際、私も3試合活動させてもらいました。
一緒に試合を見て仕事をした少年連盟の内山事務局長とも話したことですが…、
試合前のチーム監督への自己紹介、挨拶、私たちの(MWO存在を示すことで(ベンチから大声で指示を出す私を含めて…)いつもは少し気になる言動をされているチームの指導者の方、ポジティブな言葉がけが多くなったように感じました。

 試合後に何かを伝えるということ以上にMWOの存在感自体がとても重要で効果的なのだと思いました。まだまだ試行錯誤の段階であるわけですが、全ては、「サッカーをする子どもたちのために!」ということを忘れずに、私自身も活動していきます。 

 さて、ここからは、年寄りの小言として読んでください。

 この大会を含め現在行われる試合は、コロナ対策もあり、また熱中症対策もあり、試合後のミーティングは可能な限り短く!ということが監督会議等でも確認されています。が、残念ながら、試合後長時間にわたりミーティングという名の「反省会」を行っているチームを数チーム見かけました。

負けた原因は、子どもたちだけにあるのでしょうでしょうか。
普段の指導で、どこまで子どもたちを育てることができているのでしょうか。
勝ち上がるチームは、そこを含めていい指導、声かけをしています。
そこは、すぐにでも改善できないかなぁ…と、私のイチオシのプログレ指導者 西村さん とも話していました…。

 ちなみに、私が指導するチームは負けましたが…。
まだまた修業が足りないです。その夜は、一人で長い、長い、長ーい「反省会」を行いました(涙)。



第123回 R3.5.29up

「運動会シーズンの思い出…

 緊急事態宣言が6月20日(日)まで延長されることになりました。厳しい日々が続いています。1日も早く、子どもたちの元気にボールを追う姿を見たいのですが…。

さて、私にとって39回目となる運動会も、7月に延期になりました。運動会といえば、私には決して忘れてはいけない出来事があります。もう15年前の出来事になりますが…。

 運動会を2週間後に控えたある日の練習、キーパーのトレーニングをしているときに、私の蹴ったボールのせいで、キーパーの子の腕の骨を折ってしまいました。本人の努力、保護者の方のご理解、関係者の方の支えのおかげで、数か月後には再びピッチに立つことができたのですが、当然楽しみにしていた運動会には出場することはできませんでした。担任の先生のご配慮もあり、その子は当日放送係として活躍してくれましたが、私自身、かなりショックを受け、指導者としてやっていく自信を失いかけたのも事実です。

 そして、2年前にもこんなことがありました。

運動会の練習中に、受け持ちの子どもがけがをしてしまいました。鎖骨の骨折です。練習中のアクシデントとはいえ、小学校生活最後の運動会、けがをした本人はもちろん、ご家族の皆さんも楽しみにしていたビッグイベントなのに…。悔やんでも悔やみきれませんでした。あの日、あの時、あの瞬間、何か別の対応はできなかったのか。練習のやり方に無理はなかったのか。競技に入る前の声かけは適切だったのか。本当に一人一人に細心の注意を払っていたのか。幸いにして、運動会当日、その子は競技の一部を除いて参加することができたのですが。

教員として、また、指導者として、私が考えていることは、教え子や保護者の皆さんを笑顔にさせたいということです。その笑顔を見ることが、私の次のエネルギーにもなっています。が、これらのけがは、笑顔の場面のひとつを奪ってしまったことになります。

 毎年、運動会シーズンになるとその時のことを思い出し、再びこのようなことが起こらないように、細心の注意を払いながら指導しようと決意を新たにしています。学校生活でもサッカーでも、仕方のないけがはあるかもしれません。が、私自身のちょっとした配慮や準備、声かけ等で防げることはできないか。これからも考えていきます。

 



第122回 R3.5.10up

春季トレセン選考会終わる

4月29日(池田).5月3日(十勝川)の2日間、今年度のトレセン選考会が行われました。選手を送り出していただいた各チームの指導者の皆さん、選手の送迎をしていただいた保護者の皆さん、ありがとうございました。

各日とも、前半は、十勝少年サッカーの課題に焦点を当てトレーニングを行いました。正確にとめること、蹴ること、ボールと共に動くことを意識したドリブル、ターンなどのトレーニングを行い、その後「8対8」のゲームの中で、個々の選手のプレーを見ました。

さて、十勝トレセンでの選手選考の基準は次の通りです。

・周りを見ながら、自分で判断してプレーをしようとしている選手。

・ボールコントロールやキックなどの基本技術が優れている選手。

・スピードが長けている選手。そして、そのスピードでボールを扱える選手。

・スピードはなくてもドリブル技術の優れている選手。

・粗削りだが、将来性を感じるダイナミックな選手。などです。

 限られた回数の選考会、普段は共にプレーしていない仲間との関わり、また、大勢のスタッフに見られているという緊張感から、本来の力を出し切れていない選手もいます。

私自身、人が人を選ぶというのは、大変難しいことだと思っています。そのためにも、できるだけ多くの試合を見るように心がけることが必要です。今回の選考会も、感染症対策もありましたが、学年別に行いました。大勢のトレセンスタッフの目で、より客観的に選手を見ることができたという点でも良かったのではないかと思っています。

選考に関わって言えば、現段階でうまい子ばかりを集めるのが、地区トレセンの役目ではありません。選手の特性を見抜き、何年後か先の姿をイメージして選考できるように、我々スタッフも「見る目」を鍛えていかなくてはなりません。

 終わりになりますが、U12年代でトレセンに入ることが全てではありません。小学生の頃から身体能力が高く活躍している選手もいれば、中学や高校で急成長しチームの核となり注目されている選手も数多くいます。努力を続けること、そしてサッカー楽しむことが、最終的には良い選手になるということをこれからも十勝の子どもたちに伝えていきます。以下は、十勝少年サッカー連盟澁谷技術委員長のコメントです。

4月29日、5月3日の2日間無事に選考会が開かれたことをうれしく思っています。しかし、約1年間トレセン活動に制限がかかってしまったことは、選手育成において大きな痛手になっているということも感じました。そこで、選考会から感じた課題を皆さんと共有し、今後の練習に生かしてもらえればと思っています。

 まず、「キック」に課題があると思いました。例えば、ターンをしてからパスをする時に、弱かったり、ずれてしまったりと正確にパスを出すことができない選手が多くいました。正確なキックができない原因は、立ち足がしっかり踏み込めていなことや蹴り足のインパクトが弱いことなどいろいろです。これらを改善するためにも基本的なキック練習が必要だと思いました。ぜひ、W-UPで、対面パスなどの基本練習を入れてみてはどうでしょうか。(できれば両足が同じように蹴れるようになることを目標にしてください。)

 次に感じことは、「反射的にプレーする選手」が多いということです。例えば、攻撃の時に考えもなくドリブルをして相手に突っ込んでボールを奪われてしまったり、DFのポジションに関係なく、味方が前に動いたからパスをしてカットされたりと、判断材料が少ない中でのプレーが目立ちました。これを改善するために、普段から選手に考えさせるプレーを要求する必要があると思います。いろいろな方法がありますが、先にも述べたように判断するための要素(ボールがくる前に何を考えてポジショニングしておくか?ボールがきた時に選択肢はあるか?ボールをパスした後どのようなことができるか?)はしっかり教えてあげる必要があると思います。そのためにもコーチが「ボールをもらう前に準備していたか?」、「FWの選手の動きを観ていたか?」などなど、問いかけるコーチングが必要かもしれませんね。「ボールをもつな!」「急いで蹴れよ!」というような、選手に判断をさせないコーチングは良くないかもしれません。

 春の選考会ということもあり、まだまだ練習もしっかりできていない中だと思います。だからこそ、上に述べた2つの課題をこれからの練習で改善することができるのではないかと考えます。

また、コロナの関係でどうなるかわかりませんが、トレセンスタッフが巡回指導できればということも考えています。

 コロナに負けずに皆さんで、子どもたちのためにがんばっていきましょう!

 



第121回 R3.5.2up

帯広FC 代表権つかむ!

広報情報委員会です。2021シーズンもよろしくお願いいたします。  

去る4月25日(日)、札内スポーツセンターを会場に、第31回全日本U-12フットサル選手権大会 北海道代表決定戦 道東ブロック予選が、万全な感染対策のもと開催されました。

十勝地区は、昨シーズン、新型コロナウィルス感染症のために予選を行うことができなかったので、全農杯の上位4チームが参加しました。音更ユニオン、プログレッソ十勝、幕別札内FCの3チームは、残念ながら予選を突破することができませんでしたが、帯広FCが見事代表権をつかみました。おめでとうございます。

代表権をかけた試合のみにはなりますが、簡単に紹介します。

共に1勝同士で迎えた帯広FCと釧路愛国との試合。ボックスの帯広FCに対して、ダイヤモンドの愛国。両チームとも攻守にバランスが取れ、素早いプレスが持ち味のチームです。前半から帯広FCがボールを支配し、10番を起点にシュートチャンスを作るのですが、愛国のゴール前をしっかりと固めた守備と、GKの好守もありなかなか得点を奪えません。

後半に入っても、一進一退のゲーム展開が続きます。4分、一瞬のスキを突いた愛国は、左サイドをドリブル突破した選手が、鋭いシュートを決め先取点を奪います。得失点差で上回る帯広FCは、人数をかけて猛攻を仕かけますが、決定機を作れません。嫌なムードが漂い始めた残り2分、帯広FCの9番が、やや距離のある位置から起死回生の同点ゴールを愛国ゴールに決めました。どうしても1点がほしい愛国は、試合終了間際まで帯広FCゴールに迫りますが、GKを中心とした固い守備を崩すことができず、帯広FCが見事に代表権をつかみました。

無観客の中で行われたわけですが、かたずをのんで試合を見守っていた役員の方から、両チームの健闘に対して、大きな拍手が送られていたのが印象的でした。

劇的な同点ゴールで、見事代表権をつかんだ帯広FCの全道大会での活躍を期待しています。ぜひ、昨シーズンのプログレッソ十勝に続く、全国大会を目指してください。

大会役員の皆さん、試合自体は午後からでしたが、様々な感染症対策もあり、集合は午前9時と、1日たいへんありがとうございました。この大会をもってご勇退されました草野委員長はじめ、役員の皆さん、長い間本当にお疲れさまでした。

さあ、いよいよプレシーズンマッチを皮切りにシーズンがスタートします。まだまだ厳しい状況に変わりはありませんが、プレイヤーズファースト、皆さんの力で、一歩ずつ前に進んでいきましょう。



第120回 R3.3.28up

「3月…旅立ちの季節です」

3月も終盤戦を迎えています。

3月は、別れの時期でもあります。私が勤務する学校でも、先日6年生が巣立っていきました。そして、新たな勤務地へ旅立っていく同僚もいます。

十勝少年サッカー連盟も、過日Zoomによる役員会が行われ、長年十勝少年サッカーの発展のためにご尽力いただいた役員の方の中で、今年度をもって退任される方もいるようです。本当に、長い間ありがとうございました。

私が指導に携わっているチームの卒団式が、感染症対策に配慮しながら行われました。コロナ渦の中で、大会数、試合数が減ったわけですが、日々のトレーニングを通して、たくさんの思い出ができました。メンバー一人一人の挨拶を聞いていると、思わず胸が熱くなりました。それぞれ進む道、活躍する場は変わっても、十勝っ子らしく、明るく、健やかに、たくましく成長してほしいと願っています。

さて、私事になりますが、この春「退職」という節目を迎えました。38年間の教員生活は、ずっと担任としての立場で仕事をすることができました。支えていただいた多くの方々にただただ感謝です。が、卒業できませんでした。落第というか、留年です(笑)。現在勤務している学校に、そのまま再任用として残ることになりました。

私の職場では、お別れする先生方の送別セレモニーが、24日に職員室で行われました。私は、すでに再任用残留が決まっていたのですが、職場のあたたかい仲間は、ひとまず退職という節目なので、私にも転出される先生方同様に記念品を渡してくれました。

アルバムの中には、先生からかのお言葉、教え子たちからのメッセージ、そして、最後のページには、何と妻からの手紙が…。全くノーマークでした。長男のことを知っている同僚が、勤務学校まで出向きお願いしたようです(涙)。

その妻からの手紙です…。

昨年より、夫が勤務前に2人分のコーヒーを入れて、私の分をテーブルに置いておくというのが朝のルーティンに加わりました。早朝の仕事を終え帰宅すると、ほのかなコーヒーの香りが出迎える、コロナ渦がくれたささやかなプレゼントかもしれません。

一方で、命の次に大切な飲み会が激減していまい、それはそれは寂しそうです。アマビエの神様、夫の生きる糧である飲み会と、ついでにマラソン大会をどうか復活させてくださいませ。今後は、寺尾聡の名言のように、「仕事のできるカッコイイじじい」を目指して、奮闘されますようお祈りしております。

「留年」おめでとう! ゆけ!ラストサムライ(笑) 

 お世話になった方々、そして、かわいい教え子軍団、次なるステージでのご活躍をお祈りしています。




第119回 R3.3.13up

「がんばれ榊翔太選手&十勝出身選手」

同僚の方から、「先生、榊翔太君の挑戦、YouTubeでやっていましたよ。」と教えてもらいました。早速探してみると、「トライアウトに参加したJリーガーの密着」というドキュメント番組で、榊翔太選手がメインとして取り上げられていました。

2020シーズンは、栃木SCに所属していたわけですが、契約満了ということで、シーズン終了後に行われたJリーグのトライアウトに挑戦しました。

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榊選手は、清水サッカー少年団、清水中サッカー部で活躍した後、北海道コンサドーレ札幌U-18に進み、トップチームに昇格しました。引退する中山雅史(ゴン)選手に、「印象に残っているのは、榊のシュート。」と言わしめた選手です。

その後、海外(SVホルン)でも活躍したわけですが、数年前に日本に戻ってきました。小柄ながら、そのスピードと当たり負けしない競り合いの強さを武器に、ゴールを狙うストライカーです。

榊選手を少年時代から知る私ですが、彼を一言で表現するなら“サッカー小僧”という言葉がぴったりです。当時からひときわ目立つ選手でした。得点の匂いを嗅ぎつけ、いついかなる場面でも常にゴールを意識していました。当時、私は芽室サッカー少年団の指導をしていたわけですが、彼のいる清水と対戦するのがいつも楽しみでした。

その後、私は、榊選手の出身地である清水町に勤務し、彼の後輩たちを数年指導していたわけですが、その間何度か練習に顔を出してくれました。礼儀正しく、明るく、とにかくサッカーを楽しんでいました。あの当時の榊少年のままでした。ドキュメント番組の中でも、彼の人間性が随所に見られ、ますますファンになりました。

実は、彼の奥様は、私が中札内小に勤務していた時の教え子で、とても美人さん(ドキュメント番組にも出ています)です。榊選手が、清水の練習に顔を出してくれた時に、一緒に挨拶をしてくれたことで初めてわかったのですが、こんな縁があるのだ…と本当にびっくりしました。

彼は、まだまだできます。私は、彼の活躍を信じています。 

榊選手の他にも、十勝出身の現役Jリーガーはいます。SC相模原の清原翔平選手(若葉少年団出身)、横浜FCからレノファ山口に期限付き移籍した草野侑己選手(プログレッソ十勝出身)…。そして、私の直接の教え子では、JFA松江シティーFCの佐藤啓志郎選手…。今思えば、彼らこそ「十勝らしい選手」だっのかもしれません。

今年も、一人のサポーターとして、彼らの活躍を応援し、追っかけたいと思います。



第118回 R3.2.28up

「ちょぅど一年」

去年のちょうど今頃、全く正体がわからなかった新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、道内の学校は臨時休校になりました。そして、その後休校措置は全国一斉に…。あれから1年が経つのですね。長かったのか、あっという間だったのか。 

☆去年の私の「学級通信」から

2月26日号

急な決定で、私自身も戸惑っています。新型コロナウイルス感染症に関わって、明日2月27日(木)から3月4日(水)まで「臨時休校」となることが決まりました。私の長い教員生活でも初めてのできごと、対応なので、この後どうなっていくのか…とても心配しています。

2月27日号

臨時休業初日を迎えた。私は、いつもと変わらない朝を迎えた。そして、いつものように出勤した。7:40、いつもであれば、校舎内に子どもたちの声が響き渡るわけだが、今日はその「声」が聞こえてこない。その時間、私は、いつものように教室で過ごした。突然、いつもがいつもでなくなってしまった。先が見えない、このウイルスとの闘い。
 クラスの子どもたちは、どんな気持ちでいるのだろう。心が痛む。まだ、1日目だ。ひとまず、この臨休は、4日(水)までとなってはいるが、今後の状況次第では変わる可能性もある。本当に心が痛む。

一番心配しているのは、「卒業式」だ。勉強は、どうにでもなる。子どもたちの力で何とでもなる。卒業式に向けて取り組んできたことがたくさんある。全ては、思い出に残る卒業式のためだ。規模は、縮小になっても、「卒業式」はやってもらいたい! 2年間、あの子たちと共に頑張ってきた証となる小学校生活最後の行事、卒業式だ。でも、私には、どうすることもできない。むなしい。

 あれから1年。私自身、当時は、見えない敵との戦いがこんなにも長く続くとは思ってもいませんでした。「慣れ」が一番恐ろしい「敵」です。もう一度初心に戻って、感染症対策に取り組んでいかなくては…。やるべきことをしっかりとやる。それしかありません。

2021シーズンが、もう少しで始まります。「今シーズンこそ!」という思いは、皆さん一緒です。見えない敵とどう向き合い、感染症対策に気を付けながらどう取り組んでいけばよいのか。私も、微力ですが、子どもたちのために頑張ります。




第117回 R3.2.13up

「私なりの指導のツボ?」

この時期、サッカーの大会がないので、またまたスケートネタになりますが…。

技術系から育てるかパワー系から育てるか。どちらから迫るか。

体が大きくて、パワーがあって、技術もある…という子ならば、私から指導することはほとんどありません。体は小さいのだけど、滑らせる技術がある子。逆に、体は大きくてパワーはあるのだけれど、技術がイマイチの子。全ての子が、このどちらかに当てはまるかというと、そういうわけではありませんが、私は、いつもこの2つのタイプを意識して指導方法を考えていました。

技術はあるがパワーがちょっと足りない子。直線で、パワーのある子に追いつけない。速い子の後ろに着けば、いいタイムが出るのだけれど、一人で滑るとタイムが伸びない。強い風が吹くと、影響を受けてしまう。では、何が必要なの? どんな練習を頑張ればいいの? そうすると、今まで以上に低い姿勢で滑ったり、ダッシュ練習に力を入れたり、更に強く、遠くまで氷を押すようになったりします。また、丈夫な体を作るために「食」にも力を入れるようになります。自分で考え、パワー系の練習、体作りに力を入れます。

パワーはあるが技術が足りない子。直線のスピードを生かしきれず、コーナーで失速する。コーナーを小さく回れない。短距離は通用するけれど、長距離になると後半はバテバテ。では、何が必要なの? どんな練習を頑張ればいいの? そうすると、直線のスピードを落とさないでコーナーを回ることができるように、ひざを曲げ、体重のかけ方を意識したり、回転数を増やしたり、手の振り方を工夫したりします。長距離でもバテないように、体重移動や直線の足の引付けを改善します。自分で考え、技術の向上に努めます。

低学年では、なかなか難しいことですが、高学年では、「自分で考え、目標を設定して練習に取り組む」ことが大切になると思います。

これは、スケートに限らず、サッカーでも同じようなことが言えるのではないでしょうか。体の大きい子、小さい子。スピードのある子、ない子。対人プレーに強い子、弱い子。空中戦が得意な子、苦手な子…。

私が良く口にするのは、コーチから与えられたメニューを淡々とこなすのではなく、何のために行っている練習なのかを考えて取り組むこと。更に、自分は、何がストロングポイントで、何が足りないのかを理解し、自分なりに工夫して練習をすること。もちろん、うまくいかないことの方が多いわけですが、私自身が心がけて指導していることです。

そして、私は、練習中にできるだけ一人一人に声をかけ、必要に応じて、タイミングよくその子と対話するようにしています。何がしたかったのか、何を考えていたのか、あのプレーを選んだのはどういう意図があったのか…。

更には、どんな選手になりたいのか、自分の武器は何だと思うか…。若い頃の指導と比べると、自分のやり方もずい分変わったと感じています。この年になっても、子どもから学ぶことはたくさんあります。教室の中でも一緒です。

そんな時間を過ごしていると、チームの子どもたち、クラスの子どもたちとは、めっちゃフレンドリーになります! いや、フレンドリー過ぎます。

あれっ、結局はサッカー関係の話になってしまったようです…。




第116回 R3.2.7up

「スケートシーズン終わる」

雪のない新年を迎え、私の学校では、スケートリンクが完成したのが1月12日でした。そして、今日(2月7日)まで、雪が降る日も、風が強い日も、1日も休むことなく、リンクはオープンし続けました。その間、体育の授業はもちろん、放課後や休日も、多くの子どもたち、保護者、地域の方々が利用してくれました。

十勝で生まれ、十勝で育った私が、初めてスピードスケートの靴を履いたのは、小学校2年生でした。サッカーを始めたのが、4年生だったので、スケート人生の方が長くなります。

教員になった年(昭和58年)から、夏はサッカー、冬はスケートの指導を始めました。当時、サッカーは、冬の間は練習していなかったわけですが、平成に入り、室内サッカー、サロンフットボール、そして、現在はフットサルと、冬の間もサッカーのトレーニングを行うのが当たり前になりました。

が、私自身は、サッカーの指導と並行して、これまで勤務した7校で、スケート少年団の指導も続けてきました。特に、本別、中札内、芽室時代は、スケートの指導にかなり力が入りました。教え子たちには、「私が、スケートの指導をしている時間は、サッカーの練習はできないのだから、君たちも体力づくりのためにスケートもやったらいいよ。」と、優しい言葉?をかけ、加入を促進しました。寒さに弱かった我息子4人は、いやいやスケート少年団に所属していたようですが…(笑)。

振り返ると、中札内時代は、特に力が入りました。指導者仲間、そして地域の方々のご理解とお力添えもあり、毎年のように十勝はもちろん、全道、全国でもチャンピオンになる子がいました。中でも、教え子の中からオリンピック選手が誕生したことは、私の密かな自慢です。

サッカーの指導も楽しいが、スケートの指導もおもしろい!

スケートの指導に力が入った分、私自身フットサルではこれといった成績を残せていないのは、当たり前かもしれませんね(涙)。



第115回 R3.1.31up

「十勝らしいサッカーとは…」

 2021年がスタートして早くも1か月が終わります。6年生は、卒業まであと2か月を切りました。フットサルシーズンに入ってからも、厳しい状況が続いていますが、次のカテゴリーへの大切な準備期間と考え、努力を続けてほしいと思います。

 さて、古い話になりますが、私が初めて選抜チーム(現トレセン)に関わったのは、今から35年前になります。もうすっかり昔話です(笑)。現在は、北海道トレセンU-12全道少年少女選抜大会となっていますが、当時の選抜大会(UHB杯)は、14地区16チームの参加、3日間の日程で1位から16位までを決める大会でした。

私が携わってからしばらくの間、十勝の成績はというと、中位から時には下位の成績が多く、ベスト8に入ることは数えるほどしかありませんでした。

 その頃は、それぞれの地区に超個性的な指導者もいて、「この地区のサッカーは、こんなサッカー」と思い浮かべることができるほど、特徴のある地区&チームカラーがありました。技術レベルが高い中で、速くて上手い選手がいて、常に北海道をリードした札幌。個性的なドリブラー、サッカー小僧がいた室蘭。縦に速く、そして強く、対戦するのはとても嫌だった函館、千歳。いつもきれいにつなぐサッカーをしていた旭川。身体の使い方がうまく、粘り強いサッカーで道東はもちろん、北海道の中でもトップの実力を誇った釧路…。その当時は、いつかは他地区に追いつきたいと願いながらも、果たして追いつく日は来るのだろうか…と思っていたのが正直なところでした。

 その頃の私はというと、まだまだ「十勝らしさ」ということを考えることもなく、各地区のサッカーを真似しながらチーム作りをしていたという記憶があります。転機が訪れたのは、全日本少年サッカー大会が選抜大会で行われていた、今から20年ほど前からだと思います。各チーム指導者のご努力で、十勝の少年サッカーのレベルが上がり、地区の予選から激しい戦いが見られるようになってきました。当然、選抜チームに入るメンバーの質も上がり、全道の頂点というものが現実味を帯びてきました。

 当時のスタッフとよく話していたのが、他の地区と同じサッカーを目指していても、サッカーの先進地である札幌や室蘭などに勝つことは難しいのではないか。十勝の子どもたちの身体能力は、その当時から北海道の中でも十分に通用していたので、その身体能力の高さをストロングポイントにして戦うことが、勝利への近道になるのではないか…ということでした。

 その後、全日本少年サッカー大会で全国3位となり、 HOKKAIDOトレセンU-12(全道少年選抜)で3連覇を達成し、清水チャンピオンズカップで2度優勝するなど、十勝の少年サッカーは、少しずつ結果を残してきたわけですが、まだまだ「十勝らしいサッカー」というものを確立したわけではありません。

 私自身、更に短くなってきた指導者人生ですが、今まで以上に「個の育成」を大切にしながら、「十勝らしい選手」を育てるために、皆さんと共に頑張っていきます。

 いよいよ2月、1日も早く思いっきりサッカーができる日が来ることを心から願っています。




第114回 R3.1.13up

「スケートリンク造り」

帯広近郊では、雪のない新年を迎えました。その影響で、管内多くの学校では、十勝の風物詩でもあるスケートリンク造りがなかなか進みませんでした。適度な降雪と冷え込みがあってスケートリンクを造ることができます。

これまでの経験から、リンク造りの条件として、雪は15cm~20cm、最低はマイナス10℃以下になると、「まってました!」「今がチャンス!」となります。

さて、今シーズンはというと…。

7日に待ちに待った雪が降りました。私が勤務する学校では、午後から先生方で、乗用車による雪踏み作業に取り組みました。が、12月の降水が全くなかったということが、リンク造りにも影響しました。雪の下のグランドの土は凍っておらず、雪も水分を含んでいなかったので、パウダー状の土が雪に混じってしまい、今まであまり見たことのない状態からの散水作業となりました。私は、これまで7校でリンク造りに関わってきたわけですが、こんな経験は初めてでした。

そういえば、水分を含んでいない12月のグランドに、霜柱ができたり、グランドの土がベトベトになったりすることはありませんでした。今から思うと、雪を待つ間に、グランドの土の上に水を撒いて凍らせておけば、こんなことにはならなかったのかもしれないと…。毎年関わっていても、いろいろと勉強になります。

というわけで、次の日の早朝から本格的に散水作業を始めようと意気込んでいたわけですが、翌朝自宅のドアを開けてびっくり。思いもしなかった雪の量が…。前日からの積雪が何と34cm。

8日は、再び雪踏み作業からのスタートでした。それでも3連休の冷え込みは厳しく、最低気温は連日-20℃近くになったので、リンク造りは順調に?進みました。この3日間、私の学校では、有志の先生方が、夕方チーム、夜間チーム、夜中チーム、早朝チームに分かれて作業を続けました。その結果、本日12日に何とかオープンすることができました。サッカーも、リンク造りも、チームワークが大切ですね!

 

 最後に、私事になりますが、初めてスケート靴を履いたのが小1だったので、もう54年目のスケートシーズンになります。「十勝の冬=スケート」というわけではありませんが、サッカーの体力づくり、そして、体幹を鍛えるためにも、十勝ならではの冬のスポーツ、「スケート」をお勧めします。 




第113回 R3.1.5up

「今年もよろしくお願いします。」

全く予想もできなかった2020シーズンが終わり、2021年がスタートしました。皆さん、今年もよろしくお願いいたします。

それにしても雪の少ない年明けですね。思い返せば、一昨年も、昨年も雪は少なかったわけですが、今年は更に雪の少ない、というか帯広市近郊は全く雪のない新年のスタートとなりました。

雪がないことで、運転はしやすいわけですが、管内多くの学校では、十勝の風物詩でもあるスケートリンク造りが全く進みません。適度な降雪と冷え込みがあってリンク造りは進んでいくわけですが、今シーズンは、その雪が全くと言っていいほど降りません。

私が勤務する学校でも、今か今かと雪を待っているわけですが…。今日現在(5日)の天気予報を見ると、明後日待望の雪マークが出ているので期待するばかりです。私は、スケート少年団の指導にも携わっているので、少年団の子どもたちの指導はもちろん、3学期の体育のスケート授業にも影響が出ないかと心配しています。

このような状況なので、年末年始は屋外をひたすら走ることができました。私の自宅は西帯広にあり、この時期は、芽室方面に向かって走ることが多くなります。歩道にも雪が全くないので、とても走りやすい状態が続いています。雪はなくても、さすがに気温は低いわけですが、ちょっと走ると汗ばむ陽気で、今年のマラソン大会の開催を念じながら走り続けています。結局、昨年は1つのレースも参加できませんでした。というか、開催されませんでした。今年こそは…です。

改めて、皆さん、今年もよろしくお願いいたします。そして、このような状況で、まだまだ先が見えませんが、十勝少年サッカー発展のために、サッカーが大好きな子どもたちのために頑張っていきましょう。




第112回 R2.12.30up

今年もお世話になりました

 昨年、この時期のコラムで、「十勝の少年サッカーが更に盛り上がるように2020年も頑張っていきましょう。」と締めくくっていたわけですが…。

誰もが予想していなかった1年、経験したことのなかった1年が終わろうとしています。3月からの活動停止、そして再開、リーグ戦が始まったのが8月、プログレの全道制覇、再び試練のフットサルシーズン。私自身、本当にあっという間の1年でした。サッカーに関してだけ言えば、何もしないで終わってしまったようにも感じています。特に、6年生にとっては、小学校生活最後のシーズンとなるわけで、少年の指導に携わっている一人として、とても辛い1年になりました。残念でなりません。

さて、話は変わりますが、今年はこの時期まで積雪がありません。例年各チームの練習は室内に移行しても、トレセンは、12月末の静岡遠征(今年は不参加)に向けて、屋外でトレーニングを続けていました。それでも、かなり頑張った年でも、雪と寒さのために11月いっぱいが限度でした。

が、今年は、雪もなく暖冬。私事になりますが、我がチームの練習は、コロナ対策、「密」を避けるということもありましたが、12月に入ってからも屋外でボールを蹴っていました。

また、私の受け持つクラスは、終業式の12月24日まで、お昼休みには、全員屋外でサッカーをして遊んでいました。私の教員生活38年の中で初めての経験です。クリスマスイブに、半そで姿で汗を流してサッカーをしている子どもたち…。ここは本当に十勝なの?という感じでした(笑)。学校生活では、体育館の使用が限られ、休み時間の教室も「密」になるということから、この時期まで暖かく、積雪がなかったというのは、本当にありがたいことでした。

 しかし、喜んでばかりいられないのも学校現場です。雪がなければ、スケートリンクを造ることができないのです。昨年も、苦労したわけですが、今年はそれ以上です。私の学校でも、全くめどが立ちません。

 

 まもなく2020年が終わります。私とっては、お世話になった方々との悲しい別れもありました。来年こそ、平穏な日常が戻ってくること、そして、思う存分サッカーの指導ができることを心より願っています。子どもたちと、もっとサッカーがしたーい!

 皆さん、今年も大変お世話になりました。よいお年をお迎えください。



第111回 R2.12.28up

「お疲れ様、
プログレッソ十勝の皆さん!!」

JFA第44回全日本U12サッカー選手権大会に北海道代表として参加したブログレッソ十勝FCの選手、指導者、保護者の皆さん、お疲れさまでした。

 私も、JFATVで、試合の様子をしっかりと見させてもらいました。そして、応援させてもらいました。北海道大会から2か月半が経ち、試合実践からも遠ざかっていたであろう中、全国の強豪と互角に戦った姿は、十勝でサッカーに関わる者の一人として誇りに思います。目標であった予選突破はなりませんでしたが、随所にプログレらしいプレーが見られました。

 私自身は、テレビの映像を見ながら、全国の舞台でも、プログレらしくしっかりとボールをつなぎ、ボールを運び、人数をかけながら相手ゴールに迫ることはできていたと思いました。試合の流れ次第では…と感じていたのは、私だけではないと思います。

 また、多くの選手をピッチに送り出し、経験を積ませたことは、彼ら、彼女らの今後の大きな財産になるはずです。

 この年代、結果だけが全てではありません。十勝の代表、北海道の代表として堂々の戦いぶり、どうか胸を張って帰ってきてください。そして、また、近い将来、プログレ含めて、この十勝の地から全国大会のステージに立つチームが育つように、オール十勝で切磋琢磨し、成長していきましょう。

 本当に、お疲れ様でした。そして、ありがとうございました。

 




第110回 R2.12.12up
謹んでご冥福をお祈り申し上げます


今年に入り、道内・管内のサッカー界をリードした先輩方の訃報が続きました。

6月に羽賀経一さんが、7月に佐藤公一先生が、そして、先日は奥代重道さんが、相次いでその生涯を終えられました。

羽賀さんは、高校サッカー部の大先輩でもあり、十勝地区サッカー協会で専務理事としてご活躍されました。私自身、長きにわたり技術委員会の活動やトレセン活動に対し、絶大なるサポートを受けていました。羽賀さんが帯小サッカー少年団を指導しているころから良く声をかけていただいたわけですが、人生の先輩としてもいろいろなアドバイスをしていただきました。

公一先生は、私が十勝の代表チームの指導に関わったころから北海道サッカー協会の四種委員長を務め、その後、道協会の副会長として北海道のサッカーを支えて下さりました。全日本少年サッカー大会の北海道予選が、各地区の選抜チームで競い合っていた今から18年前、十勝選抜チームが決勝で札幌選抜を破り、初めて全国大会出場を決めた時に、一緒に涙を流しながら喜んでいただいたあの日のことは、今も忘れません。

奥代さんは、40年にわたり十勝少年サッカーで長年指導者としてご活躍され、私にとっては、少年サッカーの指導の「いろは」を教えていただいた師であり、尊敬する先輩でした。奥代さんと初めてお会いしたのは、今から38年前になります。当時奥代さんは、西帯広サッカー少年団を指導していました。個人技を重視した十勝屈指の強豪チームでした。当時、大樹サッカー少年団を指導していた私は、何度も練習試合の相手をしてもらいました。また、私が指導者になった3年目に、選抜チーム(現トレセン)のコーチにと声をかけていただき、私が十勝のみならず、北海道のサッカーにも関わっていくきっかけを作っていただきました。

その後、奥代さんは、陸別、駒場と勤務地が変わるたびに好チーム、好選手を育て上げ、後に帯広FCの指導者になられました。その間、私は、サッカーだけではなく、私的な部分でも交流させていただきました。家族同伴でお家に呼んでいただき、焼き肉をしたり、息子たちに庭のサクランボを取らせてくれたり、キャンプ、カヌー体験など、思い出は尽きません。

また、教員としてもご活躍され、主に特別支援の指導に力を入れていました。自然体験学習の分野が得意で、私もたびたびアドバイスをいただきました。サッカーのみならず、十勝の教育の発展にもご尽力されていました。

奥代さんが生まれ育った、静岡県清水の地で行われた清水チャンピオンズカップで、十勝のトレセンチームが初優勝を成し遂げ、真っ先に連絡を入れたときに、あの独特な口調と大きな声で、「喜多~、すげーな~、やったな!!」と言ってくれた言葉は、今でも私の耳に残っています。

あまりにも急な訃報に、大きな心の支えを失い、ぽっかりと穴が開いたような感じです。

 

いろいろな方のご努力、ご苦労、ご支援があって、十勝の少年サッカーが発展できていること、そして、私自身が育てられてきたことを改めて感じています。

いつか、私がそちらへ行ったときは、大いにサッカー談議に花を咲かせ、一杯やりましょうね。




第109回 R2.11.16up

「再び、我慢の日々・・・」

ご無沙汰していました。プログレッソ十勝の嬉しいニュースを伝えてから約1か月、再び我慢の日々が続こうとしています。

北海道サッカー協会が、新型コロナウイルスの感染拡大と、道が警戒ステージを「3」に引き上げたことを受け、同協会主催の大会等の開催を12月末まで中止することを関係団体に通知しました。

十勝地区サッカー協会は、その通知を受け、地区協会事業については今月末まで中止としました。12月1日以降については、今後の状況を見て改めて可否を決定するということです。その判断を受け、十勝少年サッカー連盟が主催する今月末のフットサルリーグも中止となりました。

8月以降、感染対策に十分配慮しながら、リーグ戦、大会等を行ってきたわけですが、室内の活動に入り、厳しい状況が続いています。本当に残念です。

屋外シーズン同様、6年生にとっては、小学校生活最後のシーズンとなります。上のカテゴリーでもサッカーを続けるという選手は多いと思いますが、小学校生活を区切りに、サッカーを離れ別のスポーツに、あるいはスポーツ活動はやめる…という選手もいると思います。そうした選手たちのためにも、これ以上感染が広がらないように、そして、感染対策を続けながら各種大会、リーグ戦が再開できる日を待ち望んでいます。




第108回 R2.10.12up

「やりました!ありがとう、プログレ!! 

やりました。やってくれました。プログレッソ十勝が、10月11日(日)、芦別市なまこ山サッカー場で開催された、JFA第44回全日本U12サッカー選手権大会北海道大会で優勝し、全国大会への出場を決めました。十勝少年サッカーに、長年関わってきた一人として、こんなに嬉しいことはありません。ありがとう、プログレ!

選手はもちろん、指導者の皆さん、これまで関わってこられたスタッフの皆さん、保護者の皆さん、関係者の皆さん…、本当におめでとうございます。

道東ブロック大会では、コンサドーレ釧路を、北海道大会では、コンサドーレ東川、そして、レベルの高い札幌地区を勝ち上がってきたコンサドーレ札幌を撃破したわけですから、実力は本物です。

私自身、これまで何度もコンサドーレ札幌の壁に跳ね返されてきたので、十勝のチームが、その高い壁を乗り越えてくれたことを自分のことのように喜んでいます。プログレのおかげで、その夜は、私も勝利の美酒に酔いしれました(笑)。

 過去に、全日本少年サッカー大会では、2003年に十勝の選抜チーム(帯広FC)が、北海道大会で優勝し、全国大会で3位という成績を残しています。(あれから17年か…。優勝した江南南のエースが原口元気選手でした。が、得点王に輝いたのは、我チーム、当時開西少年団にいた柳沢選手でした。)

十勝のチームに関しては、清水チャンピオンズカップで2度、トレセンチームが全国の頂点に立っていますが、私自身、単独チームで北海道を制するのはそう簡単ではないことは、痛いほど経験しているので、今回のプログレッソの活躍、大活躍は、ただただ単純に、「すごい!!」と感じています。しつこいようですが、本当におめでとうございます!

 目の前に、大きな目標となるチームがあるわけですから、これから十勝少年サッカーのレベルは、ますます上がっていくはずです。

 十勝の仲間として、全国大会でもプログレッソらしい、わくわくするサッカーを期待しています。

 見に行きたーい!

 




第107回 R2.10.5up
全道少年(U-12)8人制サッカー大会十勝地区予選


10月3日(土)、4日(日)の2日間、14チームが参加し、十勝川河川敷サッカー場を会場に、全道少年(U-128人制サッカー大会十勝地区予選が行われました。

各チーム5年生が中心となるこの大会ですが、新型コロナウイルスの影響で、公式戦は、9月のオータムリーグしか経験しておらず、各チーム、慣れない試合形式で、試合時間も短くなるために、戸惑いも見られましたが、大会2日目の決勝トーナメントは、どの試合もたいへん見ごたえがありました。

 最終日となった4日(日)は、曇り空でしたが、風もなく、まずまずのコンディションに恵まれ決勝トーナメントが行われました。

 その決勝戦の様子を簡単に紹介します。

 【決勝戦】 幕別札内FCvs音更ユニオン

 決勝の対戦は、圧倒的な攻撃力で予選リーグを勝ち抜き、また、準決勝では、質の高いプログレッソ十勝との熱戦を制し、決勝にコマを進めた幕別札内FCと、準決勝では、前評判の高かった帯広FCを破り、決勝までの5試合を全て無失点で勝ち進んできた音更ユニオンとの一戦となりました。

両チームの応援団、試合を終えたチームの選手たち、そして、大会関係者が見守る中、ユニオンのキックオフで試合が始まりました。

1P

 最初にチャンスを作ったのは勢いのあるユニオン。ゴール正面からシュートを打つも、幕札はしっかりとブロックする。幕札も、ドリブル突破からチャンスを作るが、シュートは、左ポストへ。試合序盤は、ユニオンがボール際の強さで優っていたものの、徐々に幕札ペースとなる。何度か訪れるシュートチャンスだが、ユニオンGKの安定した守備もあり、なかなかゴールが生まれない。

 2P

 2Pに入って、ビックチャンスを迎えたのはユニオン。ボールを丁寧につなぐ幕札の一瞬のスキを突き、GKとの1対1の場面を作るがシュートは、惜しくも枠の外へ。8分、幕札は、左サイドでスローイングを受けた選手が、ドリブルで中に切り込み、GKの頭越しに技ありの15mのミドルシュートを決める。ユニオンも、しっかりとパスをつなぎ、幕札陣内に攻め込もうとするが、シュートチャンスを作ることができない。

 3P

 先制点を取り、勢いに乗る幕札が3Pに入っても攻勢を続けるが、ユニオンは、GKを中心に固い守備で追加点を許さない。3分過ぎの幕札の連続コーナーも、GKを中心にしっかりと守り、追加点を与えない。ピッチを広く使いだした幕札だが、なかなか決定機を作ることができないまま、試合はラストプレーを迎える。アディショナルタイム、ユニオンは、コーナーのチャンスを作る。ピッチに立つ全員が幕札ゴール前に。ユニオンは、コーナーからのこぼれ球に反応し、シュートを打つも、惜しくもバーの上へ。幕札が、十勝14チームの頂点に立つ。

 歓喜に湧く幕札ベンチと大応援団。このメンバーの中には、私の現在の教え子も数名いるので、私自身も指揮を執ってくれた阿部コーチに、ただただ感謝…。

 一方、惜しくも敗れたユニオンベンチからは、「よく頑張った。」「ナイスゲーム。」「いい試合だった。」と高橋コーチの声。本当に、決勝戦にふさわしい好ゲームでした。

 そして、この決勝戦の笛を吹いたのは、この日、〇〇回目の誕生日を迎えた、十勝少年サッカー連盟の事務局長でもある宇野さんでした。杉野さん、竹本さんを副審に、超豪華審判団。宇野さん、お誕生日おめでとうございます。そして、見事なレフェリングでした。選手たちへのさりげない声かけもとても参考になります。

 いつも思うわけですが、いい試合、気持ちの良い試合は、それぞれのチーム関係者が、相手チームをリスペクトするということは基本ですが、お互いのチームの選手が最後まであきらめずに頑張り、ベンチがポジティブな声かけをして、応援団があたたかい声援を送り、審判団がしっかりとゲームをコントロールする。

 十勝の少年サッカーですが、そんな試合が年々増えてきていると感じています。

 優勝した幕別札内FCは、来年4月に行われる全道大会に出場することになります。十勝の代表としての活躍を期待しています。




第106回 R2.10.1up
頑張れ!プログレッソ十勝!


27日(日)、十勝地区のリーグ戦を勝ち進んだプログレッソ十勝が、中標津で行われた道東ブロック大会で4チームの頂点に立ち、見事北海道大会にコマを進めました。同じ十勝の仲間として、本当に嬉しく思います。

この年代のプログレッソは、U10北北海道大会で優勝したチームです。私自身も、その当時から注目しているチームです。

今年のリーグ戦でも、安定した戦いを続けました。多彩な攻撃と、攻守の切り替えの速さを武器に、北海道大会での活躍を期待しています。

プログレッソとの思い出…。

プログレッソ十勝U12がチームとして活動を始めたのは、今から15年前だと記憶しています。当時私は、芽室サッカー少年団で指導していました。5月の夕張メロン旗で、同じ十勝地区の大空少年団と決勝戦を戦い、優勝することができた我チーム。新チーム結成直後のプログレッソと、夏の全道大会十勝地区予選の2回戦で対戦し、PK戦で敗れた試合は今でもはっきりと覚えています。その冬のフットサル十勝地区予選では、決勝戦で対戦し、雪辱を果たすことができましたが、その後も、私にとってはずっと目標としている良きライバルチームです。

発足当時の伊藤コーチ、そして、川田コーチ、小比賀コーチ、現在の西村コーチを始め、歴代のコーチ陣の指導、選手育成、チーム作り、選手のプレーはとても参考になっています。

私自身、長年チームの指導者として頑張ってくることができたのは、それぞれの時代に、十勝地区の中に、私が目標とする強豪チーム、好チームがあったからだと思っています。プログレッソは、その代表格のチームのひとつであることに間違いありません。

地区に強いチームがないと、その地区は成長を続けることができない…と私は思っています。十勝地区のチームが、今後もお互いに好影響を与え合い、刺激を受け合い、切磋琢磨し、更にレベルアップしていくことを、切に願っています。

若い指導者の皆さん、遠慮していてはダメです。(年寄りのひとり言…。)



第105回 R2.9.24up
私事ですが・・・

私事ですが、先日「大台」に乗ってしまいました。いわゆる還暦…というものです。

昭和58年4月に、大樹小学校に新任教師として赴任してから38年目を迎えました。同時に、サッカーの指導者としても同じ歴史をたどってきました。大樹、本別、中札内、芽室、下音更(SSJr)、清水、そして札内北(幕別札内FC)と、この間すばらしい子どもたち、そして保護者、地域の方、指導者仲間に恵まれ、支えられ、助けられ、励まされ、何とかここまでやってくることができました。

サッカーの指導者としてのスタート、最初に刺激を与えてくれたのは、当時帯広東を指導されていた上條さんと、光南を指導されていた藤原さんです。お二人には、よく声をかけてもらい、サポートしていただきました。指導ノウハウでお世話になったのは、現在帯広FCで指導されている奥代さんです。奥代さんには、大樹にチームができた当初から試合相手になってもらったり、練習方法を教えてもらったり、現在のトレセン(当時は帯広選抜)の指導者としても声をかけてもらったりしていました。

大樹の1年目、最初の試合は、無謀にも十勝を代表する強豪池田、そして広野でした。当時、則松さんが指導されていた池田には、ほとんどボールを触らせてもらえず、前半だけで15点ぶち込まれたことを今でも鮮明に覚えています。今では、とても良くしてもらっている則松さんが、「鬼」に見えました。いや、「鬼」でした(笑)。

早いもので、あれから38年。楽しい時間、素晴らしい時間は、あっという間に過ぎていきました。この間、十勝はもちろん、道内、そして全国のサッカー関係者の皆さんとの出会いがありました。私にとっては、その全てが「宝物」です。私の人生は、まだ続く予定ですが、私の人生は、サッカーなくして語れません。

そして、多くの教え子たちが、今現在指導者として活躍してくれています。何よりも嬉しいことです。中には、かなり厳しい指導をした教え子もいます。血の気の多かった20代、30代のころの指導は…、ここには書けませんが(笑)。若気の至りです(涙)。

でも、現在も何らかの形でサッカーに関わっていたり、お子さんがサッカーをしていて会場で声をかけてくれたり、ましてや指導者になっていたり…。本当に嬉しいものです。長年やっていて良かったなぁと思える瞬間のひとつです。

すみません。私事で長々と書いてしまって…。 

私のこのコラムを楽しみにしている教え子たちがいる…という話を耳にしたので、感謝の気持ちも込めて、思い出話を書かせてもらいました。

かわいい、かわいい教え子たち、みーんな幸せになれよ~。




第104回 R2.9.21up
2020とかちU11サッカーオータムリーグ

絶好のサッカー日和、気持ちの良い青空が広がる十勝晴れの下、U-11オータムリーグが行われました。

8月からスタートし、約1か月間の熱い戦いを繰り広げた-12リーグのメンバーとして出場していた選手は別ですが、今シーズン初の公式試合というメンバーも多かったのではないでしょうか。様々な感染症対策を行いながらの2日間でしたが、次代を担う子どもたちのファイトあふれるプレーが見られたことを嬉しく思います。

私も、役員として、チーム関係者として、また別の立場で、多くの試合を観戦することができました。正直なところ、チーム作りはまだまだこれから…という感じを受けましたが、今後の成長が楽しみな「キラリと光る」選手もいて、興味深く、そして楽しみながら、試合を見ることができました。

少年連盟技術委員長の澁谷コーチ、トレセン代表の北田コーチとも、一緒に観戦する時間があり、リーグ戦での選手の動き、今後の十勝の少年サッカーのこと…など、熱く?語りながら試合を見ることができました。

 以下は、澁谷コーチがまとめた文章です。

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 全体的に、まだまだトレーニング不足の試合が多いという印象を受けました。

まず最初に必要なことは、キックの精度、強さ、ねらいをもつことの3つだと思います。(そのためには、両足狙ったところに蹴れるようにトレーニングなどが必要…)

また、意図のないプレーが多いように思います。6年生と同じ課題ですが、サッカーの原則(ゴールを奪う、ゴールを守る)を意識してプレーすることが必要だと思います。

改善策としては、練習の中にゴールを設定し、ゴールを意識させてプレー回数を増やすこと、コーチから選手にコーチングなどでゴールを意識することの必要性を働きかけ、身につけさせること。この2つで、かなり向上できると考えています。

 他には、女子選手が数多くいて、活躍する試合が目立ちました。中は、主力としてチームを引っ張る身体能力の高い選手がいました。その選手たちに刺激を入れて、各チームを活性化させることも必要だと思います。女子選手の更なる活躍が、この年代の向上のキーワードになるかもしれません。

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澁谷コーチ、お忙しい中ありがとうございました。ここだけの話ですが、だんだん文章が上手になってきましたね(失礼・笑)。

さて、屋外でのシーズンですが、スタートしたばかりだと思っていたら、もう終盤戦です(涙)。もっとサッカーがしたーい! 私の本音です…。



第103回 R2.9.15up
リーグ戦、財団杯終わる・・・

 リーグ戦、そして財団杯が終わりました。十勝少年サッカー連盟が主催するU12の屋外での大会は終了したことになります。8月からリーグ戦がスタートしたのですが、本当にあっという間のシーズンでした。

 この間、新型コロナウイルス感染に関わって、様々な対策がなされてきたわけですが、選手はもちろん、保護者、審判員、関係者の皆さんのご理解とご協力で、大きなトラブルなく進めることができました。

 リーグ戦の最終節、そして財団杯の2日目は、雨の影響もあったのですが、このような厳しい環境の中でも、たくましくプレーを続けた選手たちに大きな拍手を送りたいと思います。

 また、この間、会場の設営・撤収作業に当たっては、当番少年団の保護者の方が、お願いしていた人数よりも大勢集まっていただき、短時間で作業を終わらすことができました。役員一同心から感謝しています。

 さて、リーグ戦で十勝の頂点に立ったプログレッソ十勝U12は、道東ブロック大会へと駒を進めます。強豪ひしめく道東ブロック大会ですが、十勝の代表としてぜひ全道大会への切符を手に入れてください。私も、応援しています。

 この週末は、U11のリーグ戦が行われます。新型コロナウイルス感染対策をしながらの大会運営になりますが、子どもたちが安心してプレーできるように、各チームの保護者の皆さんもよろしくお願いします。特に、少年連盟事務局から配信される各種文章については、各チームで責任をもって各ご家庭に届くようにお願いします。私も、私のチームも、気を付けます…。




第102回 R2.8.30up
季節外れの低温、そして雨・・・


 今日は8月30日(日)です。昨日から降り続いている雨、8月とは思えない低温のためリーグ戦の最終節は延期となりました。1日中雨予報、そして、低温注意報が発表される中、子どもたちの体調・健康管理の面を考えると、当然の判断ですよね。

 前日の29日(土)は、1日の中で天候が大きく変わりました。朝の設営作業の時から暑く、第1試合では、飲水タイム、後半には3分間のクーリングブレイクを行いました。ところで、クーリングブレイクは、あまり聞きなれない言葉かもしれませんね。この場を借りまして、

 飲水タイム・クーリングブレイクの判定に用いられるのは、WBGT(湿球黒球温度)という指標です。WBGTとは、暑さ指数を示す、気温、湿度、輻射熱の3つを取り入れた指標のことで、気温と同じ℃で示されますが、気温とは異なるものです。このWBGTを、試合前とハーフタイムに運営の方々が会場で測定します。小学生年代の試合では、WBGT25℃以上の場合は「飲水タイム」を、28℃以上では「クーリングブレイク」を行います

 
 話を戻します。

 めちゃくちゃ暑かった午前中…。それが、チームの入れ替えの頃から雲行きが怪しくなり、吹く風も強く、そして涼しく⇒冷たくなり、ポツポツと雨が降り出してきました。その雨は、次第に強くなり、特に、第7試合の時は土砂降りとなりました。私は、試合中でテントの中にいたわけですが、ピッチに立つ選手の皆さんはもちろん、応援の保護者の皆さん、そして、審判団の皆さん、本当にお疲れさまでした。体調は、大丈夫でしょうか。私自身、久々に経験する豪雨の中での試合でした。

 ふと、対戦相手チームのテントを見ると、少年サッカー界では「雨男」と言われている「我息子」の姿が、そして、Bコートを見ると、やはり「あの方」でした(失礼・笑笑)。十勝少年サッカー連盟審判委員会の「サッカーあるある」でした!


 さて、延期となった最終節は9月6日(日)に行われます。

 私は、ほぼABコートにいるのですが、十勝の頂点を目指すチームも、順位別で戦っているチームも、今サッカーができる喜びをプレーで表現してほしいと思います。

 

 ここからは、技術の視点で…。

 コロナの関係で、トレーニングが思うようにできず、また、試合もできなかった数か月の影響は、各試合で見られます。なかなか成熟したチーム、試合が見られないのも事実です。もちろん、選手たちは一生懸命プレーし、走り、戦っています。今年のリーグ戦は、様々な事情で15分ハーフとなっていますが、運動量が多く、頑張り続けることのできるチームが、試合を落とさずに勝ち点を重ねています。逆に言うと、相手のハイプレッシャーをかいくぐり、いなすだけのチーム、また選手が少ないのです。例年、8月の後半になると、試合を経験し、日々のトレーニングを積んで、ぐーんと伸びてくるチーム、選手がいます。やはり、コロナの影響はこんなところにも出ているのだなぁ・・・と私は感じています。

 そのような環境の中でも、サッカーが大好きで、日々努力を続けているこの年代の子どもたちの可能性は無限です。私は、目先の結果だけではなく、これからもずっと温かい目で、十勝の子どもたちを見守っていきたいと思っています。




第101回 R2.8.19up
U12トレセン選考会から


 8月9日(日).16日(日)の2日間、U12のトレセン選考会が行われました。

例年は、4月末から5月上旬にかけて行われているトレセン選考会ですが、今年は、新型コロナウイルス感染症対策のために、この時期にずれ込みました。

感染症対策をしたうえで、密を避けるということもあり、現トレセンメンバーの他に、各チーム1名という中で選考会が行われました。

2日間にわたって行われた選考会ですが、前半はトレーニング、後半はゲーム形式で進みました。トレーニングは、リーグ戦の様子も見て、十勝の課題となる「テクニック」に焦点を当て、①パスの精度向上、②動きながらのテクニック(観ることを含む)、③個人戦術の向上(ゴールを意識したプレー)を求める内容でした。

私も、2日間選考会の様子を見させてもらいましたが、両足を使えるテクニック(キック、ターン)、姿勢の良いドリブル(慌てないで、運ぶドリブル)を意識させたウォーミングアップでは、利き足ではない方のキックの精度が低いことが気になりました。キックの重要性を改めて感じました。また、受ける側の準備ができていないのにパスを出してしまったり、蹴る側の準備ができていないのに動き出してしまったりという場面がかなり見られました。お互いをよく見て、パスのタイミングをとることの必要性も習得させたいポイントだと感じました。

3ゴールを使った4対4+サーバーでは、コーチの声かけで、徐々にゴールを意識したボールの受け方、ターンが見られましたが、ボールが欲しくて、近づいてくる選手が多かったので、もっとゴールを目指すような動き、パスを出そうと声がかかりました。

そうすると、前にアクションする動きは増えたのですが、グループの中には、スルーパスばかりを狙うところも見られたので、「裏を狙うということは、スペースがあるからだよね。すると、相手は裏のスペースを消してくるから、今度はどこにスペースができるかな?」などと攻撃のヒントも与えられていました。そうした声かけで、空いたスペースに戻ってきて、ボールをつなげながらゴールを狙うグループも出始めました。やはり、コーチの声かけは大切だと、私も勉強になりました。

トレセンスタッフの皆さん、お疲れさまでした。今後のトレセン活動がどうなっていくのか、なかなか先が見えない状況ですが、まずは感染対策をしっかりとしながら、様々な知恵を出し合い、関係機関の方々のお力も借りながら、十勝の子どもたちのために頑張っていきましょう。




第100回 R2.8.15up
リーグ戦前半戦、終わる・・・

 約3か月遅れでスタートしたリーグ戦ですが、第4節までの前半戦が終わりました。

 この間、新型コロナウイルス感染対策として、1コートに集まることができるチーム数の制限や、集合・解散時刻、また、消毒などについても各チームの皆さんのご協力を得ながら進めてきました。

 私たち役員にとっても、全てが初めてのことすが、まずは、会場に来られた方の感染防止、何より選手の安全を第一に考えて取り組んでいます。

さて、試合ですが、しばらくの活動休止期間もあり、また、試合からも遠ざかっていたということで、仕上がり具合はまだまだこれから…というチームが多かったように感じました。が、私自身は、「今シーズンは、もしかすると試合ができないのでは。」とも思っていたので、ピッチに戻ってきた子どもたちの元気な姿、プレーを見ることができて幸せを感じています。

来週末から、次のステージが始まるわけですが、様々なことに配慮しながら、プレイヤーズファーストの精神を忘れず、厳しい環境の中でも頑張っている十勝っ子をあたたかく見守っていただけたらと思っています。

さて、リーグ戦の期間中、澁谷技術委員長と北田トレセン代表が、全チームの試合をずっと視察していました。お二人の話の中から、十勝の課題を探り、今後の指導の参考になればと思うところを紹介させていただきます。

 リーグ戦を見て感じたことは、「ゴールを奪う」「ゴールを守る」という目的意識をもう少し明確にすることができたらいいのではと感じました。具体的に言うと、「ゴールを奪う」という目的があることによって、ゴール前にボールをどのように運ぶか選手たちが選択しながらプレーすることが望まれます。が、この目的を見失い、近くの選手にすぐにパスをしてしまったり、相手の状況など関係なくドリブルを仕掛け奪われてしまったり、または、ゴールの近道である縦パスを入れるチャンスがあるのに、流れで横パスを選択してしまったりと、何となくプレーしている選手を多く見かけました。守備においても「ゴールを守る」という原則から考えると同じようなことが言えると思います。

 コーチングについては、選手を励ます声の他に、目的を伝えながらプレーさせているチームが増えてきたと思います。ビルドアップなどに挑戦しているチームもありました。

 今後の2次リーグ戦では、1次よりも拮抗した戦いが待っています。今までできたチームはその中でもできるように、できなかったチームは、改めてコーチが目的をしっかりともち、選手に促せられるようにすると、より良いリーグ戦になると思います。

 澁谷技術委員長&北田トレセン代表、貴重なコメントありがとうございました。




第99回 R2.8.4up
感無量・・・


3か月遅れでリーグ戦が始まりました(涙)。久しぶりに、十勝の子どもたちのファイトあふれるプレーを見ることができ、私自身、安どとともに幸せを感じています。

コートは、社会人側のエリアも使わせていただき、1コートに集まることができるチーム数の制限したことで、密もなく、チーム間同士のテントの間隔も十分にとることができました。

また、コートの責任者(役員)を中心に、ハーフタイムや試合終了後には、使用したボールなど用具の消毒、更には30分おきにトイレの消毒作業を行い、感染防止対策に努めました。

設営作業は7時30分に始まるわけですが、大会役員の方は、それよりもかなり早く集まり、準備や打ち合わせを行っています。そして、最終試合が終わる16時45分頃から撤収作業が始まります。設営作業も撤収作業も、各チームのご協力を得ているわけですが、チームによっては、お願いしている人数以上のお手伝いがあり、短時間で作業を終わらすことができました。ありがとうございました。

撤収作業が終わった後も、役員の方は使った用具の最終チェックや、時節への準備、打ち合わせなどを行うので、丸々1日サッカー場にいることになります。私の場合は、チームをもっているので、子どもたちの指導や審判活動などもあり、それほど長くは感じませんが、チームをもたずして、役員に当たられている多くの方には本当に頭が上がりません。そうした方々の献身的なご努力や支えで、リーグ戦がスタートしたことを忘れてはいけないと思っています。

応援スタイルも変わりました。コートサイドで応援する保護者の皆さんは、マスクをつけ、大きな声は控えるということで、子どもたちがいいプレーをしたときはもちろん、失敗した時でも励ますために、どこからともなく大きな拍手が巻き起こります。そのため、ピッチに立つ子どもたちも、例年に比べ、集中して試合に参加できているように感じています。

 まだ、1次リーグの前半が終わっただけですが、昨年までのリーグ戦とは違う…ということを念頭に置き、感染防止対策を徹底しながら、十勝の少年サッカーを楽しみ、盛り上げていきましょう。

 そして、改めてのお願いです。関係者の皆さん、お互いのいいプレーには、大きな拍手で応援しましょう。次の週末も、よろしくお願いします!





第98回 R2.7.28up
いよいよリーグ戦がスタート!


3か月遅れでリーグ戦が始まります。

 過日、少年サッカー連盟の役員会が開催されました。役員会の冒頭、上野会長より、「久しぶりに役員一同顔を合わせる機会になりました。皆さんご承知の通り、誰も経験したことのないことない事態に直面しています。様々な対策や対応をしながら、今後の情勢を見極めて運営をしていかなければならない大変困難な時ではありますが、皆さんには引き続きご尽力・ご協力をお願いします。」とのお話がありました。

 引き続き、草野理事長から、①全日本U-12大会北海道予選、道東ブロック大会レギュレーションの変更についての報告、②十勝地区U-12リーグについての提案があり、協議されました。十勝地区U-12リーグのレギュレーションについては、新型コロナウイルスの感染対策から、密集しないよう午前、午後の入れ替え時間や試合時間、リーグ戦の方法、代表決定方法についても協議されました。

 その後、宇野事務局長から、③今後の事業計画見直しが提案されました。更に、④.新型コロナウイルス感染対策については、HKFA新型コロナウイルス感染対応ガイドラインに基づき、1コートに集まることができるチーム数の制限(コートを離しチーム間テントの離隔を取り密集を防ぐ)や、1コートに配置するテントの数、消毒などについても話し合われました。

 いずれにしても、昨年までのリーグ戦、大会とは違う…ということを念頭に置いて、感染防止、安全、安心を第一に、進めていかなくてはなりません。大会役員はもちろん、チームの指導者、保護者、そして、何より選手の皆さんの協力なくして、この難局を乗り切ることはできません。

 8月1日(土)、十勝少年サッカーの聖地である十勝川河川敷サッカー場に、子どもたちの笑顔が戻ってくることを楽しみにしています。

 私自身、サッカーができる喜びをかみしめ、今一度原点に立ち戻り、プレイヤーズファーストを忘れず、少年サッカーを楽しみ、盛り上げていきたいと思っています。

 皆さん、お互いのいいプレーには大きな拍手で応援しましょう!





第97回 R2.6.15up
トレーニング再開 パート2


 学校にも、サッカーコートにも、子どもたちの声が戻ってきました。長い教員生活、指導者生活の中で、初めての経験が続き、戸惑いの連続ですが、一歩ずつ日常が戻ってきていることに嬉しさをかみしめています。まだまだ安心はできませんが、次なる一歩を願っています。

さて、今回は、私が発行している学級通信を紹介させていただきます。

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私は、新しいクラスを受けもつたび、いいクラス、いい集団を作るために、子どもたちに伝えていることがある。

 皆の中には、運動が得意な人もいれば苦手な人もいる。走るのが速い人もいれば遅い人もいる。歌がうまい人もいれば音程がずれてしまう人もいる。絵が上手な人もいればちょっぴり下手な人もいる。好き嫌いがない人もいればいっぱいある人もいる。人前で発表するのが好きな人もいれば嫌いという人もいる。

 でも、このクラスに、偉い人とか偉くない人とかはいない。それは誰かが決めて、勝手に思っているだけだ。人は、将来どうなっていくのかわからない。先生は、いつもクラス全員が平等だと思っている。

もちろん、褒めることもあれば、怒ったり、怒鳴ったりすることもあるわけだが、別に、偉いとか偉くないとかで区別しているつもりはない。時々?カーッとなって失敗することもあるが、皆同じように接しようと思っている。

 皆の中に、「〇〇は自分よりも下だ。」とか「〇〇のくせして。」などという考えがあったら、それは改めなくてはならない。

 今まで受けもったクラスの中にも、仲間に対して見下す言動、バカにするような発言をしてしまうことがたまにあった。誰にでも失敗はある。過ちはある。それを繰り返さないことが大切だ。仲間を思いやり、尊重して、楽しい学校生活を送ってほしい。

子どもたちにとって、教室の勉強はもちろん大事だが、それ以上に大切なことを老婆心ながら伝えていきたい。んっ、老婆心!? ヤバイ、自覚してきた。

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 このことは、サッカーにも同じように当てはまると思って指導しています。今まで指導してきたチームは、ほぼ同じ学校の児童だったので、普段の様子も見えたわけですが、現在私が指導するチームは、クラブチームで、メンバーは複数の学校から集まってきます。普段の学校での様子はわかりません。それだけに、日頃からチームワーク、チーム作りはもちろん、選手同士の声かけ、練習時間外の様子などにも気を付けて見守っているつもりです。

 チームに、負けず嫌いな選手は必要でも、自分勝手なわがままな選手は必要ありません。仲間をバカにするような言葉、見下す言葉は絶対に許しません。今の選手が、将来どうなっているのかはわかりません。選手は、いつ、どのタイミングで成長するかわかりません。 

そのことを肝に銘じて、今シーズンも指導を続けていきます。




第96回 R2.6.9up
トレーニング再開

6月1日から、学校が正式にスタートしました。それに伴い、長い間休止していた各チームの活動、トレーニングも徐々に始まっているのでは思います。

まだまだ、日常に戻ったわけではなく、様々なことに気を配りながらの活動になると思いますが、この日を待っていた子どもたちにとっては、さあここからスタートという感じではないでしょうか。

トレーニングは再開できても、予定している大会やリーグ戦の開催、トレセン活動は、道協会より7月31日までは中止の通知があり、地区協会にも同様の対応を求めるということなので、まだ先になりそうです。

が、私は、サッカーができる喜び、指導できる喜びを忘れずに、今まで以上にプレイヤーズファーストで、子どもたちに関わっていけたらと思っています。

十勝川の聖地に、子どもたちの歓声が戻ってくる日を、首を長くして待っています。




第95回 R2.5.18up
新しい生活様式!?


今日から分散登校が始まりました。

サッカー関係者の皆さん、指導者の皆さん、保護者の皆さん、サッカーができない現在、どのような毎日、そして休日を過ごしていますか?

私は、学校が臨時休校になり、サッカーのトレーニングもできなくなり、例年とは違う4月、5月を過ごしています。もちろん、学校再開に向けて毎日仕事はしているわけですが、平日の夕方以降、そして休日は今までなかったような生活スタイルになっています。

いつもであれば、早朝からお弁当の手伝いに行っている三男の経営する下宿も、この間は学生たちがほとんどいなかったということで、朝の時間にかなり余裕ができました。ということで、自分自身の体力維持(向上ではない)と、肺の機能を確かめるために、ほぼ毎日朝ランをしています。家に戻り、シャワーを浴びた後は、何とコーヒーを落として飲んでいます。もちろん妻の分のコーヒーも。「似合わない。」という声か聞こえてきそうですが…。

仕事が終わり、家に帰ってからもフリーな時間があるので、積極的に台所に立ち、夕食の準備を手伝うようになりました。私の作る「カブとハムのサラダ(特選ドレッシング)」は、絶品ですよ(笑)。茶碗洗いも、洗濯物干しも、掃除機かけも、お手のものです。

そして、休日も、トレーニングや試合がなく、指導者生活38年目で最も時間があります。家庭菜園の手入れ、ジョギングに時間を費やしても、まだまだ時間があります。当然妻と過ごす時間も長くなります。老夫婦がどんな時間を過ごしているかは秘密ですが、完全に「新しい生活様式」になっています。

例年だと、サッカーのリーグ戦が始まり、洞爺湖マラソンを走っている頃なのに(涙)。

まさか、こんな暮らしが訪れるとは…。





第94回 R2.5.16up
今は、エネルギーを蓄える時間です…


私が長年関わってきたトレセン活動ですが、例年12月末と4月初旬に静岡遠征を実施しています。12月であれば約2か月間、4月であれば約半年近く、雪や寒さの関係で屋外での練習から遠ざかることになります。

我々スタッフは、しばらくぶりの屋外でのサッカー、そして試合ということで、不安がないわけではありません。が、十勝の子どもたちは、久しぶりに外でサッカーができる、広いピッチでサッカーできるという喜びをエネルギーに変え、パワー全開で強豪チーム相手にも、ひるむことなく試合に臨んでくれます。

本州の多くの指導者は、「十勝の選手は、久しぶりの外でのサッカーなのに、全くハンディを感じさせない。どこに秘密があるのですか。」と尋ねてきます。もちろん、各チームの指導者の熱意で、冬の間もしっかりと室内でトレーニングを積み、力を蓄えているわけですが、「早く外でサッカーがしたい。」「久しぶりの試合だ。」という強い思い、そして、サッカーができる喜びが、大きな力となり、結果的には好成績につながっているのではないか…と私自身は考えています。雪と寒さに閉ざされる期間が長い十勝のサッカーですが、決してマイナスな要素だけではないと思っています。今現在、置かれている環境は違いますが、思い切りサッカーができないことに変わりありません。

選手の皆さん、今は、ルールを守り、我慢をしながら、エネルギーを蓄える時間でもあります。難しいことですが、ピンチをチャンスに変えましょう。そして、待ちに待った今シーズンがスタートした時には、サッカーができる喜びをパワーに変え、ぜひ、熱いプレーを私たちに見せてください。

私も、その日を楽しみに待ち続けます。




第93回 R2.5.13up
リフティングチャレンジ…続編


チームとしての活動ができない状況が続いています。そして、北海道サッカー協会主催事業中止のお知らせも届きました。残念です…。

さて、現在十勝少年サッカー連盟では、「リフティングチャレンジ」などを通して、子どもたちのモチベーションを維持する企画に取り組んでいます。

私自身の考えですが、リフティングチャレンジは、ホームページにもあるように、あくまでも、自分の記録の達成や、技術の向上を目標にしていただけたら…と思っています。びっくりするような記録が続出して、私自身たいへん驚かされていますが、私は、毎日努力を続け、少しずつ回数を積み上げている子がたくさんいることを嬉しく思っています。そうした子どもたちの頑張りが、十勝の少年サッカーのレベルを底上げするのだと思います。3回しかできなかった子が、10回できるようになることはすごいことです。初めて100回できるようになった子の大きな喜びは、その子しかわからないと思います。あくまでも自分への挑戦、昨日までの自分に挑戦です!

皆さんご存知のように、サッカーの技術のひとつにリフティングがあります。リフティングがあまり得意ではなかった私は、1,000回、2,000回、3,000回続けることができるなんて全く想像がつきません。いったいどれ位の時間がかかるのでしょうか!?

また、もしかすると、様々な理由でこの取組に参加することができない子、名前を出したくないという子…がいるかもしれません。そうした子の中にも、しっかりと自己管理、自主トレに励み、あるいは試合やトレーニングの動画を見るなど、今しかできないことを一生懸命に頑張っている子も多いはずです。

トップの記録は、多くの子どもたちの励み、目標にもなっているはずですが、あくまでも、「子どもたち自身の目標」として取り組んでいただけたら幸いです。

そして、改めて言うまでもありませんが、私の立場(教員)からも…。

選手の皆さん、この臨時休校期間中は、各学校から出されている課題などに、まずはしっかりと取り組んでください。生活のリズム(生活表)を守り、家庭の約束を守り、その上で、サッカーの自主トレにも励んでください。リフティング以外にも、いろいろなトレーニングがあります。自分の課題に向かって、走る、蹴る、止める、見る、体を柔らかくする…など、できることは限られてはいますが頑張って取り組んでください。

勉強も、生活も、おうちの手伝いも、そしてサッカーも頑張る君たちを、大人は応援しています。



第92回 R2.5.10up
リフティングチャレンジ


今月末までの臨時休校が決まりました。6月からの学校再開、そして練習開始をただただ願っています。

さて、すでにご存じの方も多いとは思いますが、十勝少年サッカー連盟は、「コロナに負けるな! リフティングチャレンジ」を始めました。各自が取り組んだリフティングの最高回数を連盟事務局に報告してもらい、最終的にランキングによってプレゼントを贈るという企画です。登録少年団員だけではなく、未登録の子どもたち、幼児や父母、指導者など幅広い参加を呼びかけています。

このすてきな企画ですが、「練習の機会が失われ、ストレスを抱えている子どもたちに、少しでも楽しみながら体を動かし、技術の向上を図ってもらいたい。」という思いから、連盟の事務局長さんが中心となり計画しました。

チャレンジ初日から、続々と報告が届けられているようです。最高記録を見てびっくりしている選手、もしかするとちょっぴり自信をなくしている選手がいるかもしれませんが、このリフティングチャレンジは、あくまでも「自分への挑戦」です。すごい選手がいるなぁ…とか、どんな練習をしているのだろう…とは思っても、決してびびったり、後ろ向きになったり、心が折れたりする必要はありません。先日テレビで放映されていた水泳の池江離花子選手ではありませんが、「ふり向かずに 前へ」です。自分の記録を毎日少しずつ伸ばすことが一番大切なことなので、どんどんチャレンジしてください。この機会に、今まで以上にリフティングの練習に取り組み、自己記録が大幅に伸びたぁ!という子が増えると嬉しいですよね。宇野事務局長! 

ただし、このような状況下なので、チームで集まったり、仲間同士が同じ場所で行ったりせず、家族で実施するように取り組んでください。

詳しくは、十勝少年連盟のホームページかフェイスブックでご確認ください。皆さんのチャレンジをお待ちしています。この苦しい状況を皆で乗り越え、十勝の少年サッカーを盛り上げていきましょう!




第91回 R2.5.4up
プレイバック パート3


☆決勝戦
 とかち帯広FC 2-1 清水トレセンU-12(静岡県)

 決勝戦は、「サッカーのまち清水」地元の清水トレセンとの対戦になった。サッカーどころの静岡でも一番サッカーが盛んな地域で、サッカー文化が生活の中に根付いている地元トレセンチームとの対戦だ。夢の決勝戦だ。十勝少年サッカーの歴史が変わる瞬間だ。気づけば、十勝のベンチ裏には大勢の応援団が。アウェーの中での試合のはずなのに、まるでホームゲームのような雰囲気だ。胸が熱くなる。

 ピッチ内での挨拶が終わった後に、ライン沿いに駆け寄りベンチにいる選手を含めての円陣で気持ちを一つにする。キャプテン8番の意気込みと心遣いが伝わる。

清水トレセンは一人一人の技術が高くしっかりとボールをつないでくる。特に、サイド攻撃は迫力があった。4分、サイドを破られ中央でフリーになった選手につながれ1点を失う。が、1点を失ったことで逆に守備の意識が高くなり、安定したことで徐々に攻撃する時間も増えてきた。7分、ゴール前で9番から16番につながるがシュートは惜しくも外れる。その後も惜しいFKもあったが同点に追いつくことはできない。17分、19分には、12番がゴール前で決定機を迎えるも、相手DFのすばらしい守備に得点を奪うことができない。

 ハーフタイム、チャンスは多い、後半は風上なのでセットプレーは大きなチャンスとなる、恐れることはないのでどんどん人数をかけて攻撃しようと指示を出す。

 この試合、20名全員にすばらしいチームとの決勝戦を経験させることを決めていた。次々にピッチに立つ選手は必死のプレーを続けた。6分、CKから同点ゴールかと思われたプレーはキーパーチャージ。前へ前へとボールを進めるとかち、9分、約20mのFKを10番が決めて1-1に追いつく。その直後、決定的なピンチを迎えるが20番の勇気ある体を張った守備でゴールを許さない。ピンチの後にはチャンスあり。12分、11番の蹴ったCKを8番が頭で合わせてついに逆転する。その後のピンチもチーム全員でしのぎ試合終了。2-1の逆転勝利。初優勝。全国制覇だ。感無量。

 なお、この大会の最優秀選手賞には、我チームの9番が選ばれた。おめでとう!

 ここ数年、多くの関係者の方々のご尽力で、全国のトップレベルのチームと交流できるチャンスをいただいている。この時期に良い経験ができることは、何よりの財産となる。今後も日頃のトレーニング方法を工夫し、努力していけば、全国の強豪チームとも互角の試合ができるはずである。そして、トレセン活動の大きなねらいが個の育成であることを忘れずに、各チームの指導者の皆さんと共に十勝地区全体の底上げ図っていきたい。

参加した選手の皆さん、スタッフの皆さんご苦労さまでした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

この優勝は、その後の十勝の子どもたち、そして、我々トレセンスタッフに大きな自信と勇気を与えてくれました。4年後、現在の中2年代が、再びこの大会で全国の頂点に立つことができたのも、彼らが道しるべを築いてくれたからだと今でも思っています。



第90回 R2.5.4up
プレイバック パート2


12月21日(日) 

☆1位リーグ第1試合  とかち・帯広FC 1-0 横浜ジュニオール(神奈川県)

試合開始から動きの良いとかちは、トップの9番にボールを集め相手ゴールに迫る。惜しいシュートもあるがなかなかゴールを割ることができない。相手チームは10番のドリブルからチャンスをうかがう。相手1トップへの対応と10番へのマークを確認する。押し気味に試合を進めるとかちは12分、10番→9番とつなぎ、パスを受けた16番が倒れながらも左足でシュートを決める。その後も右サイドを中心にチャンスを作るが追加点は奪えない。ハーフタイム、相手は1トップなのでDFもサイドから積極的に攻撃に加わること、特に、追い越すプレーを心がけるように指示を出す。

後半に入っても試合はとかちペースで進むが、前日に比べ気温が高く、また試合時間も長いということで徐々に運動量とボールを持っている選手への関わりが少なくなってきた。とかちは、選手を交代しながら打開を図るが苦しい時間が続く。17分、相手のすばらしいFKを1番が好守備で防ぐ。苦しみながらも1-0で勝利。ベスト4以上が決まる。


☆1位リーグ第2試合     とかち・帯広FC 2-1 バディーSC(神奈川県)

 決勝進出をかけた2試合目は、全日本少年サッカー大会で優勝経験もある強豪バディーSCとの対戦となった。今大会も優勝候補の筆頭に挙げられていた。ここまでの4試合、14得点0失点。全くすきがない。試合開始早々から危ない場面を迎える。その攻撃をしのいだ2分、15番の突破から得たCKのこぼれ球を2番がシュートするも、残念ながらバーの上。その後も相手の2列目からのタイミングの良い飛び出しに苦しむ。5分、DFの裏を取られ1対1のピンチを迎えるも1番が体を張った守備で防ぐ。劣勢の中10分、ボールを受けた16番のドリブルから9番へとつなぎ先取点を決める。少ないチャンスをものにする頼りになるトップだ。が、前の試合で痛めた手の負傷のため途中交代することに。その後も迫力のあるバディーの攻撃に守備の時間が続く。とかちは体を張った守備で対応するが、18分、CKから見事に合わせられ同点となる。

 得失点差では劣るため、とかちが決勝戦に進むには勝つしかない。ハーフタイムではそのことを伝え、時間帯によってはポジションやシステムの変更があることを伝える。

後半に入っても、同点に追いつき余裕の出てきたバディーにボールを回され苦しい時間帯が続く。GKを含めてコートを広く使い、ボールを失わない技術は我々が目指しているサッカーでもある。勝利を信じるとかちは、残り少ない時間帯で再び9番をピッチへ送り出す。9番が入ったことで相手がやや守備的になった。DFラインが下がった。奇跡は起こった。ロスタイム直前の全員攻撃。右サイドからのスローイング、9番が相手DFを3~4人を引き連れてニアに走り込んだ。スローイングはその頭上を超し、スペースのできたゴール前に。ノーマークとなった14番が走り込み落ち着いて勝ち越しゴールを決める。試合終了のホイッスルが鳴り響く。2-1で勝利。劇的な勝利、ついに決勝戦。

 最後まで決してあきらめなかったとかちイレブン。組織プレーに対抗した「個の力」。

 それにしてもバディーは強かった。試合内容では完全に負けていた。個人技術の高さ、鍛えられた組織プレー、強いメンタリティー、お手本となるすばらしいチームだった。




第89回 R2.5.4up
プレイバック パート1

全国高校総合体育大会(インターハイ)が中止になったことは、前回お伝えしました。サッカーの部活動に励んできた高校3年生の中には、このインターハイまでと決めて取り組んできた選手も数多くいると思います。本当に心が痛みます。

過去を振り返ると、この高3世代は、十勝の少年サッカーの歴史を変える成績を残した世代でもありました。

忘れもしない2014年12月21日、静岡県で行われた第42回清水チャンピオンズカップで、十勝トレセンU12のメンバーで構成された「とかち帯広FC」が、見事全国の頂点に立ちました。トレセンの前身である選抜チームとしての活動を始めてから30年の時を経て、十勝の子どもたちが初の全国制覇という快挙を成し遂げてくれたのです。

優勝できたのは、ピッチに立った選手20名の頑張りがあったことはもちろんですが、十勝の少年サッカーの仲間たち、たくさんのOB選手、各チームで熱心にご指導いただいている指導者の皆さんのご努力、地区協会や少年連盟のご支援、まさに「チーム十勝」「オール十勝」の勝利だったと思っています。

 その大会の報告書から、十勝イレブンの戦いを振り返ってみます。

12月20日(土) 

☆1次リーグ第1試合 とかち帯広FC 2-0 バディサッカークラブ江東(東京都)

 バディは、夏の草サッカー大会で全国256チームの頂点に立った強豪チームである。

 この試合で、今年のとかち帯広FCがどこまで通用するのかがわかる。楽しみな試合だ。

試合は試合開始早々からバディペースで進んだ。とかちは、相手選手のアプローチの速さに戸惑いが見え、なかなかボールを相手陣内に進めることができない。守備の面でも立ち位置が悪いためにアプローチが遅れる。徐々に相手のスピードにも慣れてきた12分、9番が持ち味のスピードを生かしドリブル突破で相手DF裏に飛び出す。シュートは一度相手GKに防がれるが、こぼれ球を再び押し込み先取点を奪う。

後半に入ると、守備が修正されて(チャレンジ&カバー)ボールがつながりだす。また、相手の位置を見てスペースがある場合は積極的にボールを運ぶなどのプレーも見られた。5分、約25mのFKを10番が直接決め2-0とする。その後何度か迎えるピンチも、DF陣が粘り強い守備を見せ強豪チームに勝利する。この1勝が大きな自信となった。

☆1次リーグ第2試合      とかち帯広FC 2-0 アスベガス生駒(奈良県) 

 とかちは初戦とメンバーを数名入れ替える。そのフレッシュな選手たちを中心に、アグレッシブにボールを奪いに行く。試合の立ち上がりから主導権を握るとかちは3分、16番が蹴ったCKのこぼれ球を9番が相手DFを冷静にかわし先制点を奪う。その後も優位に試合を進めるが追加点を奪うことはできない。相手のサイドにスペースがあるので、そのスペースを使おうと指示を出し後半戦に入る。

 後半風上に立ったとかちは、何度も相手ゴールに迫る。特に、CKはキックの質も高く、高さもあるので大きな武器となった。惜しいシュートが続いた11分、10番→14番とつなぎ、最後は9番が押し込み追加点を奪う。2-0で勝利。試合後は、DFのドリブルが相手に奪われる場面が目立ったので、判断を速くするよう確認する。

☆1次リーグ第3試合     とかち帯広FC 6-1 SALFAS  oRs(静岡県)

 この試合、引き分け以上で1位突破が決まる。相手のSALFASは、一人一人の技術が高くショートパスを多用し、1タッチ、2タッチでボールを細かくつないでくる。試合の立ち上がりは相手にボールを回されたが、ボールウォッチャーにならないように、簡単に縦パスを入れさせないように指示を出す。3分、15番→17番とつなぎ、16番が先制点を決める。更に7分、2番→17番とつなぎ、9番がシュートを決める。11分、自陣ゴール前のピンチでクリアのチャンスを逃し1点を奪われる。その後は押し込まれる。

 後半に入って流れを変えるプレーが出る。3分、自陣からのロングボールを9番があきらめずに追う。相手GKが処理にもたつく間にボールを奪い、3点目を決める。守備が良くなったとかちは、中盤でボールを拾えるようになり、7分に10番のミドルシュート、同じく7分に11番がすばらしいステップからの技ありシュートを決める。更に12分、9番のシュートを17番が詰め6点目を奪う。1次リーグ3勝、1位突破。

 ここまでの3試合でどの選手も2試合ピッチに立つ。1試合ごとに自信を持ってプレーできるようになってきたとかちイレブン。相手の組織的なサッカーに対し、個の力で打開する場面も見られた。また、コートを広く使うスピードに乗ったダイナミックなサッカーも展開している。このサッカーが1位リーグの中でも通用するのかわくわくする。



第88回 R2.4.28up
我慢の日々…

道内の小中高校が、臨時休校に入って2週目を迎えています。この間、北海道の感染者数がなかなか減りません。当初は、5月6日までの予定で実施されている一斉休校ですが、新聞などの報道によると、道と道教委は、休校期間を延長する方向で調整に入り、期間は5月末までとする案も浮上しているということです。

スポーツ界では、予想はしていましたが、残念なニュースが入ってきました。全国中学校体育大会(全中)、全国高校総合体育大会(インターハイ)が中止となりました。中学校3年生、高校3年生にとっては、それぞれのカテゴリーでの最終学年ということで、子どもたちの気持ちを思うと、かける言葉が見つかりません。競技によっては、活動や大会が夏以降も続いたり、冬の種目もあったりするわけですが、かつての教え子たちも数多くいて、本当に心が痛みます。

私の三男が経営している下宿には、20名の男子高校生が親元を離れて下宿しています。その中で3年生は9名です。高校は4校に分かれていますが、全員何らかの部活動に励んでいます。道内では、札幌、釧路、北見から…。そして、遠くは、アイスホッケーをやるために東京から来ている子もいます。現在多くの子は、親元に帰っているわけですが、私自身、下宿の食堂で学生たちと一緒に夕食をとることもあり、その子たちのモチベーションを考えると本当に辛いです(涙)。

先日も書いたわけですが、私たちが関わっている少年サッカーも、今後どうなっていくのか全く予想がつきません。7月末、十勝が会場となっている全道大会は…、リーグ戦は…、トレセン活動は…。

一人一人の命を守るための行動であり、難しい状況であることはわかっていますが、せめて、地区の大会、練習試合、いやトレーニングだけでも、1日も早く始めることができたらと願っています。

 皆さんと、思いは一緒です。



第87回 R2.4.24up
どうなるのでしょぅか、今シーズン


皆さん、ご無沙汰しています。約1か月ぶりの登場となります。

新型コロナウイルス感染拡大の影響で、北海道サッカー協会は、5月17日までとしていた各種大会延期の措置を、再度1か月程度延期して、主催大会・リーグ戦・トレセンなどについて、6月中旬までの開催中止を決めました。当然のことですが、十勝地区サッカー協会でも、同様の措置を取ります。

例年であれば、屋外での活動が本格的になり、十勝少年サッカー連盟の総会が開かれ、皆さんで頑張っていきましょう!となるはずでしたが、今シーズンは、誰もが経験したことのない状況が続いています。

こうした状況は、サッカーだけではなく、各種スポーツでも同じです。更には、学校も臨時休校となっていて、少年団活動や部活動も休止状態が続いています。関係者の一人として、1日も早く日常が戻り、サッカーを愛する子どもたちが、元気にボールを追える日が来ることを願っています。

少年に関わるところでは、小学校生活最後のシーズンを迎えた6年生にとっては、保護者の方を含め、本当につらい日々が続いていることと思います。私が指導するチームも同じです。今シーズンも、一生懸命トレーニングに励み、十勝の多くの仲間と切磋琢磨しながらチーム作りを進めるはずでした。

これから先どうなっていくのか全く見通せませんが、今やれることを、選手も、我々指導者も、保護者の皆さんも、共に考え、取り組んでいきましょう。

そして、我々の聖地である十勝川のピッチに、再び子どもたちの元気な声が響き渡る、その時には、共に喜びを分かち合い、今まで以上にお互いのチームを尊重し合い、高め合い、十勝全体で少年サッカーを盛り上げていきましょう。

 その日は、必ず来ます!




第86回 R2.3.24up
卒業式…続編パート2


 続編パート2です。

☆3月18日(水)
 2度目の分散登校。子どもたちは、会場の様子を見て、一つスイッチが入ったようだった。先生方が、自分たちのために一生懸命に準備を進めてくれていることに、何かを感じたようだ。一生懸命は…伝わる。一生懸命だからこそ…伝わる。一生懸命な姿は、心に響く。結果だけが大事なのではない。子どもたちには、今後の長い人生、一生懸命を忘れずに生きてほしい。私も残された人生、いや、これからの人生、一生懸命に生き続けたい。

☆3月19日(金)
 さあ、いよいよ卒業式だ。準備の時間は限りなく短かったが、今日まで蓄えてきた力を今こそ見せてほしい。23日(月)は、君たちにとって小学校生活最後となる授業だ。緊張した中でも君たちの良さ、君たちのすばらしさを保護者の皆さん、先生方、そして私に見せてほしい。いよいよその日がやってくる。君たちの笑顔を体育館で待っている。

☆3月23日(月)
 私は、自分に教師という仕事が与えられていることを本当にありがたいと思っています。

そんな気持ちをたくさんくれた皆さんに出会えて本当に良かった。私は、皆さんを教え子にもったことを誇りに思います。皆さんとの出会いをつくってくれた全ての人々に心から感謝します。世界中にはたくさんの先生がいるけれど、私が一番幸せな先生だと思っています。ありがとう。そして、卒業おめでとう。

 3月23日(月)、無事に卒業式を終えることができました。このような状況だったからこそできた「特別な卒業式」になりました。

 支えてくれた方々、応援してくれた方々、見守ってくれた方々、そして何より、最後まで「本物」を見せてくれた子どもたちに感謝です。

 ピンチをチャンスに変える! 教育でもサッカーでも、醍醐味です!




第85回 R2.3.19up
卒業式…続編


第82回のコーナーで「卒業式」の記事を載せてもらいました。今日は、続編です。

私ごとにはなりますが、特別な事情がない限り、私は毎日学級通信を発行しています。子どもたちと親と私とを繋ぐ、大切なコミュニケーション手段です。実は、臨休に入ってからも、毎日学級通信を作成しています。その一部を紹介させてください。

☆2月27日(木)
 先が見えない、このウイルスとの闘い。規模は、縮小になっても、「卒業式」はやりたい。2年間、共に頑張ってきた証となる小学校生活最後の行事、卒業式。でも、私には、どうすることもできない。

☆3月 2日(月)
 全国の多くの学校が休みに入った。テレビからは、突然、最後の1日となった子どもたち、涙を流して別れを惜しむ子どもたちの姿が。その映像を見て胸が張り裂けそうだった。

☆3月 4日(水)
 教員生活37年目が終わろうとしているこの3月。全く予期せぬことが起きてしまった。保護者の皆さんも、子どものことが心配だと思いますが、一緒に耐えて、我慢して、再びお会いできる日を待ちましょう。沈んだ太陽は、必ず昇ってきます。

☆3月 5日(木)
 卒業式に向けて、飾り付けなどの準備を進めてくれている先生方。今年の卒業式は、縮小・短縮になるのだが、6年生にとって最高の思い出になるようにと、一生懸命に作業を続けてくれている。感謝しかない。

☆3月 6日(金)
 重く湿った雪が降り積もった。でも、この雪もいつかは必ず消える。その雪と一緒に、溶けて、流れてくれ、見えない敵よ! 今は、じっと待つしかないのだが、いつまでも下を向いてはいられない。ピンチをチャンスに! 子どもたちにも言い続けてきたことだ。

☆3月 9日(月)
 かけがえのない子どもたちとの思い出が詰まった2年間。その集大成となる卒業式。子どもたちのために、保護者のために、私は何をすべきか。私に何ができるのか。この状況だからこそできることがあるはずだ。今こそ考えろ。知恵を出せ。

☆3月11日(水)
 分散登校、中身の濃い時間になった。「頑張ってできないものは仕方ない。が、頑張らないのは話にならない。」この2年間ずっと伝えてきたことだ。最後まで、私に刺激を注入してくれるかわいい子どもたちだ。

☆3月13日(金)
 卒業式に向けて、準備を進めていく。同時に、子どもたちの家での取組にも期待したい。子どもたちの「本物」を見たい。難しい状況の中での卒業式にはなるが、子どもたちには、「感謝」の気持ちを忘れずに臨んでほしい。

☆3月16日(月)
 体育館の装飾。卒業担任として、私は最小限の飾りつけで十分だと思っていた。が、先生方は、一生懸命に準備を進めてくれている。ステージはもちろん、フロア、壁面など素晴らしい装飾になってきた。保護者の皆さんも、卒業式当日楽しみにしていてください。会場となる体育館に足を踏み入れたらすぐに伝わるはずです。先生方の温かさを。熱意を。そして、チームワークを。

☆3月17日(火)
 これまでに9度卒業生を送り出す。その全てが、私にとっては大切な「宝物」になっている。10回目の卒業式。その卒業式までは、あと残り1週間を切った。いったいどんな卒業式、卒業の日になるのか。本当に、最後の最後までドラマチックなクラスになった。

続く。




第84回 R2.3.16up
昔話…十勝トレセンU-12


ナショナルトレセンについては、前号で紹介しましたが、十勝トレセンの歴史にも少し触れたいと思います。

私が、十勝トレセン(当時は、帯広選抜)に関わったのは、1984年からです。当時は、奥代氏(当時、西小を指導)と鳥毛氏(若葉を指導)のお二人が指導スタッフでしたが、大樹小学校で3年目を迎えた私に、奥代大先輩が声をかけてくれました。私自身は、そこからトレセン街道まっしぐら!?の人生が…。

当時は、現在のように年間通じての活動ではなく、8月のUHB杯北海道少年選抜サッカー選手権大会に向けて、3回ほどのトレーニングを行い、20名の選抜選手を選考し、札幌で行われるUHB杯に臨むというものでした。

私は、1990年から北海道トレセン(当時は、北海道選抜)の指導にも関わったので、UHB杯が終わってもそのまま札幌に残り、北海道選抜チームの合宿に入るという楽しい生活?を数年間経験しました。

帯広選抜ですが、その後、鳥毛氏が引退され、現十勝トレセン代表の北田氏(当時、清水を指導)、本坊氏(光南を指導)、高井氏(足寄を指導)がスタッフに加わりました。

今のような年間を通じての活動になったのは、確か、1992年だったと思います。その後、少しずつ形を変えながら取り組んできた十勝トレセンです。ここ数年、週末ごとに大会、特にリーグ戦が主流となり、トレセン自体の活動がなかなか設定しにくくなってきたことは確かですが、十勝の少年サッカーのレベルを上げていくためにも、私自身は、トレセン活動は必要なものだと考えています。

ただ、いつも言っていることですが、トレセンだけが全てではありません。それぞれのチームの活動が基本となっていることは間違いありません。十勝の少年サッカーを振り返るとき、各チームが切磋琢磨して、競い合って、高め合って、称え合って、レベルが向上してきたことは言うまでもありません。

が、少子化が進む中、自チームだけではなかなか経験できないサッカーを体感させることもトレセン活動の大きなねらいです。

子どもたちの可能性は無限です。いつ、どこで伸びるかは、個人差があります。そのチャンスを各年代で与えてあげることに、トレセンの存在価値があると思っています。

指導者になって37年、そして、十勝トレセンに関わって35年が終わろうとしているわけですが、何よりもつらいのは、サッカー大好きな子どもたちに、サッカーを教えることができないことです。

1日も早く終息に向かうことを切に願っています(涙)。




第83回 R2.3.11up
昔話…ナショナルトレセン


トレセン制度(ナショナルトレーニングセンター制度)は、特に、将来を嘱望される若年層のサッカー選手に対して、良質の指導と高いレベルでの選手交流の場を提供するとともに、将来の日本代表として活躍する可能性をもった選手を発掘するものです。

そして、ナショナルトレセンは、日本サッカー協会(JFA)によるトレセン制度の最上位にある日本全国規模の講習会…と位置付けられています。

当初は、U12年代も、日本全国各地域から選抜された選手(各地域16名)が、同じ会場に集まっていましたが、2003年より地域ごとの分散開催形式に移行されました。

 私が、北海道トレセンU12の指導スタッフとして、初めてナショナルトレセンに参加したのが、確か第2回目となる1996年のナショナルトレセンです。当時は、「U12~少年地域選抜研修会~」という名称でした。この年は、高知県の春野総合運動公園を会場に、3泊4日の日程で行われました。

 その後、Jヴレッジの開設とともに福島県広野町で行われるようになり、2003年、地域分散開催形式になってから、北海道地区は、室蘭、帯広、函館などで開催され、現在は札幌で行われています。

1996年、初めて北海道トレセンのスタッフとして参加したナショナルトレセンですが、十勝からも、当時開西少年団に所属していた菅原君が北海道の16名のメンバーに入っていました。馬力(スタミナ)があり、いつまでも走っていられる、いかにも十勝らしい選手でした。たいへんインパクトのある選手でした。

 当時のトレーニングメニューで記憶に残っているのが、ボディシェイプ、コミュニケーション、1対1の攻防などです。トレーニングの細かな内容は、あまり覚えていませんが…。

一番覚えていることは、高知ということで、かつおのたたきがおいしかったことと、最終日たいへん良い天気で、年末だというのにかなり気温が上がり(20℃近く)、はりまや橋の近くの売店で買ったソフトクリームがとてもおいしかったということです。

あれから24年を迎えることになります。四半世紀か…。早すぎる~。




第82回 R2.3.8up
「卒業式」…こどもたちに送った手紙


新型コロナウイルスの影響が続いています。1日も早く事態が沈静化して、平常が戻ることを願っています。子どもたちがいない学校、サッカーができない日々…、心が痛んでいます。

さて、ここ数回、サッカーネタではありませんが…。

子どもたち(6年生)に送った手紙(ハガキ)の文面を紹介します。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

6年生の皆さん、元気にしていますか。

皆さんに会いたくて、会いたくて、会いたくて…。仕方がないとわかってはいても、本当に悔しいです。

皆さんとの残り少ない小学校生活なのに、最後まで楽しい日々を過ごすはずだったのに、会えない日が、こんなにも続くなんて思ってもいませんでした。

皆さんが一番心配している「卒業式」ですが、先日マチコミメールでお知らせしたように、縮小・短縮になってしまいます。北小だけではなく、幕別町の学校、北海道、全国の学校でそうなります。

残念です。皆さんの「歌声」を在校生に聞いてもらいたかった。皆さんの「よびかけ」を多くの方に聞いてもらいたかった。皆さんの凛とした姿を見てもらいたかった。

残念です…。

でも、皆さんと過ごした2年間の思い出が、消えてしまうわけではありません。記憶の中にずっと残り続けます。毎日の授業、休み時間の遊び、会話、給食…。全てが楽しかった。皆さん、本当にありがとう。

「卒業式」自体は、縮小・短縮になりますが、皆さんと過ごす最後の1日、「卒業の日」は、最高の1日にします。

親愛なる保護者の皆さん、このようなことになってしまい、本当に残念です。私の力では、どうにもなりません(涙)。でも、小学校最後の担任として、最後まで責任をもって送り出します…。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 その後、刻々と変わる情勢に、私自身、一喜一憂の日々が続いています。

 最悪のことも考えながら、前を向いて取り組んでいきます。でも、一番大切なことは、子どもたちの健康、安全です。今は、じっと耐える時期です。関係者の皆さん、共に頑張っていきましょう。

沈んだ太陽は、必ず昇ってきます。ピンチをチャンスに!…と思いながら。




第81回 R2.3.4up
「英樹」よ、永遠なれ!…の続編


実は、私には、もう一人忘れられない教え子がいる。

英樹とクラスメイトだった「勝利(かつとし)」という当時学級委員長を務めていた子が、高校卒業後に広尾町JAに就職した。

今から15年前になるだろうか・・・。 

豊似支所に勤務していた彼は、地域の消防団に所属し活動していた。その彼が心筋梗塞で倒れ、死亡したという連絡が突然入った。えっ、あの若さで!?と耳を疑った。確かに体格の良い子であったが、まだ30歳そこそこの若さだった。何かの間違いであってほしいと願ったが事実であった。

明け方近く、火事の連絡が彼の家に届いたそうだ。そして消防署に一番近かった彼は、家を飛び出し消防車に飛び乗り、現場に向かうところだった。そこで心臓に発作が起きたようだ。仲間の団員が駆けつけたときには、彼は、エンジンをかけたままの状態で、消防車を道路わきに止め、その近くで倒れていたそうだ。明け方近く、冷え込みの厳しい中、あわてて駆けつけたのが悪かったのであろうか。急いで病院に運ばれたがすでに手遅れであった。

そのときの告別式も辛かった。当時の同級生も大勢集まったわけだがただただ涙だった。小さなお子さんを抱えた彼の奥さんは、二人目を身ごもっているということだった。

小学校時代に大切な仲間を火事で失い、大人になって人のために…ということで消防団に入り、命を失った彼の運命。彼の無念さを思うと辛くてたまらない。小学校時代に、大勢の取材陣に「教室から出て行って!」と言ってくれたのも彼だった。気力の失せた私を励まし続けてくれたのも彼だった。そして、同窓会の中心にいたのもいつも彼だった。その彼が、火事から人を救うために自らの命を失うとは…。

運命という言葉だけでは済ませることのできないできごとだった。そのときの仲間と私は、二人の分までと思い生き続けている。二人はいつまでも私たちの心の中で生き続けている。

勝利よ、永遠なれ!





第80回 R2.3.1up
「英樹」よ、永遠なれ!

教員をしている私ですが、毎年この時期になると必ず思い出すことがあります。・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

1986年2月27日、私にとって一生忘れることのできない日になってしまった。

この年は、もう3月になるというのに非常に厳しい冷え込みの日が続いていた。深い眠りについていた午前2時50分頃、1度に3人の焼死者。この悲報は、火災発生後、間もなく有線放送を通じて大樹町内全戸に知らされた。現場に駆けつけた知人や近所の人たちも、燃え盛る家をただ見守るだけだった。

 そして、その群衆の中に当時大樹小学校6年3組の英樹君の担任であった私もいた。急を聞いて、自宅から500mほど離れた工場から駆けつけたお父さんの「母さーん! 子どもたちはどこだー!」と叫びながら走り回る姿が、今でも私の脳裏に焼きついている。兄妹とお母さん、担架で運び出される家族の変わり果てた姿に、お父さんは茫然自失の状態であった。この日は、亡くなったお母さんの誕生日でもあった。

 教師になって3年目のこの年。そして、初めての卒業生を送り出すまであと1ヶ月と迫ったこの日、たいへんな出来事が起こってしまった。亡くなった英樹君は、決して丈夫な体ではなかったが、私が担任になった5年生から始めたサッカー少年団の活動も頑張り、初の全道大会に導いてくれたメンバーの1人でもあった。中学校の制服も学生カバンも用意し、あとは卒業の日を待つだけだったのに。

 その日からの数日間は、ただただ辛い時間を過ごした。

 大切な教え子を失った悲しみに何も手につかず、何も考えることができず、涙を流し続けていた私に、「先生、私たちもがんばるから、英樹の分も絶対に強く生きるから、先生もがんばろうよ!」と励まし、支えてくれたのが当時の大樹小学校6年3組の43名だった。

大きな悲しみに沈んでいる教室の中や、全校集会の行なわれた体育館の中、そして、1ヵ月後に行われた卒業式の当日まで、しつこく取材に押しかけてきたマスコミ関係者に、「もういいかげんにしてよ。」「ここから出て行ってよ。」と叫んでくれたのもあの子たちだった。

 あれから34年、今年もまたあの日が、思い出したくないあの日がやってきた。でも、決して忘れてはいけない。大切な教え子を失った悲しさ、そしてあの悔しさを…。

 いつの時代からだろう。自らを死に追いやる子どもたちのニュースを度々耳にするようになったのは。もちろんそれぞれの理由があり、死にたくて死んだ子はいないと思う。自分の命を絶つわけだから、よっぽど辛い思い、耐えがたい思い、屈辱的な思いをしたに違いないはずだ。でも、どんな状況に追い込まれたとしても、自分で自分の命を絶ってはいけない。

 生きていれば、必ずいいことがあるはずだ。頑張っていれば、必ずいいことがあるはずだ。死んじゃったら何も残らない。残されたものだけが辛い思いをするのだ。君たちのそばには、相談できる親がいるはずだ。友だちがいるはずだ。そして、先生だっていつも君たちのそばにいる。だから、間違っても自分自身の命を絶つようなことだけはしてはいけない。みんな強く生きよう。そして、辛いことがあったら、一人で悩まずに誰かに相談しよう。みんなの周りには、手を差し伸べてくれる人がいっぱいいるのだから…と教え子たちに伝え続けている。もうあんなに辛い思いをしたくはない。大切な教え子を失うことがどんなに辛く、寂しいことか。

 英樹、生きていれば今年で46歳か。一緒に飲みたかったなぁ。先生は、まだ元気に生きているからな。まだまだ修行が足りないけど、年のわりにはそこそこ頑張っているぞ。これからもずーっと天国から見守っていてくれよ。

 教員生活37年目が、間もなく終わろうとしています。長い教員生活、いろいろな出来事があったわけですが、これからも生きることの大切さを子どもたちに伝えていきます。

 どうなってしまうのでしょうか。今年の、卒業式…(涙)。





第79回 R2.2.27up
JFAの山橋コーチが視察に来ました


 新型コロナウイルス感染拡大を受け、管内の公立小中学校は、3月4日(水)まで休校となりました。これより先、十勝地区サッカー協会会長、並びに専務理事名で「新型コロナウイルス感染対策による事業中止等のお知らせ」の連絡がありました。

 先の状況がなかなか見通せないわけですが、子どもたちに関り、サッカーを愛好する一人として1日も早い事態の回復を心より願っています。

 個人的には、10回目となる卒業学年担任としての「卒業式」が、どのような形になるのか…、本当に心配しています(涙)。

 さて、2月24日の振替休日、日本サッカー協会ナショナルトレセンコーチ、ユース育成サブダイレクター、北海道地域統括ユースダイレクターの山橋貴史コーチが、十勝トレセンU11のトレーニングを視察に来てくれました。

 この日のトレーニングは、幕別農業者トレセンで行われました。十勝トレセンU11の30名ほどの選手が、担当の澁谷コーチの指導の下、汗を流しました。

 まずは、「動きながらのテクニック」をテーマに、ドリブルからのターン、ボール(パス)を受けてターンなどのトレーニングを行いました。動きながらのパス、コントロールの質、動き出しのタイミング、ドリブルやターンの質について指導を受けました。

その後は、2グリッドを使った2対1や、2グリッドのコートをまたぐ3対2のトレーニングが行われました。ここでは、相手を見ること、駆け引きをすること、コートを広く使うこと、攻守の切り替え、そして、どこにボールを運ぶと有利になるか考えること…などが指導されました。

トレーニングの最後は、全面を使ったゲームが行われました。前日までの2日間、フットサルの大会が行われ、やや切れが悪かった選手もいましたが、山橋コーチが見つめる中、選手たちは一生懸命にトレーニングに励んでいました。

 以下は、山橋コーチのお話です。

 十勝の子どもたちが、ボールの扱い方で劣っているということは感じません。しかし、①観ること、②場所によるプレーの選択については、まだまだ課題があると感じました。

①観ることについて
 例えば、ビルドアップ(キーパーからつなげてボールを運ぶ)となると、相手の状況を観ないで、サイドバックやセンターバックにつなげ、相手につめられて得点を奪われてしまう場面がありました。このとき、相手がはめてきているなら、裏が空くはずなので、まずはそこをつくことが攻撃の優先順位になるはずです。また、裏を狙うことで、スペースがあき、今度はそこを使ってビルドアップができるようになります。相手の状況を観ながらプレーできるようになれば、更に成長できると思います。

これを改善するためには、コーチがこのような状況を把握すること。そして、子どもたちに矛盾が起きないように説明をして、理解させることが必要です。原理原則を考えると簡単かもしれません。点数を取るためには、ゴールを守るためには…など。

②場所によるプレーの選択
 例えば、キーパーからサイドバックがボールを受けて、1対1の勝負をしかけるプレーは、U12の年代では決して良いプレーとはいえません。何故ならボールを失い、失点してしまう可能性が高いからです。子どもたちもわかっているはずなのに、そのプレーを選択してしまうので、それは教えてあげる必要があります。

これを改善するためには、場所によってプレーを選択する必要性を教えることが大切です。また、皆がボールに関わってあげること。この状況なら、キーパーがパスしたあと、また、受けようと準備をしていたか。ボールを受けたサイドバックが、次の選択肢を前、斜め、キーパーなどいろいろ考えていたか。もちろん、キーパーだけでなく、他の選手もこのようなことを考えて準備していたか…ということをコーチが教える必要があります。もし、サイドバックがドリブルを選択したとしても、1対1にならないこと。1対1をしかけるなら、相手のゴールに近いところがいいよね…という話をしてあげたら、子どもたちも納得できるはずです。

山橋さん、貴重なお話、アドバイス、ありがとうございました。




第78回 R2.2.24up
全日本U12フットサル選手権大会十勝地区予選


 11月から始まったフットサルシーズンも、いよいよ終盤戦。残された大会、交流会等も少なくなってきました。が、新型コロナウイルスの影響で、道協会主催の全道、ブロック大会は、中止、延期の措置を取っています。十勝でも、今後の状況次第では、開催できない大会も出てくるかもしれませんね。 

 さて、2月22日(土)、23日(日)の2日間、全日本U12フットサル選手権大会十勝地区予選が行われました。道東ブロック大会に進む十勝地区の代表(3枠)を目指し、予選ブロックから熱い戦いが繰り広げられました。

 2日目の決勝トーナメントは、5試合でPK戦となりました。また、1点差ゲームの試合も7試合あり、拮抗したゲームが続きました。代表になった3チームも、予選から負けなしで勝ち進んだのは、わずか1チームということで、今年の大会は実力がかなり伯仲した戦いとなりました。

 代表決定戦ですが、同時進行の試合もあり、全ての試合をしっかりと見ることができたわけではありませんが、その様子を紹介させてもらいます。いつものように、私個人の感想も含まれていますのでご了承ください。

Aブロック決勝  帯広FC 3-5 音更un

 力のあるプログレッソブラック、光南をPK戦で破り勢いにのる帯広FCと、コートを広く使いていねいにボールをつなぐユニオンとの決勝戦は、攻撃型のチーム同士の対戦にふさわしい点の取り合いになった。

前半立ち上がり1分、先制したのは、勢いそのままに帯広FC。しかし、ユニオンは慌てることなくボールをつなぎ、ゴール前のこぼれ球をしっかりと詰め同点に追いつき、更に逆転する。その後もユニオンが相手ゴールに迫るが、帯広FCキーパーの好守に阻まれる。5分過ぎ、帯広FCが相手のパスをインターセプトし同点に追いつくも、すぐにユニオンが突き放す。前半残り7秒で、帯広FCの右サイドの選手が相手キーパーの逆を取り同点ゴール(3-3)を決める。

後半開始早々、キーパーも交えて細かくパスをつなぎ、ゴールを決め再び突き放したユニオンは、その直後、相手のパスをカットし追加点を奪い5-3とする。その後もお互いにチャンスを作るが、ゴール前でのシュートの精度を欠き、得点を奪えない。帯広FCは、最後まで死力を尽くし相手ゴールに迫るが、約40分近い激闘を制したのは音更ユニオンだった。 

Bブロック決勝  御影 3-2 士幌

 激戦の予選ブロックを1位で突破し、準決勝でも前評判の高かった明和広陽を破った御影と、キーパーを中心とした堅い守備を武器に、予選から準決勝まで安定した戦いで決勝にコマを進めた士幌との興味深い一戦となった。

 序盤からお互いていねいにパスをつなぐ展開が続く。ボールがコート外に出ることが少なく、速いテンポで試合が進む。中盤に差しかかり、やや押し気味に試合を進めていた御影が先制する。その後も優勢に試合を進める御影は、DFから縦に入ったボールを受けた選手が、見事なターンからシュートを決め2-0とする。その後も追加点を挙げた御影が3-0とリードし前半を終了する。 

 後半1分、キックインからのシュートで1点を返した士幌が息を吹き返す。2分にも1点を返した士幌。試合は、更に白熱する。少ない人数で戦ってきた御影は、徐々に運動量が落ちてくるものの、キックインからも直接シュートを狙うことなく、人数をかけて攻撃を仕かける。同点に追いつきたい士幌は、相手ゴール前にボールを集めるも、なかなかボールが収まらず、試合終了のブザーが鳴る。御影がBブロックを制する。

Cブロック決勝  幕別札内B 3-0 開西つつじヶ丘

 準決勝で好チームの上士幌をPK戦で破り、予選から負けなしで決勝に進んできた幕別札内Bと、4年生選手を交えながら、この大会でブロック優勝した音更ユニオンを予選リーグで破り、見事決勝戦に勝ち進んだ開西つつじヶ丘との代表決定戦。

試合序盤は、拮抗したゲーム展開が続く。両チームとも攻守にわたり切り替えが速く、シュートチャンスを作ることができない。その均衡を破ったのは幕札。3分過ぎ、セットプレーから先取点を挙げる。開西も、細かくパスをつなぎ、幕札ゴールに迫るが、幕札の素早い体の寄せにフィニッシュの形を作れない。6分過ぎ、幕札は再びセットプレーから追加点を奪い2-0とする。開西も、DFからの強烈なシュートやセットプレーからチャンスを作るが、ゴールを奪うことができない。

後半に入り、開西は、序盤から攻撃を仕かけるが、幕札は、体を張ったディフェンスで対抗する。次の1点が試合の流れを大きく左右すると思われたが、得点を奪ったのは幕札。最後まで試合をあきらめない開西は、その後も必死に相手ゴールに迫るが、運動量豊富な幕札から得点を奪うことができずに、3-0で幕札が代表権を獲得する。

私は、大会初日が札内スポーツセンター、2日目はサンドームにいました。

今大会の試合を見て感じたこと…。まず、GKからのボールですが、サイドに開いてポジションを取っているフリーな選手の足元につないだり、トップの選手の足元に入れたりする場面が少なかったように感じました。状況に関わらず浮き球を多用しているチームが多く、そのためにマイボールがすぐに相手ボールになる場面が多かったように思います。

また、キックインシュートからの得点が、試合を決めることも多かったように思います。

もちろん、これらのプレーは、ルール上何ら問題はありませんし、否定するつもりもありません。が、そうしたプレーが、選手個人の判断に基づいて行われているのか、しっかりと見て、考えて、判断しているのか…という点では、物足りなさを感じている一人です。 

でも、何年指導していても難しいです…フットサルは。もちろんサッカーも(笑)。

代表となった3チームは、今後のブロック大会が延期となり、どのような対応になるか未確定ですが、次なるステップに向かって頑張ってください。

さて、この大会も、準決勝からは全て少年サッカー連盟の2級審判員の方が、主審と第2審判を務めてくれました。私も、主審や第2審判をやることがあるわけですが、何度やっても難しいものです。試合中に走ることはもちろん、状況に応じて様々な判断をするわけですが、満足のいく審判活動はそう多くはありません。

少年連盟の審判委員会の皆さんのすごいところは、お互いがジャッジする試合を見て、試合後話し合いをしていることです。「あの場面はどう考えたの?」「あのプレーはどう見ていたの?」「あの判断は、あのジャッジで正しかったですか?」…いつもすごいなぁと思って見ています。こうしたコミュニケーションって、どんな組織でも大事だよなっていつも感じています。

きっと杉野審判委員長のお人柄が、若い審判員を育て、こうした話しやすい雰囲気を作っているのだろうと…。

うらやましいです。最近、なかなか話しかけられなくて(笑)。





第77回 R2.2.20up
フットサル日本代表ゴールキーパー

関口優志選手(大空少年団出身) との思い出

2月19日(水)北海きたえーるでフットサルの国際親善試合が行われました。残念なが試合観戦には行けなかったのですが、翌20日(木)の北海道新聞のスポーツ欄に、その試合の様子が紹介されていました。

日本vsパラグアイ戦の日本代表チームの先発GKは、大空サッカー少年団出身の関口優志選手でした。「格上のパラグアイ相手にリードを許すも、好セーブで流れを呼び戻し…」と記事には書いてありました。関口選手の活躍が、目に浮かんできます。

以下は、関口選手との思い出話です。

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関口選手は、十勝の選抜チーム(現トレセン)「とかち帯広FC」が、全日本少年サッカー大会で全国第3位に輝いた時の正キーパーで、予選の北海道大会から、神がかったプレーで何度もピンチを防いでくれた絶対的な守護神だった。

当時、選抜チームで監督を務めていた私は、この全国3位の大会よりも、実は記憶に残っている大会がある。夏休みに札幌市で行われた北海道少年選抜サッカー選手権大会だ。全国3位となった十勝は、この大会でも優勝候補だった。順調に勝ち進み準決勝は強豪の札幌選抜。1点をリードし、後半も残り時間あとわずか。相手が何気なく蹴ったボールが変な回転がかかり、土のグランド、関口選手の目の前でバウンドが変わり、ゴールに吸い込まれた。ベンチも一瞬何が起こったのかわからなかった。試合は1-1のまま、PK戦に突入した。飲水のためにベンチに戻ってきた選手たちは明らかに動揺していた。特に、関口選手の動揺は大きかった。実は、当時十勝にはもう一人素晴らしいGKがいた。浦幌少年団の松田選手だ。間違いなく北海道の中でもトップレベルの実力をもっていた。ベンチの私は迷った。関口選手のままでいくか、松田選手に変えるべきか…。飲水の時間はわずかだったが、私には長い長い時間に感じた。そして、私が下した決断は…。関口選手に任せた。結果は負け。関口選手のせいでも、他のメンバーのせいでもない。その当時の私に、もう少し勇気?、いや勇気ではない、もう少し冷静な目があったなら別の決断ができていたかもしれない。わずか12才の少年一人に、あまりにも大きなプレッシャーと責任を一度に与えてしまったのではないかと、16年経った今でも思い出す。

ベンチに戻ってからも泣き続ける関口選手。私は、彼の肩をたたくことしかできなかった。その関口選手と、出場の機会を待っていた松田選手と、私の3人は、その後行われるGKの講習会のために、真駒内南小学校の会場から円山競技場に地下鉄で移動しなければならなかった。地下鉄真駒内駅構内のお店で蕎麦を食べている間も3人とも泣いていた。無言で蕎麦をすすっていた。今でも昨日のことのように思い出す。

この悔しい敗戦を経験して、2人の少年はその後も素晴らしい活躍を続けてくれた。それが何よりもうれしかった。

そして、十勝少年選抜チームは、その数年後からこの選抜大会で3年連続優勝を果たした。こうした先輩たちの悔し涙を糧に、後輩たちは成長を続けてきたと思っている。その後も、静岡市長杯清水チャンピオンズカップで2度の優勝を成し遂げた十勝の子どもたちだが、北海道の中ではどうかというと、私自身ここ数年間は、どこか物足りなさを感じている。私が、実際に指導している選手を含めて。

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若い、情熱ある指導者の皆さん、これから十勝の少年サッカーを引っ張るのは皆さんです。私は、数年後、石垣島に移住するか、農家民宿をやるか、息子の経営している下宿を乗っ取るか、細々とサッカーの指導を続けているか・・・。

とにかく、後は頼みましたよ!




第76回 R2.2.18up
2019道東ブロックトレセンマッチU10


2019年度道東ブロックトレセンマッチU10が、2月15日(土).16日(日)の2日間、オホーツクドーム(網走市)を会場に行なわれました。

 このトレセンマッチには、道東4地区から7チーム(十勝2、網走2、釧路2、根室1)が参加しました。試合は8人制で行われ、基本的には前後半で選手を全員入れ替えます。

 私は、初日の15日(土)のみの視察でしたが、十勝トレセンイエローとグリーンの試合を3試合ずつ見ることができました。近い将来、十勝の少年サッカー界を引っ張ってもらいたい大きな可能性を秘めたメンバーの試合です。一人一人の選手の持ち味や長所はもちろん、現段階での十勝トレセンU10のレベル、実力、課題…を見ることを楽しみにしていました。

 フットサルのトレーニングが続き、しかも、慣れない滑りやすいピッチということで、やや動きの堅かった十勝の選手ですが、試合を重ねるごとにコーチ陣のアドバイスを受けながら、改善されていきました。

 以下は、試合を見ての感想です。

 〇ボールをしっかりとキープし、周りを見て、自分で判断しながらプレーを選んでいる選手が数名いた。その選手がいたチームは、ためを作ることができ、人数をかけて攻撃することができた。

〇個々の選手の身体能力では、他地区の選手にも決して見劣りしなかった。いいプレーが継続してできるようになれば楽しみ。

〇ボールを奪うという意識づけはできていた。

△が、ファーストディフェンダーだけが頑張る場面が多く、連動した守備が見られなかった。次へのプレーの狙いがなかなか伝わってこなかった。

△試合を通じて、徐々に改善されてはきたが、周りを見ることが少なく、狭い中でボールを動かす場面が多かった。攻撃の際、ピッチを広く使えなかった。

△ボールを受ける前の準備が悪く、インターセプトをされることが多かった。

△ゴールキーパーとFPとの関わりが、ややもの足りなかった。

 私自身としては、初めてこの時期のトレセンU10の試合を見ることができ、指導者としても大変勉強になりました。どの地区もU10ということで、まだまだこれから…という印象を受けました。その中で、根室地区トレセンについては、選手に元気があり、攻守にわたり連動した動きが見られました。また、ドリブルでしかける選手も多く、4地区の中ではいいサッカーをしている印象を受けました。

 選手の皆さん、3名のトレセンコーチ陣、そして、応援に来ていただいた保護者の皆さん、たいへんお疲れさまでした。

 網走への日帰り一人旅は、遠かった…。



第75回 R2.2.6up
U10フットサルウインターリーグ


 2月2日(日)、芽室町健康プラザと幕別農業者トレセンの2会場で、U10フットサルウインターリーグが行われました。私は、幕別会場の午前中の試合を観戦(各チーム1試合ずつ)することができました。幕別会場のチームだけになりますが、試合を見させてもらった感想を書かせてもらいます。芽室会場のチームの関係者の皆さん、たいへん申し訳ありません。また、機会があれば…。

 なお、いつもながら、私の主観、独断と偏見!?となりますが、お許しください。

○池田
 周りを見てプレーする選手が多かった。ボールの移動中に顔を挙げて見ていたのに驚いた。また、いいプレーに対するベンチからの声かけ、タイミングが良かった。選手は、何をしたらほめられるのかがわり、失敗を恐れず、自信をもってプレーしていた。

○札南
 ベンチからは、失敗を恐れることなく、「積極的に!」という声が聞こえてきた。また、試合中に、声をかけ合いながら、マークの確認をしていた。まとまりを感じる好感のもてるチームだった。また、応援席からもいいプレーには常に大きな拍手が送られていた。

○帯広FC
 個の技術が高い選手が多かった。ベンチからは、絶えず「励ます声」が聞こえてきた。ポジティブになれる声かけ、これでいいのだと安心してプレーができる声かけは、参考になった。また、攻守の切り替えが非常に早く、鍛えられていることが伝わってきた。

○本別
 この年代で、ボールを丁寧に運ぶことは難しいことなのだが、いいサッカーを目指していた。また、ベンチからの声かけも、子どもたちの判断をほめる声が多く、普段の練習から、考えることを大切にしているのがわかった。キーパーの好守備も印象に残った。

○東
 丁寧にサッカーをさせたいという思いが、ベンチからの声かけからも伝わってきた。特に、守備では戻りが早く、チームとして守備の意識が徹底されていた。1対1のピンチの場面でも、身体を張ったプレーが見られた。最後まであきらめない姿勢が良かった。

○足寄
 いつもいい声かけの足寄ベンチだが、この年代に対しても励ます声がたくさん聞こえてきた。サッカーを楽しみながらやっているのが伝わってきた。全選手が一生懸命に走り、全力を尽くしていた。周りを見ながら…ということが意識できると、これからが楽しみ。

〇幕別札内A.B

 両チーム共に、個性的な選手が多く、可能性を感じるプレーが見られた。チームとして、積極的にゴールを目指す姿勢、GKからもしっかりとボールをつなごうとする姿が見られた。更に、周りの選手を有効に使えるようになると、更に楽しみなチームである。

○白人
 ベンチからは、選手を励まし、勇気づける声が常に聞こえてきた。個々の力はこれからだが、サッカーに前向きに取り組む姿が心地よかった。激しいDFも見られたが、ボールウォッチャーになる選手が多かったので、改善できればこれからが楽しみなチーム。

○光南
 守備の意識がたいへん高く、アグレッシブに前線からボールを追い続ける姿勢が印象に残った。チームに躍動感を感じ、見ていてとても楽しかった。メンバーを総入れ替えしても、皆が頑張る好チームだった。後半は、気づけばFPの4人は全てなでしこだった。

○浦幌
 立ち上がりから激しくボールを追い続ける姿がすばらしかった。足元が柔らかく、上手な子がいて、飛び込んでくるDFに対して、冷静にかわしていた場面は実に浦幌らしかった。ベンチからも、「ナイスシュート」の声がかかり、チームの一体感が伝わってきた。

 この日、幕別会場には、11のチームが集まりましたが(緑ヶ丘がインフルのために不参加)、その中に「なでしこ選手」が15名近くいました。中には、チームの中心選手として活躍している子もいて、改めて十勝の少年サッカー界は、「なでしこ選手の宝庫」と感じました。

十勝の少年サッカーの歴史を振り返ると、女子選手に力があったことはもちろんですが、各チームの指導者が、積極的に女子選手の活躍する場を設けてきたことも事実です。少子化が叫ばれる中、男子選手、女子選手関係なく、十勝のレベルが更に上がっていくことを切に願っています。

 そのために、私自身も最後のもうひと頑張りしなくては…と思う今日この頃です。





第74回 R2.1.19up
全道フットサル選手権2020 U12十勝地区予選


 1月13日(日)、18日(土)の2日間、全道フットサル選手権U12の十勝地区予選が行われました。今年度も、十勝地区の全道の枠は「3」、各ブロックで熱い戦いが繰り広げられました。 

Aブロック決勝  大樹-芽室A

 予選ブロックでは、強豪のプログレッソと引き分け、準決勝でもシードチームの幕別札内AをPK戦の末に退け、2年連続決勝の舞台に立った大樹と、20名を超すメンバーから選ばれた精鋭部隊の芽室Aとの決勝戦。前半中盤過ぎ、芽室がドリブルから鋭いミドルシュートをゴールに突き刺すも、我慢強く相手の攻撃を防いできた大樹が、後半、GKのスーパーセーブの後の見事なカウンターから同点に追いつく。その後も、コートを広く使ったパス回しから相手ゴールに迫る芽室と、キックインなどのセットプレーからチャンスをうかがう大樹との決勝戦は、延長戦に突入する。延長に入ると、運動量に勝る芽室が大樹を突き放し、1つ目の代表権を獲得する。惜しくも敗れた大樹だが、ベンチを含めて最後まで爽やかに戦う姿が印象に残った。 

Bブロック決勝  幕別札内B-開西つつじが丘

 ゆったりとした攻撃で、ボールを回し、決勝にコマを進めた幕別札内Bと、今シーズン各種フットサル大会で輝かしい成績を残してきた開西つつじが丘との決勝戦。前半中盤過ぎまでは、互角の試合展開だったが、開西の武器でもあるキックインからの見事なシュートが2本幕札ゴールに突き刺さり、前半を終える。後半に入り、開西の激しいプレッシャーに苦しんでいた幕札も、細かなパス回しから得点を奪うが、地力に勝る開西が、GKの攻守もあり、夏シーズンの悔しさをバネに、うれしい代表権を手にした。敗れた幕札ではあったが、縦を急がず、人数をかけた攻撃は、魅力的だった。

Cブロック決勝  鈴蘭-士幌


 予選から圧倒的な攻撃力で勝ち進んきた鈴蘭と、主力選手を欠く中、決勝まで危なげなく勝ち進んできた士幌との代表決定戦。試合序盤から、中心選手を起点に鈴蘭が得点を重ねる。士幌も多彩な攻撃で鈴蘭ゴールに迫るが、やはりエース不在が響き、ゴールを奪うことはできない。前評判の高かった2チームの戦い、ベストメンバーのガチンコ勝負が見たかったのは、私だけではないだろう。代表となった鈴蘭だが、とかく中心選手の活躍が注目されがちだが、他のメンバーも運動量豊富で攻守の切り替えが素晴らしかった。また、個人的には、GKの的確な守備がチームを支えていたように思う。代表となった鈴蘭には、士幌の思いも込めて全道でひと暴れしてきてほしい。

 惜しくも決勝まで残ることのできなかったチームにも、印象に残るチームが数多くありました。本別、帯広中央、しんとく、清水、プログレッソ、光南、豊成…。

 さて、十勝での6年生の試合は、ウインターリーグを残すのみとなりました。小学校生活最後の試合となる選手も多いわけで、(もしかすると、サッカーは最後という子も…)私を含めた指導者は、最後は子どもたちに思いきりサッカーを楽しんでもらえるように、ベンチからの声かけ、選手の起用、交代など、今まで以上にプレイヤーズファーストで臨んではどうでしょう。





第73回 R2.1.4up
今年もよろしくお願いします


 2020年がスタートしました。皆さん、今年もよろしくお願いします。

 それにしても雪の少ない年明けです。思い返せば、昨年も雪は少なかったわけですが、今年は更に少ない新年のスタートとなりました。

 雪が少ないことで、運転はしやすいわけですが、学校関係では十勝の風物詩でもあるスケートリンク造りが進みません。適度な降雪と冷え込みがあってリンク造りは進んでいくわけですが、今シーズンは、その雪があまりにも少なすぎます。

 私が勤務する小学校でも、次の降雪を待っていたわけですが、週間天気予報を見ても雪マークはしばらくなく、わずかばかりの雪の上に散水作業を始めました。が、暮れの季節外れの雨もあり、なかなか氷が厚くなりません。スケート少年団の指導はもちろん、3学期のスケート授業にも影響が出ないかと心配しています。


 歩道にも雪がほとんどないということで、年末年始は屋外を走ることができました。私の自宅は西帯広にあり、この時期は、芽室方面に向かって走ることが多くなります。歩道にも雪がないのでとても走りやすいのですが、先日は、強風とともに畑の土が舞い上がり、空も青空ではなく、土埃で茶空?になっていました。春先にはよく見られる光景ですが、1月にこの景色とは、長年走っていますが記憶にありません。

 走るといえば、スインピアも利用することがあります。4日(土)、そのスインピアのランニングコースで、以前開西つつじが丘で指導していたМさんにお会いしました。Мさんは、審判活動にも一生懸命で、2級審判員として数多くの試合、そして、代表決定戦や決勝戦の主審を務めてくれました。私自身も大好きな、そして、信頼すべきサッカー仲間です。

 Мさんが審判を務めた最後の試合…、実は私が以前指導していたチームが、フットサルの道東代表をかけて挑んだ決勝戦でした。激しい試合の末に代表権をつかんだわけですが、代表になったことよりも、Мさんにとっての最後の公式戦が私の指導するチームになったことに感極まった思い出がよみがえります。

 久々にお会いしたМさん、当時の審判活動同様、汗びっしょりになって走っていました(笑)。

 こうしたОBの方々の汗とご努力で、十勝少年サッカーが発展したことを改めて感じ、今年も、私なりに頑張るぞ…と決意したところです。

 改めて、皆さん、今年もよろしくお願いします。そして、十勝少年サッカー発展のために一緒に頑張っていきましょう。




第72回 R1.12.30up
今年もお世話になりました


気が付けば、屋外のサッカーが終わり、戦いの舞台がフットサルへと移ってから2か月が過ぎました。これまで各種大会が行われ、屋外のシーズンとは違った勢力分布になっているようです。年明けには、6年生にとって小学校生活最後の全道大会につながるフットサルの十勝地区予選が行われます。(あくまで私見ですが…、)これまでの戦いを見ると、開西つつじ、鈴蘭、士幌、本別…が一歩リードしているようですが、全道3つの枠を目指して各チームとも頑張りましょう。我がチームも、もがき苦しみながら?挑戦します。

 さて、静岡県で行われた「第47回清水チャンピオンズカップ少年サッカー大会」に、十勝トレセンU12の代表16名が参加してきました。

 この清水チャンピオンズカップは、全国各地の大会で優秀な成績を収めたチームが、サッカーどころの清水に集い、その年の真のチャンピオンを目指す大会として定着している名誉と権威のある大会です。我々「とかち帯広FC」は、大会実行委員会の推薦も含めて今回で17年連続の出場となりました。
 過去16回連続して引率していた私でしたが、今回は残念ながら参加することができませんでした。十勝の子どもたちの試合はもちろん日本一の富士山を見ることができなかったことが残念でした。

結果は、予選リーグ初戦で、最終的に準優勝した清水エスパルスに4-1で完勝したものの、続く第2戦で十勝の弱点を突かれ思わぬ大敗を屈し、結果的には3位トーナメントに進みました。3位戦では、この度の全日本少年サッカー大会で優勝した神奈川県代表のバディーSCに、県予選で0-1で敗れたものの善戦した原FCにも勝利し、全国レベルの中でも十分に通用することを示してくれました。

少年トレセンの最終段階として、この時期に全国の強豪チームと多くの試合ができるこの大会は、毎年本当に大きな財産となっています。ここで得た経験、熱い思いを選手、スタッフ忘れることなく、次のステップに生かしてほしいと願っています。

お礼が遅くなりましたが、今回の静岡遠征に際し、十勝の多くの仲間・チームからご支援をいただいたことに感謝申し上げます。

間もなく2019年が終わります。十勝少年サッカーにかかわる全ての皆さん、十勝の少年サッカーが更に盛り上がるように2020年も頑張っていきましょう。それでは、良いお年を。 




第71回 R1.11.12up
観戦記④


 今回は、サッカーネタではありません。

10月20日(日)、帯広の森アイスアリーナで行われた、アイスホッケーアジアンリーグ、「ひがし北海道クレインズvsサハリン」の試合を見に行きました。

アイスホッケーの試合に関しては、我が家の三男が経営する下宿にも、S学園のアイスホッケー部の子が4名いて、高校生の試合を中心に何度か観戦したことはありますが、やはりスピード、パワー、全く違いました。迫力のあるプレーに、終始圧倒されました。

まずは、会場に入ってびっくり。多くの観客の方が席を埋めていました。そして、クレインズの応援…。

実は、日ごろからたいへんお世話になっている少年サッカー連盟の事務局長さんが、日本製紙時代から続く私設応援団「つるっ子マニア」の代表を、今年の7月から務めているということで、その雄姿を見ることも楽しみにしていました。試合の間、ファンの最前線に立ち、休むことなく太鼓をたたき、一生懸命に応援を続ける姿はサッカー場で見る審判姿ともつながるところがあり感激しました。

試合は白熱した攻防が続くものの、両チームGKの好守もあり、なかなか1点が入りません。3ビリに入りサハリンが1点を奪い、残念ながらクレインズは敗れましたが、最後まで目が離せない1戦となりました。

攻守の切り替え、数的優位を作っての攻撃、相手の攻撃を遅らせる守備、GKのポジショニング…など、サッカーにも通じる部分がたくさんあり、たいへん参考になりました。

違ったスポーツを見ることも勉強になります。また、機会があれば、クレインズの応援に行きたいと思います。皆さんもどうですか!?




第70回 R1.11.9up
サッカー観戦記③


 10月14日(月・祝)、帯広の森球技場で行われた、全日本高等学校女子サッカー選手権大会北海道予選の決勝戦、「文教大明清vs北海道大谷室蘭」の試合を観に行きました。初めて観戦する北海道の高校女子サッカーの試合を楽しみにしていました。

自分のチームの行事が盛大に行われていたのですが、途中で失礼して会場に向かいました。決勝戦の審判団を見てびっくり、我らが十勝少年サッカー連盟審判委員会の若き2級審判員が副審を務めていました。すごい!

試合ですが、まずは、両チームの元気の良さに驚かされました。試合前からモチベーションを上げ、試合に臨む姿勢はたいへん参考になりました。試合が始まると、個人技術も展開力もあり、1対1の攻防も想像以上に激しく、たいへん見ごたえがありました。試合序盤は、大谷室蘭がチャンスをつかみましたが、決定力というところで文教大明清に軍配が上がりました。点数差を感じない好ゲームでした。

実は、文教大明清にSSJr時代の教え子がいて、応援を兼ねて観戦していたわけですが、大谷室蘭にも3名の十勝出身の子がいました。何と、北海道のチャンピオンを決めるピッチに、十勝っ子が4名立っていました。

この年代、男子選手も十勝管内はもちろん、管外の高校サッカーチームで多くの選手が活躍していたわけですが、「やっぱり、十勝の女子のレベルはすごい!」と感じたのは、私だけでしょうか。

これから続く、十勝なでしこジュニア軍団に、ますます注目が集まりますね!





第69回 R1.11.8up
ご無沙汰していました・・・


 しばらくご無沙汰していました。すみません。

KITA's eye 楽しみにしていますよ・・・。」と言ってくれる方もいて、気になってはいましたが、学習発表会などの学校行事もあり、しばらくご無沙汰していました。

 この間、私が指導するチームは、室蘭で行われた全日本少年サッカー選手権大会の北海道大会に挑みました。大会初日は、道央地区代表のチームに、ほぼ互角の試合展開だったわけですが、後半2点を奪い勝利することができました。目標であった初戦突破、ベスト8入りを果たすことができました。

翌日の準々決勝では、優勝したコンサドーレ札幌に、何と0-10という大差で敗れましたが、選手は誰一人諦めることなく最後まで戦ってくれました。全てが違っていました。コンサドーレは、試合序盤こそやや慌てる場面もありましたが、1点を取ってからは、更に、強い、上手い、速い、サッカーを知っている…。本当に強かった…。

そのコンサドーレは決勝戦も8-0という大差で優勝しました。

たとえは良くないかもしれませんが、ちょっと走れる素人軍団が、バスケットを専門的にやっている強豪チームとバスケの試合をしているようなイメージです。食いつくと簡単にはがされる、かわされる。待つと、ボールを回され、スペースを見つけドリブルで運ばれ、ミドルからバコバコ決められる。常に数的優位を作り、決定機は逃さない。

強い、すごいという情報は入っていましたが、全てが規格外でした。指導者の「差」もありました(涙)。悲しいかな本当です。久しぶりに「ガツン」とやられ、私自身も、いい勉強になりました。それほど衝撃的な試合でした。

でも、苦しんだ初戦に勝ったからこそ経験できた大きな財産です。我チームの選手たち、6年生21名に感謝です。

コンサドーレ札幌の全国大会での活躍、全国制覇を心より祈っています。




第68回 R1.10.7up
全道少年(U-12)8人制サッカー大会十勝地区予選


10月5日(土)、6日(日)の2日間、13チームが参加し、十勝川河川敷サッカー場を会場に、全道少年(U-128人制サッカー大会十勝地区予選が行われました。

 最終日となった6日(日)は、十勝晴れの下、風もなく、絶好のサッカー日和に恵まれ決勝トーナメントが行われました。

 その決勝戦の様子を紹介します。

 【決勝戦】 プログレッソ十勝vs光南サッカー少年団

 1P

ここぞという時の勝負強さで、1試合ごとに調子を上げてきたプログレッソ十勝と、予選リーグからの5試合、圧倒的な攻撃力で勝ち上がってきた光南との決勝戦。両チームの大応援団、試合を終えたチームの選手たち、そして、大会関係者…、大勢が見守る中、プログレのキックオフで試合が始まった。

 最初にチャンスを作ったのは光南。右からのセンターリングに、左サイドでフリーになっていた選手がシュートを打つも枠には飛ばず先制機を逃す。その直後、プログレも、右サイドを突破しセンターリングを上げるが、光南GKがしっかりとキャッチする。試合が動いたのは3分、浮き球の処理に時間がかかる中、プログレのなでしこ選手がボールを奪い、力強く光南ゴールに押し込み先制点を挙げる。光南も得点力のあるトップにボールを集めるが、押し上げが遅く、なかなかチャンスを作ることができない。

 2P

 2Pに入ってもプログレの攻勢が続く。左サイドDFが攻撃参加に加わり、センターリングを上げ、ゴール前で何度かチャンスを作るが、フィニッシュの精度が低く追加点を奪えない。光南も、中盤の核になる選手がドリブル突破でプログレゴールに迫るが、シュートチャンスを作ることができない。8分、プログレはコーナーからビッグチャンスを作るが、光南は必死の守りで得点を許さない。しかし、その直後、コーナーのこぼれ球をしっかりとつないだプログレは落ち着いてシュートを決め2-0とする。続く9分にも、プログレは、見事にミドルシュートを決める。

 3P

 勢いに乗るプログレが3Pに入っても攻勢を続けるが、光南は、GKを中心に固い守備で追加点を許さない。1点が欲しい光南は、ポジションを入れ変え攻撃を仕かける。その光南は、ドリブルでペナルティエリア内に侵入するが、シュートのタイミングが遅れ、ブロックされてしまう。なおも、相手ゴールに迫る光南は、残り時間が少なくなる中、DFの裏に抜け出した選手がシュートを打つも、プログレGKに阻まれる。が、9分、右サイドで粘り強くボールを運び、見事なシュートを逆サイドに突き刺し1点を奪う。最後まで試合をあきらめない光南は、その直後にも決定機を作るが、シュートは枠をとらえることができない。続く、コーナーのチャンスに、ヘディングで合わせるが、これもプログレGK正面に。試合終盤ではあったが、あと1点が入っていたらと悔やまれる見ごたえのある連続攻撃だった。試合は、このまま3-1でプログレが勝利する。

 この大会は、3ビリ制を取っているため、最低でも16名の選手が必要となります。各チーム、慣れない試合形式で、試合時間も短くなるために、戸惑いも見られましたが、大会2日目の決勝トーナメントは、どの試合もたいへん見ごたえがありました。

 また、決勝の両チームには3名ずつの女子選手がいて活躍していました。この大会に参加した他のチームにも、多くの女子選手の躍動する姿があり、十勝少年サッカーのレベルを押し上げていることを嬉しく思います。なでしこの力は、恐るべしです。

 優勝したプログレッソ十勝は、来年4月に函館で行われる全道大会に出場することになります。十勝の代表としての活躍を期待しています。

 さて、十勝少年サッカー連盟が主催する屋外での大会は、この大会で終了しました。各チーム関係者の皆様、保護者の皆様、大会関係者の皆様、役員の皆様、そして何より、大会を盛り上げてくれた選手たちに、感謝の気持ちを伝えたいと思います。本当に、ありがとうございました。そして、お疲れさまでした。

 私は、この週末、室蘭で行われる全日本少年サッカー選手権大会の北海道大会に挑んできます。まずは、初戦突破を目指します!




第67回 R1.9.25up
財団杯少年サッカー大会

 
 9月22日(日)、23日(月)の2日間、35チームが参加し、帯広の森球技場を会場に、第32回財団杯少年サッカー大会が行われました。

大会初日は、これぞ十勝晴れ!という絶好のサッカー日和に恵まれ予選リーグが行われました。大会2日目は、台風から変わった低気圧の影響で、朝から雨が降り続き、しかも低温という過酷なコンディションの中での試合となりました。

 この大会、ベスト4に残ったのは、開西つつじが丘、本別、鈴蘭、芽室の4チームでした。準決勝2試合は、いずれも0-0のままPK戦となりましたが、決勝にコマを進めたのは、鈴蘭と本別の2チームでした。

 その決勝戦の様子から・・・。

 いつものように、決勝戦の審判団4人は、すべて2級審判員と超豪華な顔ぶれでした。十勝少年サッカー連盟が誇る審判委員会のメンバーです。

雨が降り続く中、決勝戦が始まりました。

 鈴蘭の3-2-2に対して、本別は3-3-1のシステムでした。試合開始序盤から、細かなパスをつなぎ、相手DFの裏を狙い、シュートチャンスを作る鈴蘭に対し、本別は、準々決勝、準決勝では、守備的な位置にいた中心選手が左サイドにポジションを変え、高いキックの精度で攻撃の起点となりました。この試合、シュートチャンスを多く作ったのは鈴蘭でしたが、本別GKの好守もあり、なかなかゴールを奪うことはできません。試合が動いたのは9分でした。鈴蘭は、右コーナーキックをショートコーナーでつなぎ、そこから放った左足でのシュートが見事に本別ゴールに吸い込まれました。

 後半に入っても目を離せない試合展開が続きます。鈴蘭は、豊富な運動量と多彩なパス回しで攻め込みますが、追加点を奪うことができません。一方本別は、鈴蘭の堅い守備になかなかシュートチャンスを作ることができません。フリーキックからのチャンスも、鈴蘭GKに阻まれます。ラストチャンスとなったシュートも、キーパー正面に飛び、試合は1-0のまま終了。終始押し気味に試合を進めた鈴蘭が優勝しました。

 道東ブロック予選の決勝で涙をのんだ鈴蘭が、その悔しさをバネに今大会で見事優勝を果たしました。選手、そして指導者の高いモチベーションに拍手を送りたいと思います。

 本別の監督は、私の教え子(担任&サッカー)ということで、このチームが4年生の時から見てきました。今シーズンは、ロバパン、リーグ戦と、惜しくもあと一歩の成績だったので、今大会にかける意気込みを感じました。優勝は逃しましたが、爽やかな本別旋風を巻き起こしてくれました。



第66回 R1.9.25up
JFA第43回全日本U12サッカー選手権大会北海道大会道東ブロック予選


 9月21日(土)、津別町多目的運動公演サッカー場を会場に、JFA43回全日本U-12サッカー選手権大会北海道大会道東ブロック予選行われました。

 十勝地区からは、長期リーグを勝ち抜いた「幕別札内FC・A」「幕別札内FC・B」「士幌サッカー少年団」「鈴蘭サッカー少年団」の4チームが出場しました。

 私の指導するチームも参加していたので、試合の詳細までは報告できませんが、ご了承ください。

○士幌サッカー少年団

 初戦、オホーツク地区1位の遠軽との対戦となりました。遠軽とは、春のフクハラ杯の準決勝で対戦し、1-2で敗れている相手ということでした。リベンジに燃える士幌は、試合開始早々から押し気味に試合を進めます。スピードとパワーのある2枚FWにボールを集め、遠軽ゴールに迫りますが、フリーキックから先取点を奪われます。後半に入っても、チャンスを作る士幌ですが、なかなか得点を奪うことができません。粘り強く攻撃を仕かける士幌は、相手のパスミスを奪い、キーパーとの1対1を冷静に決め、同点に追いつきます。その後も、一進一退のゲームが続き、延長かと思われた試合終了直前に、長いフリーキックを決められ1-2で惜しくも敗れました。力のあるチームだっただけに残念な結果に終わりました。

○鈴蘭サッカー少年団

 初戦の相手は、釧路地区を1位で勝ち進んできた愛国との一戦になりました。愛国は、GKを中心に、堅い守りから速い攻撃を仕かけるのが特徴的なチームでした。鈴蘭は、センターバックを中心に、安定した守備から、パスをつないで相手ゴールに迫りました。先取点を奪った鈴蘭は、相手強力FWのドリブル突破を許さず、ロングボールに対してもしっかりと対応し、愛国の反撃を無失点に抑え、代表決定戦にコマを進めました。

 代表決定戦は、U10の年代で北北海道を制した中標津との対戦となりました。スピードある選手をそろえる中標津に対して、堅い守りで無失点に抑えていた鈴蘭でしたが、相手のセンターリングを狙ったキックが、そのままゴールに吸い込まれるという不運もあり、先制点を奪われました。試合終盤、全員攻撃でゴールを目指す鈴蘭でしたが、相手ゴールネットを揺らすことができずに、惜しくも0-1で敗れました。 

〇幕別札内FC・A

 十勝を1位で突破した幕札Aの初戦の相手は、オホーツク3位のFCベーネでした。試合序盤は、ベーネペースで試合が進み、シュートシーンを作られますが、1点を奪ってからは、徐々に幕札Aペースとなり、その後も追加点を重ね4-1で勝ちました。

 決勝の相手は、釧路地区2位のコンサドーレ釧路との対戦となりました。釧路コンサの速いパス回しと、2列目からの飛び出しに、なかなかペースがつかめない幕札Aでしたが、相手のアプローチがやや甘くなった一瞬のスキを突き、見事なミドルシュート決め、先制点を奪いました。その後も、守備の時間が長くなり、苦しい時間が続きましたが、GKを中心に、ねばり強い守りで相手にゴールを許さず、後半終盤には、試合を決定づける見事なシュートが、コンサゴールに決まり、2-0と勝利しました。幕別札内FCは、昨年に続く代表権を手に入れました。

〇幕別札内FC・B

 初戦は、根室地区2位の花咲歯舞との対戦でした。試合序盤から、落ち着いてボールを回す幕札Bは、フィニッシュの精度を欠くものの押し気味に試合を進めました。先取点を取ってからは、更に幕札ペースとなり、4-1で代表決定戦に進みました。

 代表決定戦は、初戦で士幌を破った勢いのある遠軽との戦いでした。同じ仲間の幕別札内Aが、すでに代表権を獲得している中、アベック優勝に燃える幕札Bでしたが、前半ミドルシュートを決められてしまいます。後半に入り、システム、ポジションを変え、攻勢を仕かける幕札Bは、幾度となく相手ゴールに迫りますが、遠軽のセンターバックを中心とした堅い守備を崩すことができません。試合終了間際にも、細かくパスをつなぎ決定機を作りますが、1点が遠く、惜しくも0-1で涙をのみました。

 今年は、十勝地区代表のチームで3代表を!を合言葉にしていただけにやや悔しい結果となりました。惜しくも代表の座を逃した3チームにも、本当にチャンスはありました。  

 幕別札内FCですが、十勝地区の仲間、道東地区の仲間の思いを胸に、まずは全道初戦突破を目指して全力で頑張ってきます。




第65回 R1.9.13up
U12サッカーリーグin十勝地区リーグ2019


40チームが参加し、5月より行われてきたU12リーグが終わりました。

今シーズンは、昨年までとレギュレーションが変わり、1次ラウンドから3次ラウンドまで行われました。なおかつ、1次ラウンドで下位に終わったチームにも、2次ラウンドでの結果次第では、3次ラウンドで「代表決定リーグ」に進み、代表権をつかむことができるようになり、各チームのモチベーションも上がりました。また、拮抗したゲームが多くなり、厳しい試合を経験しながら各チームの成長を感じることもできました。

さて、そのリーグ戦ですが、最終日となった9月7日(土)まで白熱した試合が続きました。選手の皆さん、指導者の皆さん、審判員、大会関係者の皆さん、そして、各チームの後援会の皆さん、大変お疲れ様でした。特に、4ブロックに分かれて行われた代表決定リーグでは、十勝少年連盟審判委員会のご努力で、主審は全て2級審判員の方に務めていただきました。地区の少年での大会で主審が全て2級審判員とは、本当に贅沢な話です。

リーグ戦の結果ですが、幕別札内FC・A、幕別札内FC・B、士幌、鈴蘭の4チームが十勝地区の代表となりました。

 この4チームですが、幕札Aと士幌は1次ラウンドで1位だったものの、鈴蘭は2位、幕札Bについては何と4位でした。幕札Bは、そこからの下剋上の戦いで代表権をつかんだわけですから、今年のレギュレーションに感謝です。

 また、惜しくも代表の座を射止めることができなかったチームの中にも、力のあるチームはたくさんありました。本別、開西つつじヶ丘、大樹、豊成、芽室、プログレ・・・。今年は、各チームの実力が伯仲し、本当に目が離せない戦いが続きました。

さて、十勝の代表4チームは、9月21日(金)に津別町で行われる道東ブロック大会にコマを進めることになります。4チームの健闘を心より祈っています。

長期にわたり、各チームの後援会の皆様には、たいへんご協力をいただきました。特に、会場設営や撤収作業には、各チームいつも依頼人数以上にお手伝いの方に集まっていただきました。役員一同感謝しています。

 屋外でのシーズンも、いよいよ後半戦を迎えます。皆さんの力で、十勝少年サッカーをより一層盛り上げていきましょう。




第64回 R1.9.3up
修行の旅…北海道マラソン


8月25日(日)、私自身10度目となる「北海道マラソン」に挑戦した。

前日の24日(土)は、トラック協会杯が、十勝川河川敷で行われた。我チームは、準決勝、決勝と勝利をおさめ、全道大会の切符を手に入れることができた。表彰式が終わって札幌に向けて出発。ホテルに到着後、受付を済ませる。私を「おいで」と誘っているネオン街に背を向け、しっかりと休養を取る。

当日、札幌は朝から雨模様。例年に比べると、かなり涼しい中でのレースとなった。今年も、沿道には大勢の応援の方々が詰めかけていた。見渡す限り人、人、人。通りに面した高校などでは学生たちによる吹奏楽の演奏。見ず知らずの私たちに、ずっとあたたかい声援を送ってくれた。

前半は、ほどよい雨のおかげもあり、まずまずのペースで走ることができた。最近のマラソンは、1km6分ペースで走っていたのだが、どうせ後半バテルのだから、今年は前半から「攻める」(たいした攻めではないが…)ことを決めていた。

実はこの日、リーグ戦の2次ラウンド最終節が行われていた。選手には「俺がいなくても大丈夫。」と伝えてこの地に来たので、子どもたちに負けないように、自分の頑張りが子どもたちに伝わればと思い(そんなことはないのだが…)、1km5分30秒を切るペースで走り続けた。

直線道路が13kmほど続く新川通り。例年ほど気温は上がっていないが、太陽が照りつけ、徐々に体力を消耗する。走っても、走っても、折り返し地点が見えない。心が折れそうになる。が、この新川通では、毎年楽しみもある。今年も30km手前で、沿道から「喜多進!」という大きな声が聞こえてきた。大学時代のサッカー部の先輩が、キンキンに冷えたソルティライチと羊かんを用意して待っていてくれた。本当にありがたい。

レースは、今年も35kmからがきつかった。かなりきつかった。泣きそうになった。泣かなかったが…。毎回味わうマラソンの苦しみが身体を襲ってきた。前半のペースが、ボディーブローのように効いてきたが、何とか頑張れば目標タイムを出すことができるペースだったので、ゴール後の「キンキンに冷えたビー○」を頭に思い浮かべ走り続けた。

とても長く感じた北大構内。北海道庁赤レンガ前を通り、残り1km。ゴールは大通公園西8丁目。沿道はすごい人波だった。身体は疲れ切ってはいたが、何故か気分は良かった。腕を振り、歯を食いしばって、最後の力を振り絞ってラストスパート。自分的には、かなり全力疾走…したつもりだった。さほどスピードは出ていないが(笑)。

ゴールタイムは3時間55分。約2年ぶりに4時間を切ることができた。

ゴールの瞬間は走ったものしか味わえない感動と充実感がある。最高の気分だ。ゴール後は、歩くのが精いっぱいだったが、その後の回復は、意外と早かった。まだまだ若い!かも!!(笑)

まずは、ホテル近くの中島公園内にある屋台的なお店で軽くビー○を一杯。う、うまい! 疲れ切った体に染み渡った。五臓六腑に染み渡った。格別な味だ。

私の夏の修行の旅が終わった。ちなみに、今年の北海道マラソンには、16000人が参加したとのこと。

 走っている最中も、ずっと心配していたサッカーは、2次リーグ、A.B2チームとも何とかブロック首位通過。私がいなくても、全く問題はないようだ…(笑)。




第63回 R1.8.30up
2019道新杯トラック協会杯十勝地区予選


8月17日(土)、18日(日)、24日(土)の3日間、33チームが参加し、十勝川河川敷サッカー場を会場に、トラック協会杯十勝地区予選が行われました。

 最終日となった24日(土)は、朝まで降り続いた雨も上がり、強い日差しが照りつける中で、2つのブロックの準決勝、決勝が行われました。

 その決勝戦の様子を簡単に紹介します。

 【決勝戦Aブロック】

 決勝までの5試合、失点がわずかに1と固い守備力と豊富な運動量で勝ち上がってきた幕別札内FCと、5年生が少ないながらも、4年生とのバランスを取りながら、粘り強く決勝に勝ち進んできた稲田との決勝戦。

押し気味に試合を進めるものの、フィニッシュの精度が低く、なかなか得点を奪うことができなかった幕札であったが、前半6分、右サイドを突破し先制点を挙げる。11分にも、スルーパスにうまく反応し抜け出した選手が追加点を奪う。2点は奪われたものの、GKを中心に堅い守備を続ける稲田は、左サイドから何度かチャンスを作るが、シュートまでは至らない。

後半に入っても、幕札ペースで試合は進む。7分、右サイドのDFがドリブルで突破し、試合を決める3点目を決める。必死に体を張ってプレーを続ける稲田は、最後まで諦めることなく相手ゴールに迫るが、得点を奪うことができず、夏のフクハラ杯を制した幕札が3連覇を達成する。

【決勝戦Bブロック】

 予選リーグからボールを支配し、多彩な攻撃で、順調に勝ち進んできたプログレッソ十勝と、可能性を秘めた魅力ある選手を擁し、圧倒的な攻撃力で決勝までコマを進めた光南との興味深い決勝戦。

試合序盤、コートを広く使い相手ゴールに迫るプログレと、トップの選手にボールを集め、シュートチャンスをうかがう光南。試合が動いたのは5分、相手ボールを奪ったプログレは、中央からドリブルで突破し見事なシュートを決める。その後もプログレペースで試合は進むが、準決勝よりも動きの良くなった光南は、14分、プログレ守備陣の一瞬のすきを突き同点ゴールを決める。

後半開始早々、勢いにのる光南は、左サイドを崩し逆転のゴールを決める。しかし、前年のU10北北海道大会を制したプログレは、5分、7分と立て続けにゴールを決め、3-2と逆転する。その後、光南も何度かチャンスを作るが、得点を奪うことはできず、プログレが2年連続の代表権をつかむ。

 今年は、昨シーズンに引き続き、幕別札内FCとプログレッソ十勝が全道大会にコマを進めました。大会期間中、数多くの試合を見たわけですが、この年代は、まだまだ発展途上のチームが多く、どのチームにもチャンスがあるように思いました。今後の各チーム、各選手の成長を期待しています。




第62回 R1.8.17up
ロバパンCUP全道(U-12)サッカー少年団大会


 7月27日(土)~30日(火)の4日間、栗山町ふじスポーツ広場をメイン会場に、2019ロバパンCUP 第51回全道(U12)サッカー少年団大会が行われました。

 十勝地区からは、予選を勝ち抜いた「芽室」「鈴蘭」「幕別札内」の3チームが出場しました。

 昨年は、十勝地区の代表3チームがそろって決勝トーナメントに進むことができたわけですが、今年は、芽室が予選リーグを2位で突破し、ベスト16に進んだものの、鈴蘭、幕札は共に予選リーグ3位という成績に終わりました。

 試合時間が重なったり、コートが離れたりしたために、残念ながら十勝勢の試合を見ることはできませんでしたが、全道のトップレベルのチームと対戦した経験を、次のステージで生かしてほしいと思います。

 我チームは、春の夕張メロン旗の決勝で0-6と完敗したプレイフル函館に、1-3で敗れはしたものの、先取点を奪い前半はほぼ互角の試合ができました。が、予選を通じて、決めるべきところで決め切れず、また、相手守備陣を崩すことができずに、決勝トーナメントに進むことができませんでした。

 今回参加した十勝勢3チームは、予選リーグで札幌地区代表のチームから勝ち点を奪うことができませんでした。レベルの高い札幌地区を勝ち抜いてきたチームですから、強いのは事実ですが、あと一歩、あとわずかのところの差が大きいように感じました。個の力で打開できない時に、グループとしてどう相手DF陣を崩していくのか、我チームを含めて大きな宿題を課せられました。

また、失点シーンを振り返ると、どのチームも惜しいシーン、もしかしたらちょっとした準備で防ぐことができたかも、という場面が多々あったと聞きました。十勝全体の課題でもある、人数は足りているのだけど、マークが甘い。ボールウォッチャーになりマークを離す。アプローチはしているのだけど、寄せが甘くシュートを打たれてしまうなど、普段のトレーニングの質を上げ、各種試合、大会を通じて地区のレベルを上げていけば・・・と改めて感じました。

 さて、次の戦いは、全日本少年サッカーです。拮抗したリーグ戦での試合を経験して、地区全体のレベルアップが図れたらと願っています。

ロバパンに参加した3チームを含め、開西つつじヶ丘、士幌、豊成、プログレ、本別、大樹・・・などなど、今シーズンは、各チームの実力が伯仲しています。また、春からグーンとパワーアップしてきたチームもあります。

道東ブロック大会の十勝枠は4つ。各チームの指導者の皆さん、共に頑張りましょう!



第61回 R1.8.4up
とかちU10サッカーサマーリーグ


 8月3日(土)、十勝川河川敷サッカー場を会場に、管内30のチームが参加し、第4回鳥彦杯兼2019とかちU10サッカーサマーリーグが行われました。

7月下旬から猛暑続きの十勝。この日も例外ではなく、猛暑日に迫る1日となりましたが、暑さに負けずプレーを続ける選手の活躍を見ることができました。

この日は、十勝少年サッカー連盟の審判委員会が主催した「レディースホイッスルデイ」も開催されました。会場には多くの女性審判員の方にお集まりいただき、実践を通しながら審判委員会の方より指導、助言を受けていました。

この研修会の良いところは、審判委員会のインストラクターから直接アドバイスを受けられることはもちろんのこと、 参加者で互いのレフェリングを見合うことでナイスジャッジや疑問点、状況に応じた対応策を共有できるところにあります。この日も審判員用のテントの中で、互いの審判活動を通じて、更なる技術向上につながる活発な交流が行われていました。このように多くの保護者の皆さんが審判員としてサッカーに携わっていただいていることは、十勝の少年サッカーの大きな魅力です。十勝ならではの取組が、今後も更に広がっていくことを願っています。

以下は十勝少年サッカー連盟 杉野審判委員長のコメントです。

日頃よりお世話になっております。本日のレディーホイッスルデイにご協力いただきありがとうございました。複数回参加いただいている方から、初めての参加の方まで13名の参加がありました。サッカーの用語を「業界用語」なので、難しいと話す方もいれば、経験が少ないながらも主審にチャレンジする方もいるなど、今回も実りの多い研修会となりました。研修会の中でどんどん上達していく姿には驚きでいっぱいです。
  このような研修会を通じて、サッカーファミリーが増えることに期待して時間の開催に向かいたいと思います。スタッフの皆様、ご理解をいただいた役員、チーム関係者の皆様、ありがとうございました。  

参加された審判員の皆様、指導に当たっていただいた審判委員会の皆様、本当にお疲れ様でした。

また、この日は、ウェルフェアオフィサー事業の一環として、事前に希望していただいたチームに、担当でもある私が、ベンチ横で試合を見させていただき、一緒にコーチになったつもりで、試合中のベンチワークや、選手に対する指示、声かけなどについてのアドバイスをさせてもらいました。

そして、試合後には、直接選手たちにも試合を見ての感想やアドバイスなどを伝えさせてもらいました。暑い中で走り回り、疲れているはずの選手たちでしたが、テントの中で私の話を真剣に聞いてくれる姿に、とても感動しました。

もちろん、私の考えが全て正しいなどとは思ってはいません。サッカーに正解はなく、正解も一つだけではありません。十勝少年サッカーが更に進化できるように、一人の考えだけではなく、より多くの目で選手、チームを見ることが大切なことだと思っています。

そのために、私自身、様々な場面で、各指導者の方とお話をし、プレイヤーズファーストに対する意思疎通を図ることを心がけていきます。

今後もこのような活動を続けていくつもりです。どの大会、どの場面でも構いませんので、気軽に声をかけてください。決して、近寄りがたい男ではありませんので・・・。





第60回 R1.7.28up
100キロウルトラマラソン


 今回も、ちょっとサッカーから離れます…。


 過去に4度挑戦した100キロウルトラマラソン。今年は、ロバパンの予選と重なったために、5年連続の参加とはなりませんでしたが、初めて挑戦した5年前のレースのことを紹介します。サッカーから離れますが、興味のある方はお付き合いください。
 

ウルトラマラソン当日は、12:30起床。緊張もあり、睡眠時間はごくわずか(涙)。身支度をし、宿泊先の網走市からゴール地点となる常呂町へ向かう。スタートは湧別町だが、そこに車を止めると、ゴールした後に戻らなくてはならなくなるためだ。ゴール地点の駐車場に車を停め、バスで湧別町へ向かう。夜も空けてきた4:00前に湧別着。

5:00スタート。さあ、覚悟を決めて走るぞ。

前半は、実に気持ち良く走ることができた。予定よりも速い。楽に走ってもこのペース。どうやら調子はいいようだ。フルマラソン通過タイムが4時間30分。いいペースだ。フルマラソンを走ってもまだ午前9時30分。早くから起きているので、時間的な感覚がおかしくなっている。さて、私にとってここからは全て未知の距離だ。足はあちこち痛くはなってきたが、気力は大丈夫だ。

中間点の50kmが5時間35分と、序盤は実にいいペースで走ることができた。

ウルトラマラソンは長い距離を走るので、5kmごとにエイドがあり、水、スポーツドリンク、ジュース、バナナ、アンパン、梅干し、黒砂糖、スイカ、おにぎりなどが用意されている。100km走るのに6000カロリー使うということなので、エネルギー切れにならないようにしっかりと補給する。

55kmのレストステーションに到着。スタート地点で預けた荷物を受け取る。荷物の中に入れておいたフルーツ缶と羊かん食べ、我が家の菜園で育て作った特製のしそジュースを飲み、汗でぬれたウエアを取り換える。左足裏の靴ずれと、右足アキレス腱にテーピングをして再出発。リフレッシュした。ひとまず60kmまで頑張ろう。

走っている最中には、あと何十km、あと何kmと残りの距離を考えるのではなく、何km走った、何十km走ったと今まで走ってきた距離だけを考えるようにした。先のことを考えると心が折れてしまうからだ。そして楽しむこと。苦しいのは当たり前、辛いのも当たり前。そんなことはわかっていて参加しているのだから、全てを含めて楽しむこと。

しかし、ここからが長かった。大したことのないアップダウン、歩道の段差も堪える。が、沿道の皆さんの声援が力になった。屋根の上に上がって大漁旗を振って応援している方もいた。沿道で目立ったのが、松岡修造さんの顔写真だ。そして看板に書いてあるセリフが「辛いのは、気のせいだ!!」70km過ぎにこの言葉はないだろうと自然と笑みがこぼれる。

80kmを過ぎた。ワッカ原生花園に入った。コースのハイライト&クライマックスだとプログラムには書いてあった。が、クライマックスが18kmも続く。ちょっと長過ぎはしないか。いや、怒ってはだめだ。楽しもう。美しい花が咲き、オホーツク海とサロマ湖を見ながらひたすら走り続ける。途中、歩いている人、うずくまっている人がたくさんいた。

さあ、いよいよあと2km。不思議なもので急に足が軽くなった。スタートの時よりも軽やかに、速く、そしてかっこ良く?走る自分がいた。

11時間48分。感動のゴール。今までのサッカーの指導を含めた生き様を振り返り、これからの人生を考えるレースにするはずだったが、レース後半は、そんな余裕は全くなかった。でも、ゴールの瞬間は、今までのレースでは味わったことのない充実感があった。

ところが、ゴール後、急に寒さに襲われた。ブルブル震えて止まらなかった。荷物をもらい、急いで車に行き、すぐにこの日の宿泊場所である北見に向かった。北見では、完走したら当時北見の大学生だった3男坊と焼き肉屋で打ち上げをする予定だったが、それどころではなかった。胃も痛い。体もバラバラ。1週間もの間大好きな〇ー〇を我慢していたのに、飲みたいとは思わなかった。

どんなにきついフルマラソンでも、1日過ぎればまた挑戦したいと思うのだが、さすがにしばらくの間その気にはならなかった。

100km、つくづく人間の走る距離ではないと思った(笑)。長すぎる。が、そう思ったのに、4度も挑戦し続けてしまった…。




第59回 R1.7.16up
第16回全道少年U10サッカー北北海道大会


 7月13日(土)~15日(月)の3日間、帯広の森球技場を会場に、第16回全道少年U-10サッカー北北海道大会が行われました。

大会1日目、2日目は雨が降り続くあいにくの天気となりました。残念ながら、管内代表7チームは、帯広FCのベスト8を最高に、帯広若葉のベスト16の他は、3位トーナメントという成績でした。

 白熱した試合の詳細(準決勝、決勝戦)については、後日道協会のホームページに掲載されますが、各チームの選手はもちろん、指導者、帯同審判の皆さん、熱い応援を送っていただいた保護者の皆さん、そして何より、3日間大会運営にご尽力いただいた役員の皆さん、本当にお疲れ様でした。

 優勝した北海道コンサドーレ東川ですが、体は小さい子ばかりでした。が、一人一人のテクニックレベルが高く、攻撃もドリブルあり、パスあり、そのパスも、ショートパスあり、ロングパスあり、ダイレクトパスありと多彩でした。また、ポール際の強さも印象に残りました。

決勝戦は、予選リーグで敗れた別海を相手に、リベンジに燃え、素晴らしい内容でした。私は、コートのすぐそばで見ることができたわけですが、参考になるプレーがたくさんありました。戦評にも書かせてもらいましたが、この年代だからできないのではなく、やらせること(チャレンジさせること)、やろうとすることが改めて大切だと感じました。

 最後になりますが、大会初日、2日目と、雨が降り続く中での会場設営・撤収作業にご協力していただいた管内代表チームの後援会の皆さん、また、大会最終日、自分のチームの試合がなかったにも関わらず、撤収作業等のためにわざわざお集まりいただいたチームの皆さん、本当にありがとうございました。いつも、十勝の少年サッカーを支えていただき本当に感謝しています。大会関係者として心からお礼を申し上げます。



第58回 R1.7.16up
盛り上がっています女子トレセン


 7月7日(日)の午前、十勝川河川敷サッカー場で、女子トレセンが行われました。普段は、男子トレセンの指導に関わっているわけですが、十勝少年サッカーは、多くの女子選手に支えられていることや、年々女子選手のレベルが上がり、各チームでも主力として活躍している選手も多くいることから、指導のお手伝いということでトレーニングに参加させてもらいました。

会場に着くと、すでにやる気満々の女子メンバーの姿がありました。そして、時間と共にどんどん集まってくる人数の多さに、まずは驚かされました。この日は、U12が18名、U11が16名、U10が10名と、総勢44名の女子選手がそろいました。が、まだまだメンバーは他にもいるとのこと…。また、指導スタッフも6名と大変充実した環境の中、各カテゴリーに分かれてトレーニングが始まりました。

私は、U10の10名と楽しくトレーニングを行いました。私が指導しているチームにも、女子選手はかなりいますが、女子だけの選手を指導するという経験はあまりないので、とても新鮮で勉強になりました。そして、はじめのうちだけは、言葉も慎重に選びました(笑)。

トレーニングの内容は、ドリブル、パス&コントロール、1対1、2対2、そして最後は5対5のゲームを行いました。ドリブルでは、スピードを上げ過ぎないで周りを見ることを。1対1では、積極的にゴールを目指すこと、相手を上手にだますことを。2対2では、ファーストディフェンダーのアプローチのスピードと相手との間合い、また、カバーの選手の立ち位置などを指導しました。

10名の選手の理解は早く、皆意欲的で、2時間のトレーニングはあっという間でした。近い将来、このメンバーの中から十勝を引っ張る選手が育つことを期待しています。

チャンスがあれば、また、指導スタッフの一員として参加させてもらいます。




第57回 R1.7.11up
2019とかちU-11サッカーリーグ

 
 7月6日(土)、十勝川河川敷サッカー場を会場に、2019とかちU-11サッカーリーグが開催されました。

前週の全道予選U12は、2日間ともイマイチのお天気だったわけですが、この日は、十勝晴れに恵まれ、朝から気温がぐんぐん上昇しました。青空の下でのサッカーは、やはり気持ちがいいですね。
 私も、帯広中央と光南の主審を務めたわけですが、いい汗を流すことができました。その試合ですが、両チームのカラーが随所に見られた好ゲームとなりました。個々の能力ではそれほど力の差はないように思いましたが、見て判断することと、最後の精度の部分で光南が上回っていました。

U11カテゴリーの選手にとっては、今シーズン初めての公式戦となり、各チームともリーグ戦で2試合行いました。また、このリーグ戦は、ベンチ入りしている選手は、全試合必ず試合に出場するという規定があるので、どの選手も自分のために、そしてチームの勝利のために全力でプレーしていました。

私も、はU11カテゴリーの選手たちがどのようなプレーをするのか楽しみにしていました。現U12年代のように、圧倒的な個の力を見せる選手はまだ少ないわけですが、可能性を秘めた選手が各チームにいました。

ただし、この年代としては、少しディフェンスの部分が甘いようにも感じました。もっと、積極的に相手のボールを奪うこと、激しく、粘り強く守備を続けることができれば、更に伸びていくのではと思いました。これから、夏のフクハラ杯、トラック協会杯・チビリンピック予選と、U11年代の大会が続いて行きます。今後、どのチームが十勝を引っ張っていくのか目が離せませんね。

 また、この日は、審判委員会が主催するLet's 野郎ゼ!ホイッスルデイ!」ということで、お父さん審判員の方が大勢参加してくれました。審判委員会に確認したところ、何と15名の方の参加がありました。過去最高参加人数のようです。

 参加していただいた審判員の皆さん、そして、審判委員会の皆さん、ありがとうございました。 





第56回 R1.7.2up
フジパングループpresents2019ロバパンカップ第51回全道(U-12)サッカー少年団大会十勝地区予選


6月29日(土)、30日(日)の2日間、十勝少年サッカーの「聖地」である十勝川河川敷サッカー場を会場に、全道サッカー少年団大会の十勝地区予選が行われました。
 大会2日目は、若干小雨がぱらついたものの、予選リーグを勝ち残った12チームが、十勝地区3代表を目指して熱戦を繰り広げました。
 私は、自チームの指導もあり、全ての試合をしっかりと観戦したわけではありませんが、わかる範囲の中で試合の様子を紹介させていただきます。
 

【決勝戦Aブロック】 「開西つつじが丘」vs「芽室A」

 ボールを持った選手への厳しいアプローチと、速いFWをそろえ、シンプルに相手DFの裏を狙う縦の攻撃が魅力的な両チームの対戦となりました。

前半、押し気味に試合を進める開西がCKのチャンスから先取点を奪いますが、芽室はスピードのあるFWにボールを集め、チャンスを作り前半のうちに同点に追い付きます。

後半に入っても一進一退の試合展開が続きますが、両チームともGKを中心とした堅い守備でゴールを許さず、白熱した試合は延長戦に突入します。

延長後半、またしても開西はCKから勝ち越し点を奪います。このまま開西が逃げ切るかと思われたわけですが、試合をあきらめない芽室は、ラストプレーでつかんだチャンスをものにし、同点に追い付きます。代表決定戦の第1試合は、PK戦までもつれましたが、芽室が競り勝ち、代表権を手にしました。


【決勝戦Bブロック】 「鈴蘭」vs「豊成」

 センターバックの的確なカバーリングと、テンポの良いボール回し、チームのまとまりで勝ち進んできた鈴蘭と、ここ数年各カテゴリーで力を付け、この年代もボールをしっかりとつなぎ、丁寧にボールを運ぶ豊成との興味深い一戦となりました。

試合序盤、鈴蘭は、フリーキックのボールをヘディングで合わせ、試合の流れをつかむ貴重な先取点を奪いました。ここまで無失点で勝ち進んできた守備の強い鈴蘭DF陣を、豊成攻撃陣がどのように崩すのか、試合が進むほどにボルテージも上がってきました。

 後半に入ると、ボールを動かす豊成が何度か決定機を作りますが、鈴蘭守備陣の身体を張った粘り強いディフェンスに得点を奪うことができません。その後も、サイド攻撃から、相手のセンターバックを引き出し、シュートチャンスを作りましたが、最後まで鈴蘭ゴールをこじ開けることができずに、鈴蘭が昨年に続いての代表権を取りました。

 
【決勝戦Cブロック】 「幕別札内A」vs「士幌」

 5月の夕張メロン旗で準優勝の成績を残した幕別札内と、強豪チームがそろう全日本少年サッカーの1次リーグで、ブロック全勝1位抜けをした絶好調の士幌との興味深い対戦となりました。これまでの決勝2試合、試合終了間際までどちらのチームに勝利の女神が微笑むかわからないほどの好試合が続いたために、会場の雰囲気も更に高まりました。

前半、早い段階で先制点を奪った幕札に対し、士幌はスピートのある強力2枚FWが幾度となく幕札ゴールに迫り、前半のうちに逆転しました。

後半に入っても、士幌の勢いは止まらず、試合を決めたかと思われた3点目を奪いますが、幕札はここから驚異的な粘りを見せます。やや運動量の落ちてきた士幌に対し、人数をかけた攻撃で相手ゴールに迫る幕札が、残り7分で2点を奪い同点としました。勢いそのままの幕札は、延長前半に逆転弾を決め、昨年に続いての代表権を獲得しました。

 今年は、決勝戦に残った6チームの力が拮抗し、また、各チームとも攻撃陣にこれからが楽しみな選手がそろい、決勝の3試合は、どの試合もたいへん白熱した試合展開となりました。そのような中で、勝敗を分けたのは、個々の選手の判断力と、チームとしての守備力だったように思います。 

 個人的には、豊成のチームが目指すサッカーには、いつも感心させられています。個の育成は、私自身もたいへん難しいことだと実感していますが、更に楽しみなチームになっていくことでしょう。

 また、大樹サッカー少年団の2年連続の活躍も称賛に値するでしょう。予選で好チームのプログレッソを破り、準決勝では、強豪開西を最後まで苦しませ、チーム一丸となって戦っていました。更には、少人数の団員の中で努力を続けている本別、中札内、御影などの管内チームの健闘も大会を盛り上げてくれました。

私は、決勝戦3試合を全て観戦、そして体感?しました。代表決定戦となれば、応援席も熱くなるのは当たり前なのですが、各チーム後援会・関係者の方々の応援の声が、たいへんあたたかく、選手のプレーを見守り、いいプレーには大きな拍手を送る場面を何度も見ました。十勝のサッカー環境がますます良くなってきていると実感しました。

そして、決勝戦に残った6チームの後援会の皆さん、最後の撤収作業にも大勢の方々に集まっていただき、手伝ってもらいました。本当にありがとうございました。

 最後になりますが、全道大会は、栗山で行われます。十勝の代表3チームの健闘をお祈りいたします。





第55回 R1.6.30up
「2019道東ブロックトレセンin十勝


 少し前のイベントになりますが・・・。

2019道東ブロックトレセンin十勝が、5月25日(土).26日(日)の2日間、十勝川河川敷サッカーで行なわれました。この2日間は、皆さんの記憶に新しい、記録的な暑さ。真夏を思わせる…、いや真夏以上の酷暑となりました。

そのため、各地区のトレセンスタッフが話し合い、選手の体調面を考慮して、当初予定していた日程を一部変更しながら行われました。2日間、選手の送迎などご協力いただいた保護者の皆さん、好プレーを見せてくれた選手の皆さん、そして指導スタッフの皆さんお疲れ様でした。

 また、この2日間は、昨年に引き続き審判委員会主催による3級を目指す方々の審判研修会が行われました。審判委員会の方々の熱い指導の下、熱心に研修を受ける姿が印象に残りました。技術委員会としても、このような機会により多くの方々に、十勝トレセンの選手のプレーを見ていただけたことをうれしく思いますし、大変感謝しています。

各地区のトレセンスタッフも、技術委員会と審判委員会が一体となったこの十勝方式の取組に「いつもながら十勝はすごいですね!」と大変感心されていました。

 次のブロックトレセンは、7月に網走地区で行われるわけですが、十勝、そして道東ブロックトレセンの中からよい選手を北海道トレセンに送り出すために、今後も交流を深め、内容の濃いトレセン活動を続けてほしいと願っています。 

★杉野審判委員長からいただいた資料です。(私も、参考になりました。)

 ☆評価のポイント、視点
A.判断の的確性
  ・規則の適用、アドバンテージ

B.ゲームコントロール
  ・笛及びシグナル、警告、退場

C.ポジショニング
  ・体力、動き、ポジショニング

D.副審との協力
  ・シグナルへの対応等

 これから秋のシーズにまで、全道大会につながる十勝地区予選が始まります。私も、もう一度これらの項目をチェックしながら、選手たちが伸び伸びと、思い切りプレーができるように、審判活動に努めていきます。




第54回 R1.6.22up
「サッカーキャンプ」終わる


 去る6月14日(土)、池田町河川敷サッカー場で、今年度の「サッカーキャンプ」が開催されました。

この日は、やや肌寒かったものの芝の状態はすばらしく、各チームより参加した30名の選手たちは、トレセンスタッフの指導の下、たいへん充実したトレーニングを行うことができました。

 午前中のトレーニングのテーマは「守備」でした。スクエアパスからスタートし、2対2のドリブル通過、3対3と進みました。選手たちは、アブーローチのスピードと相手との距離感、カバーの選手の立ち位置などについて、コーチから細かな指導を受けました。

最初は緊張気味だった選手たちですが、コーチの熱い指導に徐々に動きも良くなってきました。トレーニングの後半は、同会場でトレーニングを行っていた5年トレセンメンバーと試合でした。サッカーキャンプならではの光景でした。

 昼食をはさみ、午後のトレーニングのテーマは「ポゼッション」でした。ウォーミングアップの後、2対1、4対4(2ゴール)などのトレーニングを通して、十勝の課題でもある、観て判断すること、パスの質、ボールを簡単に失わない、相手とのかけひきなどが指導されました。そして、午前中から続いたキャンプの仕上げは、6年トレセンメンバーとの試合でした。メンバーは、疲れた中でも最後まであきらめることなくボールを追い続けました。

 この日の池田は、朝は雨交じり、そして、風も冷たかったわけですが、参加してくれた選手たちの熱で、あっという間に時間が過ぎていきました。保護者の皆様には選手の送迎など、たいへんご負担をおかけしましたが、実り多きサッカーキャンプとなりました。

このサッカーキャンプで、新たに数名の選手がトレセンメンバーに加わりました。更に、トレセン活動が充実していくことを関係者として願っています。

 また、指導に当たってくれたスタッフの皆さん、たいへんお疲れ様でした。いつもながら十勝の少年サッカーのために、献身的な指導ありがとうございます。トレセン活動もこれからがいよいよ本番です。自チームの指導もありながらのトレセン指導ですが、今後とも十勝少年サッカー発展のために力になってください。




第53回 R1.6.16up
「フルマラソン


 運動会、無事に終わりました。けがをした子も、組や走順を入れ替えたり、団体競技の種目を変更したりしながら、最終種目の全員リレーまで全競技に参加することができました(涙)。仲間の支え、保護者のあたたかい応援に、ただただ感謝です。

さて、サッカー以外の私の趣味と言えば、家庭菜園作り、そしてジョギングです。のんびり、ゆっくりと走りながら、サッカーのこと、学校のこと、授業のこと…など、いろいろと考えます。何かとバタバタ忙しく過ごしている私にとって、走っている時間だけは、自分だけの時間となります。貴重な時間です。

 そのジョギングの延長上に、フルマラソンがあります。初めてフルマラソンに挑戦したのが、36才の時です。指導している子どもたちに「走れ、走れ!」と言っている手前、自分でも何かアクションを起こさなくてはと思い、頭に浮かんだのがフルマラソン挑戦です。学生のころから一度は走ってみたいと思っていたフルマラソン。
  これまでに、洞爺湖マラソン、千歳マラソン、苫小牧マラソン、北海道マラソン、東京マラソン、富山マラソン、石垣島マラソン、そして、ホノルルマラソンを走破しました。走りながら、いつも思い出すのが、初めてフルマラソン(洞爺湖)に挑戦したことのことです。

快調にスタートし30km地点まではすこぶる順調でした。これならいける!と甘く考え始めた頃から体に異変が出てきました。足首が痛い。ひざも腰も痛い。おまけにTシャツと擦れて乳首から大出血。走ろうとする気持ちはあるのですが、足が全く前に出ないのです。立ち止まってストレッチをしても、激痛でひざの屈伸もできません。本当の地獄は残り5kmからでした。それまでのペースががたっと落ち、次から次へと抜かれていきます。やっとゴールにたどり着いても座ることもできません。参加賞として温泉入浴券がもらえるのですが、お風呂に入るのがまたたいへんでした。体中が痛くて衣服を脱ぐことさえできないのです。近くにいたおじさんに助けてもらったことを思い出します。その日は、用をたすためにしゃがむことも、寝返りをすることもできませんでした。地獄でした(笑)。元の体に戻るまでに2週間以上かかりました。

 今年も、サッカー大会の合間を縫って、その洞爺湖マラソンを走ってきました。そして、その2週間後の千歳マラソンも走ってきました。さすがに、15日間に2本のフルマラソンはきつかったのですが、体が慣れるのか、2本目の後の方が筋肉痛はありません。まだ、若いということでしょうか!?

 昔は3時間半±αで走ることができましたが、現在は、4時間+αかかります。その間にいろいろなことを考えています。その中心は、やはりサッカーのことです。チームのこと、トレセンのこと、これからのこと…。

 でも、35km過ぎからは、そんな余裕は全くなくなります。ゴール後の冷えた大好物の飲み物のことだけを考え、ひたすら足を動かし続けます(笑)。

 若い指導者の皆さん、真似をしてくださいとは決して言いません。でも、頑張っている子どもたちに対して、指導者として何かアクションを起こすことは、必要なことかなとは思っています。私と一緒に走りたいという方は大歓迎です。早朝、あるいは大会のない週末、芽室方面。川西方面を走っていますのでぜひご一緒に(笑)。

 そうそう、フルマラソンでは飽き足らず、サロマウルトラマラソン(100km)も4度完走しました。が、さすがに100kmは長すぎる…。




第52回 R1.6.10up
「この時期


 教員になって37回目の運動会が近づいてきました。


 運動会といえば、私には忘れならない出来事があります。もう13年前のできごとになりますが…。

 運動会を2週間前に控えたある月曜日、U10の十勝予選に備えて練習をしていました。キーパーのトレーニングをしているときに、私の蹴ったボールのせいで、キーパーの子の腕の骨を折ってしまいました。本人の努力、保護者の方のご理解、関係者の方の支えのおかげで、数か月後には再びピッチに立つことができたのですが、当然楽しみにしていた運動会の種目には出場することはできませんでした。担任の先生のご配慮もあり、その子は放送係として当日活躍してくれました。私自身、かなりショックを受け、指導者としてやっていく自信を失いかけたのも事実です。

 毎年、この時期になるとその時のことを思い出し、反省し、再びこのようなことがないようにと考えています。学校でも、サッカーでも、細心の注意を払いながら指導しようと。

 今年は、6年生の担任をしています。卒業生は10回目となります。先週の金曜日のことです。運動会の練習中に、受け持ちの子がけがをしてしまいました。鎖骨の骨折です。

 練習中のアクシデントとはいえ、担任として大きな責任を感じています。小学校生活最後の運動会、けがをした本人はもちろん、ご家族の皆さんも楽しみにしていたビッグイベントなのに…。悔やんでも悔やみきれません。

 時間は戻せないということはわかってはいますが…、

 あの日、あの時、あの瞬間、何か別の対応はできなかったのか。練習のやり方に無理はなかったのか。競技に入る前の声かけは適切だったのか。本当に一人一人に細心の注意を払っていたのか…。

 また、これまでの取り組みとして、競技そのものに無理はなかったのか。種目選択を子どもたち自身に考えさせたところに落ち度はなかったのか。事前に体育館でも練習はしていたが、その練習方法は適切だったのか。
 そして、グランドを使うのは、その日が初めてということで、競争となるリレー方式ではなく、慣れてもらうために一つの種目ごとに行ったわけだが、そのやり方で本当に良かったのか…。と、ずーっと反省しています。

 教員として、また、スポーツの指導者として、いつも考えていることは、教えている子どもたちやその保護者の皆さんを笑顔にさせたいということです。その姿を見ることが、私の次のエネルギーにもなっています。これまで頑張ってくることができたのは、そのためで、今回のけがは、その笑顔の場面をひとつ奪ってしまったかもしれません。


 時間は限られているわけですが、今私にできることは、1日も早い回復を願い、運動会当日、本人とご家族を笑顔にさせることだと思っています。クラスの仲間はもちろん、ご両親、保護者の皆さん、そして職場の先生方に力を借りながら、担任としてできることを、今まで以上に精一杯やっていきたいと思っています。

 サッカーも、けがが付きものです。が、指導者のちょっとした配慮や準備、声かけ等で防げることができないか…。これからも考えていきます。




第51回 R1.5.22up
「春季トレセン選考会終わる


 
4月28日(日).29日(月).5月12日(日)の3日間、今年度のトレセン選考会が行われました。毎回の選考会には、U11は約90名、U12は約120名の参加がありました。選手を送り出していただいた各チームの指導者の皆さん、選手の送迎をしていただいた保護者の皆さん、ありがとうございました。

予定していた27日(土)が低温のため中止となりましたが、実施した3日間はとても良い天気に恵まれました。

各日とも、前半は、十勝少年サッカーの課題に焦点を当てトレーニングを行いました。U11は、正確にとめる・蹴る、ボールと共に動くことを意識した「対面パス」など、U12は、正確なキック、身体の向き、ボールの置きどころを考えた「スクエアパス」などのトレーニングを行い、その後「8対8」のゲームの中で、個々の選手のプレーを見ました。

 さて、十勝トレセンでの選手選考の基準は次の通りです。

・周りを見ながら、自分で判断してプレーをしようとしている選手。

・ボールコントロールやキックなどの基本技術が優れている選手。

・スピードが長けている選手。そして、そのスピードでボールを扱える選手。

・スピードはなくてもドリブル技術の優れている選手。

・粗削りだが、将来性を感じるダイナミックな選手。などです。

 昨年も同じようなことを書いたわけですが、十勝の選手は、年々足元の技術は高まっています。ただ、周りを見てプレーすることが習慣になっておらず、相手チームの選手がたくさんいるのにドリブルで突っ込んでいきボールを失う選手、また、スピードを上げすぎてボールを失う選手がまだまだ見られます。普段から周りを見ながらプレーを選択することを各チームでも指導していただけたらと感じました。

 限られた回数の選考会、普段は共にプレーしていない仲間との関わり、また、たくさんのスタッフに見られているという緊張感から、本来の力を出し切れていない選手もいます。私自身、人が人を選ぶというのはたいへん難しいことだと毎回感じています。そのためにも、トレセン活動に関わるスタッフは、できるだけ多くの試合を見るように心がけるようにしています。今回の選考会も学年別に行いました。大勢のトレセンスタッフの目で、より客観的に選手を見ることができたという点でも良かったのではないかと思っています。

選考に関わって言えば、現段階でうまい子ばかりを集めるのが、地区トレセンの役目だとは思っていません。選手の特性を見抜き、何年後か先の姿をイメージして選考できるように、我々スタッフも「見る目」を鍛えていかなくてはなりません。

 終わりになりますが、U12年代でトレセンに入ることが全てではありません。小学生の頃から身体能力が高く活躍している選手もいれば、中学や高校で急成長しチームの核となり注目されている選手も数多くいます。

努力を続けること、そしてサッカー楽しむことが最終的には良い選手になるということをこれからも十勝の子どもたちに伝えていきます。

トレセンスタッフの皆さん、自チームの指導もありながら、そして家庭もありながらのの3日間、たいへんお疲れ様でした。





第50回 R1.5.14up
サッカー観戦記②

5月12日(日)、中札内交流の杜で行われた北海道プリンスリーグの試合を観戦しました。高校生年代の試合を見る機会は1年に一度ほどしかありませんが、少年時代に関わった選手たちの逞しく、頼もしく成長した姿を見ることができました。この日の試合は、帯広北高vs白樺学園の十勝ダービー。

実は、両チームに少年時代からよく知っている選手が複数いることと、帯北には直接の教え子がいること、また、個人的な話になりますが、白樺学園は私の二男が指導していること、同じく白樺のメンバーの中に、三男が経営している下宿の子どもたちがいること…などなど、この日の試合を楽しみにしていました。

 北海道の高校サッカーの最高峰であるプリンスリーグの試合を生で見るのは初めてでしたが、両チームのチームカラーが随所にみられるゲームになりました。

 試合は、開始早々の帯北のシュートが白樺ゴールネットを揺らしました。その後も縦への攻撃が速く、ドリブルとダイレクトパスで突破をねらう帯北ペースで試合が進みました。前線にスピードのある選手をそろえた帯北は、幾度となく白樺ペナルティーエリアに侵入しました。白樺は、ボールを奪った後のパスの精度が低く、簡単にボールを奪われ守備の時間が長くなりました。前半中盤過ぎから、帯北のスピードに慣れてきた白樺は、安定した守備からボールを奪い、慌てず、ゆっくりとボールを動かす攻撃が見られるようになってきました。

 後半開始早々、白樺は何度かビッグチャンスを作りましたが決めきれず、帯北がセットプレーから得点を重ねました。点差が開いてもスタイルを変えず、あきらめない白樺は、帯北のサイドを崩し、1点を返しましたが4-1で帯北が勝利しました。

 ここぞという時の帯北のパワー、勢いはとても迫力がありました。勝利への執着心も、ひしひしと伝わってきました。伝統の帯北サッカーを見させてもらいました。ただ、個々の選手のポテンシャルの高さは大きな魅力を感じましたが、組織で崩すという点では、この試合ではまだまだ課題があるように感じました。

 一方、白樺は、ボールを大切に扱い、ボールを動かし、コートの幅を意識したサッカーを目指していました。日頃からしっかりとトレーニングを積んでいる印象を受けました。が、攻撃のスピードが単調になる点。2列目からの飛び出し、クロスボール、相手ペナルティーエリア内に侵入する回数が少ないことなどが気になりました。点差が開いた後に、恐れずボールを回してゲームを支配していたところは今後の試合につながると思います。

 以上、あくまでも、一人のサッカー愛好者として観戦させてもらった感想なので、さらっと読んでいただけたら幸いです。

 5月に入り、中学年代、高校年代と、続けて試合を見ることができました。少年の指導もいいけれど、指導者人生の中で、どこかのタイミングで、中学年代、高校年代の選手も指導したかったな…と思う私です。もう、その時間は残されていないわけですが(笑)。





第49回 R1.5.10up
夕張サッカーフェスティバル


十勝では、フクハラ杯が行われていたころ、夕張では、全道から32チームが集い、夕張メロン旗争奪全道サッカーフェスティバルが行われました。

今年のこのフェスティバル、十勝からプログレッソ十勝、開西つつじヶ丘FC、幕別札内FCの3チームが参加しました。

3日(金)と4日(土)が予選リーグ、そして5日(日)が順位トーナメントでした。今年は、例年に比べ雪解けが速かったものの、どのチームもまだまだ調整不足。これからが本番という感じでした。

予選リーグの結果だけを見ると、幕別札内が1位トーナメント、プログレッソが2位トーナメント、開西つつじヶ丘が3位トーナメントに進みました。

プログレッソは、どの相手にも自分たちのチームスタイルを崩さず、コートを広く使い、しっかりとボールをつなぐ、レベルの高いサッカーを展開していました。

開西つつじヶ丘は、多彩な攻撃力で幾度となく相手ゴールに迫り、また、守備範囲の広いGKの活躍で、全道の強豪チームとも互角以上の戦いをしていました。

両チームとも、強豪チームとの対戦が予選リーグに組まれ、残念ながら1位トーナメントに進むことはできませんでしたが、チーム力は誰もが認めるところです。

私が指導する幕別札内は、予選リーグのエスピーダに勝利したことが大きな自信となり、1位トーナメントでも1回戦、準決勝と厳しい戦いを勝ち抜きました。内容はさておき、闘う姿勢は徐々に育ってきたかな・・・という感じです。さすがに、決勝戦は、実力差もかなり、かなりあり、こてんぱんにやられましたが、何と昨年の成績(3位)を上回ることができました。一番驚いていたのは、保護者、そして指導者自身です(笑)。

6日(月)から始まったリーグ戦も、各コートで熱戦が繰り広げられています。今年は、レギュレーションが変わり、どのチームにも最後までチャンスが残されています。より白熱した試合が期待できそうです。そうした戦いの中から、十勝らしいたくましい選手が育つことを切に願っています。

最後になりますが、私を含めて、ベンチからの声かけには十分に配慮していきましょう。選手は、我々大人の身代わりではありません。私たち(大人)が実現することができなかった夢を、選手(我が子)に追い求めてはいけないのです。

私も、十分に注意して指導していきます。「言っていることと違うだろう。」ということがあったら、いつでも声をかけて下さい。決して怖い男ではありませんから・・・。

関係者の皆さん、今シーズンも、プレイヤーズファーストの精神を忘れず、十勝の少年サッカーを一緒に盛り上げていきましょう。




第48回 R1.5.10up
サッカー観戦記①


5月2日(木)、十勝川河川敷サッカー場で行われた北海道カブスリーグ2部の試合を観戦しました。中学生年代の試合を見る機会はそれほど多くないので、とても楽しみにしていました。

 試合は、プログレッソ十勝vs帯北アンビシャスの十勝ダービーでした。前任地のチームでの教え子がいたり、少年時代に十勝トレセンのメンバーとして活躍した選手もいたり、応援の保護者の皆さん含めて、3年前にタイムスリップしたような、とても懐かしい気持ちになりました。

 試合は、序盤から激しい戦いになりました。両チームの選手のボールへの寄せが厳しく、ハイプレッシャーの中で、なかなかボールがつながらない時間帯もありましたが、攻守の切り替えが速く、たいへん参考になりました。

 攻撃に人数をかけシュートチャンスを作るアンビに対し、コンパクトに組織的な守備で対抗するプログレ。前半終了間際にアンビFWが、タイミング良く抜け出し先制点を奪うも、共に運動量が落ちてきた後半は、裏のスペースをつく両チームの攻防がより激しくなりました。このまま試合終了かと思われたわけですが、アンビ守備陣の一瞬のすきを突きプログレが豪快な同点ゴールを決めました。

 少年に比べると試合時間はかなり長いわけですが私自身、両チームのベンチ采配や指導者の声かけなどたいへん参考になりました。

 3年前は、どことなくひ弱だった子どもたちも、皆逞しい選手に成長していました。中には、少年時代は特別目立った選手ではなかった子が、チームの核となって活躍していました。まさに継続は力なり。選手はどのタイミングで伸びるかわかりません。私自身の反省を含め、少年の指導者は、選手の将来を見据えて指導していかなくてはならないと、改めて感じました。(とても難しいことですが・・・)

 次は、2種の試合観戦に行く予定です。今からわくわく、楽しみにしています。




第47回 R1.5.2up
ジュニアサッカーフェスタin十勝


今シーズンの幕開けとなる十勝少年サッカー連盟の総合開会式「ジュニアサッカーフェスタin十勝」が、4月29日(月)幕別町百年記念ホールで行われました。会場には、管内40チームの選手と、選手を見守る大勢の保護者の方が集まり熱気に包まれました。

式は、選手入場からスタートしました。足寄サッカー少年団を先頭に、40チームの選手が、各チームの意気込みがアナウンスされる中、堂々と入場しました。中でも、今年度初登録となる「鹿追わっこ」チームの選手には、一段と大きな拍手が送られました。

草野4種委員長の開式宣言に続き、大会長である十勝地区サッカー協会の金澤会長、そして、十勝少年サッカー連盟の上野会長が、会場にいる選手たちに応援メッセージを送ってくれました。お二人のお話は、選手の心にもしっかりと響いていました。

その後は、来賓の挨拶、主催者の挨拶と続き、プログレッソ十勝の高橋昊(こう)主将が、「大好きなサッカーができることに感謝し、大切な仲間と共に正々堂々全力でプレーすることを誓います。」と力強く選手宣誓を行いました。

最後に、森審判委員長が、「思いやる気持ちとリスペクトの精神を忘れず、笛が鳴るまで力いっぱいプレーしてください。」と選手にエールを送りました。

また、式には、「北海道十勝スカイアース」の選手も応援に駆けつけてくれました。稲田少年団出身、十勝トレセンでも活躍した松尾雄斗主将が、「十勝を背負って戦うので、共に頑張りましょう。」と呼びかけました。

約1時間、張り詰めた空気の中、選手たちのやる気を感じた総合開会式になりました。チームの中には、ユニフォームを新調したチームもあり、選手たちの輝く目を見ていると、いよいよシーズンが始まるのだと決意を新たにしました。




第46回 H31.1.27up
十勝らしさって?」


十勝らしさ、十勝らしいサッカーって何?


 現在は、北海道トレセンU-12全道少年少女選抜大会となっていますが、かつてはUHB杯全道少年選抜サッカー大会だった頃。決勝戦は全道ネットのテレビ中継もあり、全道の頂点を目指して、毎年夏休み札幌を会場に熱い戦いが繰り広げられていました。各地区の地位(順位)と名誉がかかっているので、監督会議の場から指導者はかなりのピリピリ感がありました。

 私が、その選抜大会に指導者として初めて参加したのが、今から33年前です(古っ!)。当時の選抜大会は、14地区16チームの参加で、3日間の日程で1位から16位までを決める大会形式でした。私が携わってからの10年間、十勝の成績はというと、中位から時には下位の成績が多く、ベスト8に入ることは数えるほどしかありませんでした。ある年は、他地区のBチームや5年チームにも大差で負けることもありました。初めてベスト4に入ったのは、選抜チームの指導者になってからすでに15年の月日が流れていました。

 その頃は、各地区の指導者の個性もあったのか、「この地区のサッカーは、こんなサッカー」と思い浮かべることができるほど、特徴のある地区(チームカラー)がありました。技術レベルが高く、つなぐサッカーを展開し、チームとしても個としても常に北海道をリードしていた札幌。個性的なドリブラー、サッカー小僧がいた室蘭。縦に早く、そして強く、対戦するのはとても嫌だった函館、千歳。いつもきれいにつなぐサッカーを目指していた旭川。身体の使い方がうまく、粘り強いサッカーで道東はもちろん、北海道の中でもトップの実力を誇った釧路…。当時は、いつかは他地区に追いつきたいと思いながらも、果たして追いつく日は来るのだろうか、というのが正直なところでした。

 それまでの十勝(当時は帯広選抜)のサッカーはというと、まだまだ十勝らしさということを考えることもなく、各地区のいいサッカーを参考にしながらチーム作りをしていた記憶があります。転機が訪れたのは、今から15年ほど前、まだ全日本少年サッカー大会が選抜大会形式だった頃からだと思います。十勝管内の各チームのレベルが上がり、地区の予選から激しい戦いが見られるようになってきました。当然、選抜チームに入るメンバーの質も上がり、全道の頂点というものが現実味を帯びてきました。

 その頃のスタッフとよく話していたのが、他の地区と同じサッカーを目指していてもサッカーの先進地である札幌や室蘭・・・に勝つことは難しいのではないか。この頃から、十勝の子どもたちの身体能力は、北海道の中でも十分に通用していたので、その身体能力の高さをストロングポイントにして戦うことが勝利への近道になるのではないか。ということでした。今でもその考えは十勝少年サッカーの中に生かされていると思っています。

 その後、全日本少年サッカー大会で全国3位となり、 HOKKAIDOトレセンU-12(全道少年選抜)で3連覇を達成し、清水チャンピオンズカップで2度優勝するなど、十勝の少年サッカーは一歩一歩確実に力をつけてきたわけですが、まだまだ「十勝らしさ」というものを確立したわけではありません。

 年末の清水チャンピオンズカップでは、十勝の子どもたちの身体能力の高さを、全国レベルの大会の中でも実証してきました。アグレッシブなディフェンスから、個の力を最大限に生かして相手ゴールに迫る。こんなところにも「十勝らしさ」のヒントがあるのかもしれません。

 私も、残された?指導者人生、「十勝らしい」選手を育てるために、若い指導者に負けないように(笑)、頑張っていきます。





第45回 H31.1.20up
全道フットサル選手権U12十勝地区予選」


 11月から始まったフットサルシーズンも、あっという間に後半戦に突入しました。連盟主催の大会はじめ、各種団体でもフェスティバルが行われています。駐車場や会場の使用など、最低限のルールを守って気持ちよく大会に参加できるように、各チームの皆さんよろしくお願いいたします。


 さて、1月12日(土)、13日(日)の2日間、全道フットサル選手権U12の十勝地区予選が行われました。例年十勝地区の代表は2枠なのですが、今年度は、前年度の予選参加チーム数の関係で3枠になり、各ブロックで熱い戦いが繰り広げられました。代表決定戦ですが、同時進行の試合もあり、全ての試合をしっかりと見ることができたわけではありませんが、私個人の感想を書かせてもらいます。 

Aブロック決勝  帯広FC-音更un
 強豪の開西つつじヶ丘を準決勝で破り波に乗る音更unと、7月のバーモントカップに道東地区の代表として出場した帯広FCとの興味深い一戦となりました。帯広FCの最大の武器は、縦への速い攻撃とゴール前での圧力です。一方音更unは、能力の高いFPがチームを引っ張り、攻守にバランスの取れた好チームです。この試合、先取点を取り勢いに乗った帯広FCが、1つ目の代表権を獲得しました。惜しくも敗れた音更unですが、ベンチを含めて最後まであきらめることなく戦う姿が印象に残りました。

Bブロック決勝  大樹-光南
 十勝を代表するストライカーだけに頼るのではなく、他のメンバーも確実に力をつけてきた大樹と、予選ブロックから粘り強い戦いを繰り広げる中で、大会を通じて成長を続け、決勝トーナメントに入ってからも、素早い攻守の切り替えで接戦をものにしてきた光南との決勝戦。相手チームの戦力を分析し、メンバーがその意図をくみ取り、着実に得点を重ねた大樹が、全日本道東大会に続いてうれしい代表権を得ました。光南の選手は、夏から見る機会が多かったわけですが、一人一人がたくましく成長したと感じています。

Cブロック決勝  幕別札内B-鈴蘭
 予選から圧倒的な攻撃力で勝ち進んきた幕別札内Bと、準決勝で幕別札内Aと試合終了間際まで死闘を演じ、GKの攻守にわたる活躍で決勝戦に勝ち進んだ鈴蘭との代表決定戦。試合序盤は、拮抗したゲーム展開が続きましたが、やや疲れが見られる鈴蘭に対し、高い位置からのアグレッシブな守備と、多彩な攻撃を武器に相手ゴールに迫った幕別札内がロバパン、全日本に続き、全道大会にコマを進めました。夏のシーズンも地区の中心として活躍した鈴蘭の選手たちですが、中学年代でのさらなる活躍を期待しています。

  私は、2日間とも帯広市総合体育館にいたわけですが、大会初日の会場準備には、役員集合の7時の段階で、啓西の後援会の皆さんの姿がありました。役員は、ライン引き作業に追われていたため、ベンチやマットの設置、ゴール運びなど、本当に助かりました。予定通りに日程が消化できたのは、啓西の後援会の皆さんのおかげと言っても過言ではありません。

 また、閉会式後の撤収作業にも、決勝戦に残った6チームの後援会の方々が大勢駆けつけてくれました。あっという間の撤収作業で、本当に助かりました。役員一同心より感謝申し上げます。これからも、各チームの皆さんの支えで、十勝の少年サッカーを盛り上げていきましょう。





第44回 H31.1.1up
清水チャンピオンカップ 大会3日目」

 
12月24日(月)
☆決勝トーナメント 準決勝
 とかち帯広FC 2-0 レジスタFC(埼玉県)

 準決勝の相手レジスタは、今年度のチビリンピックの全国チャンピオンチーム。強豪中の強豪だ。試合前、これまで通り、とかちらしく戦おう。特に、守備は連動して高い位置で相手ボールを奪おうと指示が出る。
 この試合もアグレッシブに戦うとかちイレブン。⑨、⑩、⑥を中心に相手ゴールに迫る。相手の怖い選手である⑳にも、③、④を中心に突破を許さない。レジスタ相手に、堂々とした戦いを展開している。その後も、④や⑧のシュート、また、丁寧にパスをつなぎ攻め込むとかちがチャンスを作るも得点にはつながらない。
 後半開始早々、レジスタ⑪の見事なターンからのシュートはバーに救われる。少しでも距離が空くとシュートを打たれるのが全国レベルだ。3分、とかちに待望の先取点が入る。左サイドをドリブル突破した⑨のセンターリングをゴール前に走りこんだ⑧が頭で合わせる。強烈なシュートが相手ゴールに突き刺さった。まさに点で合わせたスーパーゴール、いやミラクルゴールだ。動きの良くなったとかちは、更に相手ゴールに迫る。また、相手のチャンスも、体を張った守備陣の活躍と、GK①の的確な判断、勇気あふれるプレーで防ぐ。8分、⑧の右サイドからの速いセンターリングに⑨がとびこみ、ゴール前で混戦になったところを⑩が押し込み2点目を奪う。その後も攻撃の手を緩めないとかちが、最後まで主導権を握り2-0で勝利する。さあ、いよいよ決勝戦だ。

12月24日(月)
☆決勝トーナメント 決勝
 
とかち帯広FC 2-0 バディーSC(神奈川県)

 バディーも全国に名の通った強豪中の強豪だ。レジスタが優勝したチビリンピックでは準優勝。全国トップレベルの関東大会でも3位になった実力は本物だ。その相手に、とかちがどこまで我慢することができるのか、はたまた通用するのか、楽しみで仕方ない。
 バディーのキックオフで試合は始まる。すると開始早々、相手のボールを奪った⑩がトリブルで仕掛け左サイドを突破する。そのまま左足で振りぬいたボールが相手ゴールに吸い込まれ電光石火の先取点を奪う。この大会6試合、先取点は全てとかちだ。相手のエースには⑦が対応する。とてつもなく速い相手にも⑦を中心にチームとして守ることを忘れてはいない。ピッチを広く使い、速いパス回しでボールを動かし、ズレを生じさせようとするバディーに対し、とかちは豊富な運動量と連動した守備で対応する。攻守の切り替えが非常に速い試合が進む中、14分に、再びとかちが得点を奪う。相手の強烈なシュートをキャッチした①の素早い展開から⑨がボールをキープし⑦へつなぎ、⑦が倒れながらもシュートを決める。その後、とかちに襲い掛かるバディーであったが⑭も必死に体を張りピンチを防ぐ。ハーフタイムでは、十分に戦えている。もっと楽しもうと声がかかる。

後半に入っても、とかちの集中力は途切れない。気温が上昇する中、運動量も落ちない。強豪相手に、素晴らしいサッカーを展開している。実は、後半に入ってからは、ピッチ上だけが気になり、私自身のメモがあまり残っていないのだ。というわけで、試合の詳細が伝えられないことをお許しいただきたい。ただ、メモには、バディー猛攻。マークがずれてきた。素晴らしいシュートブロック。「十勝の走り、半端ねぇ!」。あと5分、あと3分、あと1分、とだけ書いてあった。とにかく、全員で攻め、全員で守り続けた。戦っていたのは、ピッチ上の選手だけではない。ベンチにいるメンバー、コーチ陣も必死に戦っていた。そして、十勝から応援に駆け付けてくれたたくさんの保護者、兄弟、おじいちゃん、おばあちゃんもスタンドから大きな声援を送ってくれた。
 ついに歓喜の瞬間が訪れる。試合終了のホイッスルが鳴り響く。2-0とかちの勝利。バディーを破っての優勝なんてありえない。すごい子どもたちだ。

 現地清水駅出発の時刻が15:09…。表彰式は14:30からということで、残念ながら表彰式には参加できないはずだった。決勝戦終了直後に全員で大会本部に挨拶に行くと、大会関係者、来賓の方々のご配慮で、とかち帯広FCのために特別な表彰式を行ってくれた。選手も、コーチ陣も大感激。感謝の言葉しかない。

 私自身、2014年以来2度目の頂点となる瞬間に立ち会えたわけだが、本当に十勝の子どもたちはすごかった。十勝の大地で育った身体能力を最大限に発揮し、ダイナミックな連動した動きで攻守にわたって相手チームを圧倒する「十勝らしい」サッカーで、全国の頂点に立つことができた。この「十勝らしさ」が、今後も継続することができるように、トレセンスタッフ一同力を合わせて頑張ってください。




第43回 H30.12.29up
清水チャンピオンカップ 大会2日目」


12月23日(日)
☆予選リーグ第3試合
 
とかち帯広FC 2-0 会津サントスFC(福島県)

この試合、フレッシュな選手を投入して前半を戦う。アグレッシブに動くとかちが主導権を握る。⑧のミドルシュートや、DF⑫の積極的な押上げでチャンスを作る。4分には、⑧→②とつなぎ、⑪がシュートを打つ。GKを中心に守備が硬い会津は、なかなかフリーでシュートを打たせてくれない。その後も、⑤のオーバーラップや⑮のシュートなどで何度もチャンスを作る。10分には、⑧の強烈なシュートが相手DFに阻まれる。また、この試合を任されたGK⑳からの精度の高いロングボールからもチャンスを作る。②や⑫の押し上げも目立った前半戦だが0-0で終了する。

 メンバーを入れ替えた後半も積極的に相手ゴールに迫り、シュートを放つが、なかなか相手DFを崩せない時間帯が続く。コートを広く使い、ダイナミックにプレーするように指示が出る。10分、右サイドを突破した⑦のセンターリングに⑨が合わせ待望の先取点を奪う。その後も攻守の切り替えが早く、相手にボールを奪われてもすぐに奪い返すというとかちの時間が続く。試合終了間際の19分、⑳からのロングボールが⑩につながりシュート。そのこぼれ球を⑨が決め2点目を奪う。試合はそのまま2-0でとかちの勝利。予選3勝で、午後からの決勝トーナメントに進む。

☆決勝トーナメント1回戦
 
とかち帯広FC 5-2 カワイ体育教室(静岡県)

決勝トーナメントの初戦は、チビリンピックの東海地区代表のカワイとの対戦となった。トップの⑳とDFの④は、静岡県トレセンのメンバーである。試合は、開始早々に動く。1分、⑩からボールを受けた⑨がペナルティーエリアに侵入すると、相手ディフェンスの足がかかりPKを獲得する。このPKを⑨が落ち着いて決め先取点を奪う。その後も攻勢を続けるとかちは、⑨、⑩を中心に相手ゴールに迫る。相手の攻撃も⑦が的確なポジショニングでピンチの芽を摘む。13分には、コーナーからチャンスを作り⑥、⑦が立て続けにシュートを打つも、⑦のシュートはポストに嫌われる。16分、FKからのこぼれ球を押し込まれ1-1となる。ハーフタイムでは、システムを2-3-2から3-3-1に変え、コンパクトにサッカーをするように指示が出る。

後半開始早々、④の鋭いインターセプトからのボールが⑩につながりGKをかわしてシュートを打つも惜しくも枠から外れる。直後のピンチは、①の反応の良い飛び出しで防ぐ。5分、FKのチャンスを迎える。④のキックを相手GKがはじいたところを⑨がしっかりと詰め、勝ち越し点を奪う。7分、⑦→⑨とつながり3点目を奪う。10分、⑨→⑩とつなぎ4点目。16分には、⑨からのパスを受けた⑮が5点目のゴール。相手の反撃を1点に抑え5-2の勝利。全国ベスト4だ。
明日の戦いが楽しみだ。




第42回 H30.12.27up
清水チャンピオンカップ 大会1日目」


12月22日(土) 
☆予選リーグ第1試合
 
とかち帯広FC 4-0 塩尻西SSSS(長野県)

 前日地元船越少年団と練習マッチをしたものの、久しぶりの公式戦ということで試合の立ち上がりを心配していたわけだが、やはり選手の動きが硬い。押し気味で試合が進むものの試合を落ち着かせるための先制点が遠い。15分、⑦からボールを受けた⑨が落ち着いてゴールへ流し込み待望の先取点を奪う。その後も③の相手DFの裏を狙ったロングボールでチャンスを作り⑨、⑩がゴールに迫るも前半は1-0で終わる。ハーフタイムでは、相手DFの裏の取り方の確認と、十勝らしく大胆にプレーすることが伝えられる。

 後半に入ると、選手の動きが見違えるほど良くなり、攻守にわたり連動した動きが見られた。7分、右サイドをえぐった⑩から最後はフリーでゴール前に待つ⑭につながり追加点を奪う。その後も⑦、⑩のシュートが決まる。途中交代の選手も躍動した動きで、幾度となく相手ゴールに迫る。守備でも、身体を張ったプレーで無失点に抑える。この試合、選手全員がピッチに立ち、大会の雰囲気に慣れることができた。

☆予選リーグ第2試合
 
とかち帯広FC 2-1 清水トレセンU12(静岡県) 

 予選2戦目の相手は、地元清水トレセンU12。初戦の試合を見て、コーナーキックなどのセットプレーに迫力があり、パスの精度も高く、難しい試合が予想される。試合序盤は、押し込まれる場面が続く。恐れてしまい、簡単に相手の足元にボールを入れられてしまうので、積極的にボールを奪いに行くように指示が出る。やや押しこまれる中、6分、⑩が粘り強く相手ボールを追いチャンスを作る。⑥のセンターリングに⑨が頭で合わせて先制ゴール決める。1点を奪ったことでとかちのプレーが積極的になる。13分には、⑨→⑤とつなぎ、最後は⑥がゴール前に跳び込むも、惜しくもあと1歩届かず。動きの良くなったとかちは、17分、⑦のパスを受けた⑨がゴールを決め2-0とする。

 後半、清水トレセンはエースの⑩を投入する。相手のエースに対し、とかちは④がしっかりと対応する。また、機転を利かせ、ボール状況に合わせて③がカバーに入る。試合が進むにつれ、ボール際の攻防が更に激しくなってきたが、とかちはしっかりとボールを動かし、強い相手に臆することなく攻守に連動する。特に、この試合は、前線からの守備が素晴らしく、素早いアプローチが清水の選手の焦りを誘う。18分には、⑬→⑨→⑧とつなぎシュートを打つもゴールは奪えず。19分、警戒していた⑩にフリーでシュートを打たせ失点を許すも、最後まで粘り強く戦い2-1で勝利。

 大会初日は、2戦2勝と幸先の良いスタートを切った。




第41回 H30.12.25up
再び快挙達成!「チーム十勝」がつかんだ全国制覇!」


 12月22日(土)から24日(月)までの4日間、静岡県で行われた「第46回清水チャンピオンズカップ少年サッカー大会」に、十勝トレセンU12の代表16名が参加してきました。

 この清水チャンピオンズカップは、全国各地の大会で優秀な成績を収めたチームが、サッカーどころの清水に集い、その年の真のチャンピオンを目指す大会として定着している名誉と権威のある大会です。我々「とかち帯広FC」は、大会実行委員会の推薦も含めて今回で16年連続の出場となりました。
 今年度の十勝トレセンの活動は、音更のキックロスを使用させて頂き、11月の下旬まで屋外でのトレーニングを積むことができました。今回のメンバー16名ですが、技術の優れた子や身体能力の高い子などがそろい、全国トップレベルの大会で、どこまで戦えるのか、私自身楽しみにしていました。
 
 今大会、3日間で6試合、全国の強豪チーム相手に素晴らしい試合を繰り広げました。ひるむことなくたくましく戦い、そして、見事優勝に輝きました。2014年以来2度目となる快挙です。全日本少年サッカー大会で3位になったのが2003年。それから約10年の月日が流れ、初めて全国の頂点に立ちました。今回は、わずか4年で再び全国の頂点に立つことができました。十勝のレベルが確実に上がっている証拠です。

今回の大会に参加した選手16名、そしてトレセンスタッフの頑張りはもちろんですが、十勝の少年サッカーの仲間たち、たくさんのOB選手、各チームで熱心にご指導いただいている指導者の皆さんのお力、十勝地区サッカー協会、十勝少年サッカー連盟のご支援、まさに「チーム十勝」「オール十勝」の勝利だと感じています。

近そうで遠かった全国のトップレベル。しかし、まだまだ追いついたとは思っていません。この成績に満足することなく、おごることなく、十勝の子どもたちと、十勝の指導者の皆さんと共に新たな一歩を踏み出していきたいと思っています。

今回一番強く感じたことは、十勝の子どもたちの「個の力」が全国でも十分に通用したということです。我々十勝トレセンが、ここ数年課題として取り組んできた個の育成が、各チームでの指導の充実もあり、少しずつ成果となって表れてきたものと思います。1試合ごとに、十勝の子どもたちの「たくましさ」を実感しました。そして、チームの成長を見ることができました。運動量は、「半端なかった」です。

少年トレセンの最終段階として、この時期に全国の強豪チームと多くの試合ができるこの大会は、我々にとって本当に大きな財産となっています。ここで得た経験、熱い思いを選手、スタッフ忘れることなく、次のステップに生かしてほしいと願っています。

お礼が遅くなりましたが、今回の静岡遠征に際し、十勝の多くの仲間・チームからご支援をいただいたことに感謝申し上げます。

間もなく2018年が終わります。十勝少年サッカーにかかわる全ての皆さん、十勝の少年サッカーが更に盛り上がるように2019年も頑張っていきましょう。それでは、良いお年を。

☆予選リーグ

第1試合   とかち帯広FC 4-0 塩尻西SSSS(長野県)
 第2試合   とかち帯広FC 2-1 清水トレセンU12(静岡県) 第3試合   とかち帯広FC 2-0 会津サントスFC(福島県) 

☆決勝トーナメント

第1回戦   とかち帯広FC 5-2 カワイ体育教室サッカークラブ(静岡県)
  準決勝    とかち帯広FC 2-0 レジスタFC(埼玉県)
 決 勝    とかち帯広FC 2-0 バディーSC(神奈川県)




第40回 H30.11.26up
十勝少年サッカー連盟設立30周年記念式典」


 11月17日(土)、ホテルグランテラス帯広を会場に、「十勝少年サッカー連盟設立30周年記念式典」が開催されました。

式典には、十勝地区サッカー協会の金澤会長はじめ、多くの来賓の方々、新旧役員の皆様、各チーム関係者の皆様のご出席をいただきました。特に、釧路、オホーツク、根室の四種委員長の皆様には、遠方より足を運んでいただきました。ありがとうございました。

設立当初から十勝少年サッカー連盟のリーダーとしてご活躍されてきた上野会長のご挨拶から式典はスタートしました。

途中、これまでの思い出のシーン(写真、新聞記事など)がスライドショーとして流され、思い出話に会場は大いに盛り上がりました。

 私も、記念誌作成に携わったわけですが、関係者の皆様、各チームの皆様、快く原稿依頼をお受けいただきありがとうございました。また、記念誌の作成に当たっては、連盟事務局長に大変ご尽力いただきました。この場を借りてお礼を伝えたいと思います。

 なお、私の最終チェックが甘く、一少年団のチーム紹介の原稿が落ちていました。大変申し訳ありませんでした。

 30周年から40周年へ。更に十勝の少年サッカーが発展、進化していくことを心より願っています。関係者の皆さん、お疲れさまでした。 




第39回 H30.9.27up
JFA第42回全日本U12サッカー選手権大会北海道大会道東ブロック予選」


 9月24日(月)、鶴居村多目的運動広場を会場に、JFA42回全日本U-12サッカー選手権大会北海道大会道東ブロック予選行われました。

 十勝地区からは、長期リーグを勝ち抜いた「幕別札内FC」「大樹サッカー少年団」「帯広FC」の3チームが出場しました。

 自分の指導するチームも参加していたので、試合の詳細までは報告できませんが、ご了承ください。

○大樹サッカー少年団
 前日から釧路入りし、地元チームと練習試合を行うなど、この大会に照準を合わせてきた大樹の初戦の相手は、フィジカルが強く、バランスの取れた釧路地区3位の「朝陽SSM」です。コートを広く使い、やや押し気味に試合を進める大樹が、コーナーキックから見事なヘディングシュートを決め勢いに乗ります。その後もエースを中心にボールを動かす大樹が追加点を奪います。後半に入ると、SSMの動きが良くなり、パスミスを奪われ1点を失いますが3-1でうれしい道東大会初勝利です。

 全道をかけた2戦目は、縦に速い攻撃が武器の網走地区1位の「FC網走」です。前半から押し込まれる場面が続きますが、キーパーのビッグセーブもあり無失点のまま後半を迎えます。後半に入って動きが良くなった大樹は、何度か網走ゴールに迫りますが、逆に一瞬のすきを突かれ見事なミドルシュートを決められます。大樹もエースをトップの位置に上げ、得点を狙います。残り5分を切った頃、そのエースが網走ゴール前で見事な個人技から同点弾を放ちます。網走の次の試合を考えれば、引き分けで良しとはならず、何としても勝ち切りたい大樹は、その後も攻撃をしかけますが、終了間際の2失点で惜しくも1-3で敗れました。

○帯広FC
 チビリン、フットサル、ロバパンと今季に入り連続で全道大会に出場している帯広FCの初戦の相手は、ロバパンカップで全道ベスト8の強豪釧路地区1位の釧路コンバットです。ベンチからの熱い指示を力に変え、試合開始早々から帯広FCがペースをつかみます。前半何度か迎えた決定機を決めきれず、後半に入ると地力のあるコンバットがFCゴールに迫ります。両チーム応援団のボルテージも上がり、試合は一進一退の白熱した展開となります。終了間際のピンチも乗り切り0-0の引き分けで終わりました。 

3チームブロック制なので仕方ないのですが、十勝の代表3チームは、暑い日差しの中行われた激しい初戦から1時間20分後に第2試合が組まれていました。大樹もそうでしたが、前半の入りはフレッシュな相手チームに運動量で劣ります。帯広FCの2戦目は、網走地区2位の「北見オニオン」です。やはり、立ち上がりの動きが悪く押し込まれる場面が続きます。この試合は、我がチームの帯同審判Yさんが主審を務めたわけですが、明らかにいつものFCの動きとは違っていたと言っていました。この試合どうしても勝利が欲しいFCでしたが、先取点を奪われてしまいます。最後まで試合をあきらめないFCは終盤に追いつきましたが、何とも痛い引き分けとなりました。

○幕別札内FC
 十勝地区1位の幕札の初戦の相手は、大型キーパーを要する釧路地区2位の「富原」です。試合開始早々から攻撃をしかける幕札は、早い段階で得点を奪います。2-0とし、あと1点が入ればかなり楽になる試合でしたが、相手キーパーの攻守もあり、3点目がなかなか入りません。後半の中盤過ぎに追加点を奪いますが、次の試合が引き分けに終わった場合、得失点差も考えられるわけで、かなりペースを上げたまま試合を続けることになりました。結局4-0という結果でしたが、次の相手は根室地区1位の強豪中標津です。とにかく、次の試合まで時間がないので体を休ませることに専念させました。

 全道のかかった2戦目が始まりました。やはり、大樹、FC同様、試合の入りが悪く、相手へのアプローチも遅れ、中標津に押し込まれる場面が続きます。決定機は作らせなかったものの、コーナーは何本あったかわからないほどです。そんな劣勢の中でも、得点を決めるのが幕札のエースです。前半を2-0で折り返しますが、全く余裕はありません。案の定、後半の立ち上がりにサイドを崩され決定機を作られますが、キーパーのスーパーセーブでピンチを防ぎます。後半に入ると、中標津の運動量も落ち始め、徐々に幕札ペースとなります。3-0、幕札が全道のキップを手に入れました。

 大樹も帯広FCもブロック2位という成績でした。3チームで一緒に全道大会に!を合言葉にしていただけに悔しい結果となりました。3チームブロックということで、試合順や対戦相手順が変わっていたら、2チームにも大いにチャンスはあったと感じました。

 幕別札内FCですが、十勝地区の仲間、道東地区の仲間の思いを胸に、攻撃サッカーで全道大会でも精一杯頑張ってきます。





第38回 H30.9.27up
後期トレセン活動スタート」


 9月2日(日).16日(日).17日(月)の3日間、十勝川河川敷サッカー場で秋季トレセン選考会が行われました。6日(木)早朝の地震・停電等のために日程が変更になりましたが、選手派遣及び送迎など、関係する皆様のご協力によりトレセン選考会をスムーズに行うことができました。ありがとうございました。

十勝トレセンは、更なる地区のレベルアップを図ることと、より多くの選手にトレセン活動のチャンスを与えたいという思いから、選手の入れ替えを積極的に行っています。今回残念ながらトレセンメンバーから外れてしまった選手もいるわけですが、スタッフは、今後もそうした選手を継続して見続けていきます。

 今後もより一層の技術習得とレベルアップを目指し、スタッフ一同努力していきますので、各指導者・保護者におかれましては、特段のご理解・ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

 十勝トレセンは、次のような基準で選手を選考しています。

・周りを観ながら、自分で判断してプレーをしようとしている選手。
・ボールコントロールやキックなどの基本技術が優れている選手。
・スピードが優れている選手。そしてそのスピードでボールを扱える選手。
・スピードはなくてもドリブル技術の優れている選手。
・将来性を予感させる選手。

などです。私自身、人が人を選ぶというのはたいへん難しいことだと毎年、毎回痛感しています。そのためにも、普段からたくさんの試合を見て、たくさんの目で選手選考に関わるように心がけています。

 終わりになりますが、U12年代でトレセンに入ることが全てではありません。小学生の頃から身体能力が高く活躍している選手もいれば、中学や高校で急成長しチームの核となり注目されている選手も数多くいます。努力を続けること、そしてサッカー楽しむことが最終的には良い選手になるということをこれからも十勝の子どもたちに伝えていきます。

 これから後期のトレセン活動が始まります。関係する保護者の皆さま、くれぐれも送迎には十分気を付けてください。これからの季節、降雪や悪天候の日もあります。決して無理をせずに、安全を第一に考えてください。合わせて、トレセンスタッフの皆さん、十勝の子どもたちのために頑張っていきましょう。



第37回 H30.9.10up
2018道新杯トラック協会杯十勝地区予選」


今回の地震で被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧と、皆様が日常の生活に戻れるよう、お祈りしております。
 さて、8月18日(土)、19日(日)、25日(土)の3日間、37チームが参加し、十勝川河川敷サッカー場を会場に、トラック協会杯十勝地区予選が行われました。

 最終日となった25日(土)は、台風の影響が心配されたわけですが、多少雨が降ったもののグランドコンディションは良く、準決勝、決勝が行われました。
  その決勝戦の様子を簡単に紹介します。

 【決勝戦Aブロック】
 決勝までの5試合、失点がわずかに1と、固い守備力と豊富な運動量で勝ち上がってきた鈴蘭と、準決勝で、夏のフクハラ杯を制した強豪開西に常にリードされるも、2度追いつきPK戦で破り、粘り強い戦いを見せる幕別札内FCとの決勝戦。

先制したのは鈴蘭、前半右サイドからのスローイングが、そのままゴール前に流れ、フリーになっていた選手が落ち着いて決め、先制点を奪います。勢いに乗った鈴蘭は、センターバックを中心に、幕札FWに仕事をさせず、鈴蘭ペースで試合は進みます。

後半に入って、少しずつペースをつかむ幕札でしたが、鈴蘭ゴールを割ることができません。このまま鈴蘭が勝利するかと思われた終了間際の後半14分、一瞬のすきを突き、幕札FWがドリブルで抜け出します。鈴蘭GKもタイミング良く飛び出したわけですが、幕札FWが放ったシュートがゴールに吸い込まれました。

延長に入ると、流れは幕札に傾き、前半と後半にそれぞれ1点ずつを決め、3-1で幕札が2連覇を達成しました。

【決勝戦Bブロック】
 予選リーグからボールを支配し、多くの選手を起用し、試合ごとにチームとしての成長を感じるプログレッソ十勝と、DFラインからも大事にボールをつなぎ、選手の判断を大切にし、準決勝では見事な逆転勝利で勢いに乗る豊成との決勝戦となりました。

試合序盤、両チームボールをしっかりとつなぎ、相手のパスカットを狙う好ゲームとなりました。お互い何度か相手ゴールに迫る場面が見られた前半中盤、プログレは強烈なシュートで先制点を奪います。その後も、チャンスを作るプログレは、タイミング良く裏へ飛び出した選手が追加点を奪います。一方豊成も、その直後に1点を返し、白熱した試合展開となります。次の1点がどちらに入るかで、試合の流れは大きく決まります。

後半開始早々、プログレはドリブル突破からチャンスを作り3点目を奪います。その後も、素早い攻守の切り替えと、中盤での激しいボールの奪い合いに、応援席からも熱い声援が送られます。最後まで試合をあきらめない豊成は、その後もプログレゴールに迫りますが、プレーの判断が一瞬遅く、プログレの素早い体の寄せにシュートを阻まれる場面が見られました。3-1、プログレが2年ぶりの頂点に立ちました。

 この年代は、まだ絶対的な力を持つチームが少なく、これからの成長が楽しみな選手が数多くいます。今回は、幕札とプログレが勝ち進みましたが、どのチームにもチャンスがあります。今後の各チームの成長を期待しています。





第36回 H30.9.9up
U12サッカーリーグin十勝地区リーグ2018」


今回の地震で被災された皆様に、心よりお見舞い申し上げます。一日も早い復旧と、皆様が日常の生活に戻れるよう、お祈りしております。

39チームが参加し、5月より行われてきたU12リーグが終わりました。今シーズンは、リーグ戦の途中から十勝少年サッカーの聖地である十勝川河川敷サッカー場で試合を行うことができました。2年前の台風被害から約2年、私自身やっとこの地に立てたという思いでした。関係者の皆様に感謝しかありません。

さて、そのリーグ戦ですが、最終日となった9月2日(日)まで白熱した試合が続きました。選手の皆さん、指導者の皆さん、審判員、大会関係者の皆さん、そして、各チームの後援会の皆さん大変お疲れ様でした。

この間、会場設営や撤収作業にも、各チーム依頼人数以上にお手伝いの方に集まっていただき、役員一同感謝しています。

リーグ戦の結果ですが、優勝は幕別札内FC、準優勝が大樹サッカー少年団、そして第3位に帯広FCが入りました。この3チームは、9月24日(月)に行われる道東ブロック大会に進むことになります。3チームの健闘を願っています。

2次リーグで直接対戦することができたチームの紹介を独断でさせていただきます。(全チームの紹介ができないことをお許しください。)

・幕別札内FC

 爆発的な攻撃力を武器に、危なげなく勝ち進みました。個々の力が優れている分、引かれた相手に対する攻撃の更なるアイディアが、今後の上位進出のカギを握っています。

・大樹サッカー少年団

 決定力のあるエースを中心に、3強の一角に食い込んだ活躍は賞賛に値します。相手チームを分析し、対策を練り、チーム一丸となって試合に臨む姿勢は参考になります。

・帯広FC

 ベンチからの声を勇気に変え、相手チームに堂々と立ち向かう姿勢はFCの伝統です。ボール際の強さと、ボールを奪ってからの速攻は、相手チームの脅威となりました。

・鈴蘭サッカー少年団

 GKを中心に、夏の全道大会でも活躍した攻守にバランスの取れたチームです。得点力にやや物足りなさを感じるので、攻撃の形をもてば更に強いチームになるはずです。

・しんとくサッカー少年団

 スピードあるFW陣を中心に、攻撃力には大変魅力を感じるチームです。試合によって好不調の波があったのが悔やまれます。個々の技術はしっかりと身についています。

・プログレッソ十勝U12

 DFラインからボールをつなぎ、ボールを動かし、人数をかける攻撃は、各チームの参考になったはずです。フィニッシュの精度が高まれば、違う結果になっていたかも。

・開西つつじが丘FC

 中心になる6年生と、元気の良い5年生が融合した好チームです。交代選手含めて、一人一人の基本技術がしっかりとしています。粘り強い戦いぶりが印象に残りました。

・音更un

 6年生メンバーが多く、可能性を秘めたチームです。2次リーグでは、なかなか結果はでませんでしたが、目指すサッカーには魅力を感じます。今後の成長が楽しみです。

・足寄サッカー少年団

ベンチ入りのメンバーも限られているわけですが、6年生の中心選手を中心にまとまった好チームです。2次リーグの経験を生かして、フットサルでの活躍も期待できます。 




第35回 H30.8.1up
ロバパンカップ全道U12サッカー少年団大会②」


 大会最終日、準決勝、幕札の相手は札幌AGGREです。トップに点取り屋がいて、GKを中心に堅い守備で勝ち進んできた強豪です。試合は、幕札ペースで進みます。前半、幕札はエースの飛びだしから先制点を奪います。その後も相手ゴールに迫る幕札は、何度もビッグチャンスを作りますが、相手GKの好守に阻まれ追加点を奪うことができません。

後半に入ると、徐々にAGGREに試合の流れが傾きます。セットプレーからのピンチは、チーム一丸となった守備で防ぎましたが、一瞬の隙を突かれフリーになっていた相手のエースに同点ゴールを許します。幕札もよくボールを動かし、勝ち越し点を狙いますが、AGGREに逆転弾を決められます。最後の最後まで、相手ゴールに迫る幕札でしたが、ここで試合終了の笛。十勝勢初の決勝進出の夢はかないませんでした。

 閉会式では、幕札のトップと、中盤の選手が大会優秀選手に選ばれました。

 大会を振り返ると、年々各地区のレベルが上がってきている中で、決勝トーナメント16チームの中に、十勝の代表3チームが残ったことは大いに評価できることだと思います。ただし、失点シーンを振り返ると、どのチームも惜しいシーン、もしかしたらちょっとして準備で防ぐことができたかも、という場面が多々ありました。ボールウォッチャーになりマークを離す。アプローチはしているのだけど、寄せが甘くシュートを打たれてしまうなど、普段のトーレーニングの質を上げ、各種試合、大会を通じて地区のレベルを上げていけば改善できることはたくさんあると感じてきました。

 近い将来、十勝勢が決勝の舞台に立ち、優勝杯を手にすることを願っています。

 さて、次の戦いは、全日本少年サッカーです。リーグ戦での戦いが続いていますが、更に十勝地区のレベルが上がっていくことを期待しています。今年の道東地区のレベルはかなり高いことは確かです。この大会を見ても、十勝地区の他に、釧路、網走、根室地区の代表が、決勝トーナメントに進み、素晴らしい活躍を見せていました。

 道東ブロック大会の十勝枠は3つ。各チームの指導者の皆さん、共に頑張りましょう!




第34回 H30.8.1up
ロバパンカップ全道U12サッカー少年団大会①」

 7月27日(金)~30日(月)の4日間、中標津町運動公園を会場に、2018ロバパンCUP 第50回全道(U12)サッカー少年団大会が行われました。

 十勝地区からは、予選を勝ち抜いた「帯広FC」「鈴蘭」「幕別札内FC」の3チームが出場しました。

 1次ラウンドでは、幕札が2勝1分、鈴蘭が2勝1敗、帯広FCが1勝2敗の成績で、3チーム揃って決勝トーナメントに進みました。3チーム揃っての決勝トーナメント進出は、私の記憶ではたぶん初めてのことだと思います。

 大会3日目、決勝トーナメント1回戦、鈴蘭は札幌の強豪LIVとの対戦でした。GKを中心に粘り強く守り、LIVに決定機を作らせなかった鈴蘭ですが、前半一瞬のすきを突かれ先制点を許します。後半に入り動きの良くなった鈴蘭は、LIVゴールに迫りますが、得点を奪うことができません。0-2となった試合終盤、最後まであきらめない鈴蘭はボールをしっかりとつなぎ、素晴らしいゴールを挙げますが、惜しくも1-2で敗れました。ベンチからの声かけもポジティブで、応援席の雰囲気もあたたかく、鈴蘭らしい戦いを見せてくれました。春から進化を続ける鈴蘭ですが、この大会を通じてもたくましく成長した姿が見られました。同じ十勝地区の仲間として、チーム鈴蘭に拍手です。

 次に登場したのは幕札です。1回戦の相手は札幌の福井野でした。1次ラウンドの時から、幕札のエースには常に複数の選手がマークしてきました。この試合も守備的な相手に、チーム全体でどのようにゴールを奪うかが試合のカギを握りました。前半から、幕札の攻撃の時間が続きました。相手のカウンターを警戒しつつ、ボールを良く動かし、相手ゴールに迫る幕札イレブン。前半に2点を奪った幕札が終始試合を支配し、ベスト8にコマを進めました。

 最後に登場したのは帯広FCです。相手は札幌AGGREでした。ベンチからの熱い励ましに応えるFCイレブンが躍動しましたが、試合序盤での失点が重くのしかかります。後半に入ると、さらに攻撃に人数をかけるFCが相手ゴールに迫りますが、相手DF陣とGKの好守に阻まれ得点を奪うことができません。ポール際の強さは互角以上の戦いを見せていたので、1点が入れば試合の流れは大きく変わると思っていたわけですが、残念ながら0-2で敗れました。1次リーグでは、函館地区の強豪サン・スポーツ、優勝候補に挙げられていたLIVと千歳地区のDOHTOの激戦ブロックの中で決勝トーナメントに進んだわけですから、素晴らしい成績です。今後の更なる活躍を楽しみにしています。

 決勝トーナメント準々決勝、幕札の相手は、クラブフィールズです。札幌地区のチームらしく、しっかりとボールをつなぎ、人数をかけて攻撃を仕掛けてくる好チームです。前半、先制点を奪ったのはフィールズでした。その直後、幕札は同点に追いつき、ペースをつかむかと思われたわけですが、勝ち越し点を許してしまいます。ハーフタイム、気持ちを切り替えた幕札イレブンが、後半開始早々からエネルギッシュに相手ゴールに迫ります。エースの同点弾を皮切りに3点を奪い、4-2で逆転勝利をつかみました。後半の戦いぶりは圧巻でした。これで5年ぶり3度目のベスト4です。




第33回 H30.7.22up
第15回全道少年U10サッカー北北海道大会」


 7月14日(土)~16日(月)の3日間、帯広の森球技場を会場に、第15回全道少年U-10サッカー北北海道大会が行われました。

大会1日目はくもり空、2日目は雨模様の天気でしたが、最終日となった16日(月)は、朝から暑い夏の日差しが降り注ぎました。

 白熱した試合の詳細(準決勝、決勝戦)については、後日道協会のホームページに掲載されますが、各チームの選手はもちろん、指導者、帯同審判の皆さん、熱い応援を送っていただいた保護者の皆さん、そして何より、3日間大会運営にご尽力いただいた役員の皆さん、本当にお疲れ様でした。

 優勝した十勝地区代表のプログレッソ十勝の選手、指導者、後援会の皆さん、おめでとうございます。準決勝、決勝と白熱したゲームが続いたわけですが、堂々とした戦いぶりは見事でした。観客席からのあたたかい応援を含め、チーム一丸となって戦う姿が伝わってきました。今後のますますの活躍を期待しています。

 最後になりますが、大会最終日、チームの試合がなかったにも関わらず、撤収作業等のためにお集まりいただいた帯広中央、光南、明和広陽の後援会の皆さん、本当にありがとうございました。暑い中の撤収作業、皆さんのお力を借り、スムーズに終了することができました。感謝、感謝です。



第32回 H30.7.13up
第5回嗚呼!運転代行社杯U11サッカーリーグ兼2018とかちU11サッカーリーグ」

 7月8日(日)、帯広札内川河川敷サッカー場と大樹町総合運動公園サッカー場を会場に、第5回嗚呼!運転代行社杯U11サッカーリーグ兼2018とかちU-11サッカーリーグが開催されました。

前日のU12リーグは、あいにくの雨天だったわけですが(おまけに寒かった!)、この日は、1週間振りの十勝晴れに恵まれました。このところ、1週間に1度しか太陽を見ていないような気がします。青空の下でのサッカーは、やはり気持ちがいいですね。

U11カテゴリーの選手にとっては、今シーズン初めての公式戦となり、各チームとも2試合~3試合行いました。また、このリーグ戦は、ベンチ入りしている選手は、全試合必ず試合に出場するという規定があるので、どの選手も自分のために、そしてチームの勝利のために全力でプレーしていました。

私は、帯広札内川会場にいたわけですが、各試合で好プレーが見られました。私自身、前チームではこの学年の担当コーチだったこともあり、この年代の選手たちは、U10の時から良く見る機会がありました。現U12年代のように、圧倒的な個の力を見せる選手はまだ少ないわけですが、可能性を秘めた選手が各チームにいます。また、チームとしても、非常にバランスの取れたチーム、最後まであきらめないでプレーを続けるチーム、みんなで声をかけ合いチームワークを大切にしているチームなどが見られました。

これから、夏のフクハラ杯、トラック協会杯・チビリンピック予選と、U11年代の大会が続いて行きます。今後、どのチームが十勝を引っ張っていくのか目が離せませんね。

 ご協賛いただいた「嗚呼!運転代行社」様には、毎年たいへんお世話になっています。ありがとうございます。これからも十勝の子どもたちのために、十勝少年サッカー発展のためにお力になってください。



第31回 H30.7.13up
「フジパングループpresents2018ロバパンCUP第50回全道(U-12)サッカー少年団大会十勝地区予選」

 6月30日(土)、7月1日(日)の2日間、帯広札内川河川敷サッカー場・中札内河川敷サッカー場を会場に、全道サッカー少年団大会十勝地区予選が行われました。

 初日の予選リーグは、雨模様が続いていた十勝も久し振りに晴れ渡り、気温もぐんぐん上昇したため、飲水タイムを設けました。

 大会2日目は、あいにくの雨模様となりましたが、予選リーグを勝ち残った12チームが、十勝地区3代表を目指し熱戦を繰り広げました。

 決勝戦に進んだのは、昨年秋のトラック杯、チビリンを制し、今季のリーグ戦でも各ブロックの1位をキープしている「鈴蘭」「帯広FC」「幕別札内FC」と「大樹」「芽室」「上士幌」の6チームでした。

【決勝戦Aブロック】
 総合力で勝ち上がってきた鈴蘭と、強豪開西を準決勝で破り、絶対的なエースを要する大樹との決勝戦は、1点を争う好ゲームとなりました。先制したのは鈴蘭、勢いに乗った鈴蘭は追加点を奪い2-0としますが、粘る大樹は1点を奪いその後も鈴蘭ゴールに迫ります。鈴蘭は、キーパーの攻守もあり緊迫したゲーム展開となりますが、次の1点は鈴蘭が奪います。最後まであきらめることなく攻撃の姿勢を見せる大樹は、終了間際に意地の1点を返しますが、3-2で鈴蘭が代表権を取りました。

【決勝戦Bブロック】
 予選リーグから危なげなく順調に勝ち進んできた帯広FCと、準決勝で好チームのプログレッソ十勝をPK戦の末に破り勢いに乗る芽室との決勝戦となりました。試合序盤ペースをつかんだのは、勢いに乗る芽室でしたが、FCは、右サイドを有効に使いリズムをつかみ、先取点を奪います。その後も地力で勝るFCは、サイドからのクロスボールでチャンスを作り追加点を重ねます。一方、芽室も何度かFCゴールに迫りますが、FCキーパーの攻守もあり得点を奪うことができません。5-0で帯広FCが優勝しました。

【決勝戦Cブロック】
 圧倒的な攻撃力の幕別札内FCと、U10北北海道大会の準優勝チーム上士幌との興味深い決勝戦となりました。試合開始からボールを支配し、上士幌ゴールに迫る幕札ですが、上士幌の体を張ったディフェンスと、キーパーの攻守で得点を奪うことができません。逆に、上士幌はショートカウンターからチャンスをうかがいます。前半は0-0で折り返しますが、後半開始早々、幕札は強烈なミドルシュートで先制点を挙げます。その後、本来の攻撃力を見せた幕別札内FCが7-0で勝利し、最後の代表権を手にしました。

 私は、決勝戦3試合を全て観戦しました。代表決定戦となれば、応援席も熱くなるのは当たり前なのですが、各チーム後援会・関係者の方々の応援の声が、たいへんあたたかく、選手のプレーを見守り、いいプレーには大きな拍手を送る場面を何度も見ました。十勝のサッカー環境がますます良くなってきていると実感しました。

 全道大会は、中標津で行われます。十勝の代表3チームの健闘をお祈りいたします。



第30回 H30.6.20up
「サッカー教室(U12)開催」

 6月17日(日)に、芽室西運動広場(JA芽室芝グラウンド)で、サッカー教室(U12)が行われました。
 このサッカー教室は、多くの選手に刺激を与え、意欲向上を促すことを目的に、トレセンに選考されていない選手を対象に参加を呼びかけました。当日は、各チームより25名の参加がありました。


 トレーニングは、牛木コーチの指導の下、参加選手同士のコミュニケーションを取るためのウォーミングアップからスタートとしました。
 続く、対面パスでは、ボールの置き所、動き出すタイミング、コントロールの際にボールと体が離れないなどの指導を受けました。
 その後のスクエアパスでは、パスの質やボールを受ける前の準備として、観ることや身体の向きについての指導がありました。


 飲水タイムの後、広いグリッドの中に、3色のビブスを身に着けた3チームが入って、パス交換のトレーニングが行われました。ここでは、動き出している選手の前の足にパスを出すことが強調されました。また、3チームの中の1チームがディフェンスチームとなり、素早く攻守の切り替えを行うこと、また、プレッシャーがかかった中でも、正確にパスを出すことが要求されました。
 最後は、3チーム対抗のゲームを行いました。徐々にコミュニケーションが取れてきた選手たちは、トレーニングで学んだことをゲームの中でもチャレンジしていました。

 約2時間という限られたトレーニングでしたが、選手一人一人の表情が、2時間の中で徐々に変わっていったのが印象に残りました。

 このサッカー教室は、今後も開催される予定です。各チームの指導者の皆さん、もしお時間があれば、トレーニングの様子を見に来てください。そして、一緒に指導に加わってください。お待ちしています。



第29回 H30.6.20up
「サッカーキャンプ終わる」

 去る6月16日(土)、今年度の「サッカーキャンプ」が開催されました。
 会場となった、中札内河川敷サッカー場の芝はしっかりと整備され、各チームより参加した25名の選手は、トレセンスタッフの指導の下、たいへん充実したトレーニングを行うことができました。

 午前中のトレーニングのテーマは「守備」でした。対面パスからスタートしたトレーニングは、2対2のドリブル通過、3対3と進みました。コーチからは、「もっと間合いを詰めよう。」「もう一歩前で。」「簡単に足を出さないで粘り強くついていこう。」「ナイスインターセプト!」「いい身体の入れ方だ!」などの声がかかりました。
 最初は緊張気味だった選手たちも、コーチの熱い指導に、徐々に動きも良くなってきました。トレーニングの後半は、同会場でトレーニングを行っていた5年トレセンメンバーと試合を行いました。サッカーキャンプならではの光景でした。

 昼食をはさみ、午後のトレーニングのテーマは「ポゼッション」でした。スクエアパス、2対1+2対1などのトレーニングを通して、十勝の課題でもある、観て判断すること、パスの質、ボールを簡単に失わない、相手とのかけひきなどが指導されました。そして、午前中から続いたキャンプの仕上げは、6年トレセンメンバーとの試合でした。メンバーは、疲れた中でも最後まであきらめることなくボールを追い続けました。
 このサッカーキャンプ、遠くは広尾、浦幌、陸別から参加してくれた選手もいました。保護者の皆様には選手の送迎など、たいへんご負担をおかけしましたが、実り多きサッカーキャンプとなりました。

 このサッカーキャンプで、新たに数名の選手がトレセンメンバーに加わりました。更に、トレセン活動が充実していくことを関係者として願っています。
 また、指導に当たってくれたスタッフの皆さん、たいへんお疲れ様でした。いつもながら十勝の少年サッカーのために、献身的な指導ありがとうございます。トレセン活動もこれからがいよいよ本番です。自チームの指導もありながらのトレセン指導ですが、今後とも十勝少年サッカー発展のために力になってください。



第28回 H30.5.24up
「2018道東ブロックトレセンin十勝」

2018道東ブロックトレセンin十勝が、5月19日(土).20日(日)の2日間、士幌町で行われました。前日から降り続いた雨と低温のために、実施が危ぶまれていましたが、地元士幌少年団の後援会の方のご尽力もあり、予定通り2日間の日程を消化することができました。

2日間、選手の送迎などご協力いただいた保護者の皆さん、好プレーを見せてくれた選手の皆さん、そして指導スタッフの皆さんお疲れ様でした。

 また、この2日間は、昨年に引き続き審判委員会主催による3級を目指す方々の審判研修会が行われました。審判委員会の方々の熱い指導の下、熱心に研修を受ける姿が印象に残りました。技術委員会としても、このような機会により多くの方々に、十勝トレセンの選手のプレーを見ていただけたことをうれしく思いますし、大変感謝しています。各地区トレセンスタッフも、技術委員会と審判委員会が一体したこの十勝方式の取組に「いつもながら十勝はすごいですね!」と大変感心していました。

 次のブロックトレセンは、7月に網走地区で行われるわけですが、十勝、そして道東ブロックトレセンの中からよい選手を北海道トレセンに送り出すために、今後も交流を深め、内容の濃いトレセン活動を続けてほしいと願っています。

★十勝少年サッカー連盟 澁谷技術委員長のコメント
 
まずは、お忙しい中、士幌サッカー少年団の後援会の方々に、会場設営、選手テントの貸し出し、トイレの水入れなど、いろいろ助けていただきました。2日間、予定通りに実施することができたのも、皆さまのおかげです。本当にありがとうございました。

 さて、十勝の選手、チームですが、今回、新しく選出された選手も含めて、個性的な選手が多いと感じました。(足が速い、対人プレーに強い、ボールを扱うテクニックが上手…) 

 全体的にボールを奪うためにプレッシャーをかけることはできますが、何となく相手に近づいている印象をもちました。ファーストDFがコースを限定しながら、セカンドDFが予測できるようなプレーが少ないので、ボールをペナルティーエリアまで運ばれ、失点する場面も見られました。また、攻守の切り替えが遅かったのも気になりました。

ボールの奪い方では、体を入れて奪いきる場面が多く見られました。これは成果として挙げられると思います。

 攻撃については、最後の崩しで、ボールがスペースに出てから走り出す場面が多く見られました。そこで、ボールを呼び込むような動き出しの仕方を指導すると、アクションが増え、ボールが意図的に動くようになりゴールすることも増えました(しかし、習慣化が必要)。また、パスの精度、強弱が少し気になりました。特に強弱の部分で、サイドチェンジしたいのにパスの強さが弱く、相手をはがせない場面がありました。また、2対1の場面で、しっかり味方にパスを渡してあげればいいのに、パスの精度(強弱も含む)が悪く、相手に追いつかれてしまいチャンスを生かしきれませんでした。

 GKの関わりについても、課題が残りました。8人目のフィールドプレーヤーとして、積極的にボールに関わり、ビルドアップに参加していけるような選手を目指してほしいと思います。
 全体的に言えることですが、「観ること」がまだまだ不足していると感じました。意図的にボールを運んでゴールを決めたり、ゴールを守ってボールを奪ったりするためには、「ボール状況」、「相手の立ち位置、様子(人数など)」、「味方の位置、様子(人数など)」、「ボールがどの場所にあるのか(自陣コートか相手コートか)」を観なければいけないと思います。しかし、「ボールしか観ていない」選手が多いように思います。この部分を今後コーチがどのように子どもたちに指導していくか、とても大切なポイントかもしれません。

 最後になりますが、今回3級審判昇級を目指す講習会が行われました。審判の方々のおかげで、子どもたちも伸び伸びとプレーすることができました。審判員のみなさん、ありがとうございました。 




第27回 H30.5.9up
「春季トレセン選考会終わる」

4月28日(土).29日(日).30日(月)の3日間、幕別町のスマイルパークでトレセン選考会が行われました。毎回の選考会、U11は105名、U12は114名の参加がありました。選手を送り出していただいた各チームの指導者の皆さん、選手の送迎をしていただいた保護者の皆さん、ありがとうございました。この時期にしては、珍しく良い天候が続き、たいへん充実した選考会となりました。

各日とも、前半のトレーニングは、十勝少年サッカーの課題に焦点を当てトレーニングを行いました。U11は、正確なプレーのための「対面パス」の後、相手を見てかけ引きをしながらプレーすることと、攻守の切り替えの速さを意識した「2対1」のトレーニングを行いました。U12は、正確なキック、身体の向き、ボールの置きどころを考えた「スクエアパス」と、ディフェンスのアプローチの速さ、相手との距離を意識させるトレーニングを行いました。各カテゴリーとも、その後「8対8」のゲームの中で、個々の選手のプレーを見ました。

さて、十勝トレセンでの選手選考の基準は次の通りです。

・周りを見ながら、自分で判断してプレーをしようとしている選手。
・ボールコントロールやキックなどの基本技術が優れている選手。

・スピードが優れている選手。そして、そのスピードでボールを扱える選手。
・スピードはなくてもドリブル技術の優れている選手。
・将来性を予感させる選手。などです。

 私も、3日間選考会に参加したわけですが、年々足元の技術は高まっています。ただ、周りを見てプレーすることが習慣になっておらず、相手チームの選手がたくさんいるのにドリブルで突っ込んでいきボールを失う選手、また、スピードを上げすぎてボールを失う選手がかなりいたのも事実です。普段から周りを見ながらプレーを選択することを、各チームでも指導していただけたらと感じました。

限られた回数の選考会、普段は共にプレーしていない仲間との関わり、また、たくさんのスタッフに見られているという緊張感から、本来の力を出し切れていない選手もいます。私自身、人が人を選ぶというのはたいへん難しいことだと毎回感じています。そのためにも、トレセン活動に関わるスタッフは、できるだけ多くの試合を見るように心がけるようにしています。今回の選考会は、会場の関係もあり学年別に行いました。大勢のトレセンスタッフの目で、より客観的に選手を見ることができたのはとても良かったと思います。スタッフの皆さん、3日間たいへんお疲れ様でした。

 終わりになりますが、U12年代でトレセンに入ることが全てではありません。小学生の頃から身体能力が高く活躍している選手もいれば、中学や高校で急成長しチームの核となり注目されている選手も数多くいます。努力を続けること、そしてサッカー楽しむことが最終的には良い選手になるということをこれからも十勝の子どもたちに伝えていきます。

なお、最終日となった30(月)は、日本サッカー協会から北海道担当コーチである山橋さんが視察に来てくれました。選考会後の山橋さんのコメントです。

(5年生に対して)もっと負けず嫌いになろう。ルールを守りながら、勝負にこだわろう。サッカーの基本となるパス、ドリブルのうまい選手は多いが、周りを見ていない選手も多い。パスも、近くの人ばかりで、遠くの人を見ていないことが気になった。

(6年生に対して)試合中は、最後まであきらめないで全力で。たとえ負けたとしても次につながる。スピードもあり、いいプレーも多いが、スピードを上げすぎてコントロールミスにつながっている。周りを見て判断する力を今から身につけよう。




第26回 H30.5.9up
「ジュニアサッカーフェスタin十勝」

今シーズンの幕開けとなる十勝少年サッカー連盟の総合開会式「ジュニアサッカーフェスタin十勝」が、4月29日(日)幕別町百年記念ホールで行われました。会場には、管内39チームから500名を超す選手と、選手を見守る大勢の保護者の方が集まり、熱気に包まれました。

まずは、選手入場です。緑陽台サッカー少年団を先頭に、39チームの選手が入場しました。

草野4種委員長の開式宣言に続き、大会長である十勝地区サッカー協会の金澤会長、そして、十勝少年サッカー連盟の上野会長が、会場にいる選手たちに応援メッセージを送ってくれました。

その後、来賓の挨拶、主催者の挨拶と続き、幕別札内FC主将の船倉脩司選手が、「オリンピックで金メダルを取った高木姉妹のように、僕たちも大きな夢をもち、夢に向かって頑張ります。大会では、フェアプレーの精神で、1.ルールを守ること。2.相手を大切にすること。3.全力を出し切ることを大切にし、楽しく、最後まで戦い抜くことを誓います。」と力強く選手宣誓を行いました。

最後に、杉野審判委員長が、「大好きなサッカー、審判、仲間と共に楽しんでいきましょう。」と選手に呼びかけました。

約1時間、張り詰めた空気の中、選手たちのやる気を感じた総合開会式になりました。チームの中には、ユニフォームを新調したチームもあり、選手たちの輝く目を見ていると、いよいよシーズンが始まるのだと決意を新たにしました。



第25回 H29.12.27up
「清水チャンピオンズカップ」


 12月22日(金)から25日(月)までの4日間、静岡県で行われた「第45回清水チャンピオンズカップ少年サッカー大会」に、十勝トレセンU12の代表16名が参加してきました。今回のメンバーは、これまでのトレーニングの取組、自チームでの頑張りや存在感、今後の成長への期待などを含めて、担当の指導スタッフが選考しました。

 大会の結果は、予選リーグで2位となり32チーム中15位という成績でした。遠征期間中にチームの主力選手が、体調を崩したり、ケガをしたりして試合に参加することができず、最終日は13名のメンバーで試合に臨みました。が、キャプテンを中心にチーム一丸となり、清水トレセンや藤枝トレセンなどの強豪チーム相手にも粘り強い戦いを繰り広げました。

 大会前日、地元チームとの練習試合から4日間の遠征の中で、たくましく成長した選手も見られました。ちょっとした声かけで選手は変わります。自信を付けることで更に選手は変わります。そんなチャンスを与えてあげることも指導者の大切な役目であり、責任であると改めて感じました。

選手にとっては、試合のピッチに立つことが一番の喜びであり、一番の財産になります。今できない選手が、これからもできないことはありません。選手は、いつ変わるかわかりません。誰もが可能性をもっています。大会によっては、なかなかピッチに立てないメンバーがいることも事実ですし、同じ指導者として「勝つために」ということも理解できます。でも、チャンスがあれば、より多くの選手に出場の機会を与え、1分でも長くという思いで、十勝の子どもたちを皆で育てていけたらいいですよね。

お礼が遅くなりましたが、今回の静岡遠征に際し、十勝の多くの仲間・チームからご支援をいただいたことに感謝申し上げます。

間もなく2017年が終わります。関係者の皆さん、十勝少年サッカーが更に盛り上がるように2018年も頑張っていきましょう。それでは、良いお年を。





第24回 H29.12.1up
「フットサルシーズン」

 十勝にもいよいよ冬がやってきました。少年サッカーも、屋外から室内のフットサルへ移行しました。各種ローカル大会はすでに行われているわけですが、十勝少年サッカー連盟が主催するフットサルの大会は、第6回U9/U8フットサルオータムリーグからスタートしました。私は、11月19日(日)にサンドーム音更で行われたU9リーグに自チームを帯同して参加しました。

 今シーズン初めての屋内施設を使った大会ということで、各チーム内で施設の利用の仕方についての連絡が十分に徹底できずに、試合途中に駐車場と下駄箱の利用について再度確認されました。各チーム、最低限のルールを守って気持ちよく大会に参加できるように、各チームの役員の皆さんよろしくお願いいたします。

 さて、U9年代のプレーを1日見ていたわけですが、将来楽しみな選手がたくさんいました。この年代は、どうしてもただ単に「蹴ってしまう」場面が多くなる傾向にあるわけですが、相手をよく見て、ドリブルで仕掛けるのか、パスで崩すのかを判断している選手がいました。また、相手のプレッシャーを受けても、身体をしっかりと入れ、落ち着いてボールをキープして状況を打開しようとしている選手もいました。すばらしいですね。

 やはり、この年代は、「個」に特化して選手を育てていく必要があります。もちろん、チームの戦術を否定するものではありませんが、DFの選手が、相手選手がいないのにもかかわらず、ずっと自陣深くにポジションを取り続けているという場面を見かけます。ベンチからのちょっとした声掛けで「気づき」、「修正できる」ものと思います。

 この週末も、U10/U11のリーグが続きます。それぞれのカテゴリーの選手の活躍を楽しみにしています。




第23回 H29.10.22up
「後期トレセン活動スタート」

 8月20日(日).9月9日(土).10日(日)の3日間、中札内河川敷サッカー場で秋季トレセン選考会が行われました。たいへんよい天候に恵まれた3日間、選手派遣及び送迎など関係する皆様のご協力によりトレセン選考会をスムーズに行うことができました。ありがとうございました。

ここ数年、各チームでの熱心なご指導の下、選手個々の技術レベルも上がり選考も大変苦労しましたが、選考会及びこれまでの各種大会でのプレーを見て、新トレセンメンバーを選びました。

十勝トレセンは、限られた選手の中で更なる地区のレベルアップを図ることと、より多くの選手にトレセン活動のチャンスを与えたいということから、選手の入れ替えを積極的に行っています。今回残念ながらトレセンメンバーから外れてしまった選手もいるわけですが、スタッフは、今後もそうした選手を継続して見続けていきます。

 今後もより一層の技術習得とレベルアップを目指し、スタッフ一同努力していきますので、各指導者・保護者におかれましては、特段のご理解・ご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

 以前にも紹介しましたが、十勝トレセンでは次のような基準で選手を選考しています。
・周りを観ながら、自分で判断してプレーをしようとしている選手。
・ボールコントロールやキックなどの基本技術が優れている選手。
・スピードが優れている選手。そしてそのスピードでボールを扱える選手。
・スピードはなくてもドリブル技術の優れている選手。
・将来性を予感させる選手。などです。
 私自身、人が人を選ぶというのはたいへん難しいことだと毎回痛感しています。そのためにも、普段からたくさんの試合を見て、たくさんの目で選手選考に関わるようにしていますが・・・。

 終わりになりますが、U12年代でトレセンに入ることが全てではありません。小学生の頃から身体能力が高く活躍している選手もいれば、中学や高校で急成長しチームの核となり注目されている選手も数多くいます。努力を続けること、そしてサッカー楽しむことが最終的には良い選手になるということをこれからも十勝の子どもたちに伝えていきます。

 トレセンデーの活動を含めて、これから後期のトレセン活動が始まります。関係する保護者の皆さま、くれぐれも送迎には十分気を付けてください。これからの季節、降雪や悪天候の日もあります。決して無理をせずに、安全を第一に考えてください。合わせて、トレセンスタッフの皆さん、十勝の子どもたちのために頑張っていきましょう。




第22回 H29.10.12up
「チピリンピック予選」

 9月30日(土).10月1日(日)の2日間、中札内河川敷サッカー場で、平成30年度 全道少年(U-12)8人制サッカー大会兼第15回JA全農杯チビリンピック小学生8人制サッカー大会北海道大会十勝地区予選が行われました。

この大会、参加12チームの頂点に立ったのは帯広FCでした。準優勝は幕別札内FC、3位は大樹と開西つつじヶ丘という成績でした。

 決勝戦の様子を、この試合で主審を務めた喜多翼審判副委員長に伝えてもらったので紹介します。

チビリンピック代表決定戦のカードは幕別札内と帯広FCの顔合わせとなりました。

第1ピリオド開始早々に試合が動きます。右サイドで上手くボールを受けた帯広FCのFWがスピードに乗ってペナルティエリアに侵入しシュート性のクロス。これをファーサイドで待ち構えた選手が押し込み、トラック協会杯準決勝の雪辱に燃える帯広FCが先制します。序盤でリードを許す展開となった幕別札内もタイミングの良いスルーパスで抜け出したFWがシュートチャンスを迎えますが、帯広FCのGKが落ち着いた対応でゴールを守り、そのまま1ピリは終了。

続く第2ピリオド、早い段階で追いつきたい幕別札内が良い位置でのFKを得ますが、放たれたシュートは惜しくもクロスバーを直撃。すると、直後に帯広FCがCKのチャンスを得ると、ペナルティエリア中央で待ち構えた選手が見事なボレーシュートをゴールに沈め、帯広FCがリードを広げて2ピリを終えます。

最終第3ピリオド、少なくとも2点が必要な幕別札内は右サイドでボールを受けたFWが鋭いドリブルでゴールに迫ると、相手GKの位置をよく見て冷静に流し込み1点差に迫ります。その後は幕別札内が怒涛の攻撃に出ますが、帯広FCの体を張ったディフェンスの前に同点ゴールは奪えず、21で試合終了。帯広FCが全道大会の切符を手にしました。

この決勝戦、両チームともにボール際の競り合いが激しく、1対1でのボールの奪い合いや、浮き球の処理での攻防が白熱しました。レフェリーの立場としては、フェアでタフなたくましい選手に育ってほしいという願いもあるので、多少の接触でもそれが不用意なものではないと判断した場合には、意識的に笛を吹きませんでした。選手・ベンチ・応援席の皆さんが、審判団のジャッジを受け入れてくれたおかげで、激しい試合ながらも試合が止まる場面が非常に少ない見応えのある試合となりました。両チームの皆さん、ご協力ありがとうございました。

なお、優勝した帯広FCは来年4月に行われる全道大会に出場します。時期的に調整が非常に難しい大会ではありますが、十勝の代表として堂々とプレーし、良い経験を積んできていただければと思います。 



第21回 H29.9.4up
「道新杯・トラック協会杯+α」

 8月26日(土).27日(日).9月2日(土)の3日間、道新杯・トラック協会杯が帯広の森の球技場で行われました。
 最終日は、台風の影響が心配されましたが、雨、風の心配もなく、絶好のコンディションの中、ベスト4の戦いがスタートしました。準決勝を勝ち進み、決勝戦に残ったのは、Aブロックが鈴蘭と士幌、Bブロックが明星H・FCと幕別札内FCの4チームでした。
 今回は、その決勝戦の様子を紹介します。

★Aブロック決勝  鈴蘭 1-0 士幌
 準決勝、町内対決となった音更ユニオンを1-0で破り、勝ち上がった鈴蘭と、昨年のU10北北海道大会準優勝チーム上士幌を2-1で制した士幌との一戦となりました。
 試合の立ち上がりからやや押し気味に試合を進める鈴蘭は、コーナーキックのチャンスにシュートを打つも惜しくもバーを越しました。士幌も、相手のパスのインターセプトからチャンスをうかがいますが、なかなか相手ゴールに迫れません。10分過ぎ、鈴蘭は細かなパスをつなぎ、決定機を作りますが、ゴールネットを揺らすことはできません。

 後半に入ると、士幌が主導権を握ります。スルーパスから裏へ抜け出しシュートを打つも、枠を捉えることができません。また、ドリブルの仕掛けから相手のファールを誘いますが、FKは惜しくも壁に阻まれました。徐々に盛り返してきた鈴蘭も、DFの裏に抜け出す場面を作りますが、士幌のキーパーの好セーブで得点を奪うことができません。この均衡を破ったのは鈴蘭でした。後半9分、これまで粘り強く守っていた士幌守備陣の一瞬のすきを突き、ゴール前のこぼれ球を拾った鈴蘭の選手が左足で先制ゴールを決めました。その後も、鈴蘭ペースで試合が進み、1-0で念願の初優勝を果たしました。 

★Bブロック決勝  明星H・FC 0-7 幕別札内FC
 延長戦までもつれた足寄との熱戦を4-3で制した明星Hと、夏のフクハラ杯で共に優勝に輝いた帯広FCを2-0で破った幕別札内との決勝戦第2試合となりました。
 試合は、開始早々から動きました。1分、幕別札内はドリブル突破からチャンスを作り、一度は明星のゴールキーパーにはじかれたボールを再び奪って先制ゴールを決めました。その後も攻撃の手を休めない幕別札内に対し、明星Hは、ゴールキーパーを中心に粘り強い守りを続けますが、幕別札内のスピードある攻撃に失点を許します。

 後半に入っても、幕別札内の攻撃が続きました。準決勝の帯広FC戦では、相手の速いアプローチになかなかボールがつながらなかったわけですが、この試合では、ドリブルとパスを使いながら、多彩な攻撃を仕掛けました。明星Hも、選手交代やポジションチェンジなどで対応しますが、勢いに乗った幕別札内の攻撃を抑えることができずに追加点を奪われます。準決勝の激闘の疲れも残っている中、最後まで試合をあきらめない明星Hは、試合終盤にフリーでチャンスを作りますが、シュートは惜しくもバーの上を越しました。
  最後まで攻撃の手を緩めなかった幕別札内が優勝に輝きました。  

 思い返せば、昨年のこの大会は、甚大な台風の被害で、十勝少年サッカーの“聖地”である十勝川河川敷サッカー場が使用できなくなり、急きょ会場を大樹にお願いしたことを思い出します。あれから1年、十勝のサッカー環境も少しずつ前に進んでいます。

さて、屋外でのシーズンもあと残り1か月余りとなりますが、今シーズンも、地方のサッカーグランドに大変お世話になりました。新得、上士幌、士幌、中札内、大樹・・・、関係者の皆さん、本当にありがとうございました。

特に、地方開催の大会では、駐車場が限られている会場もあり、地元チームの後援会の方にはいろいろご迷惑、ご心労をおかけしました。大会における確認事項、ルールなどについては、シーズン初めの連盟総会や監督会議の場で伝えているわけですが、シーズン通していろいろな場面で嫌な話が聞こえてきます。私たち大人が、子どもたちの良きお手本になるように、駐車場のルール、乗降の約束など、「あのチームがやっていたから・・・。」ではなく、「たとえ他のチームがやっていたとしても、我チームは・・・。」という気持ちで、これからの大会運営に協力していただけたらと思っています。

 また、ベンチからの選手に対する「声かけ」ですが、健全な子どもたちを育成するという観点からも、聞くに堪えない発言をしている指導者を見かることがあります。もちろん、私も子どもたちに檄を飛ばす場面はあります。厳しい声かけをするときもあります。が、明らかな個人攻撃は決して許されるものではありません。ベンチに座る指導者は、チームの象徴でもあります。プレイヤーズファーストの精神をもう一度かみしめて、私もベンチからの声かけをしたいと考えています。




第20回 H29.8.7up
「レディースホイッスルデイ」

8月5日(土)、士幌町睦サッカー場と中札内河川敷サッカー場を会場に、第2回鳥彦杯兼2017とかちU10サッカーサマーリーグが行われました。

私の指導するチームは、中札内会場で試合を行いました。中札内会場は、今年度リーグ戦やトレセン活動でもたいへんお世話になっているわけですが、いつもしっかりと整備され、素晴らしい芝の上で大会を行うことができました。

設営の頃から降り出した雨も、10時過ぎにはすっかり上がり、その後は夏の太陽が照りつけてきました。ピッチ上はかなり蒸し暑くなったわけですが、選手たちはたくましくプレーしていました。

この日は、十勝少年連盟審判委員会が主催した「レディースホイッスルディ」も開催されました。中札内会場にも多くの女性審判員+αの方にお集まりいただき、実践を通しながら審判委員会の方より指導、助言を受けていました。十勝ならではの取組が、今後も更に広がっていくことを願っています。

以下は、十勝少年サッカー連盟 喜多翼審判副委員長のコメントです。

士幌と中札内の分散開催となったレディースホイッスルディですが、今回も熱心なお母さん審判の皆さんに参加していただきました。

中札内会場ではお母さん審判に加え、一緒に学びたいというお父さん審判の方々にも飛び入りで参加していただき、インストラクターを含めると10名以上で互いの審判技術向上を図りました。中には今回が初レフェリーという方もいましたが、杉野審判委員長が一緒にピッチに入り近くでサポートをしてくれるという手厚い指導体制のもと、無事主審デビューを果たすことができました。

この研修会の良いところは、審判委員会のインストラクターからアドバイスを受けられることはもちろんのこと、 参加者で互いのレフェリングを見合うことでナイスジャッジや疑問点、状況に応じた対応策を共有できるところにあります。この日も審判員用のテントの中で「良いポジションで見ていますね!」「今のプレーオンはお見事!」「あの場面はファウルかと思ったけど、近くではどう見えたの?」というように、互いの頑張りを認め合う中で更なる技術向上につながる活発な交流が行われていました。我々インストラクターにとっても貴重な学びの場となっています。このように多くの保護者の皆さんが審判としてサッカーに携わっていただいていることは、十勝の少年サッカー界の大きな魅力です。今後もこのような研修会を予定していますので、ぜひたくさんのお父さん・お母さん審判の皆さんに 参加していただき、審判の面からも十勝の少年サッカー界を盛り上げていければと思っています。

参加された審判員の皆さん、インストラクターの皆さん、お疲れ様でした!



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第19回 H29.7.20up
「第14回全道少年U-10サッカー北北海道大会」

7月15日(土)~17日(月)の3日間、帯広の森球技場を会場に、第14回全道少年U-10サッカー北北海道大会が行われました。ご存知のように、今年の十勝地方は、とにかく暑い! 7月に入り異常なほどの暑さが続き、大会初日となった15日(土)には、最高気温が何と37℃を超えました。

監督会議の中で、大会主管の十勝少年サッカー連盟の理事長より、熱中症対策として試合途中の「飲水タイム」ではなく、「クーリングブレイク」の採用が提案され、各チーム指導者も賛同し、前後半の試合途中に3分間自陣ベンチの日かげの中で、飲水や休憩、体を冷やす対策を取りました。

合わせて、最も気温が上がる13:00~16:00までの間は、試合を行わず、各チームでしっかりと選手の健康管理に努めることも確認されました。

大会最終日となった17日(月)は、前日降った雨の影響か、すっかり気温も下がり絶好のサッカー日和となったわけですが、決勝戦が始まるころから雲行きが怪しくなり雨がパラパラと。更には雷鳴が聞こえたために、試合開始早々に一時中断ということになりました。(決して主審を務めたU審判員のせいではありませんから・・・。)

 白熱した試合の詳細(準決勝、決勝戦)については、後日道協会のホームページに掲載されるわけですが、各チームの選手はもちろん、指導者、帯同審判の皆さん、熱い応援を送っていただいた保護者の皆さん、そして何より、3日間大会運営にご尽力いただいた役員の皆さん、本当にお疲れ様でした。

 最後になりますが、大会最終日、チームの試合がなかったにも関わらず、設営、撤収作業のためにお集まりいただいた帯広中央、そして開西つつじが丘、両チームの後援会の皆さん、本当にありがとうございました。あの雨の中の撤収作業、重いゴールを我々ロートル組の役員だけで撤収することになっていたかもしれないと思うと、思い出しただけで腰が痛くなります(笑)。感謝、感謝です。


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第18回 H29.7.17up
「スーパーキッズ☆エンジョイサッカー2017」

7月1日(土)、8日(土)の両日、幼稚園などで活動している子どもたちや、試合経験の少ない小学校低学年に、「体を動かす楽しさ」「ボールを蹴る楽しさ」を通して、サッカーに気軽に親しみをもつとともに、一層の心身向上を図る機会とすることを目的とした「スーパーキッズ☆エンジョイサッカー2017」が、幕別町スマイルパークを会場に行われました。

私自身は、他の大会との関係で、7月8日(土)の午前中(U9)のみの参加、視察となりました。これまでU9年代の試合を見ることはあまりなかったわけですが、各チームに可能性を秘めた選手がたくさんいました。キラキラ輝くプレーに、2年後、3年後の姿を思い浮かべると、楽しみで待ちきれない気持ちになりました。

ゲームの中では、ボールをしっかりと蹴ることができる選手が増えていることはもちろん、周りを見ながら味方にパスを出す子、ドリブルかパスかシュートかを選んでいる子、相手の状況を見てドリブルで仕かける子など、やっているサッカーは、U12年代と変わらない選手もいました。

主催していただいたキッズ委員会の関係者の皆さん、暑い中本当にありがとうございました。長きに渡り十勝地区のサッカーを支えていただいているお馴染みのベテランの方から、若いスタッフの方まで、たくさんの役員さんが動く姿に、皆さんの汗と努力が、十勝の少年サッカーの底辺拡大、競技力向上につながっていることを改めて実感しました。

参加した選手の皆さん、保護者の皆さん、チーム関係者の皆さん、そして役員の皆さん、暑い中本当にお疲れ様でした。


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第17回 H29.6.20up
「サッカーキャンプ終わる」

今年のサッカーキャンプには、各チームより32名の選手の参加がありました。このところ週末は雨続きの十勝でしたが、この日は絶好のサッカー日和となりました。32名の選手たちは、会場となった中札内河川敷サッカー場の整備された芝の上で、トレセンスタッフ8名の指導の下、たいへん充実したトレーニングを行いました。

 午前中のトレーニングのテーマは「守備」でした。パスコン&1対1からスタートしたトレーニングは、3対3ラインゴールと進みました。コーチからは、「もっと間合いを詰めよう。」「もう一歩前で。」「簡単に足を出さないで粘り強くついていこう。」「ナイスインターセプト!」「いい身体の入れ方だ!」などの声が聞こえてきました。最初は緊張気味だった選手たちも、コーチ陣の熱い指導に、徐々に動きも良くなってきました。トレーニングの後半は、同会場でトレーニングを行っていた5年トレセンメンバーとのマッチを行いました。サッカーキャンプならではの光景でした。

 昼食をはさみ、午後のトレーニングのテーマは「攻撃」でした。3対3+2サーバー、4対4+サーバーなどのトレーニングを通して、十勝の課題でもある、観て判断すること、パスの質、しかけ、相手とのかけひきなどが指導されました。そして、午前中から続いたキャンプの仕上げは、6年トレセンメンバーとのマッチでした。メンバーは、暑い中最後まであきらめることなくプレーを続けました。

 このサッカーキャンプ、遠くは陸別から参加してくれた選手もいました。保護者の皆さんには選手の送迎など、たいへんご負担をおかけしましたが、実り多きサッカーキャンプとなりました。このサッカーキャンプで、新たに10名の選手がトレセンメンバーに加わりました。更に、トレセン活動が充実していくことを関係者として願っています。

 また、指導に当たってくれたスタッフの皆さん、たいへんお疲れ様でした。いつもながら十勝の少年サッカーのために、献身的な指導ありがとうございます。トレセン活動もこれからが本番です。夏休み含め、週末ごとに家を空けることが多くなるわけですが、家族ポイント、奥様ポイントはまだ残っているでしょうか。ポイントを失うと大変なことになりますよ。○○コーチ! 日ごろの行いでしっかりとポイントを稼いでおいてくださいね(笑)。



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第16回 H29.6.1up
「トレセンデースタート」

 今年も「トレセンデー」がスタートしました。

 実は、5月15日(月)に西部と東部で予定していた「トレセンデー」が雨と低温のために中止となったために、29日(月)、4方面での同日開催になりました。

 全道的に見ると、毎週月曜日や水曜日などを活動日として定期的にトレセン活動を行っている地区がほとんどですが、十勝はこれまで、土・日の大会後や試合の組まれていない休日などに、トレーニングを行っていました。そのため、帯広を拠点にしても選手が集まるのにかなりの時間を費やしてきました。

昨年度から新たにスタートした「トレセンデー」では、十勝を4つの方面に分け、トレーニングを行うことにしました。1か所集中型よりも、総合的にみると選手や保護者の負担を減らすことができると考えたからです。また、現トレセンメンバーの他にも参加できる選手の枠を設け、より多くの選手に刺激を与え、意欲の向上を図っています。

 さて、5月29日(月)、私は、南部方面の活動の様子を見に行きました。5.6年メンバー合わせて14名の選手たちが会場となる中札内河川敷サッカー場に集まりました。私自身にとっても、中札内はかつて勤務した場所であり、思い出深いサッカー場です。しっかりと整備された芝グランドで、14名が伸び伸びとトレーニングに励んでいました。 

この日は、対面パスからスタートし、2対1、6対2→6対3などのトレーニングを行いました。参加した14名の選手の質は高く、足元のコントロールもしっかりとしていました。その中で、ボールを受けるタイミングや、周りを見ることの重要性、十勝の課題でもある相手との駆け引きやしかけなど、コーチ陣が熱心に声をかけていました。

 2年目となる「トレセンデー」、まだまだ、不備な点や改善点などあるわけですが、各チームの指導者の方々、保護者の方々のご意見を聞きながら、より良い方向に向かっていけたらとトレセンスタッフ一同考えています。

各チームの指導者の皆さん、もしお時間があれば、トレーニングの様子を見に来てください。いや、一緒に指導に加わってください。共に学んでいきましょう。


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第15回 H29.5.29up
「2017道東ブロックトレセンin十勝」

2017道東ブロックトレセンin十勝が、5月20日(土).21日(日)の2日間、サホロリバーサイドサッカー場で行われました。毎年十勝川河川敷サッカー場で行っていた道東ブロックトレセンでしたが、今年度は地元しんとくサッカー少年団のご支援もあり、サホロの素晴らしい芝ピッチで行うことができました。

初日となる20日(土)は、十勝トレセンのスタッフが10時からライン引きの作業を行いました。20日(土)の十勝地方は、季節外れの真夏日を記録したわけですが、釧路トレセン、網走トレセン、根室トレセン、そして地元十勝トレセンのU11、U12の選手たちはたくましくプレーしていました。

2日間、ゴールなど設営の準備や後片付けにご協力いただいた保護者の皆さん、暑い中好プレーを見せてくれた選手の皆さん、そして指導スタッフの皆さんお疲れ様でした。

 また、この2日間は、昨年に引き続き審判委員会主催による3級を目指す方々の審判研修会が行われました。非常に暑い中での研修となりましたが、審判委員会の方々の熱い指導の下、熱心に研修を受ける姿が印象に残りました。技術委員会としても、このような機会により多くの方々に、十勝トレセンの選手のプレーを見ていただけたことをうれしく思いますし、大変感謝しています。各地区トレセンスタッフも、技術委員会と審判委員会が一体したこの十勝方式の取組に「いつもながら十勝はすごいですね!」と大変感心していました。

 澁谷技術委員長のコメントの中にもありますが、十勝の選手は正直すぎるというか、まじめな子が多く、サッカーとするというところではまだまだ物足りなさを感じています。(そこが十勝の良さでもあるのですが…)普段のリーグ戦の中でも、選手個々の技術は上がってきていますが、落ち着いてボールを保持しながら、運び、動かし、タイミングよくボールを受けるという場面がやや少ないように感じます。縦に強いサッカー、縦をねらうサッカーはもちろん大切なことですが、急ぎ過ぎて周りを見ることをしない選手、判断を伴わない選手、ボールをすぐに失う選手がたくさんいることも事実です。そして、私の目には、1対1を楽しむ子が減ってきているようにも見えます。いろいろな選手がいる中で、チームとしてどんな意図をもってゲームをするのかということは大変難しいわけですが、そこがサッカーの指導の醍醐味でもあります。子どもたちの将来につながるサッカーをさせてあげたい…と思い、日頃のトレーニングの中での指導や声かけを振り返り、反省している私です。

 次のブロックトレセンは、7月に網走地区で行われるわけですが、十勝、そして道東ブロックトレセンの中からいい選手を北海道トレセンに送り出すために、今後も交流を深め、内容の濃いトレセン活動を続けてほしいと願っています。

 

★十勝少年サッカー連盟 澁谷技術委員長のコメント

 選手の皆さん、保護者の皆さん、そして審判団の皆さん、2日間たいへんお疲れ様でした。この2日間、十勝トレセンの選手の試合を見て感じたことは、6年トレセンは、身体能力が高く、可能性を感じる選手がたくさんいました。ただし、サッカーのゲームの質というところではまだまだ足りないことも見えてきました。相手との駆け引き、ずるさ、ボールの動かし方など、更にレベルアップを目指さなくてはなりません。5年トレセンは、キックやボールコントロールの質を上げていかなくてはなりません。また、ボールを持つとどうしても突っ込んでいく選手が多く、簡単にボールを失う場面が見られました。

 試合後のスタッフのミーティングでは、相手を見ながら落ち着いてボールを動かすというところ、足から足への質の高いパス、ボールをもらうための動き出しのタイミング、相手との駆け引きなどが十勝の課題であることを確認しました。今後のトレセン活動や十勝のブロックトレセンの中で改善していきたいと思います。



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第14回 H29.5.8up
「トレセン選考会終わる」


4月29日(土).30日(日).5月7日(日)の3日間、幕別町のスマイルパークでトレセン選考会が行われました。毎回の選考会には、5年生95名、6年生112名の参加がありました。選手を送り出していただいた各チームの指導者の皆さん、選手の送迎をしていただいた保護者の皆さん、ありがとうございました。風の強い日もあったわけですが、天候にも恵まれたいへん充実した選考会となりました。

各日とも、前半のトレーニングは、十勝少年サッカーの課題でもある、正確なプレーのための「対面パス」と、相手を見てかけ引きをしながらプレーするための「2対1」を中心に行いました。その後、「8対8」のゲームの中で、個々の選手のプレーを見ました。

最終日となった7日(日)は、日本サッカー協会から北海道担当コーチである山橋さんが視察に来てくれました。

さて、十勝トレセンでの選手選考の基準は次の通りです。
・周りを観ながら、自分で判断してプレーをしようとしている選手。
・ボールコントロールやキックなどの基本技術が優れている選手。
・スピードが優れている選手。そしてそのスピードでボールを扱える選手。・スピードはなくてもドリブル技術の優れている選手。
・将来性を予感させる選手。


 などです。でも、人が人を選ぶというのはたいへん難しいことだと毎回感じています。そのためにも、トレセン活動に関わるスタッフは、できるだけ多くの試合を見るように心がけています。今回はフクハラ杯でのプレーも選考の参考にさせてもらいました。また、
今回の選考会は、会場の関係もあり学年別に行いました。大勢のトレセンスタッフの目で、より客観的に選手を見ることができたのはとても良かったと思います。スタッフの皆さん、たいへんお疲れ様でした。

 終わりになりますが、U12年代でトレセンに入ることが全てではありません。小学生の頃から身体能力が高く活躍している選手もいれば、中学や高校で急成長しチームの核となり注目されている選手も数多くいます。努力を続けること、そしてサッカー楽しむことが最終的には良い選手になるということをこれからも十勝の子どもたちに伝えていきます。

選考会後の山橋さんのコメントです。

(5年生に対して)①サッカーの基本となるパス、コントロール、ドリブルなどを正確にプレーしよう。②もっと考えてプレーしよう。そのために、もっと周りを見て、自分で判断しよう。

(6年生に対して)①守備では、もっとボールを奪いに行こう。間合いが大切。もっと相手に近づいて、体と体をぶつけてボールを奪おう。そのためには、いいポジションからインターセプトを狙おう。②攻撃では、見ることが大切。正確なプレーを心がけ、パススピードを上げよう。パスが弱いとインターセプトをされてしまう。



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第13回 H29.5.5up
「フクハラ杯スプリングフェスティバル」


5月3日(水)、4日(木)の2日間、今シーズンの開幕戦となるフクハラ杯スプリングフェスティバル兼第22回とかちU12サッカー大会が開催されました。

例年、十勝少年サッカーの聖地である十勝川河川敷サッカー場で行われていたこの大会。昨年の台風の甚大な被害のため十勝川が使用できず、開催が危ぶまれていたわけですが、多くの関係者のご尽力とご配慮で、帯広の森球技場、サホロリバーサイドサッカー場(新得町)を会場に64チーム(十勝管内35チーム、管外29チーム)の選手が熱戦を繰り広げることができました。

私は、大会初日、サホロ会場に行ったわけですが、早朝より地元しんとく少年団の後援会の方々が、駐車場への誘導や会場の準備、様々なサポートをしてくれていました。サホロ会場にも、32チームの選手、関係者が多数集まったわけですから、大変なご苦労があったと思います。ピッチも素晴らしい芝の状態で、選手たちも思う存分のプレーができたようです。また、サホロ会場で行われる大会では恒例となっている、大人気の「わかふじ寮のパン販売」も行われ、販売前から長蛇の列ができていました。しんとく少年団の関係者の皆さん、改めまして2日間本当にありがとうございました。

大会2日目は、帯広の森会場に行きました。この日の帯広の最高気温が、何と29.6℃。春を飛び越え一気に真夏を思わせる1日となりました。この日、決勝トーナメントに残った16チームの中に、十勝管内のチームが14チームもあり、十勝の関係者としてはたいへんうれしい結果となりました。そして、熱戦を勝ち進み、決勝戦にコマを進めたのは、Aブロックが札南WEEDと開西つつじが丘、Bブロックが釧路鳥取と幕別札内となりました。14:30から始まった決勝戦は、両ブロックとも拮抗した試合となり、前後半では勝負がつかずPK戦となりましたが、勝利の女神が微笑んだのは、開西つつじが丘JrFCと鳥取FCの2チームでした。

私は、Aブロックの副審を務めたわけですが、暑い中での試合が続いたということで、やや運動量が落ちたものの、目まぐるしく攻守が入れ替わる白熱した試合となりました。攻撃面では、若干中盤でのボールの動かし方に課題はあったようですが、守備の面では、両チームともボール際に強く、身体の寄せも素早く、簡単にフリーでシュートを打たせる場面がほとんどありませんでした。開西つつじヶ丘、札南、そして決定機では相手チームを上回りながら、惜しくも優勝を逃した幕別札内に加え、強豪札南を最後まで苦しめた鈴蘭の4チームは、今年の十勝少年サッカーをリードするチームになることでしょう。また、限られた人数の中で見事ベスト4に輝いた陸別と浦幌、古豪復活!?を予感させる大空の活躍も大会に花を添えました。私は、2日間たっぷりと試合を見ることができたわけですが、今年の6年生は、各チームにいい選手がいることも印象に残りました。まだまだ荒削りですが、これからの成長が楽しみな選手もたくさんいました。今年の十勝少年サッカーも大いに楽しめそうです。

閉会式後の後片付けにも、ベスト4に残っていただいた後援会の皆様に大勢参加していただき、テントやゴールの撤収はもちろん、2日間酷使した芝の補修作業までお手伝いしていただきました。

終わりになりますが、この大会を毎年応援していただいている福原様、丸大食品様はじめ、ご支援いただいた関係者の皆さん、遠方より十勝に来ていただいた選手の皆さん、保護者の皆さん、本当にありがとうございました。また、夏のフクハラ杯でお会いしましょう。

 
 


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第12回 H29.5.4up
「ジュニアサッカーフェスタin十勝」


今シーズンの幕開けとなる十勝少年サッカー連盟の総合開会式「ジュニアサッカーフェスタin十勝」が、4月29日(土)幕別町百年記念ホールで行われました。会場には、管内40チームから500名を超す選手と、選手を見守る大勢の保護者の方が集まり、熱気に包まれました。

まずは、選手入場です。足寄少年団を先頭に、40チームの選手が入場しました。 草野4種委員長の開式宣言に続き、大会長である十勝地区サッカー協会の金澤会長が、「昨年、台風による被害で管内32面の河川敷のサッカー場を失い、テントやベンチなども流されましたが、全道各地の仲間からたくさんの支援を受けました。十勝サッカー界にとっては大変な年になりましたが、ピンチだからこそチャンス! ピンチをチャンスに変えて十勝のサッカー界を皆さんで盛り上げていきましょう。」と、また、十勝少年サッカー連盟の上野会長が、「今日から皆さんのサッカーの1年が始まります。先輩たちから受け継いだ伝統を守りながら、チームとしての力を、そして技を更に高めていってください。そして、サッカーから多くのことを学んでください。」と、それぞれ会場の選手にメッセージを送ってくれました。

その後、来賓の挨拶、主催者の挨拶と続き、札南WEED主将の渡邉敦選手が、「大好きなサッカーに打ち込めることのできる環境を整えてくれた多くの方々、そして、日頃から支え、励まし、指導してくれる方々への感謝の気持ちを胸に、仲間と共に最後まで全力でプレーします。」と力強く選手宣誓を行いました。

最後に、杉野審判委員長が、「大好きなサッカー、審判、仲間と共に楽しんでいきましょう。」と選手に呼びかけました。

約1時間、張り詰めた空気の中、選手たちのやる気を感じた総合開会式になりました。チームの中には、ユニフォームを新調したチームもあり、選手たちの輝く目を見ていると、いよいよシーズンが始まるのだと決意を新たにしました。

 
 



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第11回
「清水チャンピオンズカップから学んだこと」


 今回は16名の選手を選考して大会に参加しました。これまでのトレーニングの取組、自チームでの活躍や声かけ、今後の期待などを含めて、担当の指導スタッフが選手を選びました。今回の選手の中には、一度トレセンメンバーから外れて悔しい思いをした選手、今回初めて選ばれた選手もいました。

 今大会は、その選手が活躍してくれました。遠征初日はなかなか皆の輪に入ることができなかった選手も、試合の中で活躍し、認められることで、自信を付け、どんどん仲間の輪の中に入っていくことができました。そして、大会最終日、彼らの周りに多くの仲間たちが集まっている光景を見ました。

 わずか4日間の遠征の中でも選手は変わります。ちょっとした声かけで選手は変わります。自信を付けることで更に選手は変わります。そんなチャンスを与えてあげることも指導者の大切な役目であり、責任であると思います。最近よく「プレーヤーズファースト」という言葉を耳にしますが、選手にとっては試合のピッチに立つことが一番の喜びであり、一番の財産になります。今できない子が、これからもできないはずはありません。子どもは、いつ変わるかわかりません。誰もが可能性をもっています。経験は財産です。

 試合によっては、なかなかピッチに立てないメンバーがいることも事実ですし、同じ指導者として「勝つために」ということも理解できます。でも、チャンスがあれば、より多くの選手に出場の機会を与え、1分でも長くという思いで、十勝の子どもたちを皆で育てていけたらいいですよね。

小学6年生としての1年は、この1年間しかないと改めて感じている私です。


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第10回
「今年もよろしくお願いします」


 2017年がスタートしました。今年1年が、十勝の少年サッカーに関わる皆さんにとって素晴らしい年になるよう願っています。

さて、昨年は、十勝地区のサッカー界にとって忘れることのできない年になりました。8月の台風で、少年サッカーの聖地である「十勝川河川敷サッカー場」をはじめ、管内の多くのサッカー場が被害を受けました。その後の大会開催が危ぶまれる中、各関係機関のご支援・ご尽力で、グランドを提供していただきました。まさに「チーム十勝」の結束力でこの危機を乗り越えることができました。

新年度も、グランドの確保については苦労することが予想されます。保護者の皆さんにも、会場の移動などでご苦労をおかけすることが多くなると思いますが、サッカーを愛する子どもたちのために、十勝少年サッカー連盟に関わる全ての方々の力で、今年も乗り切っていきましょう。

さて、今週末は、いよいよ全道フットサル選手権大会の十勝地区予選です。6年生にとっては全道につながる最後の大会となります。子どもたちにとって心に残る戦いとなるように、指導者の皆さん、保護者の皆さん、ポジティブな声かけ・応援をお願いします。


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第9回
「第44回清水チャンピオンズカップ」


 この清水チャンピオンズカップは、全国各地の大会で優秀な成績を収めたチームが、サッカーどころの静岡県清水に集い、その年のチャンピオンを目指す大会として定着している名誉と権威のある大会です。我々「とかち帯広FC」は、大会実行委員会の推薦も含め、今回で14年連続の出場となりました。今回の大会参加に当たりましては、各チームから温かいご支援をいただき、本当に感謝しています。十勝が大雪のさなか、非常に恵まれた環境の下(最高気温18℃、天然芝)、全国各地の強豪チームと熱い戦いを繰り広げることができました。また、試合の空き時間には、地元の少年団の方のご厚意でグランドを用意していただき、練習試合を組むことができました。会場には地元十勝からの保護者、兄弟はじめ、遠く離れたおじいちゃん、おばあちゃんの大応援団の姿があり、十勝イレブンには大きな力となりました。

 試合内容については、後日改めまして連盟ホームページに掲載させていただきますが、結果は32チーム中12位という成績でした。

今年は台風の災害のために練習会場が制限されたり、早い初雪のために、約2か月間屋外でのトレーニングから遠ざかったりしたわけですが、そのハンデを乗り越え、芝のグランドでサッカーができるという喜びを、高いモチベーションに変えてくれた選手たちのたくましさを誇りに思います。

少年トレセンの最終段階として、この時期に全国の強豪チームと多くの試合ができるこの大会は、我々にとって大きな財産となります。ここで得た経験、熱い思いを選手、スタッフ忘れることなく、次のステップに生かしてほしいと願っています。

 各チームの関係者の皆様、ご支援本当にありがとうございました。


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第8回
「道新杯・トラック協会杯終わる」


 このたびの台風で被害にあわれた関係者の皆さまに心からお見舞い申し上げます。
 さて、9月3日(土)に、道新杯・トラック協会杯が会場を大樹町運動公園に変更して行われました。大樹町、そして大樹サッカー少年団後援会の皆様には、台風の影響で断水が続いている中での大会運営へのご協力をいただきました。心より感謝申し上げます。

 しっかりと刈り込まれ整備された素晴らしい芝コートでベスト4の戦いがスタートしました。準決勝を勝ち進み、決勝に残ったのは、Aブロックが幕別札内FCと札内南、Bブロックがプログレッソ十勝と鈴蘭の4チームでした。

★Aブロック決勝  幕別札内FC 0-1 札内南

 試合開始早々からゲームが動きました。1分、札南の左トップが幕札DFと競り合いながらも力強いドリブルで突破し先制のゴールを決めました。幕札も右サイドを起点に突破を図りますが、札南の体の寄せが速くなかなか決定機を作れません。6分、札南は2列目から飛び出した選手がゴールを決めたかと思われましたが、この選手もオフサイドポジションにいたために得点は認められませんでした。 

後半に入っても、やや押し気味に試合を進める札南でしたが、幕札も最後はしっかりとアプローチし、シュートを許しません。試合終了間際まで試合をあきらめない幕札は、連続コーナーキックなどで札南ゴールに迫りますが1-0で試合終了。ボール際の強さが目立った札南が1枚目の全道キップを手に入れました。

★Bブロック決勝  プログレッソ十勝 1-0 鈴蘭

 試合開始1分、鈴蘭の左トップがドリブルで抜け出すも、プログレはGKの素早い飛び出しでピンチを防ぎました。鈴蘭はロングパスを混ぜながら広くピッチを使うサッカー、プログレはショートパスを使い、より多くの選手がボールに関わるサッカーを展開していました。プログレは、中盤の選手を起点に何度か決定機を作りますが、シュートがクロスバーをたたくなど前半は0-0で折り返しました。

 後半に入っても、やや押し気味で試合を進めたプログレは、2分右サイドからボールをつなぎ、左サイドでフリーになっていた選手が冷静にゴール右隅にシュートを決め均衡を破りました。ここまで好守備をしていた鈴蘭GKの指先をかすめる素晴らしいシュートでした。7分、鈴蘭は左トップがドリブルで突破し、GKもかわしましたが、プログレDFが良く戻りピンチを防ぎました。最後まで白熱した試合でしたが1-0でプレグレが勝利しました。

 この日、準決勝・決勝含めて6試合、十勝少年連盟が誇る審判委員会は、主審・副審2級のメンバーで試合をコントロールしてくれました。ワールドカップ最終予選のどこかの国の審判団よりも、ずっとレベルの高いレフリングをしてくれました。ジャッジはもちろん、選手に対する声かけもすばらしく私もたいへん参考になりました。ピッチに立つ選手たちも安心してプレーができていました。

 また、ベスト4に残った各チームの応援も素晴らしかったですね。中にはちょっと熱くなり判定に?を投げかける場面もあったわけですが、お互いのプレーに惜しみない拍手を送る姿は本当に気持ちが良かったです。

 今回の台風の被害で十勝少年サッカーの“聖地”である十勝川河川敷サッカー場が使用できなくなり、急きょ会場をお願いした大樹サッカー少年団関係者の皆さん、改めまして本当にありがとうございました。ただただ感謝です。断水のためにケーキを作ることができなかった我教え子廣瀬直也君、ケーキ作りもピッチ作りも超一流ですね。34年前のあの頃の姿からは想像できません(涙)。そして、高校時代の同級生である大樹小学校の高井校長、牛木コーチ、翼・・・、本当にありがとうございました。

 このような状況の中で、「うちの町のグランド使ってください。」などというありがたい声があちこちから聞こえてきています。みんなでこの危機を乗り越え、更に「チーム十勝」の絆を深めていきましょう。


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第7回
「嗚呼運転代行社杯(U-11)の試みから」

 8月6日(土)に第3回嗚呼運転代行社杯(U11)が行われました。昨年からの取組の中で、大会の趣旨の中に、本大会は「こどもたちが自ら考え、自ら行動する」ことを主眼に置いて実施する。また、本大会に参加するチームの指導者は、試合の際などにベンチワークを行わないこと。という項目があります。つまり、ピッチレベルでは、けがや急病などの不測の事態以外は、全て選手のみに任せるという試みです。試合前には、試合中の選手交代やポジションなどを自分たちで相談する姿、ハーフタイムではベンチの中でお互いに声をかけ合う姿が見られました。試合中も、ベンチからの指導者の声がないためか、普段からこんなにしゃべっているのかと思うくらい選手同士の声かけが聞かれました。そんな子どもたちの姿をいつも以上に温かく見守る応援席の姿も印象に残りました。

また、今年度は、ウェルフェアオフィサーの試行として、各コートの中央テントに各チーム1名の指導者の方に入っていただき、広報情報委員長である喜多と、澁谷技術委員長がテントを回らしてもらい、主に技術に関することを中心に、コミュニケーションをとらせていただきました。私は、A.Bコートを担当しましたが、チームの特徴や練習方法、個々の選手についての情報交換はじめ、実際に試合を見ながら、選手たちの良さを見つけたり、素晴らしいプレーにはお互い拍手を送ったりする場面もあり、とても心地のよい時間を共有することができました。しんとく対豊成との試合、豊成がしっかりとボールをつなぐサッカーで得点を重ねる中、しんとくが右サイドへスルーパスを通し、その折り返しのセンターリングを中央で待ち構えていた選手がダイレクトで決めるというシーンがありました。しんとくの指導者はもちろん、豊成の指導者も「ナイスプレー」の声と共に大きな拍手を送っていました。たとえ相手チームであっても「いいプレーはいい!」のです。素晴らしい光景でした。

 今回は、一緒のテントの中に両チームの指導者の方に入っていただきコミュニケーションをとらせていただきました。私たちも改めてたいへん勉強になりました。澁谷技術委員長とも話したわけですが、機会があれば、自陣ベンチで指揮する姿を見ながら「こどもたちが自ら考える」ことができるコーチングなどについても交流できたらと考えています。

選手をやる気にさせる、考えさせる、判断させる・・・。やっぱり「コーチング」は大切です。


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第6回
「トレセンデーについて」


 前回は「トレセン」についてのお話をさせてもらいました。今回は今年度から新たな試みとしてスタートした「トレセンデー」について説明します。

 これまでは、土・日の大会後や試合の組まれていない休日などに、主に十勝川河川敷や幕別札内川河川敷でトレーニングを行っていた十勝地区の少年トレセンの活動。全道的に見ると、数年前から毎週月曜日や水曜日などを活動日として定期的にトレセン活動を行っている地区がほとんどです。

十勝は、帯広を拠点にしても選手が集まるのにかなりの時間を費やしてきました。今年度、新たにスタートした「トレセンデー」では、十勝を4つの方面に分け、トレーニングを行うことにしました。1か所集中型よりも、総合的にみると選手や保護者の負担を減らすことができると考えたからです。また、現トレセンメンバーの他にも参加できる選手の枠を設け、より多くの選手に刺激を与え、意欲の向上を図っています。

 さて、7月10日(月)、私(喜多)は、東部方面のトレセンに顔を出しました。5.6年メンバー合わせて30名ほどの選手たち。当然、現トレセンメンバーではない選手も含まれていたわけですが、臆することなく伸び伸びとプレーに参加していました。この日は、守内コーチが主となり、対面パス、スクエアーパス、2対1+2対1、ゲームが行われました。地元池田、幕別札内、札内南などの選手を中心に、たくさんのいいプレー、レベルの高いプレーを見ることができとてもうれしく思いました。学年は違っても、主力選手を中心によく声をかけ、楽しい雰囲気の中でトレーニングをしていました。何より、トレーニングに参加している選手たちの意気込み、向上心が伝わってきました。

 まだまだ、不備な点や改善した方が良い点などあるわけですが、各チームの指導者の方々、保護者の方々のご意見を聞きながら、より良い方向に向かっていけたらとトレセンスタッフ一同考えています。

各チームの指導者の皆さん、もしお時間があれば、トレーニングの様子を見に来てください。いや、一緒に指導に加わってください。共に学んでいきましょう。


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第5回
「第2回指導者講習会の報告」

 6月19日(日)、第2回指導者講習会が開催されました。

第1回目の指導者講習会は、あいにくの強風の中での開催となりましたが、この日は、絶好のサッカー日和に恵まれました。おまけに、会場は、十勝のサッカー人なら誰もが憧れる「帯広の森球技場」の素晴らしい芝のピッチ。いやが上にもテンションが上がります。

この日の講習会にも40名を超す各チームの指導者の方々に参加していただきました。前回の反省もあり、今回の講習会は、まだまだ走れる「アンダー40」と、気持ちは往年の大スター「オーバー40」の2グループに分かれて行われました。

この日のテーマは、「守備?ボールを奪う!」でした。「鬼ごっこ&ドジング」のウォーミングアップから始まり、ステップワークや観ること、予測すること。そして、相手との間合い、体を入れることなどを中心にトレーニングが進みました。続く「3対3+2サーバー」では、コミュニケーション、攻守の切り替え、更にはオンとオフとのポジショニングまで細かな指導がされました。「2対2+GK」では、守備の意識も高まり、さすがは「アンダー40」という激しいプレーも見られ、第2回目の指導者講習会もたいへん実りあるものになりました。「オーバー40」の皆さんもお疲れ様でした。

次回の講習会は、8月21日(日)です。更なるレベルアップ目指して、各チームの指導者の皆さん頑張っていきましょう。


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第4回
「トレセンについて」

 サッカーに関わっている方なら「トレセン」という言葉は耳にしたことがあるのではないでしょうか。「トレセン」は、日本サッカーの強化や発展のために組織された日本型発掘育成システムです。ここでは、優秀な選手を発掘・育成し、選手はもちろん指導者のレベルアップを図ることが目的です。十勝の選手で例えるなら、十勝→道東(北北海道)→北海道→全国にいたるシステムを形成しています。トレセンでは、チームの強化ではなく、あくまでも「個」を高めることが目標です。レベルの高い「個」が、自分のチームで楽にプレーができてしまって、ぬるま湯のような環境の中で刺激なく悪い習慣をつけてしまうことを避けるために、現段階でレベルの高い「個」同士を集めて、良い環境と指導を与えること、互いに刺激となる状況をつくることがトレセン活動の大きなねらいです。

 例えば、所属しているチームが強いチームでなくても「トレセンメンバー」に選ばれれば、その才能をさらに伸ばす機会が与えられることも増えるかもしれません。

 さて、十勝トレセンでは毎年どのような基準で選手を選考しているのかと言うと、

・周りを観ながら、自分で判断してプレーをしようとしている選手。

・ボールコントロールやキックなどの基本技術が優れている選手。

・スピードが優れている選手。そしてそのスピードでボールを扱える選手。

・スピードはなくてもドリブル技術の優れている選手。

・将来性を予感させる選手。
などです。でも、人が人を選ぶというのはたいへん難しいことだと毎年痛感しています。そのためにも、普段からたくさんの試合を見て、たくさんの目で選手選考に関わるようにしていますが・・・。

 終わりになりますが、U12年代でトレセンに入ることが全てではありません。小学生の頃から身体能力が高く活躍している選手もいれば、中学や高校で急成長しチームの核となり注目されている選手も数多くいます。努力を続けること、そしてサッカー楽しむことが最終的には良い選手になるということをこれからも十勝の子どもたちに伝えていきます。

 次回は、今年度から新たな取り組みとしてスタートして「トレセンデー」について紹介する予定です。


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第3回
「こくみん共済リーグから」

5月7日(土)からスタートしたこくみん共済リーグの1次ラウンドも第7節まで終了し、決勝ラウンドに進出するチームも徐々に決まってきました。この間、どのブロックもたいへん見ごたえのある、白熱したゲームが続いています。

ベンチにいる指導者からは、「頑張れ。」「いいぞ。」「ナイスプレー。」などの声に交じって、「今のドリブルの仕掛け良かったぞ。」「ナイスカバー。」「よく観ていたぞ。」「よく考えて判断したね。」「ボールは来なかったけど、今の動き出しのタイミングは良かったぞ。」などという、選手のプレーに対しての具体的な評価の声も聞こえてきました。選手たちに、どんなプレーをすればいいのか、認められるのか、ほめられるのかという評価基準をはっきりと示すことはとても重要なことです。そのような具体的な声かけ、ポジティブな声かけが更に広がるように期待しています。

また、応援席からの声もたいへん温かい言葉が増えてきたように思います。自分のチームの選手に対してはもちろん、相手チームの選手に対しても、「ナイスプレー!」「ナイスファイト!」などの声が聞こえる場面や、いいプレーに対しては拍手を送る場面が見られます。すばらしいサポーターの応援の中で、一生懸命にプレーする選手たち。すばらしいサッカー環境の中で伸び伸びとプレーする選手たち。こうした中で、いい選手が育ちます。たくましい選手が育ちます。

各チームの指導者の皆さん、審判の皆さん、後援会の皆さん、そして少年サッカーに関わる全ての方々が、プレイヤーズファーストの意味をもう一度考え、「チーム十勝」として少年サッカーのレベルを上げていけたらと願っています。

「今日の結果ではなく、明日子どもがどんなプレーをするかを楽しみに指導すること。」イビチャ・オシム


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第2回
「指導者講習会報告」

5月8日(日)、こくみん共済リーグに合わせて指導者講習会が開催されました。

この日は、あいにくの強風でしたが、各チームより1.2名の指導者に参加していただき、熱の入った講習会が展開されました。

この日のテーマは、みんなでサッカーをしよう「フィニッシュ?ゴールを決めよう!」でした。道トレセンスタッフでもある少年サッカー連盟技術委員長の澁谷氏の指導の下、「色々なフィニッシュ」から講習会は始まりました。フィニッシュでは、ボールをしっかりとらえるために、踏み込みの足を意識することや、動き出しのタイミングについて細かな指導がありました。また、「2対2+3サーバー」では、シュートチャンスを逃さないこと、ボールの置き所、そして観ることに重点を置いてトレーニングが進みました。

参加していただいた指導者の年齢差はありましたが、十勝の子どもたちのためにという熱意が伝わってきました。次回の講習会は、6月19日(日)に帯広の森球技場で行われます。十勝の少年サッカーのレベルを更に高めるために、指導者の質の向上も大切なことです。皆さん、しっかりと体を作って参加してくださいね。


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第1回
「平成28年度道東ブロックトレセン&審判研修会、終わる」

平成28年度の道東ブロックトレセンが5月21日(土).22日(日)の2日間十勝川河川敷サッカー場で行われました。季節外れの真夏日を記録した十勝ですが、釧路トレセン、網走トレセン、根室トレセン、そして地元十勝トレセンのU11、U12の選手たちはたくましくプレーしました。

 設営の準備や後片付けにご協力いただいた保護者の皆さん、暑い中好プレーを見せてくれた選手の皆さん、そして指導スタッフの皆さんお疲れ様でした。

 また、この2日間は、審判委員会主催による3級を目指す方々の審判研修会が行われました。非常に暑い中での研修となりましたが、審判委員会の方々の熱い指導の下、熱心に研修を受ける姿が印象に残りました。技術委員会としても、このような機会により多くの方々に選手のプレーを見ていただけたことをうれしく思いますし、大変感謝しています。

 各地区トレセンスタッフも、技術委員会と審判委員会が一体したこの十勝方式の取組に「十勝はすごい!」と大変感心していました。

 次のブロックトレセンは、7月に網走地区で行われるわけですが、道東ブロック全体していい選手を北海道トレセンに送り出すために、今後も交流を深め、内容の濃いトレセン活動を続けてほしいと願っています



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